以前から何度も書いている通り、
埼玉県って本当に「名物」が何もない県で、全国的にはせいぜい「草加煎餅」しか知名度が無いのかもしれないです。
他県に行く際の手土産として、例えば山梨県でしたら「信玄餅」、宮城県だったら「萩の月」という「これぞ定番!!」というものは
一つや二つはあると思うのですけど、埼玉県の場合、草加煎餅と十万石まんじゅう以外は
「これぞ埼玉県の定番お土産!!」という決め手に欠けるのが少々歯がゆい思いはあったりもします。
埼玉県の銘菓のお煎餅というと「草加煎餅」なのかもしれないですけど、
当ブログでも何度かレビューさせて頂きました片岡食品さんの「ねぎ味噌煎餅」も埼玉の隠れた名産品だと思います。
深谷産の太い甘い生ねぎを使用して、特選のみそだれにつけこみ、からっと仕上げたもので、
ねぎの味覚と味噌の風味が微妙にマッチした一品だと思います。
味は「ピリ辛」という感じではなくて「甘い・甘辛い」という風味の方が強いようにも感じられます。
そしてこのねぎ味噌煎餅は、アニメ「浦和の調ちゃん」第8話でもしっかりと登場していました~
さてさて、本記事では草加煎餅・ねきせ味噌煎餅以外で、埼玉県の「彩の国 優良ブランド品」から認定を受けた
埼玉県の浦和~大宮にゆかりのあるお煎餅について簡単にご紹介させて頂き、
他県の皆様にも「埼玉にはこんな美味しそうなお煎餅があったんだ~!」と頭の片隅にでも留めて頂ければ嬉しいです!
大宮も浦和も「全国的に知られた名産品」と言うと限りなく決定打に欠けるのですけど
大宮には「盆栽村」と言って知る人ぞ知る有名な「盆栽スポット」になっている日本屈指の盆栽郷があったりします。
そして浦和には、江戸時代の頃より、埼玉~見沼一体の沼地から採取されるうなぎのかば焼きのお店が
中山道沿いに結構あり、その由来みたいな形で今現在でも、浦和の街には、結構な数のうなぎ店があったりもします。
そして「彩の国 優良ブランド品」のお煎餅の中には、そうした盆栽村やうなぎに関連したお煎餅も実はあったりもします。

大正12年の関東大震災を契機に、東京の盆栽業者が、広い土地や新鮮な水と空気を求めて移り住んできたことで
誕生したのが大宮盆栽村と言われています。
そうした盆栽業者がつくりあげた大宮盆栽村なのですが、最も盛んな時期には盆栽園は30軒ほどもありました。
地域に根付いた伝統産業の盆栽は、昭和17年に「盆栽町」という行政上の正式な町名となりましたし、
この「盆栽町」という町名は現在でも「さいたま市北区盆栽町」という地名として現在にも受け継がれております。
大宮盆栽村は、東武野田線とJR宇都宮線に囲まれた大宮公園北側一帯の総称でもあるのですけど、
最寄駅は東武野田線の大宮公園駅という事になるのだと思います。
我が国屈指の盆栽郷として知られ、現在、盆栽町には5軒の盆栽園があり、
それぞれ特色ある盆栽を手掛け、四季折々の樹影は見る人の心を楽しませてくれていると思います。
また毎年5月3日〜5日には「大盆栽まつり」が開催され、全国から訪れる多くの盆栽愛好家で賑わいます。
盆栽村は、世界の盆栽の中心地として海外からも多くの愛好家が訪れている事でも知られています。
そうした盆栽村の地元らしい名物として生み出されたのが、最近の当ブログでも登場しました「盆栽だー」という
炭酸きつめのサイダーでもありましたけど、盆栽だー以外にも、実は
「さいたま大宮 盆栽煎餅 松・茸(竹)・梅」という松茸粉末とシソ梅粉末がはいったお煎餅があったりもします!
「盆栽」というと思い浮かぶことは「松竹梅の縁起物」という事だと思います。
黒松・赤松は盆栽でもお馴染みですし、埼玉県のいっちば~ん!最初の県営公園でもある大宮公園内には、
樹齢100年を超える赤松がそびえたち、赤松の根元では松茸が生息している事もあるそうです。
そうした事をお煎餅としてすてきに表現したのがこの「さいたま大宮 盆栽煎餅 松・茸(竹)・梅」なのだと思います。
独自の醤油タレに「松と竹」を掛けた「松茸粉末けを加え、さらに「梅」をお煎餅として表現するために
「シソ梅粉末」を加え、結果的に普通の醤油タレの煎餅とはひと味もふた味も異なるすてきなお煎餅が登場した
という事になるのだと思います。
そして「盆栽だー」と同じように言葉遊びというのかオヤジギャグというのか遊び心で商品ネーミングを考えているのも
とても面白いものがあると思います。
そしてこの商品にはもう一つ工夫が施されていて、お煎餅の表面には、盆栽を育てる職人のように青々しい盆栽を
イメージさせたかのような国産の大葉を手作業で一枚一枚に添えているのは「手作りのぬくもり」を感じさせているのだと
思いました。
全体的には、醤油の味をベースにしていて、松茸と梅の香りらしきものをわずかに感じさせつつ、大葉の香りが
煎餅を噛む時にじんわりと伝わってきていてとてもおいしいです!

