激辛系のカップ麺というと既に星の数ほどたくさんの商品が世に出ていますけど、私的には蒙古タンメン中本の北極ラーメンや
名古屋台湾ラーメン、鬼金棒 カラシビ味噌らー麺などの激辛ぶりが特に強く印象に残っています。
そしてこれらの激辛ラーメンの辛さの源は唐辛子系だと思われますけど、最近注目を浴びている富山のご当地ラーメンの
富山ブラックの辛さの源は唐辛子ではなくて「黒胡椒」というのが他の激辛ラーメンとの大きな違いといえそうです。
「富山ブラック」の定義としては、富山県内の比較的黒いスープのラーメン屋を総称して富山ブラックと呼ぶように
なったとの事で、その特徴として、 スープは醤油の濃度が高く、さらに上から大量の粗挽き黒胡椒をかけられており、
胡椒の風味が強い塩辛さを持っていると言った事が挙げられると思います。
そして富山ブラックはニュータッチをはじめ既にカップ麺として商品化もされていて、イオンやイトーヨーカドーなど少し大きめの
スーパーに行けば大抵の場合ラーメンコーナーに陳列されていて、既にある程度の知名度と商品実績は浸透している
ようにも感じられます。


今回はニュータッチの凄麺シリーズの中からとラーメンとしての富山ブラックをまずは簡単にレビューをさせて頂きたいと
思います。
後入れスープを食べる直前に入れてみるとよく分かるのですけど、スープは本当に本当に真っ黒です。
見た目はとてつもなく黒いスープという事なのだと思います。
この黒さはイカスミラーメンに近いものがあるのかもしれないですけど、富山ブラックのスープの黒さの要因は
イカスミではなくて濃い口醤油であったりもします。
そしてどうしてあんなにも激辛なのかというと濃い口醤油スープの中に大量の黒胡椒が入っているからでもあります。
そしてまずは一口食べてみました。
「え・・なにこれ・・めちゃくちゃ辛い! すっげー辛い!! 濃い口醤油の味と言うよりもまずは口の中にどすーんと
胡椒のパンチの効いた味が口の中をぐるぐると駆け巡る~!!」といった印象を感じたものでした。
黒胡椒ってこんなにも刺激的なスパイスだったんだぁ~!という事を改めて実感させられた瞬間でもありました。
醤油ラーメンの味というよりも私的には味は完全に黒胡椒味と言う印象すら感じたものでした。
黒胡椒の味がベースで醤油風味が後からほんのり漂ってくるという程度だと思いますし、麺をすすり黒スープを一口飲んだ
瞬間に「担担麺のピリッとした辛さ」ではなくて、ストレートにどすん!とくる強烈な辛さがそこにあったと思います。
そして最初にこの黒胡椒の辛さが口元に広がった後から、次に来るのが魚の出汁の味、そして最後にようやくやってくるのが
濃い口醤油の味という事で、見た目の黒さのインパクトと実際の味の違いに正直愕然としたものを
感じましたし、少し意外な感じもありました。
だけど最初にドスンと効いた辛さがあるから醤油の伝統的な和の香りが後で活きてくると思われます。
これほどまでに胡椒の辛さを効かせたカップラーメンは初めてかもしれません。それくらいかなりの辛さがありました!
激辛ラーメンと言うと、唐辛子をふんだんに使用した赤い色のラーメンという印象もありましたけど、黒胡椒の辛さでも
十分すぎるほどの辛さのインパクトを伝えることができるという事なのだと思います。

富山ブラックラーメンですけど、今年・・2020年8月にその応用編として「辛黒 富山ブラック風焼そば」がマルちゃんから
発売されていました~♪
一言でいうととてつもなく辛いし焼そばだけどパンチはあります!
濃厚な醤油ソースに黒胡椒の辛みが利いたやみつきになる焼そばだと思いますが、富山ブラックラーメンとの違いは
ブラックの所以である濃厚な濃口醤油の味は黒胡椒の辛さにほぼ完全に負けていて、醤油ベースというよりは
黒胡椒のビリビリした痺れ的辛さの方ばかり伝わってくる印象があります。
寒い時期だといいのですけど、8月の酷暑や9月の残暑の際にお昼ご飯としてこれを食べたら間違いなく汗だくに
なると思いますし、辛いのが苦手な方は無理して食べることはないと感じられます。
富山ブラックラーメンはスープの真っ黒さが印象的でしたけど、焼そばは元々が黒いソースが調味料であり、
元々が黒い系という事なので色のインパクトは特段無いと思います。

ふたを開けると、かやく、液体ソース、粉末ソースが入っています。
かやくの中身はネギとメンマです。
そして麺自体はまるでうどんのように極太です。食べてみるとすぐにわかりますけど、焼きそばというよりは
弾力もありつつも強いコシのあるうどんのような麺なのだと思います。
太い麺に濃い口醤油をペースにしたソースと黒胡椒が絡み、麺自体がしっかりとコシがある仕上がりとなっていたため、
食感も良くやみつきな味わいが楽しめると思います。
ただそれにしてもあの黒胡椒の辛さは脳神経にズキン!と響いてくる痺れ的な辛さだと思います。


富山ブラック風焼そばをこのまま食べてもいいのですけど、さすがにあのあまりにも強烈な黒胡椒の辛さばかりだと
実はそれほど激辛系は得意ではない私の舌もちょっと抵抗がありますので、今回も辛さをやわらげる食材のちょい足しを
してみました。
「ラーメン大好き小泉さん」の中でも辛さを軽減させるちょい足しトッピングとして粉チーズと卵を上げていましたので、
今回は溶けるスライスチーズと温泉半熟卵をトッピングしてみることにしました。
温泉半熟卵にはだしスーブもついていますので、後述しますけど半熟温泉沼卵にだしスーブをあらかじめかけておいて、
それを富山ブラック焼そばに一緒に合わせると富山ブラック焼そばにそれほど感じなかった「和」のベースの味も
少しばかり出す事もできていたと思います。
それにしても富山ブラック焼そばは辛いし、麺自体がうどんのように太いから喉を通る時のビリビリ感は
半端ないものを感じます。

