昨年11月~12月上旬までは「今年は暖冬傾向で暖かくてとてもありがたいよね~」と思っていたのですけど、
年末年始の寒波は結構堪える寒さでありましたし、
こういう時は熱い食べ物や飲み物でも食べて温まりたいと思ったりもしますし、はたまた熱いお風呂に浸かって
全身でリフレッシュしたいとついつい感じてしまいますよね~!
お風呂に浸かる事自体が気分転換にもなりますし、温まりますし、
「お風呂はいいよねぇ~、やっぱり自分は日本人なんだなぁ~!」と改めてしみじみ感じたりもします。
そういう時って自宅のお風呂もいいのですけど、時々どういう訳か無性に昔ながらの「銭湯」にも行きたくなってしまいます。
銭湯やスーパー銭湯や日帰り温泉等のあの広い浴槽で、のびのびと足を延ばしたいとかジャグジーで首をほぐしたいとか
たっぷりのお湯でのんびりくつろいでボケッ・・としたいといった普段はあまり得られない開放感を
求めているのかもしれないですね。
銭湯というと現在の日本ではかなり廃れていて、廃業が相次いでいるものですけど、
それでも銭湯はスーパー銭湯や日帰り天然温泉よりは、まだ価格的には安く設定されている事も魅力の一つですけど
あの何とも言えないノスタルジー感に昭和の頃の郷愁みたいなモノを感じてしまいます。
そうした意味では、銭湯と言うと忘れかけていた「日本人の心のふるさと」みたいな感じもあるのかもしれないですね。
私が東北の田舎から上京し昭和末期の頃の貧乏学生さんであった頃は、
当時住んでいた家賃23000万円のおんぼろ木造築40年のアパートには、各自の部屋に風呂やシャワーはおろかトイレすら無い
「浴室無し・トイレ共同使用」という今現在ではありえないような環境下にありましたけど、
そうした環境は貧乏学生にはむしろぴったりだったと思います。
あの頃は、現代のように携帯もスマートフォンもパソコンもメールLINEも何もない時代でしたし、
お金は全然ないけど「ヒマと考える時間だけはある」という今にして思うと、「いい時間だったなぁ」としみじみ感じることは
あったりもしますね・
当時は、私にとっては「浴室トイレ付アパート」という事自体が夢のまた夢という感じでもありました。
銭湯はあの当時の私にとっては「二日に一度行ければ上出来」という感じでもありましたし、
当時の入湯料はたしか230円だったと記憶しています。
最近の銭湯は430円が一般的ですので、そうした意味においては30年近い歳月で銭湯の入湯料はほぼ倍近くなったという
事になるのだと思います。
当時の吉野家の牛丼の価格が400円であり、今現在と価格的にほぼ同じというのは、むしろ吉野家の立派な企業努力と
言えるのだと思います。
私が埼玉県川口市に住み始めて今年で22年になるのですけど、22年前の川口市内には結構な数の銭湯は
ありましたし、スーパー銭湯や日帰り温泉もいくつかあったのですけど、
年々そうした入浴施設も数としては明らかに減っていると思います。
確かに需要は減っているのでしょうし、少子高齢化という事で一人暮らしをしている学生さんの数も減少しているのかも
しれないですし、そうした学生さんも昔と違って風呂なしアパートに住む人も少ないのでしょうし、
何よりも現在の賃貸アパートは、風呂なしアパートという形態も限りなく少ないという事なのかもしれないです。
そして感覚としてはそうした銭湯・入浴施設の跡地には巨大高層マンションが建築されているようにも思えます。
当時の昭和の頃の銭湯で大変面白いと感じる点の一つに、
洗髪をしない場合は価格が210円、シャンプーをする場合は230円とシャンプーの有り無しで価格が異なる点だと思います。
シャンプー無しという事を入湯前に番台で申告し、210円で入ったとしても、
そこで髪を洗ったとしても銭湯側としても確認の仕様が無いから、利用者の良心に任せるという事だったのかもしれませんよね。
銭湯側としても、客が銭湯を出る際にいちいち「入湯時に洗髪無しという事を申告し210円で済ませていたのに、
こんなに髪が濡れているという事はどうみても洗い場で洗髪したという事じゃん・・!
これは追加料金は貰わないいけない!」といったトラブルや押し問答というのは、私が知る限りにおいては見た事ないですね。
ずる賢い利用者ですと、本当は洗髪したのに、浴槽でついついお湯を被ってしまった、だから髪が濡れている・・
みたいな言い訳もいくらでも出来ていたと思います。
当時そうしたせこい利用者はほとんど見た事がないですし、ほとんどの方は「洗髪あり」の230円の料金で
入湯していたと思います。
たまに210円の洗髪なしを申告する人もいたと思いますが、そうした人って、当時私が知る限りにおいては、
洗い場でも絶対に髪を洗う事はしていなかったと記憶しています。
果たしてこうしたシステムが現在でも残っていたらどうなるのでしょうか・・?
