
絵師様にとって線画ももちろん大切な過程だと思うのですけど、線画と同じくらい難しくて重要な創作過程の一つが
色塗りと言えるのかもしれないです。
私自身小さい頃から全く絵心は無く、中学の時の美術の通信簿においては当時の5段階評価で酷い時は2という評価も
得ていたほど惨憺たるものがありましたし(汗・・)
当時は音楽と美術の担当教師は同じだったのですけど、その同一教師から
「あんたは音楽はいいのにどうしてこんなに絵の方は惨憺たる結果なの~」と結構言われていたものてす。
そんな昔も今も絵心のえの字も持ち合わせていない私がこんな事言ったら、多くの絵師様から
「お前が言うな~」と言われそうでもあるのですけど、
色塗りはイラスト作成において鬼門のひとつだと思いますし、線画同様に色塗りも
「なにか違う、パッとしない」と感じてはいても具体的になにがだめなのか、どう直せばよくなるのか分からないと
感じられる絵師様は多いと言えるのかもしれないです。
それでは具体的に色塗り過程のどのあたりに問題点が挙げられるのかと言うと、
影が弱い・ぼかしすぎ・色が煩雑すぎる・同じ色相ばかりを使っている・色補正をしていない・ハイライトなしなどが
ありそうですし、吹奏楽においてロングトーン・的確なブレスという基礎訓練の繰り返しが大切なのと同様に
色塗りもトライ&エラーの繰り返しが上達への早道と言えるのかもしれないです。
dream fantasy のアミグリさんも
「dream fantasy」とpixivにおいて通算11年間イラストを制作&投稿されているのですけど、その創作過程においては
色々と悩まれたりスランプに陥ったり、はたまたご自身の方向性を見失いかけた等その軌跡は決して
順風満帆と言えない事ももしかしたらお有りだったのかもしれないですけど、そうしたトライ&エラーの繰り返しが
今現在のアミグリさんの作風に寄与しているのは間違いない事だと思いますし、
一見するとあの素晴らしい幻想的で美しくて絢爛豪華な作品の創作過程においては、
まるで優雅に水面を泳いでいる白鳥が実は水面下においては必死で足をバタバタとさせている事と同様な事を
ほぼ毎日に渡ってご苦労を重ねられているのだと思います。
そしてアミグリさん自身もまた上記で書いたような色塗りにおいては線画同様に色々と身に見えないご苦労を
重ねられているのだと思われますし、そのご苦労には心の底から敬意を表させて頂きたいと思います。
さてさて、本記事においては、そうしたアミグリさんの色塗りに関して、「姫海棠はたて」という天狗娘をテキストにして、
アミグリさんが最近仕上げられた2枚の姫海棠はたての違いを皆様にお楽しみ頂きたいと思います。
2枚の姫海棠はたての共通事項として、かなり古い時期に線画として完成されていたはたてを色塗りはせずに
保留状態とされていたものを最近になって色塗りを施されたという事が挙げられると思います。
もちろん元々の絵の線画自体にはたての雰囲気の違いもあるのですけど、それ以上に色塗りにおける違いもかなり
目立って大きく感じられますし、改めてこの2枚の姫海棠はたての絵を拝見させて頂きますと、
「確かに線画の違いもあるけどそれ以上に色の違いは見ている人に相当大きなインパクトをもたらしているし、そうした意味では
改めて色というものはすてきな魔法である」という事を実感させられたものでした。
冒頭のはたてちゃんはアミグリさんが今年・・2019年7月に描かれた作品です。
このはたてについては後ほど改めて触れさせて頂きますので、まずはこの今風のギャルっぽいはたてをしっかりと
皆様の目に焼き付けて頂きたいと思います。
