8.祝吉中学校
B/歌劇「コラブルニヨン」序曲
そうですね・・・
この時代は、まだこの位の演奏でも全国大会に駒を進める事が出来た時代なんだ・・・・と
感じてしまうのが、正直な感想ですね。
楽器編成を見ても、確かペダルテティンパニーは無くて手締め式を使用し、
ファゴットは確か一台も無かったような・・・?
自由曲のファゴットのデュエットの部分は、確かバスクラで代用していた記憶がありますね・・・
演奏ですけど、課題曲は何となくですけど少し丁寧過ぎる印象があり、
少し理屈っぽい歌い廻しが逆にこの「民謡をベースにした課題曲」の素朴感を少し後退させたような
感じもあります。
それに何よりも・・・・奏者はかなり緊張していたような歌い方とフレーズの入り方ですね。
自由曲は一転して大変キビキビとした演奏になり、確かにかなり雑な面はあるのですけど、
この短い序曲を大変楽しんで伸び伸びと吹いたいたと思います。
ま・・・・、木管、特にクラリネットの細かい動きは、かなりごまかしているような感じもありましたし、
ホルンの存在感があまり感じなかったり、
ま・・・これはこのチームの当時の楽器の所有状況という問題になってしまい、奏者に罪は全く
ないのですけど、
ティンパニーが手締め式を使っているせいか、後半のティンパニーと管楽器の掛け合いの部分は
ティンパニーの音が・・・・何か皮の音がポニョポニョしている感じもありましたし、
ファゴットをバスクラで代用しているせいか、ファゴットらしい「とぼけた感じ」がかなり後退してしまった
感じもありましたし、
全体としては・・・・元気なんだけど少しというかかなりもっさりしている印象もありました。
ま、この年以外なら多分評価は「銅賞」で間違いはないと思うのですけど、この年は銅賞無しの年でしたので、
銀賞に入賞・・・・
だけど、それも何か「人の審査の不安定さ」をついつい感じてしまいますね・・・
余談ですけど、1981年は、中学の部を除くと評価は相当大甘・・・、特に高校・大学・職場は・・・
いくらなんでも「金賞が大盤振る舞い」過ぎましたね・・・・(苦笑・・・)
だけど・・・・
全部門を通じて大学の部で1チームだけ銅賞が出ています・・・・
でも何かそれも気の毒・・・・こんだけ金賞を乱発し、ほぼ全て金と銀に分けている中で
1チームだけ全部門を通して銅賞というのは・・・なんか逆にすごーく中途半端な感じもしますね・・・
どうせなら、銅賞無しの年にすればよかったのに・・・
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ここから先はまたまた余談と言うか、過去記事の転用です・・・
というか・・・・
カバレフスキーの歌劇「コラブルニヨン」序曲何て、日本では全く演奏されないのだけど
4分半程度ながらすごーーく魅力に溢れた楽しい曲ですので
是非是非少しでも皆様に興味を持って頂きたく、あえて昨年掲載記事を転記いたします・・・・
カバレフスキーというとほとんどの方は「誰、それ・・・??」みたいな反応になると思いますけど、
ハチャトゥーリアン・ショスタコーヴイッチ・プロコフィエフと同世代のお方です。
この方には、多分誰もが一度は耳にしたことがあるはずのメロディーを作曲したソ連の大御所先生なのです・・
その曲とは・・・
組曲「道化師」の第二曲「コメディアンギャロップ」なのですけど
この曲は、本当に昔も今も運動会の定番のBGMですよね・・・・
この曲を流すとほとんどの方は・・・「ああ、この曲ね・・」という反応に間違いなくなると思います。
カバレフスキーは、この曲以外でも、
他にも交響曲第4番とかヴァイオリン協奏曲みたいなウルトラマイナー曲もあるのですけど、
私はその「分かり易さ・明るさ」が結構好きですね・・・
ま、CDはほとんどないし、演奏会で取り上げられることは皆無に近いですけどね・・・
だけど・・・・
カバレフスキーにはすごく短い曲(4分30秒程度・・・)なのですけど
素晴らしく素敵な曲を残しています。
それが歌劇「コラブルニヨン」序曲なのです。
この歌劇は、元々はロマン=ローランの小説「コラ・ブルニヨン」に題材を取り音楽化したものですけど
うーーん、
実際はほとんど上演はされていないみたいですね・・・
後にこの歌劇から序曲と三曲から構成される組曲「コラブルニヨン」も残していますけど
こちらは何枚かCDは出ています。
ちなみに組曲版の構成は
Ⅰ.民衆の祝賀
Ⅱ.世の災い
Ⅲ.叛乱
から成り立っています。
だけどこの序曲が圧倒的に面白いのですよね。
A-B-Aのシンプルな三部構成なのですけど、
出だしからしてかなり強烈なインパクトがありますけど
全体を通して「溌剌さ」・「明るさ」・「軽快さ」を感じさせてくれます。
シロフォーン・タンバリンをはじめとする打楽器の使い方も巧みだと思います。
全体的にリズムの切れがいい曲ですね!!
とてつもなく歯切れの良い曲だと思いますし、さすが「コメディアンギャロップ」の作曲者だなーと
妙に感心してしまいます。
中間部も徐々に盛り上がっていく感じが実に単純明快でいいですね。
ラスト近くで一旦静かになったあたりで、
管楽器とティンパニーの掛け合いが実に面白いと思います。
ラストはかなり盛大に盛り上がり、ティンパニーのズドンという一撃で終ります。
この曲をCDで聴く場合、
吹奏楽アレンジ版なら秋山和慶指揮/東京佼成
管弦楽なら、ジョン=ウィリアムズ指揮/ボストンポップスがいいと思います。
でもね・・・
この曲の管弦楽の演奏、一度も生で聴いたことがないのですよね・・・・
「オールロシアプログラム」の一曲目にぴったりだと思うのだけどな・・・・
以上、過去記事の転用・・・・失礼いたしました・・・・
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2年連続「コラ・ブルニョン」を自由曲にしたんですよ中村学園。
組曲の方はなかなかの好演だったんですが、何せ代表が精華女子の狂喜乱舞な「ローマの祭」でしたからね(笑)これには先ず敵いっこありません。本当に狂った様な熱演でしたから!