色々とずる賢い人たちがいろんな言い訳しまくって料金をごまかす人が多そうな気がするのも、
平成以降のモラルの低下とか日本人の伝統的な美意識の低下がかなり目立っているという世相があるのかも
しれないですね。
こうした「洗髪あるなしでの料金の差」というシステムは、現在では、ありえない制度と言えるのだと思いますが、
当時はまだこうした「古き良き昭和の伝統」とか「昭和のモラル」が通用する時代だったのかもしれませんね。
とにかく昨年の年末と今年の年始は尋常ではない寒波到来と言う事で、寒くて堪らない感じでしたし、
家のあの狭苦しい浴槽ではなくて(汗・・)久しぶりに大きな湯船で手足をゆったりと伸ばしてお湯に浸かってホカホカと
温まりたいと思い、近所の数少なくなってきている銭湯に行ってきました!
あ、そうそう! 当たり前の話ですけど、銭湯はスーパー銭湯とは違いますから、基本的には、
ボディソープ・シャンプーはおろか、石鹸すら置いていないですよ!
だから銭湯に行く際は、シャンプーや石鹸は必需品ですよ~
うちの近くにまだ残っている銭湯は、実はいまだにシャワーが設置されていなかったりもします。
そういう際は、お湯を掛ける際には、プラスチック製の桶にお湯をいれてざーーーっと浴びるという大変レトロなもので
あったりもします。
しかも、そのプラスチック桶というのが、あの昭和レトロ感満載の黄色のケロリン桶ではありませんか~!
このケロリン桶はとっても懐かしいです!
ケロリン桶は銭湯ではいまだにまだ現役を続けているというのも何だかうれしいものがあったりもします。
ケロリン桶とは、全国の銭湯や公衆浴場で使用されている黄色いプラスチック製の湯桶の事です。
1963年に内外薬品株式会社の鎮痛薬ケロリンの広告媒体として製造されて以降、
現在も湯桶の定番として全国で使われているとの事です。
こうした昭和レトロのアイテムが平成も間もなく終わりを迎えようとしているこの時代においてもいまだに現役で稼働
している事は昭和育ちの私にとってはなんだかノスタルジーな話と言えるのかもしれないです。

ケロリン桶ですけど、実はアニメ作品とのコラボ商品として登場する場合もあったりします。
2010年代以降、アニメ作品に登場するキャラクターが描かれたケロリン桶が実は2作品もあったりします。
一つは名前が似ているという事で「ケロロ軍曹」のケロリン桶でしたけど、
もう一つは2017年に大ブレイクした「けものフレンズ」です!
けものフレンズの第一期の放映とその後の商品展開は大成功を収め、テレビ東京側もその事を大変高く評価していたのは
大変喜ばしいことではありましたけど、アニメ第二期の製作開始が発表されて以降の例のあの一連のゴタゴタは
少しばかり残念でもありますし、なんとか第二期が一期以上に成功を収めてくれればいいなぁと思ったりもします。
ケロリン桶とのコラボグッズとして、けものフレンズに登場する「フレンズ」キャラのキタキツネとギンギツネが描かれたコラボ桶がネット限定発売されていますけど、
こういう「マイケロリン桶」を持って銭湯に行ってみるのも楽しい事なのかもしれないですね~(汗)

銭湯でおなじみの黄色い湯桶のケロリン桶は、子供が蹴飛ばしても、腰掛けにしてもビクともしないことから
永久桶とも呼ばれることがあるそうです。そして私もつい最近まで全然知らなかったのですけど、
ケロリン桶は実は関東と関西でサイズが違うとの事です。
関東バージョンは、重さ360g、直径225mm、高さ115mmであるのに対して、
関西バージョンは、重さ260g、直径210mm、高さ100mmと、関東サイズに比べてひとまわり小さいそうです。
どうしてこうした違いがあるのかと言うと、別に関西人がドケチでお湯をケチっているからという訳では全然なくて(汗・・)
関東はかけ湯をする際に蛇口からお湯を入れてかけ湯をする事が多いのに対して、
関西は湯船から直接湯を取ってかけ湯をするため、関東サイズだと重すぎて大変という事で、
関西の湯桶は一回りサイズが小さくなっているそうです。
こういう所にも関東と関西では微妙に文化の違いがあるものなのですね~
最後に・・ケロリン湯桶はどうして黄色いのかと言うと、最初は白色だったものの、
白だと汚れが目立つからという理由で途中から黄色になったというのはむしろ妥当と言えるのかもしれないですね~
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東北は当然のように寒いですが、10日からしばらくは温かくなるようです。
寒い日は温泉、戦闘が恋しくなりますよね~。洗髪のルールに関しては馴染みが無いのですが、やはりお湯につかってさっぱりするのに悪い事はしたくないという心理もあるのかもしれないですね。
桶の大きさにも地方による差があるんですね!ちゃんと理由もあって関心です(^^)フレンズの桶は是非現物を見てみたいものです(^^♪