今年の3月あたりのネットニュースで一部において話題になっていたネタですが、
学校の校則で定められた「ポニーテール禁止令」は理不尽でおかしくないか・・? これってブラック校則じゃん・・!という記事が
ありましたけど、
ことの発端は3月7日に配信された南日本新聞の記事だったりします。その記事によると
鹿児島市の女子生徒が中学時代、校則でポニーテールが禁止されているのはなぜかと担任の女性教員に尋ねたところ、
「男子がうなじに興奮するから」と答えたそうです。
これってどう考えてもヘンな校則であるのは間違いないと思いますし、
男性の興奮を抑えるために女子側に規制を掛けるというのは絶対におかしいし理不尽だと感じますし、
うがった見方をしてしまうと、その規制の理由が男子生徒が興奮するというけど男子生徒やなくてオッサンの先生が
興奮するからじゃないの・・!?とすら感じてしまいそうですし、はたまた、女子生徒側の視点では
「男子が興奮するからポニーテール禁止なのにスカートをズボンにするのはどうしてダメなのですか・・?」とか
「変態基準で校則を考えるなら、色付き下着やポニーテール禁止よりもスカートを廃止すべきなのに、
そうした検討すらしない学校側の対応はもっとヘン・・」と感じるのかもしれないです。

2019年放映の「スター☆トゥインクルプリキュア」の宇宙人キュアのララも地球滞在時にはひかるたちの学校に
通っていましたけど、もしもその学校にこうしたブラック校則があったとしたら、ララは「オヨ~!」と言いつつ
「こんな理不尽な校則はおかしいルン!」と言われそうなのかもしれないルン・・
さてさて、歴代プリキュアにおいて、2014年放映の「ハピネスチャージプリキュア」においては、地球の神・ブルーが
なぜか・・?? めぐみたちに対して「赤点禁止令」とか「恋愛禁止令」みたいななんだか上記のブラック校則を彷彿とさせて
くれるような禁止令を出していた事もあったものでした。


