金融機関に在籍していた頃、結構耳にタコが出るほど聞かされた話の一つとして
「金融機関が融資を実行して、余程の事が無い限り回収不能になったり不良債権化しない商売」というものが
実は存在しているのだというものがありました。
その当時なのですけど、特に自営業としては余程の事が無い限り潰れたり夜逃げをしない商売として
挙げられていたのは、①葬儀屋 ②理容業 ③そば屋の三つでした。
そして逆に「この業態に融資を実行するとこ焦げ付く危険性が高い」と言われていた商売はたくさんありましたけど、
やはりその代表例は、アルコールの提供をメインとする飲食店・美容院・個人が行う保険代理店と旅行代理店・土建屋・
広告業・芸能関係だったかな・・?
理容店はかなり「手堅い業種」として評価されているようでしたけど、
流行に左右されやすく美容師の腕によってお店の評判が成立しやすいとも評価されがちな美容院は
金融機関的には不安定とみなされたのかもしれないですね。
上記の、①葬儀屋 ②理容業 ③そば屋ですけど、①に関しては人間の死というものは絶対に避けることは
できませんので、業態的には不況知らずの安定感は抜群だと思います。
私自身も大小多くの葬祭店と取引をさせて頂きましたが、葬儀屋さんで資金繰りに困っていたところは確かに皆無だったような
印象が強いです。
葬儀屋さんは恒常的運転資金とか大規模な設備投資の必要性があまりないというのも強みなのかもしれなかったです。
②に関しては現在はどうなのかな・・?
最近では相当「1000円カットハウス」が世間的には認知されていると思いますし、普通のカットだけで
3800円~4000円も払う人って以前よりは間違いなく少なくなっていると思いますし、理容業は少なくとも
20世紀のころのような抜群の安定感はすでにないような気がします。
だけど理容店のいいところは、一度固定客をつかんでしまうと、そうした常連さんが生きている間は、
比較的安定した売上が見込めるというのは大きいのかな・・?とも思います。
③については、金融機関在籍時によく言われたのですけど、
「お蕎麦屋さんというものは、何年か修行に出て、一定のノウハウさえ得られれば、よほどのことがない限り
不味くて評判の悪い味にはなかなかならないものだし、
ラーメン店は、その店によって大分味とか好みに違いが出てしまいがちだけと、お蕎麦というものは、
ラーメンほどの「店による違い」は出にくいし、そば自体がどちらかというと定番化さけた味というものが存在しているから、
そうした定番化されたメニューさえきちんと出していれば、
一定の常連客はつかめるし、日本人自体が大のそば好きだから、
よほどの事がない限り売上が不安定になることはない。
蕎麦屋がつぶれるということは、よほど店主の修行不足か味覚音痴のどちらかだ・・」という認識があったものでした。
実際私自身も当時何店ものお蕎麦屋さんもお得意さんにさせて頂いておりましたけど、
少なくとも私が知る限りにおいては「その店が潰れた・・」という話は聞いたことがありませんし、
我が家とか職場の周辺にもお蕎麦屋さんが何店かあり商売敵として競合しているのですけど、いずれの店も
長年商売として成り立っている事は、やはりそうした「絶対的な安定感」はあるのだと思います。
ま・・日本人にとって「お蕎麦」とはある意味ソウルフードみたいなところはありますからね・・・(笑)
こんなこと書くと怒られるのかもしけないですけど(汗・・!)
当時たまにですけどそうしたお蕎麦屋さんの決算書を融資書類と共にお預かりし分析させて頂く事もありましたけど、
当時は驚きましたね!
だって・・・確かに今現在と時代とか相場は違うのかもしれないですけど、
「えーー、お蕎麦屋さんの原材料の仕入れの価格ってこんなに安いんだぁ―ー、この仕入れ値で
一杯あたりのあの価格で客出ししたら、そりゃ儲かるよね・・」と当時は感じていたものでした。
諸先輩・上司から「蕎麦屋は絶対につぶれない・・」と散々言われた理由がなんとなくわかるような気もしたものでした・・
もちろん、いま現在は、鰹節とかそば粉等の原価も当時とはかなり違うでしょうから当時とは雰囲気も
違っているのかもしれないですけど、
やはり「お蕎麦屋さんの安定感」は依然として高いものがあるのかな・・とは感じております・・・(笑)
立ち食いでもわりとまともなお蕎麦が食べられる時代ではあるのですけど
(最近の立ち食いそばのレヴェルは高いですね! これは街のお蕎麦屋さんもあぐらをかいて商売はできないのかも・・!?)
