大阪ってよく「食い倒れの街」とか言われ、とにかくめちゃくちゃおいしい食べ物が「これでもかっ!」とたくさん出てくるすてきな街
という印象があるのですけど、食べ物がおいしいしそのヴァリエーションが豊富という意味では名古屋も
負けていないと思います!
ういろう・味噌カツ・ひつまぶし・手羽先・天むす・きしめん・味噌煮込みうどん・小倉トーストなどなど
本当にすてきな「名古屋めし」はたくさんあると思います!
そして名古屋の食文化で「これはいいなぁ~」と感じる一つが、喫茶店等のモーニングサービスの充実なのだと思います!
名古屋めしの象徴と言っても過言ではない名古屋のモーニング文化は大変魅力的なものがあると思います。
名古屋の喫茶店では主に午前中にドリンクを注文すると、トーストや玉子などが無料で付いてくるのも素晴らしいと思いますし、
それが質量ともに充実しているのもうらやましいと感じます。
名古屋がこれだけ食文化が充実しているのに、埼玉は本当に「何もないない、な~んにも名物も銘菓もない・・」という
感じですからね・・(汗・・)
最近もとある番組でそうした名古屋名物のモーニングの小倉トーストがとてもおいしそうに紹介されていて、
トーストに小倉あんを挟むだけではなくて更にそこに生クリームも一緒に挟みこまれていて、
「なにこれ、めちゃくちゃおいしそう~!」と感じたものでもありました。
小倉トースト・天むす・鶏の手羽先・ういろうなどの味は基本的には甘いとか甘辛という感じで、名古屋めしの味は
基本的には甘めの傾向なのかな・・?という感じも無くは無いのかもしれないですけど、
名古屋のラーメンはそれでは全体的の傾向として甘みと旨みが融合したものなのでしょうか・・?
そうしたふと感じた疑問をアニメ版や原作漫画版の「ラーメン大好き 小泉さん」においては、「名古屋台湾ラーメン」という
一つの名古屋めしを通して私たちに一つの答えを提示していたものでした。
名古屋にももちろんたくさんの美味しいラーメンがありますし、全国の多種多様なおいしい味のラーメン店が日々競合
しあっていますけど、そうした中、名古屋を代表する一つのご当地ラーメンが「名古屋・台湾ラーメン」と言えるのだと
思います。
名古屋・台湾ラーメンとは、豚挽き肉やニラを唐辛子やニンニクで味付けし、醤油ベースの麺にかけた激辛ラーメンです。
1970年代に、名古屋市千種区今池にある台湾料理店「味仙」の台湾人店主である郭明優が、
台南名物の担仔麺を元に賄い料理として作ったのが起源とされ、これを日本人の好みに合わせて色々とアレンジして
作り出されたものであり、確かに台湾と名付けられていますけど、その発祥は愛知県名古屋市で、名古屋めしの一種とされ、
台湾では「名古屋拉麺」と呼ばれているとのことです。
本記事においては、名古屋めしの一つの台湾ラーメンと原作漫画第4巻でも登場していた「油そば」(まぜそば)を融合させ、
名古屋めしの一つの進化として最近頭角を現し始め、そのピリ辛の美味しさが大人気になっている
「名古屋・台湾まぜそば」をカップ麺としてすてきに進化させたニュータッチの名古屋発 台湾まぜそば のレビューを
させて頂き、後半に「ラーメン大好き 小泉さん」の中から、台湾ラーメンと油そば(まぜそば)について
小泉さんが熱く語られている事を改めて簡単に振り返りをさせて頂きたいと思います。

ニュータッチ / 名古屋発 台湾まぜそばは名古屋発となっていますが、
元から既に名古屋に定着していた台湾ラーメンに対して、油そばという汁なしラーメンという概念を融合させたものが、
今回レビューさせて頂く「台湾まぜそば」と言えるのだと思います。
台湾ラーメンに具材としてのっている台湾ミンチ(ピリ辛挽肉炒め)をのせてまぜそばとするのが台湾まぜそばというのが、
一応名古屋発の台湾まぜそばの定義と言えるのかもしれないです。
そうした事が背景になっていて、ニュータッチのこのカップ麺には名古屋発という商品名が付けられ、カップ麺のデザインに
しゃちほこイラストが描かれていて、購入される方に名古屋=台湾ラーメン=台湾まぜそばはその進化系という事を
意識させているのかもしれないです。
名古屋の「麺屋はなび」が発祥だというご当地グルメの台湾まぜそばを再現したニュータッチの名古屋発 台湾まぜそばは、
台湾ラーメンらしい唐辛子の激辛要素に加えて
卵黄入りのまろやかなソースにニンニクが加わることによって激辛とまろよかさがすてきに融合している点が大きな
特徴と言えるのだと思います。
最近は他社でも台湾まぜそば系のカップ麺も出してきている所もあるようですけど、そうしたカップ麺のソースには
卵黄は元々含まれていなくて、注意書きに「お召し上がり時に卵黄を加えるとさらに美味しさの風味が増します」と書かれている
事が多い感じもありますので、そうした意味ではこのニュータッチの方は消費者視線に立った商品化と言えそうです。
さらにふりかけとして魚粉が良いダシとなっていますし、のりも入っていますので、
湯切りをした後にミンチ・にらといった具材・ソース・ふりかけをまぜまぜしていくのですけど、このまぜまぜをしている時は、
原作漫画での小泉さんが油そばをまぜまぜしていたシーンをなんだか思い起こさせるものがありそうです。