学年末試験や中間試験で赤点を取ったらプリキュア活動禁止という赤点禁止令が出されていたのは
ハピネスチャージプリキュアでしたけど、もしも歴代プリキュアにおいてこの禁止令が適用されたとしたら、
対象になってしまいそうな歴代キュアは、なぎさ・咲・のぞみ・響・みゆき・やよい・めぐみ・まなつあたりなのかも
しれないですね・・
歴代キュアのピンク系主人公はおバカさんが多いというのはよく言われますけど 、特にその中でも
のぞみの平均点80点のテストで「18点」というとてつもない成績が素晴らしかったですけど、
ここから7年後の「ハピネスチャージ」のめぐみというポンコツ後輩が学年最下位という離れ業も披露してくれていましたし、
2022年のトロプリのまなつにいたってはなんと・・! のぞみ大先輩の18点の記録を大幅に更新し、ついに一桁の9点という
快挙を達成してくれていました~♪
プリキュア恋愛禁止令に違反する(違反しそうな)プリキュアとして、のぞみ・こまち・りんちゃん・ラブ・奏・あかね・六花・
ほまれあたりがそうなのかもしれないですけど、ハピネスの「恋愛禁止令」のルールを適用すると
重度な違反として即・プリキュア活動停止を食らいそうなキュアはこまちとのぞみが該当しそうですけど、
やはり歴代で最もそうした恋愛禁止令に触発しそうなキュアはやっぱりハピネスのめぐみだったといえそうです。
2014年放映の「ハピネスチャージプリキュア」にて地球の神・ブルーがめぐみに対して発した「恋愛禁止令」というと
どことなくワーグナーの歌劇「恋愛禁制」を何か思い出してしまいます・・
ワーグナーというと、重厚長大・ゲルマン魂・荘厳さ・ファンタジー・陶酔感など色々な表現が出来ると思いますし、
私自身もその雄大な音楽は大好きです。
特に「ニュールンベルクのマイスタージンガー」・「ローエングリン」・「神々の黄昏」・「タンホイザー」などはとても素晴らしいと
思いますし、死ぬまでに一度はダイジェスト版でも構わないし東京文化会館でも構わないから聴いてみたいですね~♪
歌劇「恋愛禁制」は、ワーグナーのごく初期の頃のオペラであり後年の重厚長大さはほとんど発揮されず、
内容も喜劇っぽい要素に溢れ、台詞が入るイタリア歌劇みたいな感じであり、ワーグナーの個性はあまり発揮されていない
初期の作品ですし、いわば有名になる前の修行作品みたいなものなのかもしれないです。
ワーグナーというと例えば連作楽劇ですけど「神々の黄昏」は上演するのに4晩もかかりますし、
楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」の上演時間は
演奏時間も2時間程度ですので、後の作品に比べると全然短い(?)ですね・・・
一つ面白いのは、この歌劇は吹奏楽編成の「バンダ」がオケとセットになっている点です。
但し「バンダ」と言っても、ピッコロ2、クラリネット5、ファゴット4、ホルン4、トランペット6、トロンボーン3、
トライアングル、小太鼓、大太鼓、シンバル1対ですから、これ自体一つの吹奏楽団を形成出来そうな感じです。
管弦楽と吹奏楽をオケピットに無理やり押し込んだという感じなのかもしれません・・・
このワーグナーの歌劇「恋愛禁制」の簡単なストーリーは・・・
物語の舞台は16世紀のシチリア島パレルモ。
総督フリードリヒは恋愛を禁じ、違反したものは死刑に処すとし、
手始めに貴族クラウディオを逮捕してしまう。それを知ったクラウディオの妹の修道女イザベッラは
フリードリヒに助命を乞うが、フリードリヒは
「それなら恋愛の素晴らしさを教えてくれれば許してやろう」と発言してしまう・・・
そこでイザベッラは、昔フリードリヒに捨てられたという修道女仲間のマリアーナを使って
フリードリヒを懲らしめる作戦を展開していく・・・
こんな内容だったと思います。
確かに後年のワーグナーの「ゲルマン神話」を題材にした作品とは全然違いますね・・・
この「恋愛禁制」から、数年後に「リエンチ」、そして「ローエングリン」へと続くのですから、
「恋愛禁制」はワーグナーにとっては修行時代の移行期としての作品だったのかもしれないですし、後のワーグナーの
重厚な世界を産み出すための通過点だったのかもしれないです。

恋愛は確かに誰かを傷つけたりすることもある要素なのかもしれないです。
だからこそブルーは「プリキュア恋愛禁止令」なるものを出したのだと思いますが、
相手を傷つける可能性と同様に恋愛自体は相手を幸せにすることも出来る可能性も秘めています。
だらこそ恋愛は難しいのかもしれないです。
相手と自分がハッピーになれればよいのですけど、そうでなかった場合は、相手に対するフォローも必要です。
それが出来なかったことが、ハピネスのブルーとミラージュの失恋の果ての遺恨につながっていたとも言えますし。
その意味では相手を傷つけない別れ方も必要だったのかもしれないですし、その点を怠っていたブルーは
もしかしたら恋愛失格だったのかもしれないです。

