改めてなのですけど、昨年暮れに公開された劇場版「ガールズ&バンツァー」は本当に素晴らしいですよね!
私はあの映画は続けざまに計2回も映画館に足を運ばさせて頂きましたが、
私がこれまでの生涯で、短期間に同じ映画を複数回以上映画館で見た作品は、このガールズ&パンツァーと
ハピネスチャージプリキュアの映画「人形の国のバレリーナ」の2作品だけです!
よく頭の固い御方が「アニメ作品の映画は芸術としての映画ではない」とか「アニメ映画は所詮は娯楽作品」とか
言う人がいまだにいたりもするのですけど、
私としては・・・
「分かっていないなぁ・・」という感じですね!
とにかく「アニメ映画は映画じゃない」とか何とかいう皆様には、是非是非この「ガールズ&バンツァー」だけは
見て頂きたいと思います!
とにかくあの迫力! 戦車の轟音と振動!! ストーリーとしての感動性!!
あの映画を観て何も感じない方は・・ちょっと・・申し訳ないですけど「人としての感性」がどこか欠けているのではないか・・と
思ってしまうほど、とにかく見「絶対に損はしない作品」だと思います!!
あの映画を観ないで死んじゃうなんて・・・とにかくそれは本当に勿体無い事だとすら思えます!
うちのブログでも昨年暮れにこの映画の事は散々熱く語っていますけど、本当に素晴らしい傑作だと思います!
あれ・・・マジで最初に見た時は本当に「感動が止まらない!!」という感じだったよなぁ・・・!!
ちなみにですけど「ガールズ&パンツァー」の事を知らない方がいきなりこの映画を観ても全然問題ないと思いますよ!
だって冒頭は、「アニメ本編」の概要とキャラの紹介までご丁寧にやってくれていますので、
あのダイジェスト版だけでも十分元は取れると思っています。
さてさて・・・その「ガールズ&パンツァー」の映画なのですけど、最近でもないですけど、
この素晴らしき作品のレンタルが開始となっています。
だけど・・・・やっぱりこの作品「大人気作品」のようですね・・・・
最寄駅とか一つ前の駅とか二つ先の駅前のツタヤのどの店舗に行ってもほぼ全て「レンタル中」の
札が掛っています・・・(泣・・・)
だから「是非観たい!」と思っていても中々レンタルする事すら出来ない感じになっています。
だけどそんな中・・・2014年に「ガールズ&バンツァー」のOVA版として公開されていた
「これが本当のアンツィオ戦です!」のDVDが一本だけ店頭にありましたので、
「あ・・なんか懐かしい!」と思い、ついついレンタルしてしまいました!
この「これが本当のアンツィオ戦です!」 については、昨年の今頃一度記事にはしているのですけど、
もう一度この素晴らしいOVA版について
簡単に振り返らさせて頂きたいと思います。

アニメ本編第7話だけを見てしまうと、アンツィオ高校の登場はラストシーンのほんの数秒のみ・・・
しかも・・・
アンチョビが・・・なんかひっくりかえったカエルみたいに最後はへたれこんでいるシーンで閉じられてしまいましたので
あれは見ていた人は・・・
「うーーーん、どんだけアンツィオ高校は弱くてポンコツ高校なんだ・・
だって・・・・つい先日戦車道を始めたばかりの素人集団の大洗女子に叩きのめされて敗北するなんて・・」と
アンツィオ高校=ヘタレ集団みたいななんか誤まったイメージで見られてしまいがちですよね・・・
だけど・・・・
天は(バンダイ=ナムコは・・)決してアンツィオ高校を見放してなかったという感じですね!!
こういうOVAというか番外編みたいな形ですけど
二回戦のアンツィオ高校VS大洗女子の戦いにも光を当ててくれ、
大洗の二回戦突破は決して楽勝なんかじゃなかった・・
そして何よりも・・・
アンツィオ高校は・・・アンツィオの隊長のアンチョビはヘタレではなかった・・という事を立証してくれただけでも
ガルパンファンとしては「感涙!!」という感じですね!!
いやいや、本当に良かったです。
だってこのOVAが出なかったら、多分半永久的に「アンツィオ高校は弱くて大洗の咬ませ犬」みたいな
間違ったイメージが広がってしまう所でしたからね・・
それにしてもなんでアニメ本編はこのアンツィオ戦だけバッサリカットしたのかな・・・
ま、確かに全12話だから、全部のエピソード・戦いを入れてしまうと時間的に厳しかったのかな・・・
それとも最初の制作段階から
「アンツィオ戦はアニメ本編とは切り離して後日映画化する」みたいな戦略でもあったのかな・・??
