


2020年の春アニメは新型コロナウイルスのアニメ制作現場へも多大で深刻な影響をもたらし、かなり多くの作品が
途中で放映の中止・延期が決定し、過去の他作品の再放送に差し替わったり、はたまた第一話からの再放送が
その作品自体が完結してもいないのに放映されていたりと大混乱を生じていた中でも、
例えば・・アルテ・邪神ちゃんドロップキック・プリンセスコネクト・球詠・グレイプニルなど作品としてはかなり豊作
だったような印象もありますし、特に球詠とアルテと邪神ちゃんドロップキックは特に素晴らしくて、毎回毎回次の放映が
楽しみでもありました~♪
そうした中で「新サクラ大戦」は、過去の「サクラ大戦」という既に完成されたコンテンツが確立されていた中での
新しいゲーム企画とアニメ化という事もあり、「過去の名作ブランドに傷が付く事がないように・・」みたいなプレッシャーも
あったのかもしれないですけど、十分満足できる作品になっていたと思います。
もっともうちの奥様的には、過去の不滅の名コンテンツの印象が濃厚すぎるという事で「新サクラ大戦は過去のサクラ大戦に
馴染んでしまうとちょっと抵抗を感じてしまう・・」という事らしいです。
「新サクラ大戦」はセガゲームスから2019年12月12日に発売されたPlayStation 4用ドラマチック3Dアクションアドベンチャーの
ゲーム作品なのですけど、アニメ「新サクラ大戦」はゲームの1年後を舞台としており、
天宮さくらを中心としたオリジナルの物語が展開されていきます。
アニメの中でのオリジナルキャラは、莫斯科華撃団というモスクワを拠点とする華撃団に所属している
カミンスキー・クラーラとレイラの姉妹です。
新サクラ大戦の声優さんとしては、雨宮さくら役の佐倉綾音さん、東雲初穂役の内田真礼さん、クラリス役の早見沙織さんが
大変印象的でしたけど、このメンバーは「ご注文はうさぎですか??」のメインキャラとほぼ被っていますので、
もしもクラーラ役が水瀬いのりさんだったとしたら本当にごちうさの同窓会にもなりそうでした・・
(雰囲気的にはクラーラの声質とごちうさのチノの声質はなんとなく似ている様な感じでもありましたので、水瀬さんでも
よかったのかな・・?と瞬間感じたこともありました)
新サクラ大戦のアニメはどのキャラも大変魅力的でかわいいのですけど、私的には特に東雲初穂がお気に入りです~♪
初穂は東雲神社の看板娘兼巫女であり、下町生まれの生粋の江戸っ子で、普段はがさつなものの
人望の高さから花組のまとめ役をかつては務めたことがあるほどです。
アニメとしては、花組の隊長の神山が欧州への出張で長期不在の際には、初穂ではなくてさくらを隊長代理にした事に
複雑な思いを募らせていた場面もあったり、さくらとは幼馴染という事もあり、よき心の友でありライバルであるという事も
うまく描写されていたと思います。
巫女装束と僧兵をイメージして制作されたデザインもすてきでしたね~
巫女装束を基本としつつも真っ赤な下駄と緋袴に胴部および前腕から手の甲にかけて晒を巻き、
裾合わせを腰元まで下げた状態でたすき掛けをしていて、武器は人の身丈もある柄と胴ほどの頭をもつ大鎚でも
ありました。
アニメの中では第4話と第8話において、初穂の巫女さん装束での奉納の舞のシーンが描かれていて、
あの時の初穂はいかにもしっとりとした落ち着いた雰囲気の静かな巫女さんの舞を舞われていて、日本的情緒が
至る所から伝わりとても美しかったです。
(ただ第8話でのロシア華撃団とのダンス対決としては、帝国華撃団の代表は初穂よりはむしろアナスタシアのダンスの方が
巫女さんの舞よりは動きが大きく華やかなので、代表としてはアナスタシアの方が相応しかったのかもしれないです・・)
巫女の舞(巫女神楽)の原点は、神様を巫女さんの体内に憑依させるという神がかりの儀式にあったといわれています。
両手に榊(サカキ)と神楽鈴(雅楽の鈴)を手にした巫女がまず身を清めるための舞を舞い、
続いて右回り左回りと順逆双方に交互に回りながら舞を重ねていき、やがてその旋回運動は激しくなり、
しだいに巫女は一種のトランス状態に突入して神がかり(憑依)を開始し、跳躍するに至って、お告げという神託を下すことに
なるのが巫女の舞とも言えます。
新サクラ大戦の第4話と第8話で初穂がお披露目していた奉納の舞はまさにこの巫女の舞でもあります。
そしてこうした巫女の舞に必要不可欠なアイテムの一つが榊であり、神楽鈴という雅楽の鈴でもあります。
今現在でも巫女さんの奉納の舞はお見かけする事もありますけど、巫女さんが手にされているあの雅楽の鈴の
シャリシャリ・・という涼し気だけどどことなく神聖に聴こえる鈴の音はやっぱり和の響きなのだと思います。

全然関係ないですけど、「ラブライブ! サンシャイン!!」の中で、淡島神社の境内ですてきなダンスをされていた松浦果南さんは
とっても美しかったです!
