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ライスカレーに添えられている福神漬けの一例

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秋田名物の一つの「横手やきそば」(焼きそばに目玉焼きと福神漬けが添えられています~♪)
本日は10月21日であり、福神漬けとは全然関係がない日時でありますけど、福神漬けに最も関連がありそうな記念日は
7月29日でもあるそうです。
7月29日は、アマチュア無線の日・白だしの日・七福神の日・水素医学の日・生前整理の日でも
あったりしましたけど、カレーには馴染み深い漬物でもある「福神漬けの日」でもあったりします。
そして本日、10月21日は金曜日ということで、旧・日本海軍においては「毎週金曜日はカレーの日」という事も
あったようです。
福神漬けの日は、しち(7)ふ(2)く(9)「七福」の語呂合わせと主にカレーに添えられている福神漬を食べて
夏バテを防止してもらいたいとの願いから食品メーカーの株式会社新進が7月29日に記念日を制定したものです。
ちなみにですけど福神漬けの名前の由来として、数種類の野菜が使用されていることから七福神様になぞらえて
命名されたという説が有力とのことです。
カレーの付け合せとしては福神漬けは欠かせないと思います。
福神漬けとは非発酵型の漬物の一種で、ダイコン、ナス、ナタマメ、、レンコン、キュウリ、シソの実、シイタケまたは白ゴマなどの
7種の下漬けした野菜類を塩抜きして細かく刻み醤油と砂糖やみりんで作った調味液で漬けたものですけど、
日本の食卓で福神漬けを見る機会というのはなんだか一つに限られているような印象もあります。
それが何かというとライスカレーを食べている時であり、カレーに添えられている漬物は福神漬けまたはらっきょう漬けに
限られているような印象もあったりします。
福神漬けはカレー以外と組み合わせて食べる機会が少ない特殊な位置付けにある漬物といえそうです。
それではどうして福神漬けとカレーの組合せが成立したのかというと、明治後半の頃の日本郵船の欧州航路客船において、
一等船客にカレーを供する際に福神漬けが添えられたのが最初であり、それが日本中に広まったとされています。
(ちなみに二・三等客にはたくあんが添え物として提供されていたそうです)
カレーの本場であるインドでは、野菜や果物に香辛料を加えて煮込む事で作られるペースト状の調味料のチャツネを
カレーに添える事が一般的であり、欧州航路客船の一等客室に出されるカレーにもチャツネが添えられていました。
ある時そのチャツネを切らしてしまい、その代用品としてチャツネに似た食材である福神漬けを添えたところ、
それが以外にも大好評となり、その後その美味しい組合せとしての評価は世間に広まり、
福神漬けがカレーの付け合わせの定番になったそうです。
一般家庭にカレーと福神漬の組み合わせを広めたのは、帝国ホテル、資生堂パーラー、梅田阪急百貨店などであるというのが
有力な説となっているようです。
そうした背景もあり、現在の日本においてはライスカレーに添えられる漬物=福神漬け、カレー以外に福神漬けの使用方法は
思い浮かばないといったイメージもあるのかもしれないですけど、
実は福神漬入りにはカレー以外の応用範囲もいろいろとあったりします。
一番に思い浮かぶのはそのまま白いご飯と一緒に食べることなのかもしれないですけど、これってなんだかふりかけにも
似た食感があり、これはこれで悪くはないと思います。
ほかに思い浮かぶ食べ方というと・・
1.福神漬け入り卵焼き
これは単純にいつもの卵焼きの作り方にプラスして福神漬けを追加するだけですけど、食感のコリコリ感は意外と
合っていると思います。
2.福神漬け入りチャーハン
これも簡単でして、いつも作っているチャーハンに福神漬けとカレー粉をほんの少し隠し味的に入れるだけで
普段食べているチャーハンとは一味もふた味もちがうおいしいチャーハンに生まれ変わると思います。
食感としては以前当ブログでレビューしたたくあん入りチャーハンに近いものがありそうです。
3.単純におにぎりの具材として使用
