「イワシ」というと以前はサンマ・サバ等と並ぶ「庶民の魚=大衆魚」みたいなイメージもありましたけど、
最近は必ずしもそういう訳ではないようですね。
2006年前後ですと、マイワシの不漁が続き、当時の築地市場では最高値が1キロ5500円、1匹換算で1200円みたいな
とてつもない高値!も付いた時期もあったようですね。
1キロ5千円といえば上物のクロマグロ並みですので、この頃はもしかしたら回転寿司においてもイワシは高嶺の花
だったのかもしれないですね・・(笑)
最近のイワシは、キロあたり千円程度、1匹あたり200~300円ですので、なんとか以前みたいな大衆魚の地位は
回復したと言えるのかもしれないですけど、
海水の温度の変化とか周辺の国の乱獲等の要因もありますので、今後も年によっては漁獲量激変みたいな
事態は避けられないと思いますし、
マグロのように可能性的に「将来は食べたくても食べる事ができない幻の食材」になってしまう可能性すら
あると思いますね。
先日2/3の当ブログの記事は「節分」に関するものでしたけど、
最近は玄関前に「魔除けの象徴」としてのイワシの頭を玄関前や門扉に飾る家も大分少なくなってきましたね・・・
私が小~中学校に通っていた頃って、学校の周辺には普通の民家や農家・町工場・商店・お寺等が混在するエリアでしたけど、
当時は節分の際にはそうしたイワシの頭を玄関等に飾っている家も多々あったと記憶しています。
当時はノストラダムスの大予言とか口裂け女とかムー大陸とか北米の牧場で宇宙人らしき生命体が牛の血を出さずに
解剖してその死体を放置している等の「オカルトブーム」みたいな感じもありまして、
イワシの頭を飾っていると翌日には食いちぎられた痕跡があると、オカルト好きで人騒がせな子供が
「あのイワシは鬼が食ったんだ!」とかある事ない事言いふらし、
泣き虫の女の子なんかを結構本気で泣かせていたりする事もあったようですけど、
あれは・・多分ですけど野良猫とかカラスが食い散らかしたというのが実情だったんでしょうね・・・
イワシというと以前は普通に家庭の食卓に夕ご飯のおかずとして出ていたような印象もありますし、
イワシの塩焼きとか味噌煮とか鍋のイワシの肉団子とかつみれ等で
結構食べていたような記憶がありますね。
だけど18歳で親元離れて一人暮らしをするようになって家計の節約のために自炊らしきことをしてみると
イワシという素材を使う事はほとんど無かったと思います。
私自身が大のサンマの塩焼き好きという事情もあったのですけど、魚を焼く場合ってほとんどはサンマ・サバ・鮭、
またはブリの照り焼き程度であり、イワシを自炊の素材として使った事はまず無かったようにも思えます。
その理由の一つしてあるのは、イワシのあの独特の生臭さがあったのかもしれません。
最近、スーパーの惣菜コーナーで珍しくイワシの塩焼きが2匹で200円で売られていたもので、思わず買ってみたのですけど、
家の電子レンジでチンして温めたら、とにかく匂いがひどかったですね・・
美味しい事はおいしいのですけど、電子レンジにしばらくあのイワシの生臭い香りが染みついてしまったようにも感じられ、
あれはうちの奥様もお怒り状態でした・・・(滝汗・・!)
缶詰ではイワシという素材は昔から定番の一つですよね!
イワシの味噌煮・生姜煮・蒲焼きなど色々あるようですけど、そうですね・・・私としては、これらは
正直あんまり好きではありませんでした。
元々煮魚というのがあんまり好きじゃないせいもありましたし、缶詰にしてもなんかあの「生臭さ」は解消されていない
気もしましたし、あまり好んで食べる缶詰ではなかったと思います。
厳密に言うと違うかもしれませんけど、アンチョビのオイル漬けは美味しいと思います!
さてさて・・・そうした中、マルハから「イワシのトマト煮」という缶詰が出された時は
「あれれ・・これって生臭くないし、何かイタリアンみたいで美味しい!」と感じたものですけど、
さすがモノづくり大国日本!!
その後またまた素敵な商品が世に出ました!
それが「イワシのレモンスープ」でした!!

このレモンスープ漬けのイワシの缶詰ですけど、
食べる前は「イワシとレモンの酸味なんて合うのかな・・?」とか「またどうせ生臭いんじゃないの・・?」みたいな危惧も
あったのですけど、これが意外とさっぱりしていて美味しいし、生臭さは全く無く、
むしろお酒のつまみとしてもよく合うんじゃないのかな・・?とも感じたほどでした。
酸味の利いたレモンスープでイワシを煮込んだだけというシンプルな味なのですけど、酸味とイワシって
意外と相性がいいものなのですね!
魚を煮込むというと、醤油・味噌・ショウガぐらいしか調味料としては思い浮かばなかったのですけど
まさかレモンという果実がイワシとここまで合うとは思ってもいなかったですし、
そのまま食べてもサラダ等に付け合せとして食べても美味しいというその応用範囲の広さは面白い発見でもありました!
そのまんま食べる場合の応用としては、
このレモンスープ漬のイワシにうすくスライスした玉ねぎをのせて、これにオリーブオイルを数滴たらして食べると
あらあら、不思議!
いつのまにかイタリア料理っぽい感じになっていました・・・
だけど、調子こいてオリーブオイルの代わりにごま油をたらしたら・・・これは失敗!
味がとてつもなく生臭くなってしまいました・・・(汗・・!)
この「イワシのレモンスープ」の応用編としてお勧めしたいのは二つほどあります。
1.キャベツのオーブン焼き
これは凄いシンプルでして、キャベツを下に敷き、そのキャベツの上にこのレモンスープ浸のイワシを乗せ、
この上に粉チーズとブラックペッパーと生卵を乗せてオーブンで10分程度焼けば完成です!
2.イワシのレモンスープのパスタ
これもすごい簡単です!
フライパンにオリーブオイルを入れてキャベツを軽く炒めて更にレモンスープのイワシ漬を投入し
ほぐすようにさっと炒めます。
そしてそれを茹でたバスタにからめるだけで完成です!
以前、流水麺シリーズにバスタがあった時には、パスタを茹でる必要も無く流水麺をそのまんま使用すればOKでしたので、
あれは大変楽でよかったです!
(今はあの流水麺バスタは廃番になっていますので、是非復活を待ち望んでいます!)
多分ですけど、これ以外にも色々と応用範囲はあると思いますので、是非一度皆様も
家庭内で新メニュー開発を試みてはいかがでしょうか・・??
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いわしはボクも大好きで、頭から食べます。
そういえば、源氏物語の作者・紫式部も好き過ぎて、仲間からドン引きされたって書いてますね。
管理人さまが、マルハの缶詰めを書かれて嬉しく思います。
プロ野球ファンは大洋ホエールズを連想しますし。
三原監督、別当監督、平松投手に齊藤明雄投手、松原選手は名球界入りしたけど、プロ初ヒットは板東英二から打っています。