果南さんは別に神社の娘とか巫女ではないのですけど、ポニーテール姿での優雅な舞は、新サクラ大戦での本職巫女の
初穂と同様の和の美しさがあったようにも感じられました。
(「ラブライブ!」の何やら胡散臭い怪しげな?巫女の恰好も時折していた東條希は、別に関西人でも実家が神社という
訳ではなくて、あのどうして関西弁を話すのかとかどうして巫女さんの衣装で神社の掃除をしているのかは結局謎でした・・)
果南さんは、第9話で学校に復学し、Aqours加入後は、はっちゃけるダイヤ&鞠莉を尻目に、
唯一常識人の三年生という落ち着いた立場でメンバーを見守っていた大人ポジションとしてもとてもすてきでした~♪

巫女さんの巫女舞と雅楽の鈴(神楽鈴)というと2014年の「ハピネスチャージプリキュア」のクイーンミラージュを
思い出してしまいます。
今更言うのもなんですけど、ぴかり神社の巫女さんこそが実はキュアミラージュというプリキュアでもあり、
後日地球の神・ブルーに振られてしまったショックで闇堕ちしてしまった御方でもあるのですけど、
こうやって振り返ると、ブルーは巫女さんを振って、それに飽き足らずめぐみまで振ってしまいましたので、
歴代プリキュアの味方ポジションの中でも群を抜いた不人気ぶりを誇るのもいたしかたないのかもしれないです・・
クイーン・ミラージュが巫女さん時代「鈴らしきものを無邪気に振り下ろしていましたけど
あれはよーく見てみると雅楽の鈴という神楽鈴であり、一つの立派な楽器なのです。

鈴というと西洋ではそりすべりの鈴というイメージもありますし、そりすべりの鈴というと、「スレイベル」という
一つの打楽器の一種でもある音楽演奏に使う楽器でもあったりします。
上記の画像は打楽器としてのスレイベルであり、コンサートスレイベルとも言われています。
板や革ひもや棒に、直径1cm - 数cmの金属の鈴を、数個〜数十個とりつけ、振って音を出します。
後述しますけど日本の雅楽の鈴(神楽鈴)とは形状も音も微妙に違っていたりもします。
スレイベルがクラシック音楽として使用された事例としては、モーツアルトのドイツ舞曲、エルガーの行進曲「威風堂々」第1番、
最も有名な事例としてはルロイ・アンダーソンのそりすべりがあったりもしますけど、
鈴というと、 マーラーの交響曲第4番「大いなる喜びへの賛歌」第一楽章の冒頭も異色ですけど、使われ方が大変
ユニークでもあったりします。
この交響曲の冒頭は鈴をシャシャシャと控えめに鳴らす部分から開始され 、この曲が何か「メルヘンチックだな・・・」と聴き手に
感じさせるには十分な効果があると思いますし、第四楽章でも再度使用されます。
交響曲のジャンルで鈴」用いるのは極めて異例な事ですけど、 マーラー自身も、もしかしたら、
「今までの自分の曲とは違うものがある」ということを冒頭から聴衆にアピールしたい意図もあったのかもしれないです。
ちなみにこの交響曲の初演は大変不評だったようですが、R.シュトラウスがこの交響曲の再演と指揮を希望し、
この第一楽章の冒頭のスレイベルという特殊楽器を使用させるために
わざわざR.シュトラウス宛にマーラーから小包を発送したというエピソードも残されています。
こうした特殊楽器を一旦スコアに買いてしまうと、
後世の演奏家とか指揮者とか楽団事務スタッフがその特殊楽器の調達に苦労するという話の先駆けなのかもしれないです。
この交響曲第4番において、使用する楽器の中で、トロンボーンとチューバという低音金管楽器を外しているため
