「響け! ユーフォニアム」第2話は、
ま・・・一言で言うと、楽器の振り分けと滝先生の着任というのが大筋の話でしたね。
「楽器の振り分け」ってなんだか懐かしいですね。
これって、新たに新入生として吹奏楽部に入部する場合、
経験者は基本的には、以前経験した楽器をそのまんま吹くという事が圧倒的に多いと思いますけど
中には・・・・私のように・・・・
以前経験した楽器を新しい環境下では変えたいという人もいると思います。
ま、それを含めて
「楽器振り分け」という、ま、いわば・・・オーディションというかドラフト会議みたいに
各パートで不足する人員と新入生の希望楽器を色々と調整しながら、
新入生の楽器を決めていくと言うのが一つのパターンなのかな・・と思います。
基本的に、吹奏楽の場合・・・・
人気が高い楽器は、フルート・アルトサックス・トランペット・トロンボーンあたりかな・・・・
特にトランペットとアルトサックスは「バンドの華」という事もありますし、
常に定員オーバーなのかもしれませんね。
逆に今一つ人気が無いのは・・・・
このアニメの主役とも言うべきユーフォニアムとかチューバとか打楽器あたりかな・・・・
どうしても、新入生の希望が人気楽器に集中した場合は
実際に楽器を吹かせてみて、上手い下手とか適性を判断して担当楽器を決めていく事に
なると思います。
私のように男子校の場合・・・・
ま・・・、初心者とか人が良くて「頼まれると嫌と言えないような人」は・・・・・
ま・・・・、問答無用で
配属楽器は・・・・クラリネットか打楽器になるパターンが多かったですね・・・・(苦笑・・・)

第二話は・・・・
ある意味、「吹奏楽」を全然知らない方に対する
「楽器とは何ぞや・・・??」みたいな解説も兼ねていましたね・・・・
そういう意味では、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」における各パートの楽器紹介みたいな
ものでしたね。
各楽器の紹介をしていたのが嬉しかったですし、
特徴も中々うまく表現していましたね・・・
特にチューバ奏者の・・・・「低音でメロディがあんま無くて…重いです」という紹介は・・・・
あまりにも分かり易すぎて・・・
「その通り!!」と何かツッコミを入れたくもなりましたね・・・・・(苦笑・・・)
さてさて・・・・
私自身は、このブログで何度か書いた通り、10年間の吹奏楽生活の中で
9年間クラリネットを、1年間アルトサックスを吹いたのですけど
もともと、何で「クラリネット」になったんだっけ・・・・??
現在の視点から言わせて貰うと・・・・
もしもタイムマシーンがあって、中学一年の吹奏楽部に入部して間もない自分に出会えるとしたら・・・・
「クラリネットだけは絶対にやめとき・・・!!」みたいな事を言うんだろうな・・・・(苦笑・・・)
だって・・・・
クラリネットは、技術的に大変難しい楽器だし、神経質な楽器だし、
リードを使用するため、リードの日々の状態によってかなり音にも影響が出てしまい、
リードを調整するだけでもかなり面倒だし、
オーケストラの場合、クラリネットは「香辛料」みたいな役割が多いのに対して
吹奏楽の場合、オケが担当しているヴァイオリンの役割を代用される事が多い為、
ヴァイオリンが奏でる早い動きを指と口とで対応しなくてはいけないし、
結果的にスコアは・・・・8分音符と16分音符ばっかりで、
指使いは大変だし、
指揮者には一番怒られる損な役割を持っているし、
ホント、ロクな事はありません・・・・(苦笑・・・)
吹奏楽の「縁の下の力持ち」みたいな役割なんだけど、労が多い割には「実り」が極めて少ない
パートだと思います・・・・
また、クラリネットは・・・・
45人位の吹奏楽団の場合、7~9人程度は必要なため、各パートの中で一番人数が多いから
一番パート内の人間関係の調整が難しい・・・・という厄介な側面もあったりします・・・・
でも・・・・・上記の事は別にいいんです・・・・
最近の吹奏楽部もそうなのですけど、私が吹奏楽に関係し始めた1970年代後半から1980年代前半は
既に男子部員の数が極度に少なく、
男子部員は、全体の部員の1~2割くらいという感じかな・・・・
ましてや・・・・
クラリネットなんていうと・・・・ほとんど女子部員ばかりでしたね・・・
中学の頃は・・・・・クラリネットパートが12人くらいいて、自分以外は全員女の子・・・・
(現在の視点だったら・・・・・「羨ましい・・・」以外の何者でもないですけどね・・・苦笑・・・)
当時・・・何がおっかなかったかと言うと・・・・・クラリネットのお姉様たちですね・・・・・
だって・・・・・
すこーーーし、ほんのすこーーし反抗しただけで・・・・
4~8人ぐらいの先輩達に囲まれて・・・・
「そこで正座して、自分の何が悪かったかを語りなさい・・・!!」とか何とか
色々ネチネチ責められていたからな・・・(苦笑・・)
また・・・・
「あんた、この間、(別パートの)××という女の子に私の悪口言っていたでしょ・・・!!」とか
色々ツッコまれた事もありましたし、
「えーーー、なんでそんな事知っているんじゃ―――・・・うーーん女の子の横のつながりの
タレこみだの告げ口はおっかねーーー」と
ホント、しみじみと感じたものです・・・・(苦笑・・・)
というか・・・・・わずか12歳にして「女の子はおっかないもの・・・・」という自覚を持った私は・・・・
ある意味すごい・・・??(苦笑・・・)
でも・・・・
私、なんでクラリネットになったのかな・・・・
そうそう、入部当初の「楽器希望」は、トロンボーンを希望していたのですけど
当時の自分の身長は・・・・なんと・・・130㎝程度 体重は30キロ前後でしたので
体力的に無理と判断されたようですね・・・・
それでもって、「軽い楽器がいいんじゃないか・・・」と勝手に判断され
勝手に楽器が振り分けられてしまいました・・・・・