ちなみにこのはたてちゃんの線画はアミグリさんが2012年頃に一旦仕上げられたものです。

冒頭のはたてちゃんをご覧になったうえで、上記のアミグリさんが今年・・2019年6月に描かれた姫海棠はたてを
ご覧になって頂きたいと思います。
ちなみにこのはたてちゃんは当ブログでは先月、8月3日の「東方天狗娘」のご紹介記事にて一度転載をさせて
頂いておりますので、今回は再転載という形になると思います。
だけどこうした素晴らしい絵というものは何度見ても飽きることは全く無いものですね~♪
冒頭のはたてちゃんの線画は2012年頃に仕上げられたものですけど、
上記のはたての線画自体は2009~10年頃に描かれ、色塗りは今年に入ってなされたとの事です。
印象としては、冒頭のはたてちゃんの自由度が高くてどことなくやんちゃな天狗娘っぽくも見えますので、
なんとなくですけど「冒頭のはたてちゃんの線画の方が最近の作品なのかな・・?」と感じたものですけど、
実際は上記のはたてちゃんの線画の方が新しいと言う事になります。
両作品のはたての線画自体は未公開なのではっきりとした事は言えないのですけど、線画の印象と色塗後の印象において
明瞭な違いが伝わってくるのは、もちろん線画自体に由来する事も大きいと思うのですけど、やはりそこには色塗りの違いも
かなり鮮明に感じられます。
改めて絵師様にとって「色塗り」とは大変難しい過程ともいえますし、線画で出しきれなかった雰囲気を色を施す事で
線画とは全く違う雰囲気を醸し出せるという事は、改めて「言葉も魔法、そして色も魔法」という事が言えるのだと思います。
アミグリさんの描かれたはたては、東方では大変珍しく貴重ともいえる正統派の王道的なツインテールを
とてもかわいく描かれていますし
現代のJKさんみたいというか今風のギャルのような雰囲気が見事に伝わってきていると思います。
幻想郷のキャラの皆さまって、妖怪・魔法使い・巫女さん等をモチーフにされているため、
意外とその外見的雰囲気はレトロなものがありそうなのですけど、
このはたてからは幻想郷のレトロさではなくて、むしろ外界の今風みたいな新しさが伝わってきていると思います。
ツインテもそうですし、襟に紫のフリルが付いた白ブラウスに黒のネクタイ・ちらっと見えている絶対領域の素晴らしさ、
黒と紫の市松模様が描かれたミニスカとニーハイに、今風なピースサインとウインクの笑顔などははたてのモダンな感覚を
見事に一枚の絵として表現されていると思います。
そして全体としてはとっても自由で伸び伸びとしたはたてちゃんなのですけど、冒頭の2019年7月に描かれたはたてちゃんと
比べてみると真面目そうとか社会人としてのビジネスマナーを身に付けたはたてという大人っぽい雰囲気を
感じさせてくれている要因として、色塗りの違いと言う事も相当大きく寄与しているのだと思われます。
個人的には、上記のはたてのブラウスは白なのですけど、冒頭の最新のキラキラはたてちゃんのブラウスはピンクと言う事で
白とピンクの色塗りの違いがかなり印象度の違いをもたらしているようにも感じたものでした。
(線画のツインテールの髪のボリュームの違いも両作品の印象度の違いをもたらしている大きな要因にもなっていると
感じられますね~
生足とニーハイの違いや冒頭のはたてちゃんの目が幾分釣り目になっているのも違いといえそうです)

上記の二枚のはたてちゃんは過去の線画→最近の色塗りという作品なのですけど、
こうした過去に描かれた線画に対して最近になって色塗りをされた作品として思い起こすのは、
2019年5月14日の「こいしちゃんの日」に描かれたあのぺたんと座ったかわいいかわいいこいしちゃんだと思います!
