その①の続きです。
(その①があまりにも長くなってしまいましたので、その②で補足を・・・・)

その①で中途半端になってしまいましたけど、
晴香が珍しく感情を露わにしてこれまでの鬱憤を晴らすかのように久美子に八つ当たりをしていた時に
背後から現れたのは・・・・
副部長のあすかでした・・・・
うーーん、私、このあすかは・・・・このアニメ「響け! ユーフォニアム」ではものすごーーく共感度が
低いのですよね・・・・
アニメ版ではそれほどその共感度の低さは今の所意識はしていないのですけど、
原作版では、その辺りは・・・・結構リアルにドロドロと描かれているような感じさえします。
ま・・・・、理由は幾つかあるのですけど、
何となくですけど・・・・あすかの言動は全てが「演技と計算」というのが透けて見える点なのかな・・・・
ま・・、このお方の頭の良さと処世術は半端ない・・・
多分・・・・大学生になっても社会人になっても、なんでもかんでもそつなくこなしそうな「聡明さ」はあると思います。
だけど・・・・
表面的な明るさと社交性とは裏腹に、心の奥底の「何とも言えない冷たい感じ・・・」・「ドライな感じ・・」は
私自身も・・・・
もしも吹奏楽部にこういう先輩がいたら、やりにくいだろうな・・・という感じはありますね・・・・
何て言うのかな・・・・
「何を考えているのかよく分からない」・「本音が何なのか全然読み取れない」・
「表面的な明るさはあくまで演技したもの・・・・そり明るさは実は・・・・かなり屈折した明るさ・・・」
そういう何か「不気味さ」は感じられるのですよね・・・
全然関係ないのですけど、アニメ版のこのあすかの声優さんは、ドキドキプリキュアで、私が死ぬほど大好きな
菱川六花を演じた方で、しかもそのあすか役としての声質と六花の声質は・・・ほぼ同じ・・・・
だから・・・
あすかの声を聞いていると、なんか六花の事が頭に浮かび、少々複雑な思いもあったりします・・・・(苦笑・・・)
多分・・・・部長のはるかをはじめ、香織なんかとも・・・・
実は・・・・本音で語り合った事は一度も無いんじゃないのかな・・・・
あすかとそれ以外の三年生なんかは・・・・意外と「信頼関係」は出来ていないのかな・・とも感じたりもしますね。
「何後輩にグチグチ絡んでんのよ。アンタは蛇か・・・!!」
「あすかが部長やればいいでしょ!?」「あすかが(部長就任要請を)断ったから、私が・・・」
「晴香も断れば良かったんだよ・・・・違う??」
このあたりの晴香とあすかの会話は・・・・この第七話の最大の見せ場でした!!
この二人の会話には・・・・本当にしびれるものがありましたし、
大変ゾクゾクとさせられてしまいました・・・
同時に・・・・・
やっぱり・・・・・あすかは・・・こわい・・・・
あすかように・・・「我が道を行く!」とばかりに、いつも自分の信念に従って生きるのができない人だって
一杯いるはず・・・・
というかこの世の中、そういう人の方が・・・多分多いはず・・・
「断ればよかったんだよ」って・・・・
そんな事を普通に断ることが出来たら、別に晴香だって悩んだりしないと思うのですけどね・・・
うーーーん、この辺りは大変難しいですよね・・・・
久美子たちが入部する以前の北宇治高校吹奏楽部は本当にひどいものがありました・・・・
多分・・・・その根本的原因はどこにあったかと言うと・・・・
滝先生赴任前の前顧問の部の「運営方針」だったのかな・・・・
(ま、この辺りはアニメ版では描かれていません・・・・今後アニメ版でもそうした話が出てくるかは分かりませんが・・・
あまりネタバレになっても嫌なので簡単に書いてしまいますけど・・・)
要は・・・・
昭和の頃の日本の経営スタイルのような「年功序列」というのか、上手い下手とか普段の練習態度とかに関係なく
上級生たちがコンクールメンバーに選出されるというのが滝先生赴任前のスタイルであって、
そうなってしまうと・・・・
上級生たちは・・・「別に真面目に練習何かしなくたってコンクールのレギュラーになれるのだから・・・」と
手を抜いてしまうし
真剣に部活をやろう! コンクールで少しでもよい演奏が出来て銅賞以上の評価を受けられるように
頑張ろうと思う下級生の間に溝が出来てしまうのは・・・・
これと結果として当然な事なのかもしれませんよね・・・
だからこそ、久美子が入部する前の北宇治では、下級生の大量退部事件が起きてしまった・・・
部内の雰囲気としては・・・・そりゃ・・・最悪ですよね・・・・
だからこそ・・・・
計算高いあすかは・・・・
「今こんな状況での部の部長職をたとえ、部員からの要請であっても・・・・受ける訳にはいかない・・・・