このOVAですけど、本編の時間としては30分程度の短いものなんですけど
中身がギュー――ッ!と凝縮されている感じで、そのスピード感は
まさしくこのアンツィオ高校の売りでもある「勢いとノリの良さ」そのまんまでしたね!!
これ、すごいな・・と思ったのは、戦車でのバトルの他にも日常パートを大変丁寧に描いていて、
アンツィオ高校の学校の雰囲気とか
メンバーほぼ全員このアンチョビ姐さんを慕っているとか
また大洗女子でも、
またまたさおりんが「可愛い女子力」を遺憾なく発揮しまくり手作りご飯をふるまったり
(私も是非是非さおりんの手作りイタ飯を食べてみたいですっ!!)
特に特に・・・歴女チームの日常の一コマが描かれていたのはとっても面白かったです!!
この中で、弾頭の装填練習をするカエサルのシーンがありましたけど、今回のOVA全体として、
カエサル以外でも日常の地道な練習シーンもきちんと丁寧に描かれていて、
どうしても「ガールズ&パンツァー」というと西住みほの卓抜した統率力が目立っしまいがちなのですけど
「みほ一人だけの力だけでは勝てないよね・・、他のメンバーは普段練習とかしていないのかな・・?」みたいな
素朴な疑問も綺麗さっぱり解消したような気がします。
何の実績も経験も無い大洗女子が突然「全国大会優勝」をかっさらっていった・・それはみほの力が大きかった・・
みたいに確かに見えますし
事実、みほの統率力がかなり大きな勝因だったのですけど
こういうメンバーの「隠れた努力」・「普段の何気ない練習」なんかも丁寧に描かれていた点は
大変ポイントが高いようにも感じれました。

このOVAは前半は大洗女子とアンツィオの日常風景を描きだし
後半パートで戦闘シーンが熱く展開されていきます。
よく「大洗のちびっこくて低性能なポンコツ戦車」みたいな事は、うちのプログのガルパン過去記事の中でも
散々書いてはいたのですけど、
そうなんですよね・・・
他校・・特に・・サンダースとかプラウダとか黒森峰みたいに資金に余裕があり戦車道の実績のある学校は
みなそれぞれ強くて高性能な戦車を保有し
その中でも特に特に・・黒森峰のマウスみたいにとてつもなくバカでかい戦車なんかは
極めて印象的でした・・・
だって・・・マウスに比べてしまうと大洗の戦車の貧相&ちびっこぶりは一目瞭然・・・
なんかあれは・・・
ちと古い例えですけど、相撲で言うならば小錦と舞の海の体格差くらいの「差」はあったようにも思えます。
だって・・・マウスがすこーーし砲撃をしただけでその爆風だけで杏たちが乗った生徒会チームのちびっこ戦車は
吹っ飛ばされてしまうくらいでしたから・・・(苦笑・・)
更に更に・・・映画本編では、マウスですら「ちびっこ・子供」に見えてしまう「カール自走臼砲」というとんでもない秘密兵器まで
登場していたのと比べると大洗の戦車はまさに「ちびっこ戦車」・・・
そしてアンツィオの戦車は正真正面の豆タンクでした・・・
だけど、映画の中でアンツィオのあの豆タンク戦車は、ジェットコースターからの偵察&的確な報告という大役を
見事に果たしていたのは素晴らしかったです!!
