J.B.チャンス / 管楽器と打楽器のための交響曲第2番 → メカニックな交響曲ではあるのですけど、アジア的なエネルギーのうねりも感じさせる名作吹奏楽オリジナル作品だと思います!
ジョン・バーンズ・チャンスのあまりにも早すぎる突然の事故死は、チャンス自身も無念の極みだと思いますし、
アメリカや日本の吹奏楽界にとっても哀しむべき大変な損失なのだと思います。
全日本吹奏楽コンクールにおいては朝鮮民謡の主題による変奏曲・交響曲第2番・呪文と踊りの3曲が全国大会でも
演奏された事があり、最近でも時折全国大会でも「朝鮮民謡の主題による変奏曲」と「呪文の踊り」も演奏されていて、
チャンスの作品は支部大会でも忘れることなく演奏され続けていますので、チャンスの早逝は本当に勿体ない事なのだと
改めて感じたりもします。
ちなみに1984年の全国大会の一般の部はチャンスが大人気で、なんと・・!
朝鮮民謡の主題による変奏曲・交響曲第2番・呪文と踊りの3曲が同一部門同一日に演奏されるという快挙も成し遂げています!
上記の3曲以外のチャンスと言うと、コンクールではまず演奏されないのですけど、「エレジー」という曲が大変心にしみます。
チャンスはフェンス接触による感電死という事で30代の若さで突然の早逝をされます。
作曲家としては「これから先が大変楽しみ」と大変期待をされていた方でもありますので、本人としても無念の極みと
思うのですけど、自分の「死」に対してもしかしたら予感めいたものがあったのかどうかは定かではありませんけど、
この「エレジー」という悲歌がチャンスにとっては遺作の一つになってしまいます
結果的に「自分自身に対するレクイエム」になってしまった事は本当に惜しまれます。
決して直感的な曲とか霊感漂う曲という雰囲気ではないのですけど、そうしたエピソードを耳にすると
どことなくですけど、予感的なもの・死の香り・この世への未練と諦観といった感情は不思議と痛いほど伝わってきます。
この「エレジー」に雰囲気的近い作品としては、リードの「イン・メモリアム」やC・ウィリアムスの「カッチャとコラール」が
挙げられるのかもしれないです。
チャンスと言うと吹奏楽コンクール的に大人気というと文句なく「朝鮮民謡の主題による変奏曲」だと思うのですけど、
実は私的にはチャンスの作品の中で、艦これの白露お姉ちゃんではないですけど「いっちば~ん!」に大好きな曲と言うと
管楽器と打楽器のための交響曲第2番に尽きると思います!
この曲、タイトルに打楽器と記されている割には打楽器の種類は意外と少なく、
ティンパニ・小太鼓・大太鼓・ドラ・グロッケン・シンバル・ヴィブラフォン程度しか使用されていないのですけど、
そうした雰囲気はむしろ簡明さ・新古典主義みたいなシンプルなわかりやすさが見事に伝わってきているようにも感じられます。
(新古典主義みたいな雰囲気と言うとパーシケッティーの交響曲第6番ともどこかで相通ずるものがあるようにも思えます)
パーシケッティーの交響曲第番は、知的さ・霊感・インスプレーションといったものを感じさせ、過度に派手なエネルギー爆発
という感じの曲ではないと思うのですけど、チャンスの管楽器と打楽器のための交響曲第2番は、
全体的には機能的でメカニック的でもあり、聴き方によってはアジア的なエネルギーのうねりというのか「カオスみたいな響き」
のようにも聴こえるのがパーシケッティーとの明瞭な違いなのかもしれないです。
チャンスのこのシンフォニーは吹奏楽コンクールにおいて、時間制約の関係上、第二・第三楽章に部分的にカットを入れながら
演奏されることも多いものでして、昭和の頃に
「このシンフォニーの全楽章のノーカット版を聴いてみたい!」と思っていたのですけど、なかなかこの交響曲の全曲版は