そんな事をしたら色々な意味で返り血を浴びるのは自分自身・・・」と
思ったのでしようね・・・・
なんかこういうあすかは・・・・
「スイートプリキュア」での黒仮面を被り「私は敵でも味方でも無い、どっちの味方もしない」というキュアミューズと
何か似ているような側面もあったりします。
だけどね・・・・・
結局・・・・「吹奏楽部」みたいな団体競技は・・・・
誰かは・・・・返り血は浴びないといけないものなのです・・・・
それが誰かと言うと・・・・結局は部長になってしまうのですよね・・・・
ダメだな・・・・
どうしてもこのシーンを見ていると、やはり私自身の中学と高校の吹奏楽部部長時代が
鮮やかに蘇ってくる・・・
特に・・「illusion」というのか「忘れてしまいたい嫌な思い出」の中学の頃の部長の頃がね・・・・(苦笑・・・)
北宇治の「部員大量退部事件」は、やる気のない上級生と真面目な下級生の対決構図という感じでしたけど、
私の中学での「大量退部事件」は・・・・
そんな北宇治みたいな高尚なものて゜はなくて、
単純に指揮者の先生に対する反発とか練習時間の長さへの不満が大きかったかな・・・・
しかも・・・・・
その大量退部事件は・・・・一応・・・・私が部長になる前の話なんですけどね・・・・
だけど・・・・
当時は・・・・指揮者の先生にもえらい責められたものですね・・・・
「お前、同じ学年なんだから、当然知っていたんだろ!! 知っていたんなら、なせ俺の所に相談に来ないのか!!」と・・・
だって・・・・確かに退部した部員から結構執拗に、「一緒におまえも辞めようよ・・・」と誘いは受けていました・・・・
だけど・・・そんなの先生なんかにチクるというか相談なんかできる訳ないでしょ・・・・
当時の私は・・・・どちらかというと退部予定者の気持ちに「共感大」だったから、
実際に退部届を提出されるまでの間、ばれないようにするのが精一杯という感じだったかな・・・・
でも・・・・
実際に大量退部者が出てしまい、その後に部長となった私は・・・・周囲の風当たりは冷たかったですね・・・・
当時の上級生、吹奏楽部のOBからは・・・・
「過去において東北大会にも何度も出場した事があるこの部の誇り高き伝統に泥を塗りやがって・・・!!」とか
「何でお前は分かっていながら止めなかったんだ!!」とか
「吹奏楽界で実績あるあの先生の栄光の軌跡に傷をつけて恥ずかしくないのか・・・!!」などと
色々言われたものですし、
結構・・・・OBやOGのお兄様お姉様方から・・・・
「ちょっと!! 部長と副部長、顔を貸しなさい!!」と1~2時間程度延々とお説教を食らう事は・・・・
何度かありましたね・・・・
あれ、本当に苦痛以外の何者でも無かったですね・・・・
当時の副部長は・・・・クラリネットの真面目なんだけど気が弱い女の子でしたので・・・・
彼女なんかも・・・・本当に気の毒でしたね・・・・
父兄会とか職員室でもこの「吹奏楽部大量退部事件」は結構話題になったみたいですけど、
結局は・・・・
みーんな・・・あの指揮者の先生の過去の実績と表面上の人当たりの良さにだまされて・・・・
「部長をはじめ、同学年のお前たちが悪い!!」という事になってしまい、
当時は・・・・
自分の親すら、あの指揮者の先生の本質を理解して貰えず・・・・
なんか・・・結果的に・・・・このあたりから・・・・
私は・・・元々年の離れた兄姉も苦手だったけど、親への不信感も生まれてしまい・・・・
高校の頃は・・・・
とにかく合法的に家出する事=都内の学校に進学するか就職するか・・・・
それしか考えていなかったですね・・・・・

アニメ版を見ていると・・・・
久美子と同じユーフォニアムの中川夏紀は、何か単なる「怠け者」になってしまいそうですけど、
原作版の扱いは少々違っていたりします・・・
北宇治の例の大量退部事件の際、夏紀の同期にトランペットの希美がいたのですけど、
希美も「なんとかこの部を変えよう・・・」と思っていたものの、結局は上級生に抗し切れず
結局は退部・・・・
だけど・・・・滝先生の赴任以降、部の雰囲気が変わりつつある中、希美も吹奏楽部への復部を希望するのですけど、
あすかは・・・・これを拒絶・・・・
そんな中・・・・夏紀は、何とか希美の復部を実現させようと、色々と尽力しますし、
夏紀自身も少しずつ変化していく・・・という感じなのです。
ま・・・これは・・・・ネタバレになってしまいますけど、
原作の上では・・・・あすか自身の「退部問題」が実は出てしまいます・・・・
果たして・・・・・ユーフォニアムパート内で、コンクールレギュラーメンバーに選出されるのは・・・・
一体誰なんでしょうか・・・・??
