この記事の一つ後にて星新一の「はい」というショートショートについての記事を書いているのですけど、
確かにコンピューター等に世界の平和や秩序維持・財政管理に始まり身の回りの小さな「決断」に対して
決めて貰うというのは
大変楽な事です。
だけど、人間というものは、本来、自分の頭で考え、自分の頭で判断し、最後は「自分自身の意志」で
物事を決め、決めた事を己に律して生きていくその一連の行動・流れこそが
ヒトを人たらしめているものではないのかな・・・と思ったりもします。
結局・・・最後に「決断」するのは・・・あくまで本人自身なのだと思うのです。
そして・・・
例えば・・・・
縁があってこの娘と結ばれたけど、どーーも色々な面ですれ違ってばかりいる・・・
今のうちに別れて他の出会いを求めた方が良いのではないか・・・
今のこの会社の状況では、自分の力が全く発揮されないし、在籍する事自体既に意味が無い・・・・
新しい職場環境で一からやり直した方が良いのではないか・・・
などなど色々と悩んで判断を求められる場面も長い人生の間には色々と出てくると思いますし、
普段の日常生活においても、
「今日の昼ごはんは何を食べよう・・・」みたいな小さい判断を求められることも多々あると思います。
だけど・・・・
そうした事に対して最後に「決断」をするのは、当然自分自身なのです。
自分で決めるから、それが人を人として成立させているのだと思います。
だからこそ・・・・己の意志ではなくてもしも本当にコンピューター等本人以外の意志でもって「人の決断」を
決められてしまう未来と言うものは
こわいものがありそうですよね・・・・
だけどそうは言っても人間って言うのは、ほとんどの人達は意志が弱く、迷ったりぶれちゃう人がほとんど
なんですよね・・・・
ま・・それが逆に人間らしいところでもあるのですけどね・・・
そういう場合、人と言うものは、誰かほかの人にアドバイスを求めたり「相談」をするという行動を取る事は
よくあります。
私自身も・・・・現在仕事上で顧客のクレーム対応とか工事後のアフター担当なんかを日々していると
結構・・・
ま・・・・半分以上は「愚痴を聞く・・・」みたいな事になってしまうのですけど
「こういう場合、どうすればいいの・・?」みたいな・・
うーーん、ま、確かに時にはヘビーな内容もあったりもするのですけど、
悩み事相談みたいな事を結果的に受けちゃうことも多々あったりもします。
あ・・・・こういう他人の「悩み事相談」なんて聞くだけでも結構厄介・・・・
大抵の人、自分の事となると話が長いですからね・・・
だけど・・
最近何となく分かってきました・・・
こういうのって、別に他人は、悩み事相談によって「△△しなさい・・・」という具体的な結論を
求めている訳では必ずしもない事を・・・・
そうですね・・・
誰かに「自分の悩み事」を聞いて欲しいと思っている時点で、実は・・・その「悩み事」の90%近くは
既に解決しているのではないかと思います。
本人的には・・・大体・・・ほぼ「結論」は出ている・・・
ただ、その「自分が出した結論」が本当に間違いないのかを第三者に確かめて欲しい・・
そして「間違っていないんだよ・・・たから安心してその決断を実行に移して欲しい・・」と
そっと背中を押して欲しい・・・
そういう事なんだと思っています・・・
ま・・・これはあくまで私の経験上の事ですので、必ずしも一概に言える事ではないのかもしれませんけど、
大体の方向性は間違っていないのかな・・と思います。
ま・・逆に厄介なのは・・・
頑なに「自分の殻」に閉じこもってしまい、他人に「悩み」を打ち明けようという気持ちが微塵もない方の
悩み相談は・・
うーーん・・
単なる・・・「人生とは何ぞや・・みたいな禅問答」になりがちですね・・・
そして一番嫌なのは・・・
最初から人の話なぞ聞く気が無いし、聞いたとしてもそれを少しでも受け入れる気が無い人からの話ですね・・・


歴代プリキュアでも、
誰かに自分の悩みを打ち明けるみたいなシーンは何度か出てきましたね・・・
プリキュアで素晴らしいのは、
単に話を聞いてあげるとか愚痴話を聞いてあげるだけですーーーっと心が軽くなるという事にとどまらず、
「本当は・・・どうしたのか・・・あなたは既に分かっているんじゃないのかな・・」とか
「それを最後に決めるのはあなたなんだよ・・・」と
やっぱり・・・背中をそっと押してあげる役割に徹しているのは素晴らしいと思います。
ま・・・そのあたりは・・・やっぱり歴代では、マナが一番上手かったような気もしますね・・・
そういえば・・・最近このブログでもちらほら話題が出始めた東京MXで再放送が開始されているフレッシュプリキュアでも
そんな事がありましたね・・
せつながプリキュアに覚醒して間もない頃・・・
イース時代の過去の己の悪行の「贖罪」に思い悩んでいた時・・
一緒に同じ家に住んでいるからラブは、そうしたせつなの苦悩が分かっていた・・・
だけど・・
ラブはあえて何も言わなかった・・・
せつなの方から何か言ってくるまで一切何もその事に触れなかった・・・
「私嬉しいの。プリキュアになれて、仲間になれて、生まれ変われて凄く嬉しいの」
「うん」
「なのに、何故イースのときのことを思い出すの? 生まれ変わったのに何で、何でこんなに胸苦しいの?」
「やっと相談してくれた」
「あのね、胸が苦しいのはせつなだからだよ。イースじゃなくてせつなだから」
うーーん、この辺りは・・・フレッシュでも数ある名シーンの一つですね!!
せつな自身、自身の「罪」にどう向き合えばいいのか・・・内心では分かっていたはず・・
ラブも・・わかっていた・・
そしてラブは・・・優しくせつなの背中を押してあげた・・・
うーーん、何度見てもやっぱり・・・このシーンは大好きですね!!
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