なかなか国内盤でも発売されず、海外盤もあることにはありましたけど、今現在のようにダウンロードとかアマゾンが
存在していたわけではありませんので、そうした海外盤を入手したくてもなかなか入手できないし、何よりも
当時の銀座ヤマハでも秋葉原の石丸電気等でもチャンスの交響曲第2番を購入する事は出来ませんでしたし、
この曲が演奏会等においてノーカット版の全楽章演奏というのもほとんど無かったように思えます。
私自身も結構な長い期間、チャンスの交響曲第2番は、
コンクールで聴いた第二・第三楽章しか聴いたことがないし知らない・・、第一楽章ってどういう音楽なのだろう・・という事は
実はずっと気になっていました。
(最近では全曲版のCDも色々な盤が出ていて入手も容易です)
輸入盤の全曲版を聴いて、 「こういう曲だったのか・・、実はこの交響曲自体、循環主題をモチーフにしたような曲であり、
第一楽章のテーマが第三楽章でも華麗に再現されている」という事を初めて知ったものでした。
フランクとかチャイコフスキーの交響曲ではないけど 一種の「循環主題」みたいな交響曲なのかもしれませんね。
チャイコフスキーのようにメロディーラインが「泣かせる」という感じては無くて現代的なドライな感じのメカニックな感じの
循環主題というのが違いと言えるのだと思います。
ちなみにですけど、私自身がこの交響曲の全曲版を初めて生演奏で聴いたのは、1989年の板橋区吹奏楽団の
定期演奏会でした。当時の板橋区吹奏楽団の音楽監督は、元・豊島第十中学校の酒井正幸先生です!
(板橋区吹奏楽団は、吹奏楽コンクール初出場においてこのチャンスの交響曲第2番を自由曲とし、都大会予選会を突破し、
都大会本選でも、葛飾吹奏楽団を抑えて銀賞入賞を果たしていたのは大変立派だったと思います!)
チャンスの管楽器と打楽器のための交響曲第2番は、「エレジー」同様にチャンスの遺作の一つと言っても
過言ではないと思います。
死の直前の曲という訳ではないのですけど、最晩年の曲の一つと言えると思います。
だけど最晩年といっても30台後半というのがやはりせつない話ですよね・・(泣・・)
チャンスは1961年に「管楽器のためのシンフォニー」を作曲していましたが、
1972年にノース・ダコタ州ノースウェスト音楽センターから新しい吹奏楽のための交響曲作曲の委嘱を受け、
その機会に古い第1番の交響曲を元に改作して、この第3楽章からなる
「管楽器と打楽器のための交響曲第2番」を作曲したというのが作曲の経緯です。
第一楽章は、どちらかというと、「静かなエネルギーを秘めている」というような印象です。
第一楽章の冒頭はささやくようにひそやかに開始されるのですけど、主部はファンファーレ風に金管がユニゾンでモチーフを
全音符で高らかに奏すあたりからエネルギー放出みたいな曲としての爆発的な音のうねりも感じさせてくれていると
思います。
そうそう・・この第一楽章はなんとなく雰囲気的には、バーンズの交響曲第2番~第二楽章の中東的な雰囲気にも
どことなくうっすらと近いような印象も感じたりもします。
第一楽章の主要メロディーは、第二楽章・第三楽章のメロディーと被る部分は多いのですけど、特にそれが「しつこい」と
感じる事も無く、その静かな内面的エネルギーには、思わず勝手に「予感」というタイトルを付けたくもなってしまいました~
第二楽章は大変短いけど荘厳でミステリアスな雰囲気が終始醸し出されていると思います。
そして、この交響曲の最大の聴きどころは、第三楽章のティンパニのかなり長大でかっこいいソロにあると思います!
あのソロはティンパニ奏者にとって相当の腕の見せ所でありますし、ティンパニ奏者冥利につくと思います!
