東方Projectの世界の中において、幻想郷には、「蓬莱人」という蓬莱の薬を服用して不老不死になった存在が
いたりもするのですけど、
現時点では、蓬莱山輝夜・八意永琳・藤原妹紅・嫦娥の4人が該当します。
輝夜・永琳・嫦娥の3人は月の民と言う事で、元々が地上の人間ではないのですけど、その中にあって
もこちゃん=藤原妹紅だけは唯一の地上の人間です。
そして妹紅は、平安時代から現在に至るまで死ぬことも無く永遠に生き続けている存在でもあったりします。
嫦娥に関しては公式ではなんの公式見解も詳細設定もないために存在自体が謎に包まれているのですけど、
輝夜と永琳の月の民に関しては、不老不死になっても妹紅が常に感じているような孤独・寂しさというものはほとんど
感じさせずに強い意志を持ちながらも飄々としているみたいな雰囲気もあったりします。
だけど妹紅に関しては、元々が普通の人間と言う事もありますし、蓬莱の薬を飲んだそもそもの経緯が
永琳・輝夜のように強い意志を持った結果としてのものではなくて、
一時の感情に流されて激情に身を任されるがまま不老不死になった事情もありますので、
今現在でも「あんな薬を飲まなければよかった・・」とか「普通に死ぬことが出来る方法はなにかないものだろうか・・」とか
「周囲の知り合いがどんどん年を取り死んでいくのに自分一人だけ取り残されてしまい、結果的に孤独になってしまう・・」
といった孤独・後悔・寂しさを胸に秘めていますし、
他人にはそうした自分の本心を決して見せる事も無くわざと尊大に振る舞っているようにみせるという御方であったりもします。
どうなんでしょ・・妹紅の本音としては
「不老不死と言うのは決していいものではないし、そこに待っているのは永遠の孤独だけ・・」という
気持ちの方が強いというのも不憫にも感じたりもします。
私達普通の人間というものは、「定められた一定の寿命」があるからこそ、その生きている時間が
輝いていると言えるのかもしれないですね。
不老不死になった妹紅はまったく成長しないことを周囲の人間に訝しがられるのを嫌い人目を避けるようになります。
一つの場所にとどまることができなくなり、何不自由なく暮らす事のできた貴族の娘から
妖怪退治を生業としながら妖径のように孤独な流浪生活を送るようになり、
そして行きついた先が幻想郷の世界であった・・というのが妹紅のバックストーリーでもあるのですけど、
「不老不死」というのはある意味とてつもない「退屈な時間」を背負い込んでいるともいえそうですし、同時に
いいようのない孤独てもあるという事を示唆しているキャラであるとも言えると思います。
藤原妹紅関連のフィギュアは既にいくつか発売されているのですけど、どのフィギュアからも威厳・崇高みたいなものを
感じさせながらも「孤高」みたいな雰囲気を有しているのはそうした妹紅の背景がそうした雰囲気を
作らせていると言えるのかもしれないですね。
本記事ではそうした藤原妹紅のグリフォンフィギュアのレビューをさせて頂き、最後に
dream fantasy の管理人様のアミグリさんが過去に描かれたアナログとデジタルの妹紅の
イラストを転載&ご紹介をさせて頂きたいと思います。

一言でこのグリフォンの藤原妹紅フィギュアを言葉にすると、「髪のボリュームがすごい!」と言う事なのだと思います。
そしてこのフィギュアを実際に持ってみるとすぐにわかるのですけど、
髪のボリュームがすごいせいなのか、見た目以上にずっしりとした重さを感じさせてくれます。
ポーズは公式立ち絵と同様にズボンに手を入れた状態の立ち姿でもあるのですけど、これは「東方求聞史紀」の挿絵とも
共通するものがあると思います。
片手をポケットに入れ、もう一方の手でお札を手にしクリアパーツで炎が表現されています。
表情は一見無表情で何を考えているのかよく分からない感じもありそうなのですけど、全体的には威厳が感じられ、
凛とした颯爽としたクールな雰囲気も伝わってきているように思えます。
広がる髪も毛先までシャープに造型されていて大変迫力があります。
この藤原妹紅フィギュアの商品概要は下記の通りです。
商品名 : 蓬莱の人の形 藤原 妹紅 2012年8月再販
素材形態 : 1/8 PVC製塗装済完成品
価格 : ¥ 8,800 (税込¥ 9,240)
サイズ : 約20cm 1/8スケール
発売時期 : 2012年8月再販
原型製作 : i-con
同時期にもこちゃんの幻想郷内での数少ない理解者の慧音先生フィギュアも発売されているのですけど、
慧音先生のフィギュアは実店舗では見た事は一度も無いですね・・(泣)
できればなんとか慧音先生フィギュアも揃えて、もこけーを実現できればいいなぁ・・と思います。


