
先日の記事でも取り上げさせて頂きました渡邉ポポ先生のコミック「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」の
「十万石まんじゅう」についての第二弾の記事です。
渡邉ポポ先生の「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」は埼玉県民が読んでも、埼玉県をあまりよく分からない方が
埼玉入門編として読まれても大変共感度が高いような作品だとも思いますし、
あの読みやすさとさり気ない埼玉自慢話が盛り込まれているのはとてもすてきだと思います。
埼玉をモチーフにしたこれまでの漫画というと「埼玉は何も無いない」とか「埼玉は東京都の属国みたいなものだから・・」という
ひがみと負け犬根性と自虐ネタが多いような感じもしますし、 埼玉のダサさと何も無さと東京都に対する劣等感みたいな
自虐振りも感じるのですけど、全体的に言える事は、埼玉の魅力を時にゆるく時に熱く語っているその姿が
実に好感が持てるという事と、その埼玉を巡る会話が全体的にほんわりとゆるく描かれながらも、今風のJKさんらしく
会話のテンポ感が大変サクサクと進んでいるというような印象もあり、
ネタのゆるさとどうでもいい感じと今時のJKさんらしいテンポの良い会話がとてもバランスよく融合されている点に
地元の埼玉県民としてはとてつもなく引きつけられてしまうものを感じたりもします。
埼玉県と言うと「何も無い無い、な~んにも無い」というのが鉄板ネタでもあるのですけど、その数少ない埼玉自慢ネタの
筆頭とも言える「十万石まんじゅう」については、当ブログでもこれまで浦和の調ちゃんカテゴリでも散々語らさせて頂き、
渡邉ポポ先生の「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」ネタとして5/2記事にも記させて頂いてはおりますが、
もう一度別の角度から「十万石まんじゅう」について触れさせて頂き、
埼玉県以外の皆様に一人でも多く十万石まんじゅうの魅力が伝わればとても嬉しく思います。

生粋の生まれも育ちも埼玉の皆様と(私のように)他県から埼玉に移り住んできた人たちを見分ける方法として、
埼玉ネタ的には、①国道122号線を自然にワンツーツーと呼ぶ人は埼玉県人 ②テレ玉くんを知っている人は埼玉県人
③テレビ埼玉で放映されている十万石まんじゅうのテレビCMを実際に見たことがある
④5回以上埼玉県で唯一の免許更新センターの鴻巣まで免許の更新に行ったことがある
⑤埼玉名物・ゼリーフライを一度は食べたことがある
⑥県外に旅行に行った際に「どちらからお越しで?」と質問されると「東京の北の方」とついつい答えてしまう
などといった事が挙げられるのかもしれないです。
私自身は生まれも育ちも他県なのですけど、上記の項目は全て該当しますし、既に通算23年近く埼玉に住んでいますし、
私自身は「出身はどこ?」と聞かれると今でしたら堂々と胸を張って「埼玉県!」と答えると思います!
渡邉ポポ先生の「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」の3人のメインヒロインのJKさんは構成が大変面白いです。
一人は生粋の埼玉県人で埼玉愛が誰よりも強い神社の娘のアグリで、もう一人は同じく生まれも育ちも埼玉だけど、
埼玉に住んでいる自分に今一つ自信が持てない小鳩と、
そしてあと一人は一か月前までは東京都内に住んでいて、埼玉の事は何にもわからないという東上みなとという
この絶妙な配分がとても面白いと思います。
渡邉ポポ先生の「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」の第2話において、話の流れの中で
「じゃ~、みんなで十万石まんじゅうのふくさやに行こう!」という事になり、3人ともとてもノリノリで嬉しそうにしていますし、
いつもクールで少し無愛想な感じもあるアグリも「実は私も嬉しい」と素直に楽しさを口にしています。
しかし・・! 埼玉に越してきたばかりの東上みなとはここで恐ろしい言葉を口にします・・
「で・・、十万石って何のお店なの?」
いや~このみなとのこのノリと天然さんは素晴らしいですね!
十万石まんじゅうの事を実は何も知らなくてもノリと勢いでアグリたちの会話に乗っかってしまうのですけど、
実は十万石まんじゅうは食べた事はおろかその名前すら聞いた事がなかったという事がここに判明してしまいます。
後述しますけど、生まれも育ちも埼玉県という皆様にとっては子供の頃からテレビ埼玉のCMで散々例のあの
竹林を背景にして尺八の音が流れ、「風が語りかけます、うまい、うますぎる、埼玉銘菓十万石まんじゅう」というフレーズを
耳にしていると思いますし、
「埼玉でこんだけCMが流れているのだから、きっと十万石まんじゅうは全国的に有名で誰でも知っている銘菓なのかも~」と
勘違いを起こす人もいたって決しておかしくはないのかもしれないです。
(爆笑問題の埼玉出身の太田光も自身が都内の大学に進学して初めて、十万石まんじゅうのCMが埼玉限定であり、
全国はおろか東京都内でもその知名度はほぼゼロに等しかったという事実に愕然となったそうです・・)