粉チーズは手元になかったので溶けるスライスチーズで代用してみました。
溶けるスライスチーズを富山ブラック焼そばの上に乗せレンジで45秒ほど加熱するといい感じにチーズが
溶けてトロトロッになります~♪

その上に更に半熟温泉卵を追加でトッピングします。
ここで大切なことは半熟温泉卵に元々ついている和風だしスープも忘れずに一緒に入れる事です。
富山ブラックの本来の魅力は黒胡椒の辛さもそうですが、それ以上に濃い口醤油の濃厚な和の風味だと思うのですけど、
焼そばですとラーメンのスープがないためにそうした和のテイストがあまりないため、辛さをマイルドにするうえでも
和風だしスープは結構効果的だと感じます。

そして最終的には富山ブラック焼そば・チーズ・半熟温泉卵・和風だしスープをぐちゃぐちゃに混ぜ込みます。
見た目は多少悪いのかもしれないですけど、チーズと卵の効果もあり黒胡椒の辛さはかなり軽減され、味は一気に
マイルドになります。
そして味自体なんとなくですけどカルボナーラにかなり近いものはありそうですけど、麺自体が太いので
カルボナーラ風焼きうどんみたいな印象もあります。
前述のとおり温泉卵の和風だしスープが効果的に働き、カルボナーラっぽい味に和のテイストも加わり、
とてもマイルドでやさしい味に見事に変化したような気もします。
辛いのが好きな方はヘンにちょい足しせずにそのまま食べるのが最適と思いますが、激辛が少し苦手で味に変化を
求めたい方にはお勧めしてもいいのかもしれないちょい足しだと思います。


富山ブラックラーメンというと「ラーメン大好き小泉さん」のアニメにおける「全国」という回でも取り上げられていました!
ちなみに全国という回はアニメ版小泉さんの中では唯一の原作にはないアニメオリジナルストーリーでもあります。
小泉さんのラーメンに対する思いの深さと言うのか、小泉さんにとって浅草とは「ラーメンの聖地」と言えるのだと思いますし、
浅草でラーメンを食する事が小泉さんにとって至福のひと時であり、
同時に浅草でラーメンを食べる=日本全国各地のラーメンを食べるという事なのだと思います。
ここ浅草は…すべての始まりの地、なのです
この店の店主は浅草生まれの浅草育ち
ラーメン発祥の地、浅草に想いを馳せて昔ながらの懐かしい味を作り続けているのです
東京は下町で生まれた醤油ラーメンがさまざまな形に進化して全国に広がり、
ここ…浅草を巡るだけでも日本中のいろいろなラーメンと出会う事が出来るのです
この小泉さんの言葉にこそ「小泉さんのすてきなラーメン愛」が凝縮されているのだと思います。
悠 : そっか…!小泉さんはホントに旅行してたんだね
小泉さん : 最初にそう言ったじゃないですか
悠 : そっかあ…私、小泉さんと一緒に旅行してるんだ
そして悠にとってのこの旅行とは「ラーメン食べまくり」なのですけど、この回も悠も小泉さんもラーメン食べまくっていましたけど、
一晩で5~6杯程度のラーメンをこんなかわいい美少女達が食べまくるというこのギャップが
堪らないものがあると思います~~♪

浅草から広まったラーメンが…九州で豚骨になり、こうしてまた――
東京に帰ってきたんだ…
こうやってラーメンの事をしみじみと語る悠と小泉さんはこの時だけはすてきな夫婦みたいなものですね・・(笑)
そして小泉さんは本当にラーメンの事を語る時は幸せそうに語っていますよね・・
普段のあの無愛想さがまるでウソみたいです・・
後半において、小泉さんはとんこつラーメンについて大変熱く語りだします!
私自身も「ラーメン大好き 小泉さん」を見るまでは、「とんこつラーメンは全部博多ラーメンだと思っていた・・」
なんていう誤解も多分にあったと思いますけど、そうした私の誤解もこのアニメ作品で随分と修正されたものですし、
大澤悠にとっても私にとっても「小泉さん、さまさま~」 なのかもしれないです。
小泉さん : 一言に…博多ラーメンと言ってもさまざまです。
この店は豚骨発祥の地、久留米の味を受け継いだコクのあるスープとストレートの細麺が特徴です。
小泉さん : そしてこちらは佐賀の有名店、精養軒の味を継承する伝説の佐賀ラーメンです。
数ヶ月熟成させた濃厚な豚骨スープとふっくら柔らかい麺が特徴です。
悠 : 麺がふっくらしてる…豚骨ラーメンにもいろいろあるんだねー
この悠のセリフは私自身のセリフとほぼ同じなのかもしれないですね~!
そう言えば、小泉さんは基本的には学校の制服でラーメンを食する事が多いのですけど、こういう私服の小泉さんも
とってもかわいいです!
小泉さんは、基本的にはヘンな美少女なのですけど、何もしゃべらずラーメンを食べなければ普通の美少女なのかも
しれないですけど、小泉さんからラーメンを取ってしまうと、小泉さんらしい個性が完璧に消えてしまいそうですね・・
やっぱり小泉さんはラーメン大好きのヘンな美少女としての小泉さんのままでいてほしいですね~♪
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焼きそばにも富山ブラックの応用編もあるのですね、初めて知りました。