上記で既に書いた通り、大洗女子の戦車の方が「巨人」に見えてしまうくらい、
アンツィオ高校の戦車は豆タンク・・というのかちびっこ戦車ばかりなのでした・・・
アンツィオ高校は設定の上では「貧乏校」という事で資金に全然余裕が無い為
保有している戦車は、CV33みたいなちびっこ戦車ばっかりなのですよね・・・・
アンツィオ高校のまともな戦車というのか・・・いわゆる戦車らしい戦車って
カルパッチョが搭乗するセモベンテM40くらいしか無いのですよね・・
ま、この二回戦前にようやくアンチョビが搭乗するP40を購入する事が出来て、すこーしは戦力が
整ったのですけど、大半の戦車は・・本当に・・・CV33みたいなちびっこ戦車ばっかりでしたね・・・
いやいや、これ一体どうやってアンツィオ高校は一回戦のマジノ女学院との試合に勝利する事が
出来たのでしょうね・・・?? 結構それは素朴に考えても不思議です・・・
ちなみに・・・・CV33みたいなちびっこ戦車の装備は、機銃のみでいわゆる砲台は装備されていません・・・
だから・・・・
相手に少しばかりのダメージは与える事は出来ても火器の威力が弱いから戦車そのものを突き破っての貫通というのは
ほとんど不可能に近いと思われます・・・
だけど、それでもアンツィオ高校は決して諦めることなく、アンチョビを中心にかなりの「チームとしての結束力」は
高いように思えます。
装備面で圧倒的に不利な状況は・・・アンチョビの作戦とか、CV33の意外な使い方によって
不利な状況を逆に有利な戦い方に変化させてしまう辺りは、なかなかのものがありました・・・
ま、要は・・・小さい戦車ゆえにチョコマカと走り回っていれば滅多に相手からの砲撃が当たる事はない・・・という
感じでした・・
結果的には大洗女子はこの二回戦のアンツィオ戦も勝利し準決勝へと駒を進めることになるのですけど、
準決勝の対戦相手のプラウダ高校と単純に戦力差を比較してしまうと、
逆に今度は大洗の方がちびっこ軍団に見えてしまいましたけどね・・・(苦笑・・)
余談ですけど、「ガールズ&パンツァー」に登場する学校は、特定の国をそれぞれイメージ化しているため
なんとなく「お国柄の違い」なんかも鮮明でその辺りも大変面白いです。
いかにもヤンキーなノリで、アメリカをイメージ化したサンダース大学付属高校
二枚舌と言葉遊びは上手そうで、イギリスをイメージした聖グロリアーナ
ノリと勢いのラテン系みたいで、イタリアをイメージ化したアンツィオ高校
「構うもんか、やっちまえ!!」のアナーキーなノリで、ソ連をイメージ化したプラウダ高校
そして・・・
いかにも・・・
秩序と規律と組織力を重視し、ドイツをイメージ化した黒森峰女学園
うーーん、いかにもそのお国らしい雰囲気と個性は十分に遺憾なく発揮されていたと思いますね!!
だけど・・・
やっぱり一番濃い感じはアンツィオ高校なのかな・・・??
アンツィオの「細かい事はいちいち気にするな!!」のあのかるーーいノリはとにかく・・見ていて気持ちよかったです!!
ちなみに・・・アンツィオ戦でよーく流れていたBGMは、イタリア民謡「フニクリフニクラ」です。

副官のカルパッチョも素敵です!
ちなみにカルパッチョ役の声優さんは早見沙織さんですので、現在の感覚でこのOVAを見て、
このカルパッチョの声を聞くと、なんとなくですけど、
「あれれ・・・はーちゃん、一体ここで何暴れているの・・・?」と思わず言ってしまいそうな
錯覚にも囚われたりもしそうですね・・(笑)
カルパッチョは、血の気が多いアンツィオの隊員のメンバーの中にあって、珍しい知的でおっとりとしたタイプ・・
どちらかというとアバウトではしょって物事を説明するタイプのカルパッチョの言葉を
丁寧に「言い換える」という形でフォローし、
まさに「動」のアンチョビに対して「静」のカルパッチョという感じです。
後述しますけど、もう一人の副隊長のぺパロニが・・・ま、その・・・あまりにもアホな子でしたので、
実際に副隊長としての責務を果たせていたのはカルパッチョと言えるのかもしれませんよね・・
そうですね・・・プリキュアで表現すると、いかにも知性的で少しやんちゃでアホ系が多いピンクを
的確に知的にフォローする青系・・・具体的にはアクア・ベリー・ビューティ・ダイヤモンドのように
知的な参謀役というイメージです。

このブログでも聖グロリアーナ学院のダージリンは実は日本人だった・・・ネタを何度か書かせて頂いたのですけど
このアンツィオ高校の隊長のアンチョビも実は・・・
安斎千代美という列記とした日本人です・・・・(笑・・)
それと・・・
なんでこのアンツィオ高校の本籍地は、海がない栃木県なんでしょう・・・??
それゆえ・・・・アンツィオ高校は静岡の清水港を母港に充てているのがなんか面白いです・・・
だけど、このアンチョビというのは・・・実に魅力的なキャラですね!!
情に厚いし、仲間思いだし義理堅いし・・
それでいてあの独特なヘアースタイル・・・・あのツインテールは可愛いです!!
是非是非!! アンチョビ姐さんは、プリキュアの世界からスカウトされて欲しいです・・・(苦笑・・)
高校生プリキュアという事になりますけど、
プリキュアの世界では女子高生プリキュアはキュアムーンライト一人のみ・・・
是非是非義理堅くて情に厚いアンチョビがゆりさんの仲間になって欲しいものです・・・!