上記の一コマでアグリが小鳩に説明している通り、十万石まんじゅうのテレビCMはテレビ埼玉限定です。
ちなみにですけど、テレビ埼玉の愛称はテレ玉であり、テレ玉は当ブログのメインカテゴリの一つでもある「浦和の調ちゃん」を
制作した局でもあります。
そしてテレビ埼玉(テレ玉)というと冒頭の埼玉あるある話としてもちらっと触れさせて頂きましたけど、
マスコットキャラとして「テレ玉くん」というなんだか卵によく似た愛嬌溢れるゆるキャラもいたりもします。
ちなみにテレ玉くんは、ゆるキャラグランプリにも出場した事もあったりします。
テレ玉のマスコットキャラクターテレ玉くんは性別はオスで好きな食べ物はおせんべいなそうです。
気はやさしいがちょっと皮肉屋さんなところが玉にきずという設定で、夢は自分の殻をやぶることと人気者になるとの事です。
そしてテレビ埼玉では一定の時間帯に「テレ玉くんは卵だよ~」でお馴染みの「テレ玉くんのうた」を流しています。
2「テレ玉くんのうた」は、ヒ前山田健一氏が作曲を担当し、ももいろクローバーZらを手がける石川ゆみ氏が振り付けを担当し、
これまでに佐藤弘道、小島よしお、スギちゃん、AKB48の一部のメンバーなどによって、この曲を背景に
ダンスをしている映像も時折ですけど流れています。
(小島よしおは千葉出身なのですけど、このテレ玉くんのうたに登場しているテレ玉のテキトーさも素晴らしいと思います!)
うちの奥様のように生まれも育ちも埼玉県という方にとっては
あの「うまい、うますぎる」のキャッチフレーズは、子供の頃からずーーっと埼玉テレビのCMで聞かされていると
すっかり洗脳(?)されてしまい、お馴染みの言葉になるのだと思います。
前述の通り、爆笑問題の太田光が以前、日曜午後のTBSラジオの「爆笑問題の日曜サンデー」という番組の中で。
「小さい頃は、十万石まんじゅうとか、うまい、うますぎるの宣伝文句は全国的に知れ渡っていると
思っていたけど、都内の大学に進学し、東京都民に、うまい、うますぎるとか十万石まんじゅうと尋ねても
ほぼ全員、なにそれ?みたいな反応で、その時に初めて、あれは埼玉ローカル話だと気が付いた」と言っていましたけど
それはまさにその通りという事で、むしろ埼玉あるある話としては鉄板ネタなのかもしれないです。
2015年に放映されていた埼玉県ローカルショートアニメの「浦和の調ちゃん」のEDの歌が終わると、大抵次の瞬間に
尺八がホワーーーーッと入ってきて「風が語りかけます、うまい、うますぎる」と例のあの十万石まんじゅうのナレーションが
入ってきていて、なかなか粋な演出と当時は感じたものでした。
更に2015年真夏の再放送時には、第三話本編とEDの歌が終わった同時に
またまた例のあの尺八の音がホワーーッと入ってきて「風が語りかけます」と例の十万石まんじゅうのナレーションが
入ってきたので、再放送もそのパターンなのか~と少し苦笑していたら、なんとそれは十万石まんじゅうのCMではなくて、
「早い、早すぎる、テレビ埼玉の高校野球速報」というナレーションが流れてきて、全身が脱力したものでした・・
テレビ埼玉(テレ玉)もなかなかやるものですね~
埼玉県民ならば多生の認知度はあると思われるあの十万石まんじゅうのパロディーをやってくれるとは、
テレ玉のお茶目さもすてきなものがあったと思います。