幻想郷内には妹紅のように古代からの生き残りみたいなキャラも何人かいたりもして、
その代表例が物部布都だとも思うのですけど、布都の場合は「なんか時代遅れみたいなちょっとヘンな衣装・・」みたいな
感じもしなくもないのですけど、
妹紅の場合は元々が貴族の娘という高貴な身分でもあるせいなのか、その衣装は全体として高貴なものを感じさせますし、
布都みたいな時代錯誤みたいな古い衣装という印象は感じさせず、もんぺという東方キャラでは大変珍しい衣装を
していながらも、その珍しさがむしろ新鮮という風に感じさせてくれているとも思います。
サスペンダーとかリボンという現代的なアイテムも取り入れている所が古臭さを感じさせない要因にも
なっているような気もしますね。
髪には護符のリボンが右側に3つ、左側に3つで両方6つも付いています。
右手には護符に火が灯った状態であるのですけど、これから妖術発動という雰囲気が溢れていると思いますし、
妖術発動の相手は、幻想郷内の妖怪か輝夜かうどんげちゃんあたりなのかもしれないですね。
妹紅の東方初登場は「東方永夜抄」と言う事で東方ではかなりの古参キャラでもあるのですけど、その後においても、
花映塚・深秘録等にも出演されていますし、
最新作の「東方憑依華」にも出演を果たされていて、
2018年の東方人気投票においても、ZUN神主お気に入りのあややを抑えてベスト10入りを果たされています!
画像でははっきりと映ってはいないのですけど、爪にマニキュアが塗られているあたりは、妹紅は
単なるツンデレちゃんではなくて「普通の女の子」そのものでもある事を示唆しているような感じもあったりもします。

髪の超ロングヘアーは圧巻ですね~!
ロングヘアがよく似合う東方キャラってゆかりんもそうですし早苗さんもそうなのですけど、
永琳・うどんげちゃん・輝夜といった月に関係するキャラの皆様たちのロングヘアは大変印象的です。
そうした中でも、妹紅は多少は月とも関わっているせいもありますし、元が高貴な貴族の娘と言う事もあるのですけど、
この長髪は圧倒的に異彩を放っていると思います!
左右に流れる髪のボリューム感も見事に表現されていて毛先までシャープに造型されていると思います。

孤高な雰囲気と1000年以上も一人孤独に生き抜いてきた意志の強さと寂しがり屋さんみたいな雰囲気と
ツンデレさんみたいな雰囲気も立体化フィギュア化から伝わってきていますし、
そしてなによりも妹紅の凛とした雰囲気が見事に伝わってきていると思います。
もこちゃんの髪のリボンって今まであまり意識していなかったですけど、さすがに霊夢ほどはでかくはないものの、
かなり大きいという事を改めて感じました!

左手は、もんぺのポケットに手を突っ込んだ状態なのですけど、もんぺというと古臭い衣装というイメージもある中、
サスペンダーをそこに絡ませたりともこちゃんなにり現代流にアレンジしているのもさすがだと思います。
もんぺは全体的にダボッと広がっているのですけど、着た感じ合わせたシワ感がとても細かに表現されていると思います。
ズボンには多数のお札が貼られていてリボンと合わせてかなり異彩を放っていると思います。
よく見てみると足元からチラリと素肌が見えているのもすてきですし、
靴には、髪と同様にリボンも飾られていて、そこにはやはり女の子らしいおしゃれ感とモダン的センスに溢れているとも
思います。

痩身の上半身と、やや厚ぼったい下半身のアンバランスさが面白い造型だと思います。
もこちゃんというと「貧乳」(汗・・)という設定もあるのですけど、もこちゃんは人間ですし、平安自体の日本人に
幻想郷の妖怪キャラみたいな豊かな胸というのを期待する方が無理があるのかもしれないですね・・
だぼだぼもんぺと肌の間にはなんだかしらないですけど、微妙なすきまがあったりもします。
この隙間感がなんともいえないモダン感みたいなものを感じさせてくれるような気もします。

炎をまとった御札を片手にポーズを決め、可愛らしくも凛々しい妹紅の魅力を最大限引き出したグリフォンフィギュア
だと思います!
ボリューム溢れる髪の毛や多数のリボンなどもこちゃんの特性がくっきりと表現されていると思いますし、同時に
もこちゃんのクールな性格もしっかりと醸し出されているフィギュアだと思います。
本当に素晴らしい圧巻の仕上がりだと思います!

さてさて・・ここからは既に恒例になっているのかもしれないのですけど、
当ブログが本当にいつも大変お世話になっている
dream fantasy の管理人様のアミグリさんが過去に描かれたイラストのご紹介コーナーです。
上下の二つのイラストのキャラは言うまでもなく藤原妹紅です!
そして今回ご紹介させて頂く2枚のイラストはアナログ作品とデジタル作品という事で、その描き方の違いも
皆様に楽しんで頂ければ幸いです。
上記のもこちゃんはアミグリさんが2011年8月にアナログで描かれた妹紅です!
アミグリさんの描かれたこの妹紅は、妹紅の特徴を崩すことなくほぼ忠実に手描きで再現されているのですけど、
そこには手描きゆえの「あたたかさ」がとってもすてきに伝わってきますよね~!
もこちゃんというと他の東方絵師様のデジタル描きの場合、ツンデレとか孤独とか威圧感みたいな雰囲気で描かれる傾向が
ある中、アミグリさんのもこちゃんには、
「私には今や慧音という信頼できる友人がいるし、幻想郷内で暮らす人間たちのよき相談相手になってあげよう!
それが私の幻想郷で生きる道である!」という生きがいを見つけて希望が漲っている妹紅という雰囲気も
漂わせていて、あたたかさと同時に「希望」というものを提示してくれる素晴らしい妹紅だと思います。