ニュータッチ / 名古屋発 台湾まぜそばを開けると、かやくと液体ソースとふりかけが入っています。
太めの麺は醤油が入っているせいか、茶色っぽい色が付いていたりもします。
ソースはにんにく・卵黄入りとなっています。にんにくはソースの中の調味料としては唐辛子に負けないぐらいの
存在感がありますので、食後はきちんと口臭ケアや歯磨きをしないと周囲の人たちから嫌な顔をされそうなレヴェルだと
感じますので注意は必要と思われます。
かやくの中のミンチっぽいものは肉そぼろと思わせておいて、実は粒状大豆蛋白が使用されていて、実はこのミンチは
お肉ではありません。

かやくを入れて熱湯を注ぎ4分待ちます。
そして4分経過後に湯切りをして液体ソースとふりかけを入れた状態が上記画像です。
そしてここから小泉さんが油そばでまぜまぜしていた時と同じように、麺・具材・ソース・ふりかけをまぜまぜしていき、
かき混ぜてみます。
麺も太めで汁なしなので少し混ぜにくい感じでもあります。

一口目に食べた印象としては、マイルドな辛さとにんにくとにらの風味が非常に美味しく感じます。
しかし、時間差でだんだん辛く感じてきます。
この時間差の感覚は、「ラーメン大好き 小泉さん」原作漫画第6巻のシビレで小泉さんと中村美沙が味わった時と
同じように一口食べた後からじわじわと時間をかけてゆっくりじんわりと効いてきます。
当ブログでも台湾ラーメンのレビューは二度ほどさせて頂き、その際には唐辛子の強烈で鋭角的な辛さに
真冬でも脂汗が止まらないほどの激辛と記しましたけど、この台湾まぜそばの辛さもそれと同じです。
否! それ以上なのかもしれないです。
そして台湾ラーメンと少し異なっていると感じる点は、辛いという感覚がかなりの長時間続くという事なのかもしれないです。
このニュータッチ / 名古屋発 台湾まぜそばを食べてから3時間程度は口の中の辛さというか痺れみたいな感覚が
残っていましたし、何よりも「とにかく水分を補給したい!」という感覚に陥り、この後たしかペットボトルを2本程度
飲んだと思うのですけど、それでもまだ口の中の辛さ・痺れという感覚はしばらくは収まらなかったと思います。
辛さは思っていたよりも辛く、食べ進めていくとソースの中に含まれているはずの卵黄の存在を忘れてしまうほどで、
唐辛子の辛さが予想以上という感じなのだと思います。
具のにらの香りが台湾まぜそばの風味を演出してくれていますし、のり・魚粉・にんにくのふりかけがアクセントに
なっていると感じられます。
強めの香りと旨味と辛味が実にようまく融合されていて、確かに辛さの後味は強烈ですけど箸が止まらない印象です。
そしてこのニュータッチ / 名古屋発 台湾まぜそばは、まぜまぜする際に、半熟卵または温泉卵の卵黄をちょい足しすると
辛さを幾分抑制し、マイルドさをより強く出せるようにも感じたものでした。

油そば=まぜそばは、「ラーメン大好き 小泉さん」原作漫画第4巻・30杯目 油そばで小泉さんが熱く語っています。
ちなみに油そば(あぶらそば)とはスープのないラーメンの一種であり、決して油まみれのラーメンの事ではありません。
小泉さんの表現によるとラーメンの亜種との事です。
小泉さん的には、油そばもつけ麺もそれは一つのラーメンの分類と解釈されているようでして、
大澤悠がつけ麺に関して「小泉さんも(つけ麺という)ラーメン以外のモノも食べるんだね~」という発言に思いっきり反応し、
悠に対してあの沈着冷静な小泉さんが「つけ麺はラーメンではないと・・!?」と壁ドンまでやらかしている事から
明らかなように、小泉さん的には油そばもつけ麺もそれは立派なラーメンであるという認識であられるのは間違いないのだと
思われます。
どんぶりの底に入ったごま油や、しょうゆベースのタレに、ラー油、酢などの調味料を好みでかけ、
麺に絡めて食べるスタイルが一般的で、代表的な具はメンマ、チャーシュー、ネギなどであります。
店によっては油そばではなく、汁なしそば・まぜそば・和えそばとも呼ばれるそうです。
そしてこの第30話の後の「小泉さんが淡々とかたるコラム」において小泉さんが淡々と語るには、
油そば発祥といわれる珍々亭のように具や味付け自体がシンブルなものを油そばと表記され、
ジャンクガレッジなどのように具・トッピングの種類が豊富でボリューム感があるものをまぜそばと表記される傾向が
あるとの事です。
そしてこのコラムにおいて小泉さんも上記でレビューいたしました「台湾まぜそば」について、
注目の熱いジャンルと語っていたのが大変印象的でもありました。


