歴代プリキュアシリーズの中で
一番重たいシリーズは何なのかな・・・?と考えた時、私の結論は簡単に出てしまいました。
それは・・・
意外に感じるかもしれないですけど
「ハートキャッチプリキュア」だと思います。
ハートキャッチというとどうしてもあの可愛い幼いデザインとか、毎回毎回えりか=キュアマリンの妙な言動の
おかげで一見軽い作品にみられがちなのですけど、
実は・・・ゲストキャラがそれぞれ抱える「心の隙間」とか「弱さ」とか「脆さ」をかなり容赦なく抉り取った作品
だとも思えますし、
やはり最終決戦時における「月影ゆり」の父親であるサバーク博士がゆりの目の前で惨殺されたというシーンは
そうした「重さ」に輪を掛けていたのかな・・・とも思ってしまいます。
だけどこの作品って全体を通して眺めてみると
四人のプリキュア・・・というかつぼみとえりか・・・特に特につぼみの「成長」が大変丁寧に描かれていて
つぼみの「閉ざされた心」がこの物語を通して「大輪の花」が満開に咲いたという印象が大変強いようにも
感じられます。
スイートも見方によっては大変重たい感じもするのですけど、
ま・・・エレンのプリキュアとしての覚醒以降は、一気にポンコツ振りと天然さん振りが弾け飛んだみたいな感じもあり
その点が「重さ」を回避するのに大変有効だったような感じもあります、
スマイルは・・・・そうですね・・・あれはある意味理想的な「娯楽作品」だったと思いますけど
あのポンコツさと時に見せるシリアスさの対比が極めて明快でこれも素晴らしかったと思います。
さてさて・・そうした中で「フレッシュプリキュア」は、
色々な意味で新しい「要素」がてんこ盛りで大変実験的で興味深いシリーズだったと思いますし、
結果的にそれらは大成功だったと思います。
全体的にそれほどの重厚さとか悲壮感はないのだけど、
やはり・・・「イース=せつなの再生の物語」という物語の「軸」が大変しっかりとした骨太のシリーズでは
ありましたので
全体としては・・・「真面目」という感じが自分の中であったりもします。
だけど・・・
そんな中、時にシリアスな方向になりがちなフレッシュも一つ、素晴らしすぎるポンコツ要素というのか
見る者を楽しい気分にさせてくれる素晴らしい登場人物がいたと思います。
そう・・・!!
それこそが「ウエスター」なのだと思います。
フレッシュの第一話から見てみると、序盤は・・・・意外なのですけど
ウエスターはそんなに「マヌケ幹部」とか「愛すべきバカ」みたいな感じはあんまりしないのは少し意外でしたね・・・
だけど・・・
ウエスターは・・・
この第12話から急速に弾け飛んだような感じがあります。
そうですね・・・この第12話をもって「ウエスター=愛すべきマヌケ幹部」の方程式が確立されたような感じが
あります。
その意味では・・・この第12話というのは「ウエスターマヌケ伝説」のはじまりとなった記念すべき回と
言えるのかもしれないですね。
だけどこのフレッシュの第12話はとっても面白かったですね!!
フレッシュの中では屈指のギャグ回と言えるのかもしれないですね。
ファンの方達からは、この回は「神回」ではなくて「素晴らしき髪回!!」という声がよくあがっていますけど、
まさに「その通りっ!!」という感じだと思います。
歴代プリキュアシリーズというと、「マヌケ幹部」というのは最早ある意味「王道」なのだと思うのですけど
その中において、フレッシュは少し違う雰囲気もあったりします。
ま・・・結果的に「真の敵」は「未来のスーパーコンピューター」という事で少なくともヒトではないので
メビウス様、ノーザ、クライン・・・その幹部達は歴代の中でも突出して情が無い・冷たい・機械的・無慈悲といった
印象があります。
そして・・・
イースも後に「キュアパッション」となるとは思えないけど、ラビリンス時代は感情が希薄で冷たい感じの少女という
印象がありますし、
サウラーもプリキュア幹部にしては珍しく狡猾で計算高いという印象があります。
つまり・・・
敵幹部としてはもかなり難易度が高く、全体的に「冷たい」といった雰囲気すらあります。
だけど・・・・
そんな中、どこでどう間違ったのかはよく分からないのですけど(笑・・・)
その中に・・・・
歴代プリキュア的幹部の中でもとにかく屈指の「マヌケ幹部」=「愛すべきバカ」のウエスターがいるのは
ある意味すごい・・・としか言いようがないですよね・・・
ま・・・・最終決戦近くまで連戦連敗を繰り返したウエスターを決して切る事もなく使いつづけたメビウス様は・・・
意外と・・・懐が広いコンピューター様だったのかな・・・??
