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鴨南蛮そばの一例

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カレー南蛮そばの一例
既に酷暑や残暑の季節は過ぎて季節は秋に向かいつつありますが、冷やし中華・ざるそばといった冷たい麺といった
夏場の冷たい麺のおいしさもまた格別ですけど、
冷たい麺ばかり食べていると、あたたかいきつねそば・月見そば・天ぷらそば・たぬきうどんなどが恋しくなりそうです。
そうした温かいおそばの一つに「鴨南蛮そば」というとてもおいしくて鴨とネギの絶品の組合せに独特なだしのつゆを
楽しめるメニューもあったりしますけど、改めて考えてみると鴨とネギのおそばはどうして「鴨南蛮そば」と
言われるのでしょうか・・?
なんとなくですけど鴨ネギそばというネーミングの方がしっくりくるような気もしますし、はたまたよくおそば屋さんでは
「カレー南蛮そば」とか「肉南蛮そば」というメニューもよく見かけたりもします。
それではこの南蛮そばにおける「南蛮」にはどういう意味があるのでしょうか・・?
おそば屋さんに行くとメニューの中にには「南蛮」と名前の付くものがいくつかありますけど、その代表的メニューが
鴨南蛮、肉南蛮、カレー南蛮などだと思います。
ここで素朴な疑問が湧き起こるのですけど、どうして日本の伝統的麺類のおそばに「南蛮」というワードが登場するの
するのでしょうか・・?
実は私自身、この点に関しては勘違いをしていた時期もあり、南蛮そばというと鴨南蛮そばというイメージが強く、
「鴨はフレンチの鴨肉のオレンジソース掛けに代表されるように元々はヨーロッパの食材なのかな・・?
南欧人が持ち込んだ素材だから、鴨肉の事を南蛮と呼ぶようになったのかな・・?」と勝手な想像をしていたら、それは全然
違っていて、実は正解はこの南蛮とはネギの事を指すそうです。
ちなみに「南蛮人」とはスペインやポルトガルの南欧の人達ということではなくて、一種の差別用語にもあたるようですが、
中国の視点で見たベトナム・タイ・カンボジアといった東南アジアに住む人たちという意味で、
「自分達こそが一番である」という中華思想の観点からみると中国より南の諸国は北方の騎馬民族同様にとてつもなく
野蛮であるという考え方があるのかもしれないです。
そしてそうした中国から見ると南方に住まれている人達、つまり南蛮人がネギを好んで食べていたことから、ネギが
いつの間にか南蛮と呼ばれるようになった経緯があるとのことです。
日本のおそば屋さんで南蛮というワードが登場するのは文明年間(1804~18)なそうです。
馬喰町にあった笹屋さんが鴨南蛮というメニューを始めます。
既に江戸時代からネギを南蛮と呼んでいたこともあり、鴨肉とネギがおそばにのった鴨南蛮そばというのは案外すんなりと
受け入れられていったのかもしれないです。
明治42年には大阪でカレー南蛮が登場します。
大阪の難波がネギの産地でもあり、カレー南蛮をカレー難波と呼んでいた事からそうした呼ばれ方が
定着していったという説もあるようです。
このカレー南蛮は大阪では人気だったものの、東京ではなかなか人気が出なかったそうです。
東京でカレー南蛮が食べられ始めるのは大正3、4年頃あたりからだそうでして、
カレー南蛮そぱの場合はネギを使用し、カレーうどんの場合は玉ねぎとそばとうどんで具材を使い分けていたのも
大変興味深いものもありそうです。
私的には南蛮そばというとやはり鴨肉とネギがのった出しがとてもおいしい温かいおそばを連想してしまいますね~♪
鴨というと鴨鍋もとても美味しいと思いますし、鴨鍋に不可欠な具材というとやはりネギなのかな・・?とも思います。
日本の故事として「カモがネギを背負ってやってくる」がありますけど、カモは本当にねぎを背負っているのでしょうか?