(分かっているけど、ここでは書きません・・・・苦笑・・・)
でも改めてですけど・・・北宇治高校もリアル上の私の中学の頃の話もそうですけど、
部員が辞めるという事は・・・・
何かしらその部に問題があるという事なんですよね・・・・
そして・・・その原因の大半は・・・・指導教師にたどりつくと思うのですよね・・・・!!
結局・・・・私の人生は・・・・今の所は・・・・
「嫌な出来事」とそれに対する「リベンジ」の繰り返しだったのかもしれない・・・・
中学の頃の「大の音楽嫌い」・「吹奏楽大嫌い」という問題を高校・大学で再度見つめ直し
結果的に・・・高校の頃は・・・・吹奏楽に真摯に向き合うようになり、その副産物として
1981年と82年の吹奏楽コンクール東北大会を直接のきっかけとして「クラシック音楽の深い森の中」に
迷い込むきっかけが生まれたし、
社会人になって以降は・・・・たとえば・・・・
山梨時代のダメダメポンコツ営業で上司に怒られてばかりの「優績褒賞」とは全く無縁な存在から
再度都内店舗への異動を期に、
何年かに一度ぐらいは優績表彰を受けられるようになる程度にはリベンジが図れたし、
住宅営業時代も、勿論、今現在も・・・・大体似たような傾向なのかな・・・・
それにしても・・・・
本当に・・・「進歩も成長もしていない自分自身だな・・・」と嫌になってしまう時もありますし、
そんな「いつまでたっても変化しない私自身」がたまらなく好きになってしまう瞬間もあったりします・・・
全然話がそれてしまいますけど、
そうした意味では・・・・「プリキュア」は本当に自分が生きる上では、「一つの救い」にもなったし
「癒し」にもなりましたし、「希望」にもなったと思います・・・
あ・・、これホントの話ですよ!!

後半でしたけど
優しいあまりメンタル面では極めて脆弱な晴香は・・・・翌日学校を休んでしまいます・・・・
そして・・・
お見舞いに来た香織と晴香の会話もなかなかよかったですね・・・・
でも・・・・
「芋だよ・・・一応吹奏楽部のマドンナだよ?」
「マドンナだって芋が好きなの・・・」というガールズトークは中々楽しかったですけど、
香織は・・・
自分でマドンナだって言っている所が面白い・・・・
でもあのシーンをよーーく聞いてみると・・・・
香織は・・・・
「あすかは部長を断ったんじゃなく、引き受けられなかったんだなって・・・」
「たぶん、あの状態の部を引き受けるのは、相当な勇気が必要で…
あすかは頭いいから、そういうの全部計算しちゃって…引き受けられなかったんじゃないかな・・・」
と言っていますけど、
これって・・・
実は・・・・遠回しながら、「晴香は頭が悪い」という事を言っているような気も・・・・??

最後に・・・
私の中では・・・この白リボンの吉川優子は・・・・「バカリボン」と勝手に命名しています・・・(苦笑・・・)
こやつは・・・・
高坂麗奈にも意地悪しまくるし、夏紀とも犬猿の仲ですし、
アニメ版としても・・・もしも希美が復部したらどうなってしまうのかな・・・・
多分・・・このバカリボンは、「響け・・・」の後半の鍵を握る人物になると思います・・・・
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