その①の続きです・・・・


その①で散々書いた通り、吹奏楽コンクールの演奏メンバーを選抜する「オーディション」と言うのは
一つの「劇薬」みたいな要素もあるのかな・・・
つまり「使用方法」を間違えると、部員間の相互不信とか嫉妬の感情とか恨みつらみにも繋がってしまうのですけど
同時に・・・
メンバーの緊張とか「あいつにだけは絶対に負けたくない!!」みたいな雰囲気が意外と・・・メンバーの技術向上に
かなり結びついてしまう事もありますし、
何よりも・・・
下級生にとっては「自分達も努力していい演奏が出来れば・・・もしかして・・・上級生を追い落として
コンクールメンバーに選ばれる可能性があるかも・・・」というやる気を生む可能性もあると思います。
要は・・・・
落選したメンバーに対しては、その後のメンタルケアを・・・
運よくオーディションを通過した者には・・・・更なる高度な音楽的要求を求めていく事で
何とか部員間の「信頼関係」は維持できるのかな・・と思っています。
改めてですけど、この「オーディション」ってとにかく緊張します!!
うーーん、正直、この「怖い・・・」という感覚は・・・・経験した人でないと多分分かって貰えないかも・・・・??
私自身の経験で言うと・・・
オーディションで、指揮者・コーチ・立会人の3~5人の目の前で一人だけ吹くというのは・・・・
正直・・・・就活や転職時の最終面接・役員面接と同じくらいの「緊張感」があると思います。
私自身、こうした吹奏楽コンクールのレギュラーメンバーの「オーディション」は大学の吹奏楽団在籍時に
確か・・・
2度ほど受けたと思います。
1~2年生の時に受けたけど、3年生以降は・・・・
なぜかクラリネットパートの人数が減ってしまい、一転して人手不足パートになってしまったので
金管・フルート・サックスの各パートは例年通りオーディションは開催されていたけど、クラリネットと打楽器のみ
オーディションは免除されました・・・
よかった・・、よかった・・・・(苦笑・・)
以前も書いたと思いますけど、全体練習の際、よく指揮者から一旦合奏を中断し、
「うん・・、ちょっとヘンだな・・・ハイ、練習番号Fのところからクラリネットパートのみ・・・
うーーん、それでは一人ずつ・・・・」と俗にいう「さらし者練習」という事は結構あったりします。
これって全奏者が見ている目の前で、一人ずつ指定された個所を吹き、指揮者から場合によっては
「ハイ、もう一回・・・」・「うーーん、もう一回・・」とか・・・
「なんだ、全然出来てないじゃん・・・、仕方ないな・・・少し外に出て、その箇所吹けるようになったら戻ってきて・・・」とか
言われる場合も多々あり、
結構・・・・これは・・・「他人の目」というのもありますので、結構凹む事はあります。
だけど・・・・
こうした全体練習での「一人さらし者状態」より、やっぱり・・・「オーディション」は緊張するものです!!
指揮者・コーチ・OBがでーんと目の前で座っている状態で
指定された個所を吹くのは・・・・とにかく「冷や汗が止まらない・・・」という感じですね・・
北宇治の場合、あらかじめ指定された個所を吹いて、次に指揮者からその場で指定された個所を吹くという感じ
でしたけど、
私の場合は・・・・
オーディションの場で、指揮者からその場でいきなり
「それでは・・・練習番号Cから私が止めるまで吹いて下さい」と言われますので
とにかく・・・
オーディション前は、課題曲も自由曲もとにかく出来ない個所が無いように・・・「広く浅く」練習し、
結果的に・・・・
試験ではないけど、「あ・・・この箇所、もしかして指定されるかも・・」とヤマを張るなんて事はあったりします。
大学1年の時の生涯で初めて挑んだオーディションは・・・
私自身、全く意外な方向になってしまったのですけど、
自由曲からの指定箇所は無し・・・
(というか・・・・多分自由曲から指定されるだろうな・・・という自分の予想は大外れ・・・)
確か記憶では・・・
当時の課題曲(1984年課題曲B/土俗的舞曲)の練習番号Aから・・・・
つまり・・・
tuttiの開始からホルンの勇壮なメロディーラインから続く箇所で、
クラリネットは、何か「お祭り」のピーヒャラララーみたいな大変リズミカルでやっかいな箇所・・・・
いきなり、こんな面倒な所から吹かせられるとは・・・と思いつつ、何とか吹きこなし、
次に指定された個所は・・・・中間部のアンダンテのドドシドシラドシドシラ・・・・の繰り返し部分の箇所・・・
そんな感じで3~4箇所くらい吹かせられ、
後は・・・・
指揮者との面談みたいなものかな・・・・
「君は、結構コンクールにこだわりがあるけど、どうしてそんなに普門館にこだわるの・・??」とか聞かれた様な
記憶もありますけど、
確かその際は・・・・
「待っていました!!」と言わんばかりに、1981年~82年の東北大会で聴いた他校の素晴らしい演奏に触発され
「自分だって、何とかその夢を実現したい!!」みたいな事を熱く語っていたような気が・・・・(苦笑・・・)
アニメでは、オーディション結果は数日後に発表されましたけど
私の場合は・・・・当日すぐに発表されましたね・・・
「オーディション通過」と聞いた際は・・・・とにかくホッとした・・・・という感じで、
「響け・・」の久美子のように・・・他人に気を配れる余裕なんて・・・・全然無かったですね・・・(苦笑・・)

