住宅のアフター&クレーム対応みたいな仕事を日々していると、毎日5~10軒程度の家を巡回する事となり、
嫌でも他人の家とか他人の家の家庭事情みたいなものも見聞きする事は、
他の皆様よりはかなり多い立ち位置にいるんじゃないのかな・・?と思う事も多々あったりもします。
そうした中で最近ちょっと増えてきたのかな・・?と感じる風潮として、
①高齢者の一人暮らし
②高齢夫婦の内、どちらか一方が病気又は痴呆で結果的に老老介護をしている世帯が本当に増えてきている
③子供世帯は親たちのそうした困窮にも意外と無関心・・?というか「あんまり関わり合いたくない・・」みたいな
感じでお互いに行き来はしているけど、深いところまで関わり合いを持ちたくないような雰囲気がある
そんな感じなのだと思います。
昔から「孝行したいときには親はなし」とか言われていますけど
(ツービート時代の毒舌漫才コンビ時代のビートたけし巨匠が、若かりし日には「孝行をしたくない時親がいる」と
言われていた事もありましたね・・汗・・!)
そうした親世帯が既に彼岸の彼方のいる自分達夫婦にとっては、「自分の親の面倒を誰が見る・・?」みたいな
切実な問題は一応は関係が無いものの、
そうした「自分たち自身の高齢化」というのが逆に避けられない問題になる可能性があるというのも
なんだかせつない話だよなぁ・・としみじみと感じる事もありますね。
先日お伺いした家もそんな感じの家でして、ご主人がいわゆる若年性アルツハイマー又は何かしらの精神的疾患を
患い、先方から依頼を受けて簡単な浴室暖房乾燥機設置の見積もりを持って行っても
とある一つの項目について同じ事を7~8回繰り返して何度も何度も質問を繰り返してきたり、
1分前に聞いてきた事と全く同じ質問をしてくるなど明らかに正常な人ではない異常さを感じたものです。
一緒に横で聞いていた奥様もかなり困惑された表情をされていたのが印象的です。
こうした方と商行為を行うこと自体、何かあった場合ちょっと面倒なものでして
その場は「では検討しておいて下さい」と半ば逃げるような形で引き上げざるを得ないという感じでした。
でもそうは言ってもこれは本当に他人事ではないのかもしれませんね。
「一寸先は闇」という言葉が示唆する通り、私自身もいつ倒れてしまうのか、ボケてしまうのか
「いやいや自分に限ってそんなことは無いよ・・」と言い切れる自信は無いものでして(汗・・!)
万が一、自分自身が倒れたり、ほんの瞬間前の事も思い出せない程痴呆が進んでしまったとしたら
一体誰がちょっと頭のネジがゆるんだポケッ・・としている内の奥様のフォローを誰がするのか・・?
誰が彼女の老後の面倒を見るのか・・?
はたまた自分自身の面倒は・・・最後は一体誰が見てくれるのか・・・
私自身も最近ようやく「若くはない」・「以前みたいな爆発的パワーは無い」という事を自覚してきましたので(滝汗・・!)
目に見えない「不安」は感じずにはいられません。
自分の身の回りの事を自分自身で出来なくなってきたら、「終わりの始まり」を意味するのかな・・とも
感じる事もありますね・・
よくニュースで高齢者の孤独死なんてことが報道されていますけど、
不謹慎な表現になるかもしれませんが、少々違和感を感じるのも事実です。
他人に迷惑をかけてまで、他人に自分自身の生活の面倒を見てもらってまで
「生きたい」とは思えない…という気持ちも実はあったりもします。
お前がまだ健康だからそんな事が言えるんだ・・みたいな批判は重々承知しているのですけど、
他人に迷惑を掛けてまで生きるのだったら・・・
自分の意志が明確なうちに静かにこの世からフェイドアウトしていきたい・・消滅したい・・みたいにも
感じる事もたまにではありますがあったりもします。
他人に迷惑をかけて生きるのなら、他人に自分自身の身の回りの世話まで委託するくらいなら、
ひっそりと自分自身を消滅させたいという感覚があるのも事実です・・・・
(自ら自分のかけがえのない命を絶つという感覚ではなくて、雲が青空に溶け込んでいって消えるような
感覚です・・)
だけど同時に、心のどこかで「命ある限りはしぶとく生き続けたい!!」という思いもあるのも事実ですし、
その辺りは微妙なものはありますし、
「まだまだやり残したことは一杯あるし、この命がある限りは・・自分の事が自分でちゃんと出来ている間は
自分に出来る事の全てはやり尽くして完全燃焼したい!!」という気持ちがあるのもまた事実でもあります。
青い空の下で雲がすーーーっと消え行く様に・・・まるで空に溶け込むように消えていくような
自分自身の最期というのも
「一つの理想的な最期」なのではないかとも思ってしまいます。
我が家は子供がいないものですので、二人暮らしという事になるのですけど、
うちの奥様も、基本的には・・生きているのか死んでいるのかよく分らないようなタイプなので、
休みの時に二人で家にいても、
家の中も「シーン」と静まりかえっている事が多いような気がします・・・
竹中直人主演の映画で「無能の人」という作品がありましたが、
(主人公は元漫画家で、現在は何もせず家でぼんやりとしている。作品の中では親子で拾ってきた石を
小屋で売っているが、当然そんなもの売れるわけもなく、ただひたすら小屋でじっーとしている)
そのワンシーンで、奥さんが
「何だかこうしていると世界で何が起きても私達はこうやって寂しく生きているのかしら・・」と
いったセリフがありましたが、
それに近い感覚を自分自身抱くこともあります。
正直今はいいけど、あと何十年かしたら、自分達二人はどうなっているのだろう・・・と漠然とした
不安を感じる事もありますし、
それが私自身の「心の深層の不安」という事なのかもしれないです。
うちのブログにしては珍しい(?)ちょっとシリアスで楽しくないお話で申し訳ありませんでした・・・(滝汗・・!!)
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せめてずっと超健康であるように
それなりの食生活をせねばと想っております
あとはストレス?なにそれおいしいの状態を満喫できればいいな( *・ω・)ノ