重厚感みたいな印象を回避し、天国的な色彩を強調している点が際立っていると思います。
だからこそ、第三楽章ラスト近くのクライマックスの部分でも
重厚感ではなくて、「天高く天女が舞い上がる」みたいな爽快感を感じさせてくれます。
この第三楽章ラストのクライマックスでは、
ティンパニ奏者の撥4本による「叩き付け」は極めて効果的で、演奏を引き締める効果も持っています。
あの場面のティンバニ奏者は、右手と左手にそれぞれ二本ずつの撥、計4本の撥で壮大に叩きつけをしていますけど、
あれは何度生で見ていても「かっこういい・・・!!」と惚れ惚れされられそうです!

ちなみに上記が雅楽の鈴というか巫女さんが巫女舞で使う神楽鈴です。
現在でも、神社のお祭りの際に舞楽を上演する時など見かけることもあります。
響きはシャリシャリと涼しい音というか、どこかで聴いたような懐かしい響きがあります。
この雅楽の鈴をクラシック音楽、または吹奏楽で用いた例としては、
〇1980年全日本吹奏楽コンクール課題曲A / 吹奏楽のための「花祭り」(小山清茂)
〇1986年全日本吹奏楽コンクール課題曲C / 吹奏楽のための序曲(間宮芳生)
〇吹奏楽のための太神楽(小山清茂)
〇舞楽(黛敏郎)
〇梁塵秘抄 -熊野古道の幻想- (福島弘和)
などがあると思います・
今現在は既に解体されていてそうしたホール自体存在しないのですけど、かつて全国大会のステージでもあった普門館は
とてつもなく広かったと思います。
確かに5000人を収容できるホールなのですけど、普門館自体は立正佼成会の施設であり、決して音楽ホールではありません。
(カラヤンがベルリンフィルを引き連れて来日公演をされた際に使用したホールの一つでもあったりします)
5000人収容できるホールですのでとてつもない広さがあり、
私自身が初めて全国大会を聴くために普門館に来た時の最初の印象は、とにかくその広さに驚いたものです・
よく普門館フォルテという言葉を耳にしましたけど、あれだけ会場が広いと
ものすごい大音量で無いと会場の隅々まで音が届かないという勝手な誤解を生んでしまうのも分かるような気がします。
だけど実際はかなり小さい音でもホールの隅までよく響き渡り、
間宮芳生の吹奏楽のための序曲で使用された雅楽の鈴もそれほど大きな音が出る楽器でないにも関わらず
あのシャンシャンとした幽玄な音は一階後部座席までよく届いていたのが大変印象的でもありました。
マーラーの交響曲第4番の鈴は、感覚的には天国・子供の無邪気さをイメージさせてくれますけど、
間宮芳生の吹奏楽のための序曲の雅楽の鈴は
そうした西洋的な感覚ではなくて 昔の日本の村祭りみたいな素朴で鄙びた感じを感じさせてくれていると思います。
同じような楽器を使用しても、そこから感じられる違いというものは西洋人と日本人の感覚の違いなのかもしれないです。

ここから下記は
dream fantasy2の
アミグリさんが過去に描かれた絵の転載&ご紹介コーナーです。
上記にて新サクラ大戦の初穂や「ハピネスチャージプリキュア」のクイーンミラージュの巫女さん時代の巫女舞のアイテム
としての雅楽の鈴について触れさせて頂きましたけど、
もちろん初穂やミラージュの巫女舞もすてきだと思いますが、巫女さんというと私的にはやっぱり東方の霊夢ですね~♪
霊夢はゲーム作品でも公式書籍でも公式漫画でも妖怪退治や御祈祷の場面は日常的に登場するものの、
巫女舞は見た事ないですね・・
(普段やらないので、東方MMDでの巫女さん装束の霊夢のダンスはとっても貴重なのだと思います!)