アンチョビは、大変個性的なアンツィオ高校の戦車道の隊員たちを苦労しながらもしっかりとまとめ、
サンダース隊長のケイに近いような感じでさっぱりしながらもノリと勢いがあるキャラ設定となっていました。
みほがかつて「戦車乗りの人は頭に血が上りやすい人が多いから・・」と言っていましたけど
アンツィオの隊員たちは・・・まさにその典型という感じでしたし、
まさに・・・「イタリアの陽気なノリ」そのまんま!!でしたね!!
そうした血気盛んで性格が濃そうな面々を時に恫喝し、時に優しくなだめ、時に激励し、
メンバーがピンチの時には真っ先に駆けつけ、仲間思いで
本当に義理と人情に厚く、まさに「義」の人!!という感じがします。
メンバーからの信頼もかなり厚いようで、血気盛んなぺパロニなんかもアンチョビの事は「姐さん、ねえさん」と呼び
かなり慕っていましたね。
あの信頼感の強さと慕われ方は・・まさに・・みほの事が大好きで大好きで仕方がない、忠犬・秋山殿に
近いものがあったと思います。

さてさて・・・・このOVAで面白かった点の一つに、ちびっこ戦車の意外な利点という事があると思います。
アニメ本編においては、登場する戦車もそれなりに大きいものが多かったのですけど
前述の通り、アンツィオ高校の戦車はCV33という二人乗りのちびっこ戦車がメインです。
大きい戦車というものは、当然狙いやすく、砲撃を加えて一度的確に命中してしまうとそのまんま走行不能という事に
なる事が多かったと思うのですけど
CV33のようにここまでちびっこい戦車ですと、ちょこまかちょこまかジグザグ走行されてしまうと
中々命中しない・・・
当たったとしても中々致命傷は与えられない・・・
そして今回面白かったのは・・・
アンツィオのCV33は小さい車体をうまく活用して
倒れても白旗さえ出ていなければ人力で立て直せるという戦い方を見せてくれます・・・
このシーン、最初に見た時はびっくり仰天したけど
砲撃で車体が90度近くひっくり返っても・・・・その都度2名の乗組員が戦車を「よっこらしょ」と人力で起こして
再度戦闘態勢に入れるという事なのです・・・
つまり・・・・
バレー部チームの言葉じゃないけど
何度命中させて車体をひっくり返しても、致命傷でない限りはその都度手で起こして
再び戦闘に戻ってくるという事なのです・・・・
つまり・・・相手にとっては・・・
倒しても倒しても何度でも起き上がってくる・・・そう・・ゾンビみたいな戦車なのです・・・
これ・・・相手は相当イライラすると思いますよ・・・
ま・・・CV33みたいなちびっこ戦車は機銃しか装備が無いから、戦車本体を貫通する事は出来ないけど
機銃を乱射されると・・・
相当ストレスが溜まると思います・・・
そして・・・イライラして相手のペースにはまり、相手にとって有利な戦闘地帯に誘い込まれて
セモベンテM40みたいな大型戦車が待ち伏せしていてそこでズドン・・・と決められてしまう・・
そんな戦いをマジノ戦で展開したような感じもありますし、
それこそがアンチョビが本来意図したものだったのかも・・・
ま・・結局最後はアンチョビ自身も・・・最後は西住殿の思惑通りP40が射程に入ったところでズドンと決められ・・
ジ・エンドとなってしまいます・・・
余談ですけど
元々なんで大洗女子が戦車道を復活させたかと言うと、文部省の役人から
「大洗女子のように何の実績も無い学校から順次学園艦を予算の関係上廃止にしていく」と通告され
「優勝すれば廃校は免れる」との暗黙の了解の下、杏が始めた事なのですけど
大洗がアニメ本編にてまさかの優勝を果たし、そして映画版でそれが確実なものとなった以上、
大洗に代わる廃校候補は・・・もしかして・・・アンツィオ高校なのか・・・??という可能性もあるかとは
思うのですけど
それならば・・・・
是非是非アンツィオ高校の視点から捉えた「廃校を免れるための絶対に負けられない戦い」なんかを
描いて頂ければとっても嬉しいものがありますね!!
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ボクも、この作品は見てます。
番宣ポスターもカッコいいんですよね。
「これが二回戦の真実」っつうコピーで、みぽりんとアンチョビが背中合わせのツーショット。
CV33カルロヴェローチェは1935年のエチオピア侵攻で初陣。
小回りが利いて、アフリカの地形に適しました。
カルパッチョの中の人は、管理人さまも大好きな早見さんですね。
ボクはユーフォニアムの晴香部長のイメージが強いかな。
しかし、この秋は「聲の形」のヒロインや「終末のイゼッタ」の姫さまと連チャンの登場。
守ってあげたいヒロインをやらせたら、文句なしの声優さんだと思います。