
本記事の一つ後の記事がまたまた「女子高生の無駄づかい」の中から屈指の面白い話の第8話・みずぎかいのレビュー記事
でもあるのですけど、第7話・ヤマイの回もとっても面白くて神回の一つと言えるのかもしれないです。
(第7話は9/27放映のベストエピソード編で再放送されていた回でもありました)
山本 美波(ヤマイ)は重度の中二病患者であり、田中(バカ)と同程度またはそれ以上の問題児ですね~
都立さいのたま女子高校は、都立高校の中でも屈指のおバカ学校という世間の評価は既に定着している底辺校の一つ
なのですけど、それでも腐っても都立・・という事なのかもしれないのに、あのバカの田中とヤマイが一体どうやって入試を
突破して合格できたかはこの作品の謎の一つなのかもしれないです・・
そして都立さいのたま女子高校に頭脳明晰で学業成績極めて優秀なあのロボと同じく頭がたいへんよくて人望が大変厚い
マジメがこの学校に在籍しているのも謎ですね・・
原則漫画でもアニメでも明らかにされている通り、中学時代に進学校に進んだものの、周囲の人たちと打ち解けられず
孤立気味だったロボは、高校入試前に幼馴染でもあったバカとヲタと偶然再会し、ふたりがさいのたま女子高校に進学すると
聞いて、この学校へ入学する事を決めた背景もありますし、マジメの場合は本人がプレッシャーに極端に弱くて
第一志望の学校に落ちたから・・という事情もあったりもします。
(中学時代、ロボと同じ学校だったマジメは、実はひそかにロボに恋い焦がれていた事もあり、さいのたま女子高校
でロボと同じクラスになれた事を奇蹟と感じている経緯もあったりします)
ヤマイは、外見からして既にヘンな人オーラが満開でして、
ツインテールも金髪も全身に巻いた包帯も全ては中二病がもたらした症状なのですけど、
他人と群れることを口では嫌っていると言っているものの、本当はぼっちになりたくない寂しがり屋でもあったりします。
第7話においては、ヤマイに関して誰しもが感じていたあの疑問・・、
「どうしてヤマイは顔面や手首や太ももなどに包帯や絆創膏を貼っているのか」という事なのですけど、
第7話で、ヤマイの口から真相が語られていました。
それは誰しもが思っていた「それはヤマイがかなり重症な中二病患者だから」という答えではなくて、
ヤマイの絆創膏や包帯に関しては、左腕は鉛筆の芯が刺さっていたせいであり、首筋と太ももは単なるあせもであり、
右手首は失敗した落書き隠し、おでこはにきびだとカミングアウトするヤマイの意外とまともすぎる理由に唖然となってしまうのも
何ともいえず楽しいものがありました。
そしてこの間の担任教師のワセダとヤマイの会話のテンポ感は最高のノリだったと思います。
(原則漫画ではこの辺りはテンポ感よく淡々と進行していくのですけど、アニメだと声優さんたちの声の演技の魅力もあり、
あの場面は実に生き生きと描かれていたのは大変素晴らしかったです!)
そのあまりの中二病の重症さにワセダのメガネはレンズが外れてしまいますし、ワセダのヤマイに対する
「お前はお前が思っているより重症だ」という指摘はあまりにも適確過ぎて、痛さよりもなんだか無性にヤマイのアホっぽさに
共感すら感じてしまいそうでした。
そのシーンを少しだけ再現してみますと・・
ワセダ : 山本、いつにも増してその包帯の数。私には結構な重傷に見えるが何があったんだ?
ヤマイ : 案ずるな。大したことではない
ヤマイ : いいだろう。特別に見せてあげる。この左手に宿るは小2の時 廊下で男子ぶつかって刻まれた…ブラックペイン!
(実は単なる鉛筆の芯です・・ちなみにですけど、私自身の右手にもやはり小学生の頃に尖った鉛筆の芯を右指と右の掌に
突き刺してしまい、いまだに鉛筆の芯が皮膚に入ったままです・・汗・・)
ワセダ : 分かった。じゃあ他の包帯の中も見せてくれるか? なっ…それは…!
ヤマイ : 後天性の汗疹だ
ヤマイ : カッコイイと思って巻いていたらこうなった。めっちゃ痒い
ワセダ : 明らかに包帯が原因じゃあないか じゃーその手首はなんだ?
