原作漫画・アニメにおける「女子高生の無駄づかい」は、基本的にはバカの田中の壮絶なバカ言動をベースに
構成されているのですけど、バカ以外でもBLとアニメとボーカロイドが大好きなツッコミ担当のヲタや
男には全く興味はないけど女の子が大好きという小悪魔的雰囲気のリリィとかJKさんなのに小学生にすら
見えてしまうロリとか外見も妄想している事も全てが重症な中二病患者であるヤマイとか
コミュ障でバカたちと出会うまでは学校も不登校気味だったものの、最近ではバカたちとつるんで行動する事が
多くなってきたマジョとか見た目が目つきの悪い不良そのもので協調性皆無だけど実は大のネコ好きというギャップが
すてきなノラといったサブキャラたちの個性と魅力に溢れていて、漫画版もアニメ版も見ていて全く飽きることはないですし、
とてつもなく面白いですし、全体的にはとてつもなくゆるくてバカバカしい脱力系作品なのですけど、時折ちょっとホロリ・・と
させられそうなシーンもあったりしてとても素晴らしい作品であると断言できると思います。
私の中では、2018年のベストアニメは「ラーメン大好き小泉さん」でしたけど、2019年のベストアニメは「女子高生の無駄づかい」
と言えると思います!
そうした「女子高生の無駄づかい」の個性豊かなキャラの中で異彩を放つのは、鷺宮しおり(ロボ)だと思います。
ロボは感情が死滅した無機質系天才少女です。
常にポーカーフェイスで、全く感情を表に出すことがない天才少女であり、
物事をよく考えていると思いきや天然のところも持ち合わせていて同時にかなりの毒舌の持ち主で、
その壮絶な毒舌振りは時にバカやヲタすらもドン引きさせたり絶句させたりもしています。
その一方で「金曜の晩に眠りについて起きたら月曜の朝だった・・」という発言もあったりして、メインの3人組の中では
相当ミステリアスなJKさんとも言えそうですね~
原作漫画は現時点で第6巻まで出ていてアニメは第12話で終わりましたけど、ロボは常に無表情で、喜怒哀楽を顔に
出す事はほぼ皆無です。
ロボは家で微生物をペットとして育成しており、それらを入れたシャーレを学校内にも持ち歩いてもいるようですけど、
そのペットをバカが破壊した時は、口では「私にだって怒るという感情はあるのだから」と言ってはいましたけど、
表情はいつもの無表情のままでした。
例外的に、授業中に自分が作った迷路で「不老不死で天涯孤独」というのゴールに辿り着くと一人不気味にニヤついた
シーンはありましたけど、ロボが人前で笑顔を見せるというシーンは今の所ほぼ皆無だったと思います。
さてさて、そうした感情が死滅しているロボですけど、今の所唯一笑ったシーンと言えそうなのが、原作漫画2巻、そして
アニメでは第4話の「マジメ」の回で出てきた話だったと思います。

アニメ版の「女子高生の無駄づかい」の冒頭シーンはほとんどの回でバカの「なー、いまからすげーこと言ってもいい?」という
シーンから開始されるのですけど、毎回毎回バカのいう事は凄い話でも感動的な話でもなんでもなくて、
本当にどうでもいいくだらない事ばかりを言っているのですけど、バカのその「なー、今からすげーこと言ってもいい?」という
ワンフレーズを聞いただけでバカの尋常ではない大バカ振りが伝わってくるというのは、バカの田中役の赤崎千夏さんの
声の演技の素晴らしさという事なのだと思います。
赤崎さんは「ららマジ」で高校3年生の聡明なトロンボーン奏者の星崎梨花さんを聡明にしっとりと演じられてもいましたので、
やはり声優さんの声の演技には感銘を受けてしまいそうです~♪
アニメ版の第4話において、バカとロボの会話の中で、ロボが思いがけず「ぷっ」と笑っていたシーンがありましたけど、
あの場面は大変貴重なだけに、最初に見た時はとてつもなく感動したものでした!
バカ : そうだ!とっておきのネタ見せてやる!
ロボ : ぷっ、似てるわね
ロボをぷっ・・とかすかに笑わせたバカのネタとは「背脂のモノマネ」という「なんじゃ、それ・・!?」とか
「一体どうやって背脂のモノマネすればいいのか全く分からないしイメージすら湧かない」という難易度の高いネタなのですけど、
一体どうすれば背脂のモノマネなんてできるのでしょうかね~(笑)
この後の展開ではバカは調子に乗ってから揚げのマネまでやっていましたけど、ああいう時の声優さんは
本当に大変ですよね・・
バカ役の赤崎千夏さんは後日インタビューにて
しかも、そのあとにからあげのモノマネも必要でして(笑)。演技指導の方から「もっと背油っぽく!」とか
「もっとからあげな感じで!」とか、同じ油モノのなかでも演じ分けを要求されて、
「なら、からあげではさらっとした油の感じを出してみよう」とか、自分なりに考えて演じました。
どこまで伝わるかどうかわからないものも含めて、細かいこだわりやパロディネタなども詰まっている作品だと思います。
と言われていましたけど、とにかく「女子高生の無駄づかい」におけるバカ役の赤崎千夏さんの怪演は「素晴らしい!」としか
いいようがない圧巻の爽快さがありました~♪
アニメでも漫画でもバカがどうやって背脂のマネを顔で演じたのかは具体的な描写はありませんでしたけど、
背脂特有のあのドロー―ッとした感じをバカが顔芸でクネクネと演じたのでしょうかね・・??

