D.ショスタコーヴィッチというと重厚長大・深刻・知識人の苦悩みたいなイメージが先行し、重苦しい曲ばかりが多いという
印象もあります。
(その代表例が交響曲第4~8番、10番、13~14番、チェロ協奏曲第2番、ヴァイオリン協奏曲第1番あたりだと思います)
そうしたショスタコーヴィッチですけど、たまにですけ信じられないほど軽い曲も作曲してたりします。
その代表例がTea for two(二人でお茶を)なのかもしれないです。
もっともこの曲はショスタコーヴィッチの作曲ではなくてあくまで編曲作品です。
「二人でお茶を」というポップス曲をある友人の指揮者とショスタコーヴィッチが聴いた時、友人から
「この曲を記憶だけで一時間以内に管弦楽曲に編曲出来るかどうかを賭けないか?」と挑発(?)され、100ルーブルで
賭けたそうです。
結果的に、ショスタコーヴィッチはわずか45分でオーケストレーションする事に成功し100ルーブルをゲットしたとの事です。
曲は2分程度のごく短い曲なのですけどもジャズ風な軽妙な感じの曲で、とても耳に優しく響き渡りますし、
イージーリスニング曲としても申し分ないように聴こえますし、とても45分でアレンジしたとは思えない意外と精密な
アレンジとなっています。
この曲には意外と打楽器も多用されていて、ティンパニ・小太鼓・シンバル・トライアングル・グロッケン・シロフォーンが
使用されています。
ミュートを付けたトランペットの鳴らし方が極めて印象的ですし、部分的にチェレスタと鍵盤打楽器を効果的に使用した
箇所もあり、とても短い小品なのですけど、軽妙だけど構成がしっかりしている作りにびっくりさせられます。
この曲は、佐渡裕さんが演奏会のアンコール曲として演奏される事も多いように感じられます。
ショスタコーヴイッチの交響曲には、交響曲第4番・15番みたいな謎に満ちた曲もあるかと思うと
5番・7番・8番・10番みたいな重厚な曲もありますし
1番・9番みたいなおもちゃ箱みたいな曲もあります。
そうした一方で信じられないほど軽くて楽しい曲もたまにあったりなんかして、
例えば・・・
〇祝典序曲
〇ジャズバンドと管弦楽のための組曲第二番
〇組曲「黄金時代」
などがあります。でもその代表例は何といっても「二人でお茶を」だと思いますし、楽しさに加えてスピード感が欲しい方に
とっては祝典序曲が特にお勧めです~♪
この曲は何回か管弦楽団のアンコールとして聴いたことがありますけど、一番聴いた指揮者は前述の通り佐渡さんだと
思います。
すごい昔の話ですけど、ロジェストヴェンスキーが来日公演で、ショスタコーヴィッチの交響曲第10番や
プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」などの超重量曲を演奏した際にこのTea for two(二人でお茶を)を
アンコール曲として演奏し、演奏終了と同時に、客席を振り向いて、ニコッとし、
敬礼みたいなポーズをして、アカンベエしていたのは何か微笑ましかったですし、あの軽いノリはまさしく
Tea for two(二人でお茶を)の世界そのものだったとなんだかとてもハッピーな気持ちになったものでした。
このTea for two(二人でお茶を)は本当に恋人・家族・親子・友達などといった関係性の中でふたりで楽しくお茶の時間を
楽しむという雰囲気に溢れていて、何度聴いてもその軽快さにルンルン気分になったりもします~♪
(ルンルンというとなんだかスター☆トゥインクルプリキュアのララちゃんとひかるが二人でお茶を楽しんているようにも
聴こえてしまいそうなのルン~♪)

東方Projectの世界では、巫女さんの霊夢はやたらとお茶ばかり飲んでいる印象もありますけど、
コーヒーが好きそうなのは光の三妖精の一角のルナチャイルドで、
紅茶が好きそうなのは、アリスやスカーレット姉妹やパチュリーさんあたりと言えそうです。
紅魔館のレミリア様は一日の中で必ずティータイムの時間を設けているようにも思えますし、レミリア様やフランちゃんという
吸血鬼のスカーレット姉妹のために日々のお茶を淹れて差し上げているのは、言うまでも無く優秀なメイド長の咲夜さんです!