浦和というと有名なのがサッカーの「浦和レッズ」だと思うのですけど、
浦和レッズというというまでもなくそこからイメージさせられる色は「赤」であり、
お煎餅に赤を強烈にイメージさせる七味唐辛子をふんだんに盛り込み、さらに浦和の名物でもある「鰻」のエキスと
蒲焼のタレをも加味した浦和を代表する煎餅がこの「うなぎRED煎餅」なのだと思います。
これ一口食べるとすぐにわかるのですけど、唐辛子の辛さは最初の一口目でかなり口の中に伝わってきます。
というかむちゃくちゃ辛いです~!
辛くて冷たい麦茶・緑茶が欲しくなりそうですけど、辛いもの好きの方にとっては堪らない一枚だと思いますし、
辛いものがあまりお好きでない方にとっても刺激的でパワフルなお煎餅である事は間違いないと思います。

続きまして「さいたま名物ナポリタン煎餅」です。
というか私も結構最近まで知らなかったのですけど(汗・・)、さいたま市大宮区には「大宮ナポリタン」という
ご当地グルメがあったのですね~!
かつて「鉄道のまち大宮」として栄え、その周辺で働いていた鉄道員や工場マンがよく食べていたといわれるナポリタンでして、
そんなナポリタンを、ご当地グルメとして復活させたのが「大宮ナポリタン」なそうです。
「大宮ナポリタン」の条件は、旧大宮市内に店舗があり、具材に埼玉県産野菜を1種類以上使うことなそうです。
氷川神社の鳥居の朱色と大宮アルディージャのオレンジにもちなんだ新名物として全国的に注目度が深まれば
うれしいですね~!
現在大宮駅の東口は旧・中央デパートの跡地の再開発が急ピッチで進められていて、元々栄えている西口と合せる形で
大宮もどんどん発展していって欲しいものですね~!
あ・・だけど大宮だけ発展してしまうと、本来は埼玉県の県庁所在地でもある「浦和」の存在感がますます希薄に
なりかねないですので、ここは仲良く大宮も浦和も埼玉の中核都市として更に発展して頂ければ幸いです!
さいたま名物ナポリタン煎餅は、色もナポリタンをイメージさせ、大宮アルディージャのシンボルカラーのオレンジ色を
彷彿とさせてくれ、お煎餅の味自体もトマトとナポリタンを適度に融合させたバランスの良さが光っていると
思います!

続きまして「さいたま名物 うなぎ煎餅」です!
「何で海が無い埼玉県にうなぎなの・・?」と思われる方もいると思いますが、
江戸時代、浦和には別所沼等の沼地が多く、魚釣りなどを楽しむ行楽客で賑わい、
中山道を行き来する旅人たちに舌つづみをうたせたのが実は「うなぎ」だったのでした。
実をいうと極めて意外な話でもあるのですけど、浦和はうなぎの蒲焼発祥の地とも言われているそうです!
それから200年以上経った今も、さいたま市では旧浦和市域を中心に多くのうなぎ料理の専門店が営業しています。
お煎餅の表面に、蒲焼のたれ・山椒・うなぎエキスがまぶされていて、一口食べてみるとすぐにわかるのですけど
「これってうな重そのものじゃん!」と感じるほど見事にお煎餅の中にあのおいしいおいしい鰻丼の世界を
表現していると思います。
あとから口の中に山椒の辛さも伝わってくるのがすてきだと思います。
ちなみにこのお煎餅のデザインは「うなせん坊や」という知る人ぞ知るご当地キャラでもあったりします。

「浦和の調ちゃん」のDVD&ブルーレイは既に発売されているのですけど、
肝心の二期制作というか続編の「むさしの!」の放映についての情報はその後テレ玉の公式HPでも
「鋭意制作中」となっているばかりで、相変わらず進展なしですね・・
HP上では「2018年夏、放映決定」と出ていますけど、もう夏はとっくに終わってしまいましたからね・・(汗)
こればかりは長い目で見るしかないという事なのかもしれないですね・・
「浦和の調ちゃん」のDVD&ブルーレイは都内のアニメイトでは見かけることは皆無ですけど、
埼玉県内のアニメイトでは今でも普通に店頭に置かれているのは嬉しいものもあったりしますね!
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ねぎ味噌せんべいを食べたことがあり、面白いなぁと思ったのですが最近あまり見かけません。
置いてあるところに行ってないだけかも・・・
他にもウナギ味やナポリタン味などいろいろあるんですね。
知りませんでした。