7.浜松商業高校
A/楽劇「サロメ」より七つのヴェールの踊り
この年、1990年の大会は大変レヴェルが高い大会だったと思います。
印象としては・・・・
前半出場のチームよりは中盤から後半にかけて出場したチームの方に名演が続出していた・・・という
感じですね。
何よりもこの年は・・・・
これはあくまで自分の意見ですけど、吹奏楽コンクール史上最大の「課題曲の当たり年」だったと
思います。
課題曲A/ランドスケイブは、吹奏楽コンクール課題曲史上の上でも人気の面も内容の面でも
最高の課題曲の一つだと思いますし、こんなに内容的にも音の響かせ方が素晴らしい課題曲は
あまり他に類を見ないような気もします。
他の課題曲もそれぞれ内容が充実した素晴らしいものばかりでしたし、
(課題曲C/マーチ「カタロニアの栄光」も本当に内容充実の見事な課題曲でしたね・・・!!)
課題曲B/風の黙示録が結果的に一番人気が無いものになってしまいましたけど、
音楽の内容としては大変充実していましたし、他の年だったらもう少し演奏されていたような気もします・・
やはり課題曲が素晴らしいと、吹奏楽コンクールを聴いている身としても、
「充実感」が何か一味も二味も違うような気もします。
だけど・・・
欲を言うと・・・
自分が現役奏者の頃、こうした「充実した課題曲の年」に巡り合いたかったな・・・・
この年は、うーーん、正直、銅賞と銀賞の「差」は一目瞭然だったような気がします・・・
「惜しい銅賞」というのは皆無だったと思います。
その代り、金賞と銀賞の「ボーダーライン」はほとんど無かったようにも感じられます。
ま、埼玉栄・常総学院・高岡商業などのような「トップレヴェルの金賞」と「銀賞チーム」の間には
相当大きな「壁」はあったと思いますけど、
それ以外の金賞と上位クラスの銀賞に違いはほとんど無かった・・・・というのが私の率直な感想ですね。
ホント、金と銀の違いなんて、「審査員の好み」みたいな感じでしたね。
浜松商業も、その意味では、大変惜しい銀賞の一つだったと思います。
このチームは伝統的にそうなのですけど、
音色がとてつもなく美しく大変洗練されたサウンドが印象的ですね。
課題曲Aも大変清潔感が感じられ、サウンドがスタスタと美しく駆け抜けていったというイメージなのですけど
特に中間部の歌い廻しが大変しっとりしていて、ピッコロソロも含めて
「たっぷりと歌っているな・・・」という印象でした。
静と動の対比が鮮やかという意味でも大変充実した演奏で、優れた課題曲Aの一つだと断言できます。
自由曲の「サロメ」ですけど、
この当時は、「サロメ」は、著作権の関係からCDに収録不可の為、全国大会でただ一度聴いた記憶の
感想の範囲で書くのですけど、
とにかく「華麗なる音の絵巻」という感じでした!!
何というのかな・・・・
音が大変クリアで洗練され美しい為、どんな場面の音楽でも
例えそれが、一枚一枚衣装を脱いでいくシーンであっても、恍惚としているシーンであっても、
妖艶に踊っているシーンでも
その場面場面があたかも歌劇をその場で見ているような感覚にすらなってしまうほどでした。
やはり「音色」が美しい・綺麗というだけで、音楽は一通りの説得力を持ってしまうものですね・・・・
それは大変強く実感させられました。
オーボエ・フルートのソロもよかったし、
木管セクションの「音のうねり」・「しっとり感」が大変ゾクゾクさせられてしまうほどの域に達していました・・・・
とにかく「惜しい銀賞」の一つだと思います。
「浜松」と言うと、個人的なイメージなのですけど
「音楽の街」というイメージがありますね。
やっぱりそれは「ヤマハ浜松」の存在が大きいのかな・・・・?
元来、浜松市はオートバイや木工・繊維関連など、「モノづくりの街」として名を知られていますけど、
やっぱり最たるものは「楽器制作」ですよね・・・!!
河合楽器製作所」・ローランド」など、名だたるメーカーが浜松市に集結していますし、
国内でのピアノ生産量は第1位て゜すからね・・・
何か浜松は、「世界最大規模“楽器の街」という感じがしますね。
浜松は、吹奏楽コンクールの関係で「浜松アクトシティ―」に行ったことも何回かありますけど
音響的にも見た目にも
素晴らしいホールでしたね!!
ついでに書くと、一度うちの奥様と温泉旅行に行った舘山寺温泉とか浜名湖とか
本当に素晴らしかったですね・・・!!
ホント、もう一回くらいは行ってみたいな・・・・

「カテゴリ相違」かもしれませんが・・・・(苦笑・・)
「スイートプリキュア」も実は「音楽」を物語の背景にしている要素もありまして、
主人公たちが住んでいる「加音町」(かのんちょう)は、「音楽の街」という事をキャッチフレーズに
しています。
以前から思っていたのですけど
「スイートプリキュア」のモデルとなった舞台はどこかな・・・??とふと思ったら
何か「浜松市」を真っ先に思い浮かびました・・・
もちろん、アニメでの架空のお話なのですけど、
何かスイートの舞台となっている加音町の雰囲気がどことなく浜松を彷彿とさせるものが
あったもので、何かそんな事を思わず感じてしまいました・・・・
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楽器の街・音楽の街・モノ作りの街、、、等浜松についていろいろと書いていただき嬉しいです。
そうですか、浜名湖や舘山寺にもおいでいただいているんですね。
もう一度、と言わず二度でも三度でもお越しくださいね。
今年のヤマハの定演は「シバの女王 ベルギス」、バーンズの「ヨークシャー・バラード」のほか「市民のためのファンファーレ」も楽しみです。
主人と、できれば長女も一緒に聴きに行きたいたいと思います。