ヤマイ : 僕の手首を見て後悔するなよ
ワセダ : 手首って…お前まさか…! (ワセダは瞬間的にヤマイのリストカットを連想してしまいます・・)
ヤマイ : 昨日描いて失敗した
ワセダ : お前 本当に裏切らないな
(ヤマイの手首にはヤマイが落書きして失敗した腕時計が描かれています・・)
ヤマイ : 最初はカッコイイ紋章を描こうとしたんだ。でも段々パワフルな腕毛みたいになってきて
途中で腕時計にシフトせざるを得なかった
ワセダ : そうか…では一応これも聞いておくが いつもしているほっぺの絆創膏は何なんだ?
ヤマイ : 勘違いしないでくれ。これは絆創膏じゃなくてお札の代わりなんだ。僕の中の悪しき魂を封印するためのもので
強力な結界魔法が張られている
ワセダ : そっちはスピリチュアルなやつなんだな
ヤマイ : これを剥がせば僕とて…
ワセダ : 悪いことは言わん。人より皮膚が弱いんだろうから当面包帯を巻くのを控えなさい
ヤマイ : それは無理だ。なぜならこれは僕の標準仕様でありアイデンティティーだから。
庶民には汗疹に見えるだろうが これは僕がドラゴン族であることを証明する聖痕
ワセダ : さっき自分で汗疹って言ってただろ その証拠に… まぁいい。残るはそのおでこの包帯だが…
ヤマイ : ダメだ!これだけは見せられない!僕のプライドが許さない!
(この場面を見た際は「もしかして「三つ目が通る」のようにおでこの包帯の下には第三の目が隠されているのかも・・?」と
瞬間思ったのですけど、結果は予想通りのものでした~)
ヤマイ : 本当は誰にも見せたくなかったのだが…
ワセダの心の声 : (ここへきて ただのニキビか…)
ヤマイもニキビに悩むお年頃の普通のJKさんでもあったのですね~♪
(お前はお前が思っているよりずっと重傷だ)というワセダの心の声には誰もが共感しそうですし、
「JKに囲まれる女子高教師はうらやましい職業なのかもしれないですけど、その実態はかなり大変・・」という感じなのかも
しれないですね~
それにしてもヤマイの包帯や絆創膏は本人の中二病以上に、実はあせもにニキビという女の子らしい側面が
あったのもとっても楽しいものがありました!
ヤマイは本当は「毎日みんなと楽しく過ごしたいけど、自分自身も目立ちたい」という意識がちょっと強いと言う事で、
「自分自身が目立つためには他人と異なる外見をしていれば、目立つし注目度も上がる」と考えているのかもしれないですし、
そうした辺りは意外と普通の女の子の感覚に近いものがあるのかもしれないです。
そして口では「誰かとつるむのは嫌い」と言っているけど、自分が一人ぼっちになる事は極度に恐れているようですし、
ヤマイは誰かにかまってほしい・・というちょっと寂しがり屋の女の子と言えるのかもしれないです。
そして誰かにかまってもらいたいがゆえに、誰かにツッコみを入れてほしいがためにあのような妙な絆創膏・包帯を
しているのかもしれないところがまたまたかわいいし、お年頃のJKさんっぽい感じもありそうです。

後半パートに出てくるマジョのガスマスクの話もとっても面白いのですけど、ここではマジメとヤマイの絡みについて
少しだけ触れたいと思います。
ヤマイは上記で記した通り、その本質はさみしがり屋さん・誰かにかまってほしい病でもありそうですので、
ヤマイがやっているtwitterでみんなからの反応が乏しいとヤマイは落ち込んでしまう普通の女の子でもあったりします。
そしてあまりにも反応の悪さについつい「50以上のRTがあったら私と私の彼氏の画像を公開する」とUPした途端に
あっという間に50以上のRTの反応があったりもします。
そうした経緯があった事を踏まえての展開になるのですけど、ヤマイはその後街のゲーセンのUFOキャッチャーにて、
お好みの景品が置かれているのを発見してしまいます。
ヤマイ : わぁー!ダイオウグソクムシ娘のぬいぐるみ!
