「 川崎優 / 吹奏楽のためのわらべ唄 → 今ではすっかり忘れ去られた邦人作品ですけど、素朴さとネリベルみたいな雰囲気が妙に融合した影の名曲なのかもしれないです・・」のコメント一覧

とりあえずホラ吹きさん

WARABE-UTA

 川崎優氏の「わらべ歌」、明見中の演奏は出版譜にかなり手を加えられているようです。たとえば冒頭に「ずいずいずっころばし」のメロディーの一節を追加していたり、中間部の盛り上がり部分のオーケストレーションにチューバを参加させたりとか・・・。作曲者との相談の上での改訂だったのかも知れません。
 イングリッシュ・ホルンの長いソロ、ミュートを付けたホルンのメロディ、チャイム等の多様な打楽器群などの特定楽器への負担(ソロ)が大きいわりに、逆に出番の少ないパート(チューバ等は1頁だけ)もあり、コンクールへの練習、演奏には不向きな面もあるように思えます。ただ、どちらかというと一般バンド等の演奏会向けの作品として、コンサートの冒頭、前半等に披露するには好適だと思えました(昔、豊島十中がコンクール以外で、恐らく海外で演奏した記事があったような記憶があります)。書法は現代風ですが、ネリベルの「交響的断章」のような不協和音で欧米風に攻め立てるのではなく、あくまでも日本風にしっとりとした風情が感じられる、7分程度で収まる素敵な作品ですよね。

 実はこの曲、中学校のコンクールで演奏したことがあります。あまり良い評価は得られなかったのですが、自分自身が吹奏楽のオリジナル作品志向、そして邦人作曲家へ目を向ける発端になったのかも知れません。その後の矢代秋雄氏遭遇、現代音楽開眼の布石にも繋がっていると思っています。

 

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ぬくぬく先生 さん

わらべ唄

とりあえずホラ吹き 様


この曲のパート譜やフルスコアは言うまでもなく見た事はありませんので、元々の出版譜に色々と手を加えていたのが
73年の明見中の演奏というご指摘は初めて知りましたし大変興味深い話です!
教えて頂きありがとうございます。

この曲はコールアングレや打楽器パート等のプレッシャーは相当なものがあったと思うのですけど、
一聴した限りでは、技術的な難しさはそれほどないけどネリベルのような不協和音の美しさというものも
きちんと伝えていて、それに加えてあの独特のしっとりとした鄙びた情感も表現しているとても不思議な曲だと
改めて思います。

それにしてもこんな大変マイナーな曲の演奏経験があるというのは素晴らしいですし羨ましいですね~!

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