「ラーメン大好き 小泉さん」は原作漫画でもアニメでも、とにかくたくさんの種類のラーメンが登場していました。
味もそうですし、リアル店舗のラーメンやチルドタイプのラーメンやカップ麺など種類もそうですし、
その多様性は目を見張るものがあると思います。
王道の醤油ラーメンやとんこつラーメンといった正統派ラーメンも取り上げられていましたし、
ミドリムシラーメンや納豆キムチチーズラーメンやパイナップルラーメンといった変化球ラーメンもありましたけど、
何となくですけど小泉さんは正統派の醤油ラーメンが一番のお好みで、小泉さんのすてきなストーカー(?)の大澤悠は
肉たっぷりのとんこつラーメンがお好みとか、ツインテ美少女の美沙は激辛ラーメンがお好みというように
キャラごとにお好みラーメンの違いはあったように感じられます。
とんこつ系のカップ麺と言うと昨年秋にレビューさせて頂きましたサンポー食品の「九州とんこつ焼豚ラーメン」が
抜群に美味しいと思っていました。

昨年暮れですけど、とある駅の構内にて「九州物産展」が開催されていて、「何かおいしそうなモノないかな~」と
何気なく見ていましたら、この九州物産展に陳列されている商品のパッケージはくまモンだらけであり、
改めて「くまモンって本当に全国的に定着しているゆるキャラなんだ~」と実感させられたものです。
そうしたラーメンコーナーにおいては、サンポー食品の九州とんこつ焼豚ラーメン、マルタイの黒マー油とんこつ熊本ラーメン、
マルタイの長浜とんこつ博多ラーメン、うまかっちゃんシリーズ、マルタイの長崎ちゃんぽんなど
関東ではあまり見かけない地元のご当地カップ麺が色々と売られていて思わず目移りしてしまいました。
ここで購入したのは、サンポー食品の九州とんこつ焼豚ラーメンとうまかっちゃんの袋麺でしたけど、
一つ気になったのがマルタイの「焦がしねぎ入りとんこつラーメン 鹿児島」でした。
とんこつラーメンと言うと、言うまでも無く福岡の博多や久留米、熊本がすぐに思い浮かぶのですけど、
「鹿児島にもご当地とんこつカップ麺があるんだ~一体どんな味なのかな・・?」と思い気になって試しに一つ購入を
させて頂きました。

マルタイというと「棒ラーメン」が名高いですよね~!
関東でも最近はマルタイのカップ麺は取り扱いが無くても棒ラーメンだけは店頭に陳列されている店舗が
増えているような感じもあります。
マルタイの「焦がしねぎ入りとんこつラーメン 鹿児島」は、
数種類の野菜から抽出したエキスで甘味と旨味を引き出した豚骨スープです。
鹿児島ラーメンならではの香ばしい焦がしねぎが入っているというのが大きな特徴なのかもしれないです。

具材はとてつもなくしょぼいです・・(汗)
かやくを含めた粉スープと調味油のみです。
そしてかやくの具材は焦がしねぎのみで、ナルトもチャーシューも紅生姜も何も入っていないです・・
粉スープを開けた瞬間に思いっきりガッカリしたものですけど、見方を変えると「スープで勝負!」という感じなのかな・・?と
直感したものでした。

具はしょぼいし麺は普通の縮れ麺という感じで特に特徴もないし、これはスープ勝負なのかな・・?と思ったら
まさしくそうした感じのラーメンでした!
焦がしねぎ入りとんこつラーメン 鹿児島は全体的に味が大変マイルドでスープが自然に喉をごくごくと通ります。
一言で言うと大変やさしいとんこつラーメンと言えるのだと思います。
久留米や博多のスープような強烈なとんこつ臭はなく、そうした強烈なとんこつに慣れてしまうと、この鹿児島とんこつは
「物足りないのかも・・?」と感じるのかもしれないですけど、
私のように関東在住で強烈なとんこつ臭のラーメンに慣れていない者としては、こうしたマイルドなとんこつラーメンは
むしろ逆にしっくりと馴染みやすいのかもしれないです。
焦がしたねぎの甘みがスープにダイレクトに伝わってきていて、ここに鶏の味も加味されていると思います。
博多や久留米や熊本のような「これがとんこつじゃけん!」といった強烈な個性や野性味は少ない代わりに
野菜と鶏と豚が調和されたマイルドさが勝っている感じがします。
そして焦がしたねぎの香りがスープを飲み干す際にはじんわりと効いてきている感じがします。
見方を変えると「ねぎが主役」というとんこつラーメンなのかもしれないです。
とんこつスープに強く主張してくる大きな特徴がないため、とんこつラーメンというよりも焦がしねぎラーメンの方が
ネーミング的にはむしろ相応しいのかもしれないと感じたものでした。