もしも私がティンパニー奏者で第三楽章のあの長大なソロをピシっと決める事が出来たとしたら
「もう死んでもいいかも~!?」と瞬間的に頭を過るのかもしれないですね。
ラスト近くの木管セクションのヘビのようにうねるような感じの掛け合いも見事だと思います。
(この部分の小太鼓やグロッケンも実に渋くていい働きを見せてくれていると思います)
最後の全奏者による和音の伸ばしも、中東的な色彩も感じられ圧巻です!
そしてラストは第一楽章のはじめのファンファーレが再現され華麗にエネルギッシュに曲が閉じられます!
そして閉じられ方のティンパニの打点の決まり具合には惚れ惚れさせられるものがあります。
チャンスの「管楽器と打楽器のための交響曲第2番」は、吹奏楽コンクールの全国大会では、
1991年の東海大学第一中学校の演奏を最後に30年近く演奏されていないのはちょっと寂しいです・・
他にこの交響曲を演奏したチームとして、1984年の大曲吹奏楽団も比較的印象に残っている演奏ではありますけど、
少しもっさりしているのがもったいないですし、1984年の関東一高も1979年の拓南中も正直今一つかな・・と
感じたりもします。
だけどこの曲は、支部大会では関東を中心に今現在でも演奏され続けているのは大変嬉しいですね。
そしてこの曲はなぜか知りませんけど、傾向として西日本ではほとんど演奏されないのに、東日本では
演奏頻度が多いというのもちょいと面白いものも感じております。
コンクールの演奏もプロによる演奏も、この交響曲に関しては 「これで決まり!!」みたいな決定打の演奏が無いと思います。
この曲が再評価される事も期待していますし、
何かとてつもない名演が登場しないものかなと実は密かに期待もしています。
これはとてつもなくマイナーな話ですけど、個人的な見解としては、吹奏楽コンクールにおけるこの曲の最大の名演は
1982年の関東大会の法政大学第二高校の演奏だと思います。
惜しくもダメ金で全国大会には行けませんでしたけど、あの演奏は、 神秘的で、奏者の気迫」が隅々まで伝わってきて、背
筋が凍るような緊張感漂う素晴らしい名演だと思います!
メカニックだけど、とにかく「鮮やか!!」という印象です。
ラストの和音をわざとゆっくりと異常に引き延ばした終わり方が大変個性的ですけど、見事だと思います!!
アメリカや日本の吹奏楽界にとっても哀しむべき大変な損失なのだと思います。
全日本吹奏楽コンクールにおいては朝鮮民謡の主題による変奏曲・交響曲第2番・呪文と踊りの3曲が全国大会でも
演奏された事があり、最近でも時折全国大会でも「朝鮮民謡の主題による変奏曲」と「呪文の踊り」も演奏されていて、
チャンスの作品は支部大会でも忘れることなく演奏され続けていますので、チャンスの早逝は本当に勿体ない事なのだと
改めて感じたりもします。
ちなみに1984年の全国大会の一般の部はチャンスが大人気で、なんと・・!
朝鮮民謡の主題による変奏曲・交響曲第2番・呪文と踊りの3曲が同一部門同一日に演奏されるという快挙も成し遂げています!
上記の3曲以外のチャンスと言うと、コンクールではまず演奏されないのですけど、「エレジー」という曲が大変心にしみます。
チャンスはフェンス接触による感電死という事で30代の若さで突然の早逝をされます。
作曲家としては「これから先が大変楽しみ」と大変期待をされていた方でもありますので、本人としても無念の極みと
思うのですけど、自分の「死」に対してもしかしたら予感めいたものがあったのかどうかは定かではありませんけど、
この「エレジー」という悲歌がチャンスにとっては遺作の一つになってしまいます
結果的に「自分自身に対するレクイエム」になってしまった事は本当に惜しまれます。
決して直感的な曲とか霊感漂う曲という雰囲気ではないのですけど、そうしたエピソードを耳にすると
どことなくですけど、予感的なもの・死の香り・この世への未練と諦観といった感情は不思議と痛いほど伝わってきます。
この「エレジー」に雰囲気的近い作品としては、リードの「イン・メモリアム」やC・ウィリアムスの「カッチャとコラール」が
挙げられるのかもしれないです。
チャンスと言うと吹奏楽コンクール的に大人気というと文句なく「朝鮮民謡の主題による変奏曲」だと思うのですけど、
実は私的にはチャンスの作品の中で、艦これの白露お姉ちゃんではないですけど「いっちば~ん!」に大好きな曲と言うと
管楽器と打楽器のための交響曲第2番に尽きると思います!