原作漫画の油そばの話においても、小泉さんが店でオーダーしたものは「塩すだち油そば」なのですけど、
汁なし太麺にメンマ・ねぎ・のり等の具材に丼の底の調味料、そして多分ですけど小泉さんがその上に掛けた酢を
まぜまぜ・てらてらと念入りにかき混ぜ、ずるずる・ちゅるちゅる・もぐもぐと美味しい音を立てながら完食され、
最後には言うまでもなくれいのあの「ふはー」で締められていたのは大変印象的ですし、
あの場面を見ているだけで無性に今すぐラーメンまたは油そばが食べたくなってしまいます!
ちなみにですけど、この次のシーンにおいて小泉さんは「さて、次は予定していた新店でラーメンを・・」と更に二杯目・三杯目に
突入しようとしていますので、小泉さんのあの大食い伝説はここでも健在なのだと思います!


名古屋めしとしての「台湾ラーメン」は、ラーメン大好き 小泉さんの最終回・・第12話のAパートとして登場しています。
名古屋めしのラーメンとして、要はスープがあるのが台湾ラーメン、スープが無いのが台湾まぜそばといっても
いいのかもしれないですね~
最初にこの第12話を見ていた時には
「あれ・・?、小泉さん、確か第11話では大阪のラーメンを大澤悠の従妹の絢音お姉ちゃんと共に食べまくっていて、
悠と絢音お姉ちゃんと大阪駅で別れて東京に戻っていたのでは・・?」と思っていたのですけど、
第12話でその謎(?)が解明されていました。
小泉さん : 昨日帰りの新幹線で読んでいた雑誌に台湾まぜそばが載っていて…
小泉さん : 気が付いたら名古屋の台湾ラーメン発祥の店にいました・・辛旨満足、ニラと挽肉がポイントです
小泉さんにとって美味しいラーメンがそこにあると分かれば、大阪から東京に戻る途中であっても
名古屋で途中下車という選択も普通にOKなのですね~! (笑)
細かい経緯は省略しますけど、悠もなぜか名古屋で途中下車して名古屋で小泉さんを探し回っていた際に
スガキヤで無事に(?)小泉さんと再会し、
そしてその流れで大澤悠と小泉さんは「台湾ラーメン」も食べに行く事になったのです。
悠 : へえ、すごい。台湾のラーメンが名古屋で食べれるんだ
小泉さん : いえ、台湾人の店主が作った名古屋のご当地麺です。台湾には存在しません
小泉さん : ちなみに、私は辛味少なめの台湾ラーメン・アメリカンを注文しました。辛いのは苦手な方なので
悠 : 台湾ラーメンなのにアメリカンってどういうこと!?
小泉さん : アメリカンコーヒーと同じ薄めということです
小泉さん : 今や台湾ラーメンは名古屋のメジャーメニュー
このあたりの小泉さんのうんちくは素晴らしいですね~!
というかラーメンにもアメリカン的なものがある事自体驚きでもありました~!
アニメの台湾ラーメンの話の締めは、悠の小泉さんに対するまさかの(??)愛の告白でもありました!
小泉さん : 行き当たりばったりで途中下車なんて貴女らしいです。まったく何を考えているのやら
悠 : そんなの…
そんなの…ラーメンに夢中な小泉さんに夢中だからだよ!
あ…あたし、初めてそういうの見付けたから…だから、その…もうちょっと…仲良く出来たらなーと
小泉さん : じき発車です
悠 : い、一緒に座ろうよ!自由席なんだし!
このシーンを見ていたときは「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! ついに悠の小泉さんに対する愛の告白が!!」と
とてつもなくテンション上がり放題でした! (笑)
だけどそれに対する小泉さんの反応は全くの予想通りでした~!
しかも言葉じゃなくてメールであの不滅の名言の「嫌です」を悠に送り付けるというのも小泉さんらしい話でもありました。
その際の悠の反応の心の叫びの(小泉さんからの初メーール!つ、遂に…遂に私達…!)というのも
最後の最後まで小泉さんのストーカー(?)にふさわしい悠らしいものでしたし、
ここまで拒絶されても拒絶を拒絶とも思わず逆にそれを小泉さんからの告白と前向きにとらえてしまう悠のあの
ポジティブさは私も見習う必要があるのかもしれないですね~! (笑)
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名古屋発、台湾まぜそばを初めて知りました。
ぬくぬく先生はとても優しくて思い遣りのある方ですね。
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