そしてヤマイは何度か挑戦したものの景品ゲットは出来ず、カップルに割り込まれた挙句景品を先に取られたり、
向こうはカップルなのに自分はぼっち・・と寂しさが襲い掛かったりしていたのですけど、
その時偶然通りかかったのがマジメでした!
マジメ : 欲しいんですか?あのぬいぐるみ
ヤマイ : べ、べ、別に欲しいってわけじゃ…
マジメ : 『欲しいんですね?
ヤマイ : うん…
マジメ : 分かりました。すぐ終わらすんで
ヤマイ : えっ? 無理だろ。何回やってもほとんど動かなかったし アームの力弱いし…
マジメ : 正攻法では難しいか。回転軸を意識した方が良さそうだな
(そしてマジメはあっけなく簡単にその景品を一回でゲットします)
マジメ : 取れました。どうぞ
ヤマイ : えっ?あ、でもそれはマジメが取ったからマジメが…
マジメ : 生憎 私にはぬいぐるみを収集する趣味はありませんので
このシーンのマジメは凛々しくて「困っている人は救いの手を差し伸べてあげる」という性格がよく表れていました。
マジメというと・・ロボに恋する女の子という側面もありますし、原作コミックではリリィに対して
「私・・髪を伸ばした方が女の子っぽく見えるのかも・・」と相談しているように本人は女の子そのものなのですけど、
見た目がボーイッシュという事もあり、さいのたま女子校内ではJKさんたちからの人気が相当高くて毎月のように
ラブレターを貰っていたりもします。
ボーイッシュな雰囲気で女子からも大人気という意味ではプリキュアアラモードの剣城あきらさんみたいな立ち位置に
近いともいえそうです。
部活の助っ人をするほどスポーツ万能で勉強を教えてあげられるほど学力優秀で困っている人は放っておかない優しい性格と
基本はかなり高スペックですけど、純粋で人や状況を疑えず真面目に取り組み過ぎて自分の首を絞めている
不器用さがマジメの魅力ともいえそうです。
非常に真面目な性格をしており、勉強も運動も高レヴェルなのですけど、実はプレッシャーに弱くて、
ここぞというときに体調を崩す運の悪さもあります。
本来の学業成績はいいのに、バカと同じ高校というのは高校受験の時に風邪をひいて体調を崩したという背景もあったりします。


そうした真面目に景品を取って貰い、マジメのあまりの凛々しさとかっこよさにヤマイはポーーっと見とれてしまいます・・
そしてここまではよかったのですけど、ここでヤマイは上記で記した自身の「50RTに達したら彼氏との写真を公開する」を
思い出し、マジメにまたまたお願いをする事になります。
ヤマイ : マ、マジメ! あ、あのさ…これ取った記念に…ぼ、僕と記念撮影しないか…?
そしてヤマイとマジメのツーショット写真が撮られるのですけど、この写真を公開した途端にヤマイのRTは
マシマシ~になります。
(あぁ…!注目浴びるって快感ー!)というヤマイの気持ちは、やっぱりヤマイは見た目も基本的スペックも
相当痛い子である事には変りは無いのですけど、
誰かに注目されることに素直にうれしくなってしまうあたりは普通のJKさんとそんなには大差がないと言う事を
示唆しているのかもしれないですね。

マジメ : 山本さんってすっごく分かりやすい人だよなー
マジメもそうしたヤマイの意外と普通っぽいところに気が付いたと言えるのかもしれないです。
ヤマイの自室ってもっと病的な部屋と思っていたら、かわいい小物に溢れた普通の女の子っぽい部屋なのも少し意外でしたし、
ヤマイって、あの妙な包帯や絆創膏を外して普段のツインテールをやめて普通のサラサラストレートヘアにしている
普段の自室の様子は意外と普通のJKさんっぽい雰囲気なのもとってもかわいいものがありました。
普通にしてたらかわいい子の典型というのがヤマイなのかもしれないですね~♪
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コメント
みずぎかい
「女子高生の無駄づかい」の第7~8話は最高に面白かったですね~♪
夜の校内をあんなにたくさんのJKさんたちが不自然に出没している時点で「何かあやしい・・」と感じていましたけど、
最後がバカの夢オチ的創作話で落ち着き、話の構成としては大変巧みに出来ていると感じたものでした。
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