あのこいしちゃんも2枚のはたても言うならばアミグリさんの過去作品と現在の作品が見事に融合した作品ともいえそうですし、
換言すると過去の現在の合作という事になるのだと思います。
こいしちゃんはぺたんと座った少しあどけない感じと幻想的な雰囲気が大変印象的であったのに対して、
はたては軽くて明るいノリが思いっきり伝わってくる雰囲気と言えそうで、同じ過去の線画→今現在の感覚での塗りという
共通要素も持ちながらもそうした違いを見事に描き分けられているのは、アミグリさんの絵師様としての経験の積み重ねが
見事に花咲いた証しとも言えそうです。
アミグリさんによると上記のこいしちゃんは、2012~13年頃のアミグリさんの淡い作風時代の頃に描かれた線画との事ですが、
淡い作風モードと現在のキラキラ仕様が融合されたという感じもあり、
あの名作こいしちゃんと誉れ高い「春こいし」の淡い幻想感とは少し方向性が違うけど、
ファンタジー感とかわいらしさがとってもうまくミックスされていると思います。
このこいしちゃんはとってもかわいいのですけど、あどけない感じもありますし少しロリっぽい雰囲気もあるのだと思いますが、
少しだけおとなびた少女という雰囲気も感じたりもします。
あどけなさと少しだけおとなびたという相反する要素が一枚の絵につまっている事は大変面白い事だと思いますし、
そこにあるのは線画の時期と塗りの時期のタイムラグなのかもしれないです。
ぺたんと座った感じがあどけなさを演出し、きょとん・・みたいな感じとか
「私、なにやってんだろ・・?」と自分を振り返っている様な表情がおとなっぽさを感じさせているのかもしれないです。
白のニーソもとってもかわいいですし、こいしちゃんによくお似合いだと思います。

それでは改めて冒頭のはたてちゃんをお披露目させて頂きたいと思います。
はたてちゃんはイメージ的には今風のギャルっぽい雰囲気が漂っているのですけど、
最新版のこのはたてちゃんは同じギャル系でも少しやんちゃな雰囲気が漂っていて
なんとなく「昔はちょっとワルだったのかも~」みたいな感じを伝えているのはとっても面白いと思います。
2019年6月のはたてちゃんも確かにギャルっぼい雰囲気もあるのですけど、清楚で社会人的な雰囲気も漂っていますので、
最新版の上記のはたてちゃんの「若いうちは自由にやりたいように新聞記事書かせてよ~」みたいなちょっと羽目を
外すちゃうぐらいの自由な雰囲気をより強く漂わせているのが両作品の違いと言えそうです。
そのように感じるのは、2019年6月のはたてよりも濃いめのピンクのスカート・リボンと言う事で派手さや華やかさを
より強く感じさせているように思えますし、スカートのフリルが加わった事と
ブラウスの色が2019年6月の白→淡うすいピンクへと変化した事も大きいといえそうですし
(白のブラウスは社会人としてのマナーをはたてが身に付けたともいえるのかもしれないですね・・)
何よりもツインテールの髪の量が圧倒的に豊かである事とツインテがすてきに舞っている事も挙げられるのかと思います。
最新版の冒頭のはたてちゃんはかわいらしさに+αして「自由さ」が加わった事がとっても素晴らしいと感じました。
繰り返しになりますが、線画としての違いも大きいのですけど、今回は色塗りの面・・特にブラウスの色が白→淡いピンクへの
変化がかなり大きく「変化」の要素をもたらしているように私的には感じられますし、
繰り返しになりますが「色遣いは魔法」という事を強く私たちにアピールした2枚のはたてちゃんとも言えると思いますし、
同じ線画→色塗りというパターンでも幻想的なこいしちゃんとは異なるものがあると言う事は、
アミグリさんの絵師様としての多様性と変化を物語っているのだと思います。
上記のアミグリさんが描かれたはたてとこいしちゃんの権利は全てはたてとこいしちゃんの絵師様であるアミグリさんに
帰するものであり、当ブログにおける転載とご紹介は事前に全てアミグリさんからご了解を頂いたものであり、
アミグリさんからのご厚意で転載をさせて頂いておりますので、
無断お持ち帰りや無断コピーは絶対NGですので くれぐれも宜しくお願い申し上げます。
アミグリさん、本当にいつも素敵なイラストの転載を快諾して頂きありがとうございます!!
皆様の中で「こんなにもかわいいはたてを描く人のブログってどんなもんなのだろう・・? 」などと興味がある方は、
是非是非アミグリさんのブログ
dream fantasy を
ご覧になって頂きたいと思いますし、 宜しければ、当ブログだけではなくて、
是非アミグリさんの本家本元のブログ
dream fantasy に一度お越しして頂けると
アミグリさんのブログをご紹介させて頂いている私もとってもとっても嬉しいです!
アミグリさんが定期的に作品を投稿され続けている →
アミグリさんのpixiv にも是非一度足を運んで頂ければ幸いです!
→
アミグリさんのpixivそれでは本記事を最後までご覧頂きありがとうございました!
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