それとも鴨自体がネギを好んで食べるからその様に言われているのでしょうか?
全世界のどこに住んでいる鴨を見ても、鴨はネギを背負って事はある訳ないですし、
鴨が食材として自らネギを食べる事もないようです。
ちなみにですけど、鴨自体は穀物・水生植物・水生小動物などを好んで食べているとの事です。
それではどうして「カモがネギを背負っている」という故事があるのでしょうか?
これは江戸時代の食文化にルーツがあるようでして、鴨は肉質の柔らかさや脂の甘みがとっても人気の食材でしたし、
鍋用の食材としても古くから重宝されてきた経緯があります。
反面野鳥特有の匂いがありましたので、ねぎでその匂いをカバーして食べていたとの事らしいです。
そうした訳でこの故事の由来と言うのは、鴨とネギですぐに美味しい鴨鍋ができるという自分にとって都合の良い事が
二つ同時にやってくるという意味なのです。
この「カモがネギを背負ってやってくる」という故事・・略してカモネギという言葉は決していい意味で使用されている訳ではなくて
「だまされやすい人が、だまされやすいシチュエーションに、自ら乗っかってくる」という意味で使用される事の方が
現実的には多いのかもしれないですね。
カモは簡単に捕まえやすい鳥なので、捕まえやすい人=騙されやすい人をカモと呼ばれる事が多いとも思いますし、
それを動詞化して、人を騙したり、利用したりして利益を得ることを「カモる」と言い、
騙されてお金をとられたりすることを「カモられる」みたいな俗語もあるみたいです。
つまりまとめてみると、「カモがネギ背負ってやってきた」というのは、鳥の「鴨」と騙しやすい人の「カモ」をひっかけて、
「騙すしやすい人が、自分から(財布持って)ノコノコやってきた」という意味へといつの間にか変容していったと
言えるのかもしれないです。



上記でも触れた通り、南蛮そばというとカレー南蛮というのも既に定着したメニューだと思います。
おそば屋さんのメニューにはカレー南蛮の他にもカレーライスやカレーセットといったものもありますけど、おそば屋さんで
頂くカレーと言うのは待ちのカレー屋さんとかCOCO壱といったカレー専門店で食べるカレーとはひと味違う独特な個性を
感じたりもするのですけど、いったいどこが違うのかな・・?ともふと感じることはありますし、
俗に「そば屋のカレーライス」みたいな言い方をされることも多々あるのですけど、
どうしておそば屋さんが提供するカレーライスには独特の味と風味があるのかな・・?と気にもなったりします。
そかにあるのは和食のテイストとも感じるのですけど、カレーも定食もダシの風味がよく効いているという事なのだと思います。
おそば屋さんのカレーはインド料理とも西洋カレーとも違う、純和風のカレーライスといえるのかもしれないです。
COCO壱番などのいわゆるカレーらしいカレーを食べた後におそば屋さんのカレーを食べるとたぶんですけど、
その違いは明瞭になるのかもしれないです。
そうそう、なぜか知らないのですけど、おぞば屋さんのカレーには、なぜかグリーンピースがちょこんと乗っかっている事が
多いような気がします。あれは味と言うよりは単に色取りという意味なだけなのかもしれないです。
おそば屋さんには実はカレーライスとカレー丼という二つのメニューがある店が多いそうです。
それではおそば屋さんのカレーライスとカレー丼の違いとは何なのでしょうか・・?
