
本日は3月11日ということで、2011年の東日本大震災から10年の歳月が流れたことになります。
改めてですけど犠牲になられた方のご冥福をご祈念申し上げますし、被災に遭われて現在も避難生活が続いていたり、
今も多大な影響が残る皆様には心の底より「あの時は大変でした・・どうか復興に向けて頑張ってください」という言葉を
お伝えさせて頂きたいと思います。
2011年の東日本大震災の傷跡はまだまだ完全復活とは程遠いといえるのかもしれないですし、
確かに復旧はなされつつあるけど復興はまだまだ道半ばという事なのだと思います。
私自身、今現在は埼玉在住ですけど、生まれは青森・育ちは仙台と東北とはかなり深い縁があると思っていますし、
(実際、私の中学・高校の同級生であの震災で尊い命を落とした人もいますし、決して他人事には感じられないです)
東北、特に福島の皆様の当時のあの惨状と現在の大変な困難を目の当たりにするととても胸が痛む思いも
あるのですけど、東北の被災者の皆様の事は常に頭の片隅に留めておきたいですし、
自分達に出来ることは、温かく見守るという事ではなくて、東北の地に観光として訪れたり、東北の名産品を
出来る限り購入させて頂いたり、
埼玉のスーパー等でモノを購入する際は、野菜果物や魚介類にお菓子等は福島産等東北に由来するを出来る限り
優先して買うという事なのだと思います。
自分達に出来ることは例え小さい事であったとしてもそれがたくさんの人たちが実践すれば、それは大きな力となるはずですし、
それが単に言葉の綺麗ごとではない本当の意味での東北の復興になるのだと思います。
確かに放射線の線量も減少しつつあり、廃炉に向けた長い軌跡の第一歩がスタートしたと
言えるのかもしれないですけど、数年前にまさかのWTO最終審における韓国の水産物の輸入規制に対しての
日本が逆転敗訴という事から示唆されるように、不本意極まりない風評被害はまだまだ続いているという事だと
思いますし、そうした不当な風評被害こそが福島の復興を遅れさせている一つの要因にもなっているような気さえします。
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故により、福島県産の農作物等に対して過酷な風評被害が発生したことで、
福島県内の飲食店が苦境に陥るなどしたことから、そうした苦境を
サブカルチャーの分野からなにか復興応援出来ることは無いかと考えたすてきな取り組みもあったりします。
それが「福島ラーメン組っ!」といいまして、福島県を中心とした実在の人気ラーメン店の味や個性を萌え擬人化する企画に
繋がったりもします!
具体的には福島県を筆頭とした東北の個性豊かな人気ラーメン店を可愛らしい美少女に擬人化していく企画であり、
現在は福島県だけに留まらず、宮城県や山形県、東京都にまで進出し幅広く活動を展開しております。
私の地元の埼玉でも、2018年10月14日に、埼玉・大宮ソニックシティ付近で展開された「アニ玉祭」においても、
この福島ラーメン組っ!が出展されていまして、
こうした取り組みは本当に素晴らしいと思いますし、埼玉以外でもこれから他の都道府県のイベントに広がって欲しいと
切に願ったりもします。
福島ラーメン組っ!の皆様は、単なる美少女萌えキャラという訳ではなくて、
各キャラには何かしらの傷やケガ、故障、心のしこりといったものを抱いている設定になっているのは、
「福島の外食産業に対する風評被害の反映」を示唆するものであり、
それらを抱えつつも福島の食の復興を目指す姿としてデザインされているのは本当に素晴らしい企画だと思います。
本記事におきましては、福島ラーメン組っ!の何人かの擬人化キャラをごく簡単にレビューさせて頂きたいと思います。

如月 まどか(きさらぎ まどか)のモチーフは福島市の「二階堂」 です。
和風マニアの中学生で、二階堂の繊細なラーメンを食べているうちに感覚が研ぎすまされ、
この世に害なす魑魅魍魎が見えるようになったという何やら中二病みたいな設定です。
その能力と使い魔(二階堂のインテリア)から与えられた魔法の武器で、世間の闇と闘う仁義の魔法少女なそうです・・