めぐみは幻影帝国に侵略されていた世界を救い平和をもたらしたばかりでなく、ブルーとミラージュのヨリを戻した
最大の第一功労者なのでしょう。
だけど、それで得たものとは何だったのでしょうか・・?
結局はブルーに対する失恋と喪失感というアンハッピーな出来事ばかりなのでした。
おまけに、自分の見ている目の前でブルーとミラージュは熱いキスを交わしてしまうし・・・
(あれって、いくら鈍感なラブリーでも気持ちとしては凹んでしまいますよね・・・
ひめ・いおなは、ブルーの事を「デリカシーが無い」と評していましたけどその通りという感じでしたし、いおなもブルーの事を
「結局はブルーという神様が恋愛禁止令を出していながら自分が一番恋愛していたじゃん・・」というのは妥当な史的だったと
改めて感じたりもします)
めぐみは自分がボロボロになりながらもミラージュとの激戦を制し、「ミラージュを倒し巫女さんとして復活させれば
ブルーと復縁してしまい、自分は振られてしまう・・・」という事が分かっていながらも
「ブルーとミラージュの幸せは自分の幸せ」というロジックの下で
結果的に自己犠牲をする事で世界を救った一人の女の子はそれで幸せになれるのか・・?
本当にめぐみはそれで幸せなのか・・・という大変重たい課題・試練をハピネスの物語は提示していたものでした。
それにしても、めぐみの気持ちを考えるといたたまれない気持ちは実は今でもあったりします。
「自分が好きな人(ブルー)に幸せになって欲しい」
「ブルーが愛するミラージュにも幸せになって欲しい」
「だけどブルーとミラージュが復縁する事で自分は愛を失ってしまった・・・・」
「ブルーが幸せになる事は嬉しいけど、自分が降られたという気持ちは、とても悲しくせつない・・・」
めぐみは、誠司との二人っきりのシーンでポロポロに大泣きして「嬉しいけど悲しい・・・」と心情を吐露していましたけど、
これはめぐみの偽らざる本音だと感じます。
世界を救うという自分の行為は正しいし誇りに感じても良い事ですが、同時に失恋して苦しいと感じるのも自明な事です。
嬉しくて苦しいと感じるめぐみは、極めて普通の感覚の持ち主だと思います。
結果的に一人のポンコツな女の子が世界を救った・・・
だけどその結果残されたのは、傷ついた女の子とその子を心配する一人の男の子・・・・
そういう哀しい側面も提示しているというのは歴代プリキュアでも極めて異例な出来事だと思います。
(この辺りが、歴代プリキュアでもハピネスの人気が今一つの要因なのかもしれないです。
遅咲きのピンク系主人公のめぐみをここまで悲しませる原因をつくったブルーに対しては
「ラブリーをここまで悲しませる原因を作ったブルーは、自爆して逝ってしまえ・・・・!!」と声を大にして叫びたい気持ちです。
キュアハッピーの一つの口癖は「みんな、笑顔でウルトラハッピー」というものがありましたけど、
このみゆきが言う「みんな」には当然みゆき自身が含まれていました。
だけどその点めぐみはどうなのかな・・?
めぐみの一つの思考パターンとして
「他人の幸せは自分の幸せ」というものがあります。
それを軽く言い過ぎていた傾向がもしかしたらあるのかもしれませんし、当事者間意識に欠けるというか第三者的に
評論家風に言っていた感じもあります・・・
プルーとミラージュという他人の幸せを願い、結果的にその他人の幸せを自分はもたらすことが出来た・・・
だけど、その結果自分は失恋し、苦しむ結果となってしまったという点に関しては、
もしも「他人の幸せは自分の幸せ」と本気で心の底から信じていたとするならばめぐみは決して苦しむことは無いはずです。
やはり「他人の幸せも大事たけど、それ以上に自分の幸せも大切・・・」という気持ちがあるからこそ
めぐみはここまでボロボロに傷ついていたのです。
その時点まで放置していた「自分の幸せとは何・・・??」とい「問いをずっと放置していたツケを
最終決戦直前で払うという大変やっかいな形でハピネスの物語は「人間の幸せとはなーに??」という問題に対して
提示していくことになっていたのかもしれないです。

改めて感じましたけどハピネスチャージの「ベストカップル」はめぐみと誠司で決まりですね~♪
この二人は色々な意味で互いを支えあっているしお似合いだと思いますし、歴代プリキュアの中でも最高のカップリング
なのかもしれないルン~♪
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自分があの年代の頃にもっぱら興奮したのは女子の胸と下半身でしたね~
女性の襟足とか柳腰なんて高度な部位に興奮を覚えるのはもっと大人になってからの事です。
自分の目線で捉えてるこの女性教師の言う事は一種のセクハラですよね~><