それだからこそ、もしも霊夢が手に榊や雅楽の鈴(神楽鈴)を手に持ちながらの巫女舞の奉納は是非ぜひ見てみたいものです!
上記のかわいい霊夢はアミグリさんが2019年5月に描かれた霊夢であり、同時に平成の時代から令和の時代へと
変って初めて描かれた霊夢という事にもなり、大変貴重な霊夢と言えると思います。
この霊夢はキラキラ感に溢れたかわいらしさ満開だと思いますし、神聖な聖職としての巫女さんとしての霊夢が
令和を記念して登場されている側面もあるのですけど、むしろそれ以上に一人のすてきな美少女がここに佇んでいるという
雰囲気がとても上品に漂っているのだと感じられます。
肩だしと生足が上品でほのかなお色気を漂わせているようにも感じられますし、
少し赤茶がかかった流れるような黒髪ロングもとても美しいですし、袖の紐も風に舞っているようにとても美しいと思います。
そしてなによりもスカート・ハイソ・リボンのフリルのきめ細やかさがとてつもなく精緻に描かれていて、
この記念作品に対するアミグリさんの「想い」というものも強く感じさせる仕上がりとなっていると思います。
霊夢のこの仕草はシーと言っているようにも感じられますし、
(私の脳内妄想的には「神社の奥に東方の最大創造神ともいえるZUN神主または八雲紫が眠っているから、
起さないであげてね~」と言っているように感じられたりもします)
「わたしがdream fantasyの看板娘としてはいっちば~ん!なのよ~」とまるで艦これの白露お姉ちゃんみたいなセリフを
言っているようにも感じられますし、
はたまた「これからもdream fantasyを宜しくお願いします! 霊夢からのお・ね・が・い・・」と言っているようにも感じられますし、
霊夢の一つの表情とポーズからも色々な事をいっているようなすてきな多様性あふれるメッセージを感じ取る事もできそうです!
上記のアミグリさんが描かれた霊夢の権利は、
全て上記作品の絵師様であられるアミグリさんに帰するものであり、当ブログにおける転載とご紹介は事前に全て
アミグリさんからご了解を頂いたものであり、アミグリさんからのご厚意で転載をさせて頂いておりますので、
無断お持ち帰りや無断コピーは絶対NGですので くれぐれも宜しくお願い申し上げます。
アミグリさん、本当にいつもすてきなイラストの転載を快諾して頂きありがとうございます!!
皆様の中で「こんなにも美しい霊夢を描かれる方のブログってどんなもんなのだろう? 」などと興味がある方は、
是非是非アミグリさんのブログ
dream fantasy2を ご覧になって頂きたいと思いますし、 宜しければ、当ブログだけではなくて、
是非アミグリさんの本家本元のブログ
dream fantasy2に一度お越しして頂けると アミグリさんのブログをご紹介させて頂いている私もとってもとっても嬉しいです!
アミグリさんが定期的に作品を投稿され続けている →
アミグリさんのpixiv にも是非一度足を運んで頂ければ幸いです!
→
アミグリさんのpixivそれにしても一度でいいから霊夢の雅楽の鈴を手にした巫女舞を奉納している霊夢も見てみたいものですね~♪
- 関連記事
-
スポンサーサイト
鈴の先が剣になっている物もありますし、柄に長い数本の帯?みたいなのがついていたりするのもあります。
最近の神社での舞の奉納は「浦安の舞」が多いような気がします。非常にゆったりした動きです。