続きまして上記の藤原妹紅は、アミグリさんが2011年4月に描かれたデジタル描きの作品です。
アミグリさんとしてはかなりの初期作品に位置するものです。
イラストに「Happy Birthday」の文字が見えるのは、当時のアミグリさんのコメントを引用すると
「pixivのマイピクさんへのお誕生日絵です!
ほとんどSAIのエアブラシで塗りました。」との事からでした。
アミグリさんが描かれる藤原妹紅はとっても可愛いですね!
原作ゲームとか他の絵師様が描かれる妹紅は、どことなく「いつも不機嫌そう・・」みたいな雰囲気とか
「強そうだけど少し近寄りがたいのかも・・?」みたいなオーラが溢れているイラストが多いと思うのですけど、
アミグリさんが描かれた妹紅は、あたかも隣に慧音先生が座っているみたいな
幸せそうで明るい笑顔がとても印象的です。
こういう楽しそうな妹紅を描かれる絵師様が少数派みたいなようにも感じれる中、アミグリさんが描かれた
幸せそうで明るく優しそうな雰囲気の妹紅は大変価値があるように感じられます。
長い髪・吊りベルト・頭のリボン、とにかくみんなとっても可愛いですね!
上記のアミグリさんが描かれた妹紅は、
その権利は全て上記の作品の妹紅の絵師様であるアミグリさんに帰するものであり、
当ブログにおける転載とご紹介は事前に全てアミグリさんからご了解を頂いたものであり、
アミグリさんからのご厚意で転載をさせて頂いておりますので、
無断お持ち帰りや無断コピーは絶対NGですので くれぐれも宜しくお願い申し上げます。
アミグリさん、本当にいつもすてきなイラストの転載を快諾して頂きありがとうございます!!
アミグリさんのブログ「
dream fantasy」は、
東方・艦これ等の版権作品の二次創作作品や上記のオリジナル作品など
すてきなな作品が一杯いっぱい詰まっているまさに「宝石箱」みたいなとっても素敵なブログです!
宜しければ、少しでもアミグリさんとかアミグリさんの作品に興味を持てた方がいらっしゃいましたら、
アミグリさんの
こちらのブログを一度見て頂けれましたら、とっても幸いです!
是非宜しくお願いいたします!!
→
dream fantasyさてさて、明日もとある作品のフィギュアレビューとそのキャラを描かれたアミグリさんのイラストが華麗に登場しますので、
明日からはもう7月に入ってしまいますけど、
7月の当ブログも明日の記事も何卒宜しくお願いいたします。
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コメント
もこちゃん・・
妹紅のフィギュアの完成度の高さと繊細な仕上がりは「さすがメーカー正規品は違うね~!」という印象です。
髪があまりにもボリュームの豊かさ+繊細さが際立っているので、撮影時の取り扱いはかなり慎重さが求められると
思います。
もこちゃんの不老不死は人間キャラでは唯一と言う事もあり、もこちゃん自身も
「不老不死はいいものではない・・」とか死を望むかのような発言があったり
うどんげちゃんに不老不死の悩みを吐露したり、決してハッピーなものではないと言えるのだと
思いますね。
こんばんは♪
大切な人がいなくなるのを見続けるのが
いやかなぁと(* ´艸`)
やっぱり寿命を精一杯生きて
楽しむのが1番ですね(*´ω`*)
後から見たら髪だけだもんねー
姿形はまたまだ子供っぽいボイッシュな感じ♪
限られた命だからこそ・・
人間と言うものには寿命と言う天命=限られた命があるからこそ美しいといえると思いますし、
限られた時間で何をしてきたかという事がその次のステージ=輪廻転生に反映されるのかもしれないですね。
今回記事にした不老不死のキャラも作品では
「不老不死は孤独で辛い事ばかり」と吐露されてもいますので、始皇帝が希望したような理想ではないと
言えるのかもしれないですね。
一応御年1200歳以上・・
平安時代の貴族の娘というか「かぐや姫」に登場してくるかぐや姫に求婚して振られた貴族の娘という
設定故に髪の毛がとてつもなく長いのかもしれないですね~
平安時代はそんなに栄養ある食べ物が多くは無かったかたし、本人は未成年の頃に不老不死の薬を飲んで
成長が止まっていますので、貧相なスタイルになったのかもしれないですね・・(汗)
それでも年齢的には悠に1200歳は超えている御方でもあったりします。
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