吾妻ゆき(あずま ゆき)のモチーフは福島市の「ぬま屋」 です。
ダンス&ボーカル部に所属し、ぬま屋のラーメンを食べるとご当地アイドルになれという都市伝説を聞き店に通っているうちに
すっかりぬま屋さんのラーメンに魅了されたそうです。
よく鼻血を出すものの実は努力家で長袖ハイソックスの下はアザや湿布だらけという設定でもあるそうです。

七竃 こまち(ななかまど こまち) のモチーフは都内の中野区の「麺や 七彩」です。
どことなく大人っぽい雰囲気を漂わせているのは、七竃 こまちは神様であり、現在は二児の母親でもあるからなのだと
思います。
元は食物を司る神で保食神の化身でもあります。
化学調味料や暴食の氾濫する日本の食の姿に激怒され、中野区民を絶滅すべく鬼神となって降臨したものの、
しかしたまたま寄った「七彩」の無化調ラーメンと中野の街を好きになってしまい、
今ではすっかり人が丸くなり、双子の息子の母となり人間として静かに暮らしているそうです。

二本松 かすみ(にほんまつ かすみ)のモチーフは二本松市の「麺処 若武者」です。
二本松藩が開発した対官軍藩用人型決戦兵器という設定なのですけど、
走るとエアロが外れやすいという欠陥が露呈し現在までずっと封印されてきたとの事です、
日が日本大震災で現代に覚醒し、二本松の人々の役に立とうと奔走しているものの、実はかなりの不器用であるという
事らしいです。

八島田 龍美(やしまだ たつみ)のモチーフは福島市の「横浜家系 龍」です。
ダンサーを夢見て都会に飛び出すも挫折し、荒んだ日々を送っていたが「横浜家系ラーメン」のタフな味と高雅な伝統に
魅了され心機一転し、スラム仕込みの厳しいファイトの末、なぜか一流のストリートファイターとして成長し、
故郷を守るべく福島に凱旋したというかなりハードな設定になっています。

開成山 ムツキ(かいさいざん むつき)のモチーフは郡山市の「支那そば 正月屋」です。
開成山の近くの神社に住んでいる謎の巫女さんで、
巫女さんらしい不思議な力をもっており、明治の安積疎水開拓の頃から人々を見守って来た…という噂もあるそうです。
東日本大震災直後に衰弱するも正月屋の優しくどこか昔懐かしい「支那そば」を食べて復活したとの事です。
いつもは穏やかですけど「コク辛そば」を食べると豪快な性格になるらしいです。
そして「伊達鶏とろそば」を食べると元に戻るそうです。

金谷川涼子(かなやかわ りょうこ)のモチーフは福島市の「麺や うから家から」です。
金谷川涼子がまだやんちゃだった頃は福島市南部の魔道「金スカ」を根城にするレディースだったものの、
大事故を起こし生死の境を彷徨っていたのですけど、「うから家から』の無化調ラーメンを食べ復活し健康の大切さを知る事に
なります。
その後は改心特攻服を白衣に替え養護教諭の職に就き現在に至っています。
町のお祭には半纏と鉢巻で必ず参加するそうです。
福島ラーメン組っ!はJKさんが主にメインとなって構成されていますけど、こうしたお姉さま系のラーメン娘もすてきですね~♪
昔は不良なヤンキーだったけど改心して真面目なキャラになったというのも好感が持てます。
この雰囲気は「うる星やつら」のサクラ先生とか東方で言うとゆかりん=八雲紫様のようなすてきなお姉さまそのものだと
思います。
うから家からさんの冷やし塩ラーメンは、昨日の小泉さん記事にも登場していた山形県のご当地ラーメンの流れを汲むラーメン
と思われます。
スープも麺も冷やされていてそこに氷を浮かべる事もある冷たいラーメンでして、植物性の油を駆使してコクを保つという
大変な苦労と手間がかかったスープと言えると思います。

最後は松川 いずみ(まつかわ いずみ)で、モチーフは福島市の「伊達屋」です。
この娘はもしかしたら、この福島ラーメン組っのリーダー的な存在でもあり、生徒会長でもあったりします。
先祖は伊達屋近くの古戦場で政宗を撃退したといわれる小手六十三騎の一人で、
その時奪った眼帯は代々伝わるもので、なぜか外してはいけない鉄の掟もあるそうです。
優しく頭脳明晰だが、眼帯を取るとアホになるという噂があるのもなんだか楽しい設定でもあります。