おそば屋さんのメニューとしてのせられているカレーライスというのはいわゆる普通のカレーの事であり、
肉と玉ねぎを具にしてカレーのスパイスを溶かしたものですで、特にひねりはないようです。
それに対して、おぞは屋さんのカレー丼は、そばのメニューとしての「カレー南蛮そば」の上にかかってる具材を
ライスにかけたようなもので、具は肉と白ネギ、出汁で伸ばしたカレーを水溶き片栗粉で溶かしたようなものというものが
そば屋の普通のカレーライスとの違いなそうです。
おそば屋さんで頂くカレーの和のテイストはカレー丼の和風だしといえそうです。
まとめると・・
一般的には、おそば屋さんのカレーライスは普通のカレーであり、そば屋のカレー丼はカレーを和風ダシで溶いて作り、
カレー丼の具材はネギや油揚げなど和の具材が多いです。
つまり、カレー南蛮そばの味はそば屋のカレー丼と大体同じといえそうです。
そうした和を意識したおそば屋さんのカレー南蛮そばをカップ麺として商品化したのが、マルちゃんの
「おそば屋さんのカレー南蛮そば」です。
この商品は以前は期間限定商品という感じもありましたけど、最近は通年販売していて一年中店頭に置かれているみたいな
印象があるというのはそれだけこのカレー南蛮そばがポピュラーになっている裏付けなのかもしれないです。
かつおと昆布のダシを利かせた和風つゆにカレー風味をプラスしたおそば屋さんのカレー南蛮そばがこんなにも
立派にインスタント麺として成立している事が、日本のモノづくりの素晴らしさなのかもしれないです。
基本はダシが利いた和風つゆがきわだっていて、どろっとした濃厚なカレースープではないです。
どちらかというと印象としてはカレーの風味 < 昆布だしの和の風味という感じです。
具材としてかまぼこ・油揚げがはいっているのはカレー丼の具材と同じですし、ネギがたっぷりと入っているのは
さすが南蛮そばの南蛮の由来がネギから来ている事にも合っていると思いました!

小泉さんネタでもあるのですけど、小泉さんはラーメン脳なのでそばやうどんを食べているシーンはほぼ皆無ですが、
原作漫画の中で小泉さんがカレー南蛮そばではないけど、カレーつけ麺を食べているシーンも原作漫画には
ありました。
(原作漫画7巻の小泉さん高山ラーメン遠征編において、小泉さんがうどんを食べている珍しいシーンもあったりします・・)
当ブログの過去の小泉さん絡みの「ラーメン丼」に関する記事の中で、中村美沙の弟たちが小泉さんを見て
ラーメンのお姫様といわないで「カレーのお姫様」と呼んでいたのは、小泉さんがカレーつけ麺のお店で
おいしそうにカレーつけ麺を食べている様子に由来するものです。
あの話の中では、中村美沙は「カレーつけ麺といえば辛さでしょ・・」と言わんばかりに段階を踏んで激辛NAXのカレーつけ麺に
挑み完食する話でもありましたけど、小泉さん的には「辛さはどうでもいい」という感じで、
辛さよりも麺とカレーのバランスを重視されていたのは、さすがラーメン脳の小泉さんの本領発揮という事なのかも
しれないですね~♪
とはいっても小泉さんはラーメン脳ですけどカレーはお好みのようでして、原作漫画7巻の八王子ラーメンの回では、
小泉さんはセットメニューという形ですけど八王子ラーメンとカレーライスのセットをオーダーされていました。

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dream fantasy2の
アミグリさんが描かれた絵の転載&ご紹介コーナーです。
冒頭にてちらっとたぬきうどんも出てきましたけど、今回は東方のすてきなたぬきともいえるマミゾウを
ご紹介させて頂きたいと思います。
余談ですけど、関西方面では一般的に、「きつね」といえば油揚げのうどんだけを指し、「たぬき」は油揚げののったそばを
指す事が多いとの事です。
つまり、関西においては、きつねそば・たぬきうどんはあまり見かけないとの事です。
関東で油揚げが乗っている麺類と言ったらきつねうどんやきつねそば指し、天かすが乗った麺類というと、たぬきうどんや
たぬきそばを指している事を考えると、やはり食べ物の東と西の文化の違いは結構ありそう・・という感じなのかも
しれないです。
さてさて、東方でたぬきというというまでもなくマミゾウ親分ですね~
上記のアミグリさんが描かれたマミゾウはある意味大変希少価値があると思います。
というのもこのマミゾウは、東方鈴奈庵の2巻に載っているマミゾウをアミグリさん自身が模写された作品です。
描かれた時期は2014年4月です。
ちなみにこのマミゾウ模写はシャープペンではなくて鉛筆でされたそうです。
当時のアミグリさんのお言葉として
「模写って結構時間かかるんですね…←何をいまさら
春河もえ先生の作画はとてもきれいで、丁寧で、あこがれます…」
との事でしたけど、やはり絵師様というのはこうした模写からはじめられて腕を磨かれて
徐々に自分らしさとかオリジナルティーを身につけられていくものなのですね!