上記のバカの背脂のマネのシーンはアニメ版で言うと第4話の「マジメ」で登場していました。
「女子高生の無駄づかい」の舞台は都立さいのたま女子高校という偏差値的にとてつもなく残念な学校なのですけど、
どうしてここにロボとマジメという頭の良い才媛が在籍しているのかというのは当初は謎でもありました。
ロボは自分の意思で、進学校の中学時代はロボ自身の無感情さが原因でクラス内で孤立してしまい、高校は
バカとヲタが進学予定の都立さいのたま女子高校に進学し、3年間をこの二人と共に過ごしたいという強い意志がありましたが、
マジメ(一 奏=にのまえかなで)に関してはこの第4話でその理由が明らかにされていました。
この回はマジメの回想シーンで主に構成されています・・
あの受験の日 40度を超える発熱と下痢と吐き気と頭痛と水疱瘡にぎっくり腰と突き指さえしていなければ、
私はこの高校にはいなかったでしょう
→マジメは本命高校の入試日にそうしたとてつもない症状を発症し、本命高校に落ちてしまいます。
そしてマジメ曰く「4歳児の知能レベルと同じ偏差値しかないといわれる都立さいのたま女子高校」に進学せざるを得なかった
という事になります・
辛い3年間が始まる。そう覚悟した入学式の日・・
中学では常に学年トップ。全国模試では一桁台の噂もあった あの鷺宮さんと4歳児の知能レベルと同じ偏差値
しかないといわれるこの学校で出会えるなんて!
そのミステリアスな雰囲気に飲まれ今まで話しかけられませんでしたが、今度こそあなたとお近付きになりたい!
→実はロボとマジメは進学校と名高い中学校で同級生でもあったのですけど、マジメはロボの孤高な姿に圧倒され
話しかける事も出来ず悶々とした中学生時代を過ごしていた経緯があったりもします。
そしてマジメのそうしたロボに対する淡い憧れと恋心の脳内妄想が続いたシーンの中で、唐突に上記のバカとロボの
背脂シーンへと展開されていったのです!
バカ : そうだ!とっておきのネタ見せてやる!
ロボ : ぷっ、似てるわね
そしてここからまたまたマジメの暴走気味な脳内妄想が開始されていきます・・
驚きました。中学で一度もそのクールフェイスを崩さなかったあなたが笑った…?
私は1つの仮説を立てたのです。あなたにお近付きになるためには田中さんとやらの攻略が必須なのではないかと
あの日から1ヶ月と10日。田中さんの観察を続けてきましたが 未だ解には辿り着けず
こうしてマジメは、大好きで憧れのロボと仲良くなりたいという理由によって、表面的にはバカの言動をノートに記録し続ける
日々か始まり、結果的に見た目にはマジメは「バカに対するストーカー」みたいな事をやり続ける羽目になっていたのは
不器用で意外と脳内妄想が激しくかつ思い込みも相当激しいマジメらしい話でもあったと思います。