坦ノ腰 水菜(たんのこし みな)のモチーフは、郡山市の麺屋 信成です。
「人生ノープラン」が信条の荒くれの元気一杯の女の子です。
以前は色黒がコンプレックスの虐められっ子だったものの、麺屋 信成の黒醤油は水菜を荒ぶる黒ヒョウに変えてしまい、
郡山市から暴力とイジメを根絶すべく愛刀「獅子奮迅」を片手に今日も女番長として各学校にイジメ根絶のための
殴り込みをかけているそうです。
反面大の甘党&猫マニアというのもそのギャップがすてきで萌えを感じさせてくれますね。
麺屋 信成さんのメニューは、黒醤油・鶏白湯をはじめ、醤油・塩・豚骨・味噌・つけ麺と実に多彩で、
マニアックな拘りと手間隙を一切妥協しないラーメンが地元でも大人気との事です。

矢野目 みなみ(やのめ みなみ)のモチーフは、福島市の自家製麺「えなみ」です。
矢野目みなみはいかにも今風JKさんのギャル風紀委員長です。
以前はお堅い性格でしたけど、自家製麺えなみのバラエティ豊かでパワフルなラーメンを食べるうちに、
社交的な人気者に変わっていった経緯があるとの事です。
永遠のライバルである太田町なみえは生き別れの妹なのですけど、みなみ自身はその存在にまだ気づいていないとの事です。
重度の近眼と言う事で眼鏡っ子でもあります。

太田町 なみえ(おおたまち なみえ)のモチーフは、福島市内の自家製麺 くをんです。
元々はいじめられっ子だったのですけど、
くをんのパワフルなメニューはなみえを一匹のしなやかな肉食獣に変えたとの事です。
闘争本能を抑えるためにボクシングジムに通う体育会系&武闘派ギャルへと変貌を遂げ、
いつしかなみえの前に敵はいなくなったとの事で、リングネームは「オセロットなみえ」との事です。
生き別れの姉を探しているというのが基本設定なのですけど、その姉と言うのが上記のギャル風紀委員長の矢野目みなみ
であったりもします。
それにしてもみなみとなみえは全然似ていないのが面白いですね。
自家製麺 くをんは、「しょっぱい美学」が味のスローガンで、キレのある追い鰹中華そばにパンチの効いた辛つけ麺など
そのパワーでファンを増やし、今や福島市を代表するほどの人気店に鳴ったとの事です。
太田町なみえのボクサー設定というのは、自家製麺 くをんのオーナーが元プロボクサーだったことも影響大なのかも
しれないです。


「ラーメン大好き 小泉さん」はアニメ版・原作コミック版にて、小泉さんの都内を離れての地方遠征編もたまに登場しています。
大阪・名古屋・飛騨高山・和歌山などありましたけど、
東北は今のところは、学期末試験一日前なのになぜか突然盛岡の納豆キムチチーズラーメンを食べたくなってしまい、
盛岡遠征をしたものの、電車遅延もあり結果的に試験当日の朝に都内に戻ってきたことで疲労が重なり、
試験時に睡魔に勝てず白紙答案を出してしまい追試を受ける羽目になった盛岡遠征編と
山形県南陽市とのコラボ漫画ぐらいに留まっていますので、
ここは是非ぜひ「福島ラーメン組っ!」と何か一つすてきなコラボをする形で、小泉さんにも是非ぜひ福島のおいしいラーメンを
味わって頂き、例のあの「ふはー」でもって〆て欲しいものです!
福島ラーメン組っは今後も福島県の飲食店、ひいては福島県全体の産業の復興のシンボルとして頑張って欲しいです。
そして出来るならば「ラーメン大好き 小泉さん」と何かでコラボして頂けると嬉しいですね~♪
- 関連記事
-
スポンサーサイト
本日で東日本大震災から10年。個人的にはあっという間の10年でした。色々とあった10年でしたが、あの震災の事は忘れた事はありません。あの自信を風化させず、今後につないでいければと切に願います。
さて、今回特集である福島ラーメン組はぬくぬく先生様の記事で知ることが出来た擬人化シリーズですが、改めてゆっくりと拝見するとどのキャラクターも元となっているラーメンの意匠をしっかりと取り入れ、うまくキャラクターとして仕上げられているなと感心させられます(^^♪
小泉さんはこれからどんどんコラボして欲しいですね!