十万石まんじゅうを製造販売しているふくさやさんにとって「うまい、うますぎる」というお菓子はまんじゅうだけではありません!!
他にも色々と美味しいお菓子は一杯いっぱいあります。
和菓子がメインなのですけど、洋菓子もケーキやフルーツタルト等も扱っていますし、
どの店舗に行っても店員さんの接客はとても親切丁寧であり誠実さを感じさせてくれていると思います。

でもやっぱりふくさやさんというと看板メニューは誰が何と言っても「うまい、うますぎる」の十万石まんじゅうなのだと
思います!
こうしたメインの看板メニューがでーんとあるというのはこうした和菓子屋さんでは大変得難い価値があるのだと
思いますし、これが「ブランド」という事なのだと思います。
最後に、下記に少しばかり、ふくさやさんで取り扱っている十万石まんじゅう以外の商品について触れさせて
頂きたいと思います。
ちなみにうちの奥様は、ふくさやさんの毎月一回発売のフルーツタルトが大のお気に入りだったりもします。

上記は蜜漬けの渋皮栗を栗ペースト生地で包みこんだ「焼きモンブラン」です。
ふくさやさんのカテゴリでは和菓子となっているのですけど洋菓子の領域と言った方がいいのかもしれないです。
この焼きモンブランもとっても美味しいです!!
栗そのものの固さとペーストの柔らかさの対照さがとても口の中で心地よいと思います。

この「幸たま」と「茶の香」は、仙台のあの有名なお菓子「萩の月」をイメージしたようなお菓子なのかもしれません。
「幸たま」はカスタードクリームで包み、
「茶の香」は、丹波大納言つぶしあんを抹茶蒸しカステラで包んだものです。

東京育ちの東上みなとにとっては人生初めての十万石まんじゅうデビューだったのだと思います。
みなとは「皮がモチモチで十万石まんじゅう最高!」と大絶賛をしているのですけど。
同時にみなとが同じくふくさやさんの商品のなめらかなカスタードクリームを蒸しカステラで包んだ「幸たま」を
「仙台の萩の月(のパクリ)みたい~」と最後に落してくれたシーンはなんだかとってもくすっ・・となってしまいそうです!
全国的には萩の月みたいなお菓子は既に山のように出てきていますからね~
(確か山梨には「甲斐の月」という萩の月のパクリ商品も出ていたと思います・・)

上記は「はにわさぶれ」です。
アーモンドを贅沢に使いサクッと仕上げた焼き菓子です。
日本の大和朝廷の古墳時代において、行田~熊谷あたりの北武蔵一帯は埴輪の一大生産地でもありました。
そうした太古ゆかしき時代をしのばせるすてきなお菓子だと思います、
「はにわさぶれはその中でもとりわけ有名な「踊るはにわ」を模って焼き上げられています。

こちらは「さきたま餅」です。
3味の餅に京きなこをまぶした求肥餅です。
さきたま古墳群の素朴さをよもぎと梅、くるみの三種の餅と京きなこで表現したとされています。
上記で甲斐の月や幸たまは萩の月のパクリみたいと記しましたけど(汗)、このさきたま餅はどちらかという
山梨のすてきな銘菓の信玄餅に近いものがあるのかもしれないです。
信玄餅に黒蜜をかけないヴァージョンといえるのかもしれないですね。

十万石ふくさやには上記以外にももっともっと美味しいお菓子が一杯あります!
確かに全国的知名度は低いのかもしれませんけど、「十万石まんじゅう」は埼玉県民の数少ない(?)ソウルフード
なのかもしれませんし、十万石まんじゅう以外にもたくさんの美味しいお菓子が取扱いされています。
埼玉県にお越しの際は、是非是非十万石まんじゅうでお馴染みのふくさやさんのお店にご来店頂ければとっても
嬉しいものがあります!
だけど、浦和の街には、この十万石まんじゅうのふくさやの店舗はありませんけどね・・(汗・・)
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今度は埼玉に反応です(笑)
私、朝霞生まれでして、新座には小1~4年まで住んでいました
家庭の事情ってヤツであちこち預けられ、秋田にも居ましたし、小学校だけでも4回変わりましたね^^
新座に住んでいたときの仲良しに子役やアニメの歌を歌っていた女の子がいて、今は何をしているかな?と懐かしく思います
花の子ルンルンのEDで小林亜星さんとデュエットもしていましたね^^