背脂ラーメンの「背脂」とは何かというと、豚の背中の部分の脂肪のことです。
オレイン酸・リノール酸などを多く含みスープに溶けやすいということでラーメンには必須の材料でもあります。
そして背脂ラーメンとはスープの中にこの背脂をふんだんに使用し、スープの表面がギトギトに脂が浮き上がっているラーメンを
示します。
また、別鍋で背脂を溶かしたものを仕上げにふりかけるラーメンも存在しますけど、これは「背脂チャッチャ系 」と
いわれるそうです。
上記画像は、日清/ラ王 背脂コク醤油のレビュー写真です。
背脂コク醤油という触れ込みなのですけど、味自体はあっさりとした上品な鶏ガラベースのキレのある醤油スープであり、
たまり醤油を使用することで、背脂のうまみと甘みはそのままに、更にコク深い味わいになります・
一言で感想を書くと「背脂なのに全然しつこくないし、むしろ大変さっぱりとしていてスープが喉をすんなりと通る!」と
言うものがあったと思います。
インスタントと言う事で脂自体は、街のラーメン店とかホープ軒等で実食するほどの脂ギトギト感は抑制していると
思われるのですけど、画像でお分かりの通り、スープ自体に脂がギトギト浮いているのは一目瞭然ですし、
上記で書いた通り、今まで私自身こうした脂にまみれたラーメンはパスしていた傾向があるものでしたので、
日清/ラ王 背脂コク醤油を見た瞬間に「こんな脂が浮いていて大丈夫かな・・?」と危惧したものでしたけど、実食してみると
「ラーメン大好き小泉さん」において中村美沙が背脂ラーメンのおいしさに陥落したかのように、
私自身も日清/ラ王 背脂コク醤油の意外とさっぱりとした美味しさに陥落したものでした!
背脂のおかげだと思いますが、マイルドな感じです。背脂は浮いていますが、それほどこってりとはしていません。
スープの表面には脂の膜が張るくらい脂が入っています。そして固形の背脂も少々見られます。
コクは感じますが、意外とあっさりしているのがとにかく大変印象的です!
そしてトドメは厚めにスライスされた大判の豚バラチャーシューだと思います!
しっかりと甘めの味が染み込んでいてしっとりして美味しいチャーシューだと思います。
さてさて・・それにしてもそうした脂ぎっているけどギトギトせずに意外とあっさりしている「背脂」を一体どうやって
バカの田中望はモノマネしたのでしょうかね~??


「ラーメン大好き 小泉さん」においても言うまでもなくこの背脂ラーメンは登場しています!
美沙が見たのは脂ギトギトのラーメンであり、そしてそれが意外にもさっぱりしていて癖になるほど
とても美味しいという発見でもありました!
「ふはー」という小泉さんもすてきだけど、背脂ラーメンに恍惚の表情を浮かべる美沙もすてきでしたね~!!


最初はおそるおそる・・という感じの美沙でしたし、
「今、こんなの食べたら、これまでの努力が一瞬で無になってしまうのかも~」と視聴者の誰しもが感じたと思いますけど、
結果的に美沙は「何これ!? こんなラーメン初めて!?・・」と陥落してしまいます・・(笑)
「も…、もう一口だけ……」と最初は思っていた美沙ですけど、完食してしまいます・・
見ている人たちは私も含めて、「あ~あ・・やっちゃったあ…、…完食、しちゃった……」と思っていたのかもしれないですけど、
隣の小泉さんのあの食べっぷりや上記で書いた通り、見た目と違って背脂ラーメンはおもったほどはこってりせず
さっぱりとしたお味というのも美沙にとっては意外だったという事なのかもしれないですね。
そしてこのふはーという恍惚の表情こそが、もしかしたら・・? 「女子高生の無駄づかい」でバカがやっていた「背脂のマネ」
なのかもしれないですね~♪

さてさて・・後日のエピソードですけど、ラーメン店でじっと背脂を眺めているマジメは面白い子ですよね~
背脂を見ながら、バカがマネしていた背脂としての表情とのギャップにマジメとして不器用そうに色々と想いを
めぐらせていて、同時にロボに対する淡い恋心というまたまた暴走の脳内妄想を頭の中で巡らせていたのかもしれないです。
マジメは、勉強ができ、身体能力も高い優等生ですけど、大事な時や落ち込んだ時に体調を崩す虚弱体質でもあり、
テンパると意味不明な言動をしてしまう残念な一面もあるのですけど、
ボーイッシュで中性的な顔立ちで背も高く、他人の頼みを断らない面倒見の良さから他の女子生徒からの人気が高く、
告白されることも多い面もあったりします。
(ヤマイやリリィからも好感を抱かれていました・・)
さてさて、マジメが背脂ラーメンを食べたとしたら、小泉さんのようにふはーとなってしまうのか、ロボにたいする脳内妄想で
味どころじゃないのかは今一つ不明ですけど、そうした不器用なところもマジメの魅力ですし、
実写版でもどのようにマジメが表現されるのかも興味津々ですね~
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チャーシューなくして今日のラーメン全盛期は存在しなかったと自分は断言します。
ただ身体には悪そうです…人ってなぜか身体に悪いものを美味しく感じるんですよね~(笑)