この曲、タイトルに打楽器と記されている割には打楽器の種類は意外と少なく、
ティンパニ・小太鼓・大太鼓・ドラ・グロッケン・シンバル・ヴィブラフォン程度しか使用されていないのですけど、
そうした雰囲気はむしろ簡明さ・新古典主義みたいなシンプルなわかりやすさが見事に伝わってきているようにも感じられます。
(新古典主義みたいな雰囲気と言うとパーシケッティーの交響曲第6番ともどこかで相通ずるものがあるようにも思えます)
パーシケッティーの交響曲第番は、知的さ・霊感・インスプレーションといったものを感じさせ、過度に派手なエネルギー爆発
という感じの曲ではないと思うのですけど、チャンスの管楽器と打楽器のための交響曲第2番は、
全体的には機能的でメカニック的でもあり、聴き方によってはアジア的なエネルギーのうねりというのか「カオスみたいな響き」
のようにも聴こえるのがパーシケッティーとの明瞭な違いなのかもしれないです。
チャンスのこのシンフォニーは吹奏楽コンクールにおいて、時間制約の関係上、第二・第三楽章に部分的にカットを入れながら
演奏されることも多いものでして、昭和の頃に
「このシンフォニーの全楽章のノーカット版を聴いてみたい!」と思っていたのですけど、なかなかこの交響曲の全曲版は
なかなか国内盤でも発売されず、海外盤もあることにはありましたけど、今現在のようにダウンロードとかアマゾンが
存在していたわけではありませんので、そうした海外盤を入手したくてもなかなか入手できないし、何よりも
当時の銀座ヤマハでも秋葉原の石丸電気等でもチャンスの交響曲第2番を購入する事は出来ませんでしたし、
この曲が演奏会等においてノーカット版の全楽章演奏というのもほとんど無かったように思えます。
私自身も結構な長い期間、チャンスの交響曲第2番は、
コンクールで聴いた第二・第三楽章しか聴いたことがないし知らない・・、第一楽章ってどういう音楽なのだろう・・という事は
実はずっと気になっていました。
(最近では全曲版のCDも色々な盤が出ていて入手も容易です)
輸入盤の全曲版を聴いて、 「こういう曲だったのか・・、実はこの交響曲自体、循環主題をモチーフにしたような曲であり、
第一楽章のテーマが第三楽章でも華麗に再現されている」という事を初めて知ったものでした。
フランクとかチャイコフスキーの交響曲ではないけど 一種の「循環主題」みたいな交響曲なのかもしれませんね。
チャイコフスキーのようにメロディーラインが「泣かせる」という感じては無くて現代的なドライな感じのメカニックな感じの
循環主題というのが違いと言えるのだと思います。
ちなみにですけど、私自身がこの交響曲の全曲版を初めて生演奏で聴いたのは、1989年の板橋区吹奏楽団の
定期演奏会でした。当時の板橋区吹奏楽団の音楽監督は、元・豊島第十中学校の酒井正幸先生です!
(板橋区吹奏楽団は、吹奏楽コンクール初出場においてこのチャンスの交響曲第2番を自由曲とし、都大会予選会を突破し、
都大会本選でも、葛飾吹奏楽団を抑えて銀賞入賞を果たしていたのは大変立派だったと思います!)