4.和風ツナパスタまたは明太子パスタの添え物として使用
このようにカレー以外の福神漬けの応用範囲は意外と広いのかもしれないですけど、実際にご当地グルメとして効果的に
使用されている食べ物もあったりします。
その中で特にユニークでおいしくて印象的なのが秋田県の横手やきそばだと思います。
横手やきそばは秋田県横手市周辺で販売されているご当地焼きそばであり、最大の特徴は片面焼きの目玉焼きが
トッピングされている事と、一般的に焼きそばの付け合せは紅ショウガであるのに横手やきそばの付け合せは福神漬けという
点なのだと思われます。
目玉焼きの黄身を崩して少し多めのソースと絡めて食べるのが横手流であったりもします。
富士宮やきそば・上州太田焼きそばと共に日本三大やきそばの一つとして既にその地位は確立されているといえそうです。
秋田県というと吹奏楽コンクール的には秋田南高校・花輪高校・新屋高校など伝説の名演を生み出した偉大なる県という印象も
ありますけど、実は横手やきそばという新しい名物もメジャーになりつつありそうです。
余談ですけど、明日から開催される2022年の全日本吹奏楽コンクールの全国大会で、東北代表の一つの
秋田県立秋田南高校の自由曲は私のようなオールド吹奏楽ファンが感涙するような1978年の圧倒的超名演の時と
同じ自由曲の三善晃の「管弦楽のための協奏曲」ということもあり、現在の感覚としての素晴らしい演奏を
期待したいと思います。
(気がかりなのはプログラム一番ということなのだと思います・・)
すこく古い話ですけど、1975年の全国大会においては横手高校が出場し自由曲の「呪文と踊り」でもって銅賞を受賞
されていました。
(1975年当時というと私はまだ小学生で、地域の少年野球チームに加わりながら小学校の管楽器クラブでティンパニ奏者を
していた時期でもありました・・
確かその頃にロッテオリオンズファンになっていましたので、私のロッテファン歴もとてつもなく長いといえそうです・・)
横手高校の演奏は、実に切れ味がシャープです。
冒頭もそうですけど、踊りの部分の打楽器の使い方が大変巧いですし、何よりも曲全体を貫く「どす黒いテンション」が
実に見事に表現されていると思います。
魔法使いの呪文というよりは、魔女たちの「人を呪い殺すための呪文」みたいなミステリアスさとどす黒さが
音楽として的確に表現されていると思います。
粗雑な面はあるのかもしれないですけど、人間の魂を無理やり揺れ動かせてしまうどす黒さが前面に出ている点
は高く評価されて然るべき演奏だと思います。
全体的に音色が明るいのもとてもよかったと思います。
この当時の秋田県の吹奏楽と言うと佐藤先生時代の花輪高校のように音色が渋くて暗めという雰囲気という印象もあった中、
横手高校のあの明るさは逆に新鮮に感じたものでした。

最後に・・焼きそばに話を戻しますと、「ラーメン大好き小泉さん」のラーメン脳の小泉さんはラーメンの多様性については
何度も触れられていましたし、小泉さん的には「焼きそばもラーメンの亜種であり広義の意味ではラーメンの仲間」という
認識を示されていましたので、上記の横手やきそばも小泉さん的には広義のラーメンとして食べられ、
目玉焼きや福神漬けの組合せに魅了されつつもおいしさのあまり「ふはー」とされそうです。
小泉さんは原作漫画においては何度かカレーを食べている珍しいシーンもありましたけど、カレーの添え物=福神漬けという
固定概念を持たないと思われる小泉さんにとっては福神漬け入りの横手やきそばは
麺類の一つの進化系という認識を持たれるのかもしれないです。
小泉さんは原作漫画7巻の町中華の回にて「野菜たっぷりのあんかけ焼きそばをおかずにラーメンを食べることは
ありなのかも」というある意味おそろしい?発言をされていましたけど、
小泉さんにとってはダブル炭水化物は反則であるとか
麺類をおかずに(餃子をおかずにしてラーメンライスを食べるのと同じような感覚で)麺類を食べるという発想自体が
普通なのかもしれないですね~♪
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そう言えば大根ってキムチの原料にも使われています。
素の素材の味に癖がないから、色んな料理に転用できて便利ですよね。