さてさて、冒頭で触れたとおり「ラーメン大好き 小泉さん」はアニメ版でも原作漫画版でもとんこつラーメンは
結構な割合で登場しています。
アニメ版第5話、Cパートの「行列」においても舞台となっていたラーメン店はとんこつ系ラーメンのお店でもありました。
そしてこの「行列」においては、人気ラーメン店でたまに見かける行列への割り込みという迷惑行為に対する小泉さんの
見解が述べられていましたけど、その小泉さんの見解がまさしく「ラーメンを愛する女王様」に相応しいものであり、
あれをリアルタイムで見ていた時には小泉さんの存在感と風格の圧巻さに感銘を受けたものでありました!
あのパートにおいては、大澤悠が小泉さんが行きたがっていた行列が絶えない人気のとんこつラーメン店に
小泉さんが列に並ぶことの無いように余計なお世話を思いつき、
小泉さんに代って真夏の炎天下の中、長蛇の列に並び、小泉さんが行列に入ろうとした際に
「小泉さーん、私が並んでおいたからここに入って~! そして私はこの行列から離れるから店にも迷惑はかけないよ~!」と
声をかけ小泉さんから感謝されようとスケベ根性を働こうとしていた思惑があったものでした。
だけどそうした悠の思惑とは別に悠以上の迷惑行為と言うのか行列に対する割り込みをしようとする者達が
いたのでした。
こっちこっちー!おせーよマジで…
わりぃわりぃ
ゴメーン、暑いからスタバで休んでた
おつー!もう結構前の方じゃん
と感じで遅れてきた3人がいたのでしたけど、その3人を代表する形で行列に並んでいた若いお兄さんは
悠に対して
「はいはーい。そこのJK。ちょい後ろ下がってね。こいつら入っから」と公然と割り込みを行い、悠の怒りを買っていました。
だけど小泉さんからしてみると悠のそうした行為もその若いお兄さんと大して変りがないじゃん・・!というのが
今回の話のベースになっていたと思います。

悠 : あ、あの!割り込みは良くないんじゃないですか?
割込み男 : え?でも代表として俺並んでたし
ままま、今日は特別サービスってことで見逃してよ。普段は絶対しないし
悠の心の叫び : (えぇぇぇぇ!? この人、迷惑行為って自覚してやってる!)
確かに炎天下の中の行列はかなり堪えますし、4人の内一人が代表して行列に並んでいればそれでいいじゃん!
そのあたりは大目に見てよ~というのも分からないことも無いのですけど、
割りこまれた方の視点で見ると
3人分待ち時間が増えた! 冗談じゃない!と言う事なのだと思いますし、悠がいう事の方が正論で分があるのかもしれないです。
(ただ悠がやっている事も広義の意味で割込みと同じという事なのかもしれないですので、
ここではあまり説得力が無いのかもしれないです・・)

そうしたラーメン店前での行列にてちょっとした騒ぎが起きていた時に颯爽と女神様のように姿を現されたのは
小泉さんてした~!
小泉さんは悠に語りかけます。
「なぜここに居るのかは知りませんが…店の前で騒ぐのは迷惑行為ですよ」
この時の小泉さんはラーメンの女神様降臨!という事で、小泉さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!! というよりは
王者としての貫禄が漂っていたと思います。


悠は小泉さんに語りかけます。
「私は小泉さんの代わりに列に並んでたの。小泉さんがすぐに入れるようにと思ってさー!」
そして小泉さんは悠に対して、そして割込み男とその仲間たちに語りかけるように・・
否! 誰に対して語りかける風ではなくて、むしろ小泉さん自身のラーメン観をお披露目するかのごとく
静かに語りだします。
あの静粛な語りかけは、別のシーンですけど悠に対して「つけ麺はラーメンではないと?」と壁ドンして迫っていた
あの静かな怒りみたいなものに近い雰囲気があったのかもしれないです。
小泉さん : 割り込みも迷惑行為
悠 : それは分かってるよ…私は小泉さんに順番を譲って帰るつもりだったのー!
小泉さん : それはともかく。少人数の割り込み行為は悪気なくやってしまう人も多いようですが、
どの行列店でもしばしば起こる問題です
悠 : まあ…注意もスルーで多人数で割り込み続ける輩もいるようですが
小泉さん なに言ってるんですか。真のラーメン好きにそんな人はいません!
小泉さん : お店の方が丹精込めて作るラーメンには数に限りがあります。このお店でも営業終了後、
次の日のスープを寝ずに仕込んでいる方がいるのです
小泉さん : そうして作られるラーメンを例え一杯でも割り込みによって人から奪うなど真のラーメン好きがするはずありません
小泉さん : 私は自分で並んで食べます。列の人が入れ替わったら、店の人が混乱しますので
いや――、この時の静かに語りだす小泉さんの静かな迫力は圧巻でした!
このセリフは悠が言っても全然説得力は無いと思うのですけど、ラーメンをこよなく愛する小泉さんが言うからこそ
説得力があるのだと思います。
確かに小泉さんが行っている事は「正論過ぎる」のかもしれないですけど、それは小泉さんのラーメン愛が
なせる業なのだと思います。
そして小泉さんの静かな迫力に圧倒されたのか、例のあの割込みチームは行列の一番最後に並び直し、
小泉さんも行列の最後に並び始め、言うまでも無く悠も小泉さんと一緒に再度並び始めていました。


そして数時間経過後に悠たちはやっと店内に入る事が出来、とんこつラーメンを食べることが出来たものでした!
悠 : や…やっと食べられる!待った甲斐があったー!
悠 : (うま!太めの麺に、コクのあるとんこつスープが絡んで…!)
悠 : (ああ…幸せ。並んでいた疲れも…とんこつスープに溶けていくみたい・・)
そしてとんこつラーメンをおいしそうにふはーと言われて食べられる小泉さんは、静かな迫力のあるラーメン女神様ですけど、
同時においしいラーメンを食べ事には目が無い真のラーメン好きと言えるのかもしれないです。
そして迷惑行為をする輩にも小泉さんの正攻法のラーメン愛は通するものだという事をすてきに示唆したお話でも
あったと思います。
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ミドリムシラーメンはアレですがw
ぬくぬく先生様。
このたび勝手ながら受け継がれるべきものを
私のブログのリンクに登録させて頂きました。
リンクフリーと書いてあったもので・・・。
ここにご報告させて頂きます。
よろしくお願いします!