レミリア様は、見た目も性格もその言動もおこちゃまそのものですけど、実はその年齢は悠に500歳は超えられています。
(幻想郷内では、永琳・ゆかりん・ゆゆ様・八坂神奈子に諏訪子・文ちゃん等のご長寿キャラがあまりにも多過ぎるので、
レミリア様の500歳ですら鼻たれ小僧扱いになってしまうのは凄い話なのかもしれないです・・)
上記で 「人間は年を重ねると、味の好みに変化が生ずるものだし、特にお茶にはそうした傾向が強いのかも・・?」という事を
記させて頂きましたけど、レミレア様の場合、基本的には永遠のおこちゃまみたいなものですから、
年を重ねられても、味の好みの変化は少なさそうですし、お茶にこんもりと砂糖を入れる習慣に変化が生ずることは
当面ないのかもしれないです。
「東方三月精」の中のリリーホワイトを巡るお話の中で、咲夜さんはレミリア様に普通の紅茶ではなくて、
人間の心臓に刺激を与える薬草として名高い福寿草を紅茶の代わりに出していましたけど、
レミリア様の反応は予想通りのもので、福寿草という薬膳茶に砂糖をこんもりと加えられ、それでも不味そうに飲まれていたのは
いかにもおこちゃまのレミリア様らしい話なのかもしれないです。
福寿草というのは人間の心臓に刺激を与える薬草との事で、咲夜さんとしては「人間の血液に近そうだし、
人間の血を吸う吸血鬼にお出しするお茶としてありなのかもしれない・・」と考えたのかもしれないですし、紅魔館内の
お茶の在庫が切れてしまい、庭に生えていた福寿草を薬膳茶として物は試しに煎じて飲ませようとしたのかも
しれないですね。
「東方花映塚」のマッチモードにて魔理沙は咲夜さんに対し、
「この福寿草。こっそりお茶に入れてお嬢様に呑ませてみたらどうだ?」
と提案していましたので、咲夜さんは魔理沙が言った通りにレミリア様に試してみたという事も解釈としては
ありなのかもしれないです。
レミリア様と咲夜さんの上記のような絡みもそれはそれでまた一つの「二人でお茶を」の世界なのかもしれないです。

ここから先は
dream fantasy2の
アミグリさんが描かれたイラストの転載&ご紹介コーナーです。
上記にてレミリア様と咲夜さんの話も出てきましたので、本記事ではアミグリさんが描かれた咲夜さんのかわいい絵を
お披露目させて頂きたいと思います。
上記の咲夜さんはアミグリさんが2013年4月に描かれた「猫耳咲夜さん」です。
この咲夜さんめちゃくちゃ可愛いですね~♪
少しだけふにゃん・・とした雰囲気の咲夜さんがとてつもなくかわいいです。
この猫耳咲夜さんを描かれていたのは2013年ですので「アミグリさんの淡い色彩時代」の絶頂の頃であり、
全体の雰囲気は淡いとか透明感とかファンタジーといった印象が大変強く、
この咲夜さん自体は、いつものあのメイド服に髪にはカチューシャで普通そのものなのですけど、
アミグリさんはここになんと大胆にも咲夜さんに「猫耳」を描かれていて、
結果的に大変親しみやすい咲夜さんみたいな印象をもたらしているようにも感じられます。
アミグリさんは、ルーミアとかフランちゃんなどにネコ耳・ウサギ耳等のケモノ耳を付けてしまうお茶目な一面も
あったりするのですけど、この猫耳咲夜さんは、その中でも群を抜いて「可愛らしさ」をアピールしていると思いますし、
見れば見るほどこの猫耳咲夜さんは可愛いと思います。
背景に「猫の足跡」を用いているのはとても素敵な演出だと思いますね~♪
- 関連記事
-
スポンサーサイト
バレエ音楽「ボルトー」からの舞曲としての組曲も楽しいと思います。
その中の御者の踊りの冒頭はなんだか少しばかり「魔法使いサリー」にも似ているようにも感じたりもします。
それと映画音楽としての「ハムレット」の組曲も
映画として描かれていたハムレットの原作とは異なるアルコール漬けの少し陽気なハムレットも感じられ面白いと思います。