私から言わせて頂くと、鈴奈庵のもえ先生の絵は大変美しく幻想的な雰囲気が「うまいよなぁ・・」と感心させられますけど、
いやいや、アミグリさんの絵だって全然負けていないし、とっても綺麗で美しいといつも感じております!
大分前の話ですけど、アミグリさんから「アミグリさんご自身が絵を描くきっかけ」についてのエピソードを教えて
頂いたのですけど、一部転記をさせて頂きますと・・
「中学生のころ、とても絵の上手な友達がいて、その友達とよく手紙交換をしていたんですけど、
その手紙に描かれている絵がとにかくうまくて、その子の絵をこっそり真似してかいていたのが、私
のお絵かき人生の初めの方でした。
そして少しずつ好きな漫画の絵を真似して描いてみたりもしていましたね。
やっぱり最初は「真似」から入りましたね。 」
なるほど・・! 当たり前の話ですけど、最初からうまい人などいないのですよね!
最初はこうした真似・模倣から始まっていくものなのですね!
そうした事を示唆するとっても素敵なエピソードだと思います。
マミゾウはあくまで「タヌキ」ですので、藍とは仲が悪いのかもしれないです。
藍を式神として使用しているゆかりんとマミゾウの接点がないだけに、今後、マミゾウとゆかりんとの絡みにも
大いに期待したいものもあったりします。
「つかみどころがない」とか「飄々としている」という点ではゆかりんとマミゾウはどことなく似ている雰囲気も
ありますので、この二人は絡めばかなり面白いコンビになると思います。
上記のアミグリさんが描かれた模写マミゾウの権利は、
全て上記作品の絵師様であられるアミグリさんに帰するものであり、当ブログにおける転載とご紹介は事前に全て
アミグリさんからご了解を頂いたものであり、アミグリさんからのご厚意で転載をさせて頂いておりますので、
無断お持ち帰りや無断コピーは絶対NGですので くれぐれも宜しくお願い申し上げます。
アミグリさん、本当にいつもすてきなイラストの転載を快諾して頂きありがとうございます!!
皆様の中でアミグリさんの描かれた絵に興味がある方は、
是非是非アミグリさんのブログ
dream fantasy2を ご覧になって頂きたいと思いますし、 宜しければ、当ブログだけではなくて、
是非アミグリさんの本家本元のブログ
dream fantasy2に一度お越しして頂けると アミグリさんのブログをご紹介させて頂いている私もとっても嬉しいです!
アミグリさんが定期的に作品を投稿され続けている →
アミグリさんのpixiv にも是非一度足を運んで頂ければ幸いです!
→
アミグリさんのpixivどちらにしても暑い季節は冷たい麺類もすてきですし、カレー南蛮や熱いたぬきそばも捨てがたいものがありそうです~♪
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南蛮とそば。もはや疑いようのない組み合わせですが、個人的にはやはり記事でも書かれているカレー南蛮の印象が強いです。カモもカレーもネギとの相性はばっちりですよね(^^♪
アミグリ様のイラストは東方のマミゾウ様。アナログなイラストはいつもご紹介して頂いているデジタルとはまた違った温かみがありますね!繊細なタッチやキュートな表情など、見所満載かと思います(^^♪