だけど・・・・
こうやって序盤の段階で、既にフレッシュのストーリーも結末も概要も知り尽くしている観点から見てみても、
時折ですけど
イースも何やら「ヒトらしい温かい要素」も感じられることがありますし、
何よりも・・・・
ウエスターのポンコツ振りは・・・・
まさしく「人間」そのものなのだと思います。
確かにウエスターは敵幹部でやっている事はアホ以外の何者でもないのですけど、
プリキュア5のブンビーさん、否!! それ以上に全然憎めない存在なのですよね!!
いやー、最終決戦において、ウエスターとサウラーが最終的には「ヒトとしての温かい心」に気が付き
「救済」されたというのも
考えてみると「当然!!」という感じもありますよね!!
これは以前も何度も書いている事なのですけど「フレッシュプリキュア」は、ラブとせつなの愛の物語、
そして「せつなの再生の物語」でもありまして
そうした物語としての「軸」が大変しっかりと構成されていますので
その上での
シフォンとラブ達との「擬似子育て体験」とか
カオルちゃんのヘンだけど意外と的外れではない「大人」としてのラブ達へのアドバイスとか
ブッキーの天然さん振りとか
そして何よりも・・・・ウエスターの類稀なる「マヌケ幹部」振りが生きてくるのだと思います。
「ハピネスチャージプリキュア」は、私はとっても大好きなシリーズであり、
あくまでも私の「主観」なのですけど、
現役の巷の評価としてはハピネスよりは格段に評価と評判が極めて良い「プリンセスプリキュア」よりも
ハピネスの物語に100倍近く魅かれるものがあったりもします。
それでもハピネスが少しだけ「勿体無いな・・・」と感じる点は、あれだけ劇的要素を内在しながらも
「恋愛モノ」を物語に取り入れてしまったのは
フレッシュとは対照的に、少し「物語の軸」を見失ってしまったところもあったりするのは
惜しい・・と思います。
私は・・別にブルーは確かに必要不可欠な存在だったと思っていますけど
少なくても、ひめと誠司の「恋愛らしきもの」当たりの回は、少なくとも・・・不要だな・・・と思ったりもしちゃいます・・・


それにしても・・・・ウエスターは本当に素晴らしいなぁ!!
本当にこの人のマヌケさ・ポンコツさは惚れ惚れとするものがあります。
この回も・・・
恐らくですけど、サウラーとイースに
「プリキュアを倒すためにはどうすればいいんじゃーー!!、またまた人間どもを不幸にするにはどうすればいいんじゃい・・
」みたいな恥も外聞も何も無い質問をしたのでしょうね・・・
そしてイース達の回答は・・・
ま・・・多分イースのあのやる気のない「どーでもいいわ・・」みたいな表情から判断すると・・・
「そんなの人間界の人達に直接聞けばいいんゃないの・・」と半分投げやりにテキトーに
答えたのでしょうね・・・
そしてウエスターは・・・果たしてどこをどう曲解したのかは定かではないのですけど
なぜかこのお方は・・・
廃品回収担当スタッフとなり
街の人達に
「どうすれば不幸になるのだろうか・・?」とあまりにもストレート過ぎる質問を投げかけているのは・・・
うーーん、本当に筋肉バカのいかにもこの人らしい行動ですね・・・・(苦笑・・)
というか・・・
このお方は、生まれる場所を間違えましたね・・・
そう、ウエスター、やっぱり、あなたは・・・
冷たい管理国家・ラビリンスではなくて
「くだらなくて愚かだけど温かいものは確実に備わっている人間界」に
最初から生まれてくるべきでしたね!!