今回の話は・・・・
久美子の先輩の夏紀をメインに描かれていたような感じもありましたけど
(それにしても・・・オーディション落選後の夏紀の寂しそうな表情がとても印象的です・・・・)
私としては・・・・
部長の晴香とトランペットの香織の会話も地味ながら、大変印象的でしたね・・・・
勿論・・・
晴香の「雨女」のエピソードとか「ダメならお芋買ってきてあげる・・・」のシーンも良かったけど・・・
(何か・・・・晴香の雨女というのは・・・・少し辛気臭い感じもする晴香らしいエピソードですね・・・)
香織の・・・
「私ね、去年のことがあったから…揉め事が無いように、それだけ思ってた」
「でも、私、3年生なんだよね…最後だから本気で吹きたい!!思いっきり・・・・」というセリフは大変印象的ですし
心に沁みますし
共感度大という感じですね・・・・
確かに・・・・3年生(大学の場合は4年生)は「最後のコンクール」ですからね・・・
私なんかも・・・
高校3年と大学4年の時は・・・・大学受験と就職活動というものと同時並行だったのですけど、
同時に・・・
「本当にこれで最後なんだ・・・
最後くらいは・・・・是非・・・・なんとか県代表として(都大会予選代表として)東北大会(東京都大会・本選)に
出場したい!!」という「音楽の楽しさ」というよりは・・・・
ガッチガッチの「悲壮感・・・」みたいな方が強かったかな・・・
ま、そのくらい真剣であったのは間違いはないのですけど・・・・
だけど・・・その結果もね・・・・
大学4年の時は・・・・・
都大会予選銅賞という、ホント、私の10年間のコンクールの中で「最悪の屈辱・・・」という結果で終ってしまい、
「うーーん、ホント自分のこの10年間は何だったんだ・・・」という後悔と未練しか
無かったですけどね・・・・
だけど、この10年間の「吹奏楽」を通して、多くの仲間との出会いもありましたし、何よりも・・・・
生涯の「趣味」とも言える「クラシック音楽」という深い森の中に迷い込むきっかけ作りとしては・・・・
十分すぎるものがありましたから、
とにかく・・・
これはこれでよかったのだと思っています!! キリッ・・・!!


前回の話の山の頂での久美子と麗奈の濃厚百合シーンがとにかく素晴らしかったのですけど
オーディション直前の
久美子と麗奈のイチャイチャシーン(?)もなかなか良かったですね。
麗奈が久美子の頬っぺたをくにくにふにゃふにゃさせながら、
「私も頑張る!! だから、頑張って!!約束・・・」というシーンは、またまた濃厚な百合シーンでしたね・・・・
というか・・・・
あのシーン、二人でキスするのかと思ったくらい・・・・(苦笑・・)
今回のオーディションで、トランペット5名・トロンボーン5人が選出されましたけど・・・・
実際は・・これは少しありえない編成かも・・・・
55人編成ならば、トランペットが5人とするとトロンボーンは3人というのがセオリー、
せいぜいトロンボーン3にバストロンボーンを加えて4人というのが普通だと思うのですけど、
ま・・・・これはアニメの世界ですので・・・
最後に・・・・
このオーディションでトランペットのソロ担当が決定するのですけど
3年生の香織は落選し、
1年生の麗奈が抜擢されることになります・・・・
そして・・・・
次回は・・・・
次の修羅場が始まるのです・・・・・
そう・・・・香織先輩大好きのバカリボンの吉川優子が・・・・面白くなくて・・・・麗奈に色々と
えげつないことをしますからね・・・・
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