チャンスの管楽器と打楽器のための交響曲第2番は、「エレジー」同様にチャンスの遺作の一つと言っても
過言ではないと思います。
死の直前の曲という訳ではないのですけど、最晩年の曲の一つと言えると思います。
だけど最晩年といっても30台後半というのがやはりせつない話ですよね・・(泣・・)
チャンスは1961年に「管楽器のためのシンフォニー」を作曲していましたが、
1972年にノース・ダコタ州ノースウェスト音楽センターから新しい吹奏楽のための交響曲作曲の委嘱を受け、
その機会に古い第1番の交響曲を元に改作して、この第3楽章からなる
「管楽器と打楽器のための交響曲第2番」を作曲したというのが作曲の経緯です。
第一楽章は、どちらかというと、「静かなエネルギーを秘めている」というような印象です。
第一楽章の冒頭はささやくようにひそやかに開始されるのですけど、主部はファンファーレ風に金管がユニゾンでモチーフを
全音符で高らかに奏すあたりからエネルギー放出みたいな曲としての爆発的な音のうねりも感じさせてくれていると
思います。
そうそう・・この第一楽章はなんとなく雰囲気的には、バーンズの交響曲第2番~第二楽章の中東的な雰囲気にも
どことなくうっすらと近いような印象も感じたりもします。
第一楽章の主要メロディーは、第二楽章・第三楽章のメロディーと被る部分は多いのですけど、特にそれが「しつこい」と
感じる事も無く、その静かな内面的エネルギーには、思わず勝手に「予感」というタイトルを付けたくもなってしまいました~
第二楽章は大変短いけど荘厳でミステリアスな雰囲気が終始醸し出されていると思います。
そして、この交響曲の最大の聴きどころは、第三楽章のティンパニのかなり長大でかっこいいソロにあると思います!
あのソロはティンパニ奏者にとって相当の腕の見せ所でありますし、ティンパニ奏者冥利につくと思います!
もしも私がティンパニー奏者で第三楽章のあの長大なソロをピシっと決める事が出来たとしたら
「もう死んでもいいかも~!?」と瞬間的に頭を過るのかもしれないですね。
ラスト近くの木管セクションのヘビのようにうねるような感じの掛け合いも見事だと思います。
(この部分の小太鼓やグロッケンも実に渋くていい働きを見せてくれていると思います)
最後の全奏者による和音の伸ばしも、中東的な色彩も感じられ圧巻です!
そしてラストは第一楽章のはじめのファンファーレが再現され華麗にエネルギッシュに曲が閉じられます!
そして閉じられ方のティンパニの打点の決まり具合には惚れ惚れさせられるものがあります。
チャンスの「管楽器と打楽器のための交響曲第2番」は、吹奏楽コンクールの全国大会では、
1991年の東海大学第一中学校の演奏を最後に30年近く演奏されていないのはちょっと寂しいです・・
他にこの交響曲を演奏したチームとして、1984年の大曲吹奏楽団も比較的印象に残っている演奏ではありますけど、
少しもっさりしているのがもったいないですし、1984年の関東一高も1979年の拓南中も正直今一つかな・・と
感じたりもします。
だけどこの曲は、支部大会では関東を中心に今現在でも演奏され続けているのは大変嬉しいですね。
そしてこの曲はなぜか知りませんけど、傾向として西日本ではほとんど演奏されないのに、東日本では
演奏頻度が多いというのもちょいと面白いものも感じております。
コンクールの演奏もプロによる演奏も、この交響曲に関しては 「これで決まり!!」みたいな決定打の演奏が無いと思います。
この曲が再評価される事も期待していますし、
何かとてつもない名演が登場しないものかなと実は密かに期待もしています。
これはとてつもなくマイナーな話ですけど、個人的な見解としては、吹奏楽コンクールにおけるこの曲の最大の名演は
1982年の関東大会の法政大学第二高校の演奏だと思います。
惜しくもダメ金で全国大会には行けませんでしたけど、あの演奏は、 神秘的で、奏者の気迫」が隅々まで伝わってきて、背
筋が凍るような緊張感漂う素晴らしい名演だと思います!
メカニックだけど、とにかく「鮮やか!!」という印象です。
ラストの和音をわざとゆっくりと異常に引き延ばした終わり方が大変個性的ですけど、見事だと思います!!
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