それでも街のお蕎麦屋さんは健在ですし、
上記で書いた通り、街のその辺の普通のお蕎麦屋さんが潰れることは滅多にないとおもいますし
あのお蕎麦屋さんのメニューと味は、なんかついつい食べたくもなってしまいますし、どことなくですけど、
昭和レトロみたいなものも感じさせてくれていると思います。
お蕎麦屋さんというと定番メニューはいうまでもなくお蕎麦関係なのですけど、
お蕎麦屋さんのメニューの中にある定食とかカレーライスというものも大変おいしいものがあると思います。
あの味は、何となくなのですけど、定食屋さんの定食とかカレー店のカレーライスとはなんか一味違うと思います。
あれ・・いったいどこが違うのかな・・・?ともふと感じることはありますし、
俗に「蕎麦屋のカレーライス」みたいな言い方をされることも多々あるのですけど、
どうしてお蕎麦屋さんが提供するカレーライスには、あの「独特の味と風味」があるのかな・・・?と気にもなったりします・・(笑)
定食もそうなのですけど、かなり「和食のテイスト」が入っている感じもあるのですけど、
言えることは、カレーも定食も「ダシの風味」がよく効いているという事なのだと思います。
「蕎麦屋のカレー」は、インド料理とも西洋カレーとも違う、純和風のカレーライスといえるのかもしれないですね・・(笑)
COCO壱番のいわゆる「カレーらしいカレー」を食べた後に蕎麦屋のカレーを食べるとたぶんですけど、
その違いは明瞭になるのかもしれないですね。
そうそう、なぜか知らないのですけど、蕎麦屋のカレーには、なぜか「グリーンピース」がちょこんと乗っかっている事が
多いような気がします。あれ・・何の意味があるのかな・・・? やはり色取りという意味なのかな・・??(笑)
ところでなのですけど、最近とある事に気が付きました!
お蕎麦屋さんには「カレーライス」と「カレー丼」という二つのメニューがある店が多いという事に・・!
さてさて・・この「カレーライス」と「カレー丼」の違いとは何なのでしょうか・・? 私、気になります・・
その正解なのですけど、蕎麦屋さんのメニューとして載せられている「カレーライス」というのは
いわゆる普通のカレーの事であり、肉と玉ねぎを具にしてカレーのスパイスを溶かしたものです。
蕎麦屋のカレーライスは、特にひねりはないようです。
それに対して、蕎麦屋のカレー丼は、
そばのメニューとしてのカレー南蛮の上にかかってるものをライスにかけたようなもので、
具は肉と白ネギ、出汁で伸ばしたカレーを水溶き片栗粉で溶かしたようなものというものが
両者の違いという事です。
あ、だから、和風の香りがしたものなのですね・・(笑)
まとめると・・
一般的には、蕎麦屋のカレーライスは普通のカレー、蕎麦屋のカレー丼はカレーを和風ダシで溶いてつくったものです。
カレー丼の具は、ネギや揚げなど具も和風なものが多いのも特徴ですね。
つまり・・カレー南蛮味の丼がカレー丼なのだと思います。
こうした和風カレーというのもたまに食べてみるのもいいかもしれないですね。


とにかく・・・カレーもいいけどお蕎麦もおいしいですよね!
スイートプリキュアの響ではありませんけど
何杯でも大盛りおかわりしたいくらいですねっ!!
カレーとそばの両方を同時に味わいたいというときにうってつけなのが「蕎麦屋のカレー丼」なのかもしれないですね・・(笑)
- 関連記事
-
スポンサーサイト
蕎麦屋のカレー丼・・・夜中に記事を読んでしまった私としてはなかなかの飯テロ。和風テイストが独特の味を出していますよね(^^♪