ま・・・少なくともウエスターの就職先はラビリンスよりはブンビーさんじゃないけど
便利屋さん関連みたいな職の方が似合いそうですね・・・



さてさて・・・この第12話ですけど
ラブのお父さんが大活躍をする回でもあります。
ナキワメーケの攻撃からブッキーパパと一緒になってプリキュア達を防御する辺りは
「お父さんも頑張っているな・・・」みたいな気持にもなったりもしちゃいますね。
歴代プリキュアにおいては、プリキュアママ達の存在は時に光る場合もありましたけど
ま・・・・お父さんたちは・・・
お邪魔な存在なのかな・・・?
あ・・・・触れ返ってみると・・・
ピンク系プリキュアのパパ達って、自営業系の方が多いですね。
咲・のぞみ・つぼみ・マナ・はるかがそうですし、
めぐみのパパも自営業みたいなものなのかな・・・?
響パパも・・・先生だけど自由人ですからね・・・(笑)
普通の典型的な会社員パパってなぎさとラブのパパぐらいなのかな・・?
それにしても・・・・私、結構なぎさの父親のあのくっだらねーオヤジギャグは好きでしたよ!!
めぐみと六花のパパは・・・なんか「チョイ悪オヤジ」みたいな香りもあり、結構好きですね!!
歴代プリキュアのパパと自分って・・・年齢的には近いのかもしれないけど、誰に一番似ているのかな・・・
うーーん・・誰もいない・・・・(苦笑・・)
あんな素敵なオヤジ共にはなれそうもない・・・・(泣・・・)
そうですね・・・強いて言うと、あの落ち着きの無さという観点からは、はるかの親父と一番近いものが
あるのかな・・・
ま・・・二人とも埼玉県民だし・・・・(苦笑・・・)
でも、この回のラブのパパは随分と頑張りました!!
だからこそ・・・
子供の頃は「カツラメーカーの社員としてのお父さんは少しヘン・・・」とドン引き状態だったラブのココロも
少しは変わっていき
「お父さんも頑張っているんだ・・・」みたいに変化していったのは大変好感が持てますね。
そうそう・・・ラブのパパは意外ですけど「婿養子さん」なのでしたね・・・
婿養子と言えば・・・実は・・・・多分ですけどマナのパパもそうなんじゃないのかな・・と思います。
それにしても・・・
幼少の頃のカツラのモデルさんとしてのラブは・・・ま・・本人的にはドン引きかもしれないけど
各種多様なカツラを頭に乗せたラブはとっても可愛かったです!!
あれれ・・・何か知らないけど
どっかの「情熱の赤い炎」の人もいましたね・・・・(苦笑・・)
だけどな・・・・
やっぱりそれでもウエスターはポンコツ幹部!!
だって・・・
「人を不幸にするには、髪の毛を入れ替えればいいんだ・・」なんて発想は・・・
普通はしないっすよね・・・・
案の定・・・街の人たちは・・・自分達の髪型が急に変っても誰も不幸になるどころか
全員まるで「スマイルプリキュア」みたいにみんなみんな笑顔でしたね・・・!!
あれれ・・・ウエスターの廻りにいる幼女ですけど、あの中に一人・・・・
「大いなる希望の力」の人の髪型の子がいましたね!!
いやーー、フレッシュのさりげないこういうシリーズを超えたイタズラ心は本当に洒落っ気を感じさせてくれますね!
ラブ達3人も髪型がチェンジ・・・・
だけどさすがに美希たんはモデルですね!! あの髪型はまさにモデルそのもの!!
ブッキーの懐古的な髪型もとっても可愛い!!
だけどラブはなぜか一人・・ああいう髪型になってしまうのはご愛嬌ですね・・・・(笑)
やっぱりウエスターは・・・敵幹部というよりは、スマイルプリキュアみたいな「笑顔」が似合いそうな
愛すべきポンコツさんですね!!
ま・・・結局この回においては、不幸のゲージに一滴も溜まらず
最終的には・・・ウエスターの不幸一滴だけが溜まっていましたね・・・・(苦笑・・)

最後に・・・・
この回は、なんかブッキー=キュアパインの「やられ役」としての役割も定着したような感じもあります。
ま・・・パインはああやっていたいけにやられちゃうところがまた可愛いのですけどね!!
第14話あたりでは、パイン対ウエスターの一対一の勝負になっていましたけど
かなりパインは・・・・
ボコボコにされていましたよね・・
さてさて・・この次の回は、いよいよこのパインに新しいアイテムが登場します・・・
そう・・・
あのある意味伝説の祈里のシフォン浣腸回でもあります!!
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