高校に入学した際は・・・・
以前も書いた通り、この当時は
中学の吹奏楽部時代のトラウマから
「音楽大嫌い、吹奏楽大嫌い」という感じだったのですけど、
音楽室から流れてきた
リードの「アルメニアンダンスパートⅠ」と
ボロディンの歌劇「イーゴリ公」~ダッタン人の踊りの
素晴らしい響きに何か魅了され、
新入生に対する「部活紹介」での吹奏楽部の
「うちの部には、音楽を指揮する先生はいない・・・・生徒の中から指揮者を選出し、自主的に音楽を
創り出していくスタイル」という説明に何か興味を惹かれ
ついつい・・・・・「練習見学会」に顔を出したところ・・・・・
「キミキミ・・・・経験楽器を聞かせて」と言われ、ついつい「クラリネットとアルトサックス」と答えてしまうと・・・
相手の目の色が変わりだし
「男子校でクラリネット経験者は極めて貴重な存在!!」とか色々たぶらかされてしまい、
それでも・・・・・
中学時代のクラリネット奏者としてのトラウマが蘇りもしましたし、
中学3年の時の「アルトサックス」という大変吹き易く音色が甘い魅力的な楽器を是非高校でも
続けたいと思っていましたし、
もしも・・・・高校でも吹奏楽をやるならアルトサックス以外は絶対にありえない・・・・
クラリネットをやるんだったら、
別の部に入った方がマシ・・・と思っていたので
「だけど・・・・そこをなんとか・・・・クラリネットだけは勘弁して・・・・」と懇願したのですけど・・・・
そこに割って入ってきたのは・・・・・
私の中学で唯一自分が入学した高校に進学していたとある先輩・・・・・
「あれれ、お前・・・・俺が中学の時はクラリネットを吹いていたよな・・・・
男子校というのは、絶対的にクラリネット奏者不足なんだよ・・・
そんなのおまえでも分かるよな・・・
35~40人程度の部員で、現在はクラリネットはたったの4人しかいない・・・・
この位のメンバーだったら最低でも5人は必要なんだよな・・・・
こんだけ頼んでるんだから、お前、クラリネットをやるのが筋じゃねーか・・・!!」と半分恫喝(?)
されてしまい・・・・・
高校時代も・・・・しぶしぶ・・・クラリネットに「振り分け」をさせられてしまったのでした・・・・・(苦笑・・・)
あれれ・・・この話どっかで聞いたような話・・・・
そう・・・、このアニメ「響け! ユーフォニアム」の主人公久美子も・・・・
元々はトロンボーン希望・・・・
だけどなり手がいないという事で小学時代に「貧乏くじ」を引かされる形でユーフォを吹くことになり、
高校入学と同時に、元々の希望であったトロンボーンを吹きたいという希望を出していたのですけど・・・・
ユーフォ担当の田中あすか先輩に
「トロンボーン希望なので・・・」と逃げを打ったのに・・・
運悪く・・・・
子供の頃からの知り合いの年上のあおいに・・・
「小学校の頃からユーフォだもんね、久美子ちゃん・・・」と
あっさりユーフォニアム経験者である事をばらされ、
田中あすか先輩に・・・・「ちょっと向こうで話をしようか・・・・」と肩を抱かれるのは・・・・
何か思いっきり笑ってしまいました・・・・

それにしても・・・・
トランペット希望の初心者の加藤葉月は・・・・
事前にトランペットのマウスピースを購入したつもりだったものの・・・・
実際は、それはトランペットのマウスピースでは無く
楽器振り分けの際も・・・・(当然ながら)音は全く出ません・・・・
そんな中・・・・
そのマウスピースがチューバである事に気が付いた田中あすかから・・・・
まるで「シンデレラのガラスの靴」のように
ユーフォ・バリトンサックス・チューバの楽器を並べて
「さーーて、どれがそのマウスピースに合うのかな・・・合った楽器が・・・・まさに運命の出会い」と
見事にたぶらかされてしまい、
チューバにさせられてしまったのは・・・・何かとっても笑ってしまいますね・・・・
→②へと続く・・・・・
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クラリネットは結構希望者が多く、私はアルトクラリネットに回されました。
当時アルトクラは新品を購入したばかりで、かなり古くなったB♭クラを使っていたの先輩諸氏からは、冷たい視線を浴び嫌がらせみたいなことも時々ありました。
「私はこんなのやりたくなかったのに〜(泣)」と、時々泣きべそをかいたことも今は懐かしいです。
高校では、なぜかトロンボーンに回されました、、(汗)
確かにユーフォは希望者がなかったですね。どうやって決めたのな?いつの間にか決まってた、そんな感じですね。
悲喜こもごもありますね、楽器の振り分けは。