1991年と言うと、私、その頃は何をしていたのだろう・・・?
20代半ばで社会人になって4年目、
そして甲府の支店に左遷されて(?)2年目という感じだったかな・・・・
ま、20代半ばなんて、ある意味怖いもの知らずの時期でもありましたね・・・、
だって仕事面で多少ミスっても、周りは「まだ若いし経験不足の面があるから・・・・」と
まだ寛容に許して頂ける年齢でしたし、
仕事面でミスって色々と怒られても、自分自身、「ま、怒られるのが自分の仕事・・・」みたいな感覚もあり
「ま、次回頑張ればそれでいいか・・・」みたいな感じでしたね・・・・
逆にそれがある意味仕事面の「一つの精神的ゆとり」を生み、
業績面では、むしろ非常に良好な成果を生み出していたような気さえします。
ま、もっとも数年後には、後輩が出現したり、
周りからの「そろそろ今までのような若気の至りでは済まされない・・・」みたいな雰囲気が濃厚に
なってくると、
そのプレッシャーに自分自身が負けていった・・・みたいな側面がありましたね。
1991年と言うと、とっくに「バブル」は崩壊していて、
既にその後の「失われた20年」の時代に入っていたと思うのですけど、
世間の感覚としては「まだまだ浮かれている・・・」みたいな雰囲気はあったようにも思えます。
当時の自分は、金融機関の営業担当でしたけど、
既に「在庫過剰」・「借入金の利息負担過剰」にあえいでいる中小企業・自営業者が目立ち始め、
それでも本部からの指示は
「とにかく融資量・預金量を増やして増やして増やしまくれ!!」のイケイケ通達ばかりでしたけど、
ま、都心の店舗に比べると
山梨の支店はどことなくのんびりとした雰囲気があったのも事実で、
「課長!! 本日は預金獲得も融資案件の情報も何もありませんでしたが、
ぶどう農園の社長から、ぶどうだけは貰ってきました・・・!!」
「バカモーン!!」
みたいな会話は日常茶飯事・・・・
それでも行員全員で頂いたぶどうを食べ合うみたいな雰囲気は、山梨ではありましたからね・・・・
〇足立十四中学校
A/バレエ組曲「火の鳥」
都大会の演奏もそうでしたけど、完成度の低い演奏・・・・
課題曲も自由曲も、曲が細部まで仕上がる以前に、全国大会の本番を迎えてしまった・・・・
みたいな雰囲気はありました。
人数が確か40人くらいだったかな・・・・
幾分サウンドが薄めのかなり「貧弱なサウンド」の上に技術的な未消化・・・
ま、課題曲も自由曲も難しすぎと言うのか、明らかに自分達の実力以上の「背伸びし過ぎの選曲」
でしたね・・・・
でもね・・・・
とても不思議な事なのですけど、
確かに技術的完成度は低いのですけど、
「何か」が伝わってくるのですよね・・・・
何だろう・・・、このヘンな感覚・・・・
下手くそなんだけど、「自分達が出来事は精一杯表現しよう・・・」みたいな手作りの気持ちだけは
伝わってきた演奏だと思います。
だけど、「高音域が出しにくい・・」という事情があったのか、調音を下げたアレンジとか
決してタイムオーバーする戦曲ではないのに、
ヘンな所で部分的にカットする箇所があったのは少し興ざめでした・・・・
〇八戸第三中学校
B/アルメニアンダンスパートⅠ
私、育ちは仙台なのですけど、
実は生れは青森県八戸市です。
ま、父親が自衛隊という事で転任が多く、八戸には3年程度しか住んでいなくて
何分小さい頃の記憶なので、八戸の事はほとんど記憶にありません・・・・
(海岸のカモメだけはうっすらと記憶には残っています・・・・)
もしも、私がそのまんま八戸に住み続けていたら、学区の都合上、間違いなく通っていた中学校は
この八戸第三中学だったと思いますので、
この学校の演奏は、正直思いっきり私情が入ってしまい、
何か心の中で「とにかく頑張って・・・、何とか普段通りの演奏をして・・・」と祈っていましたね・・・
だけど・・・・
そんな私の心配は杞憂でした・・・・
とにかく素晴らしい演奏、爽やかなのびのびとした演奏を聴かせてくれ、
とても全国大会初出場とは思えない演奏を聴かせてくれました。
この八戸第三中学の前の演奏が、伝説とも言える歴史的名演を残した土気中のベルキスでしたし、
会場内の雰囲気もざわついていましたし、
この八戸第三の演奏が始まる前までは、
「土気・・・、すごい・・・、あの演奏は素晴らしかったな・・・」みたいな雰囲気が普門館の聴衆を覆っていましたので
正直、このヘンな雰囲気に飲みこまれないか・・・・と心配したものでしたけど
全く心配はご無用でしたね。
積極果敢に攻めて攻めて攻めまくる土気に対して
八戸第三は、おっとりとしたのんぴりとした演奏・・・、
だけどそれが大変普段通りと言うのか、「自然な演奏」に感じられ、
土気とは全く正反対の意味で印象に残る素晴らしい演奏を聴かせてくれたと思います。
一言で言うと「素朴」なのかな・・・・
音色が温かいし優しい感じ・・・・
ふわーーーっとしているけど芯はしっかりしている感じの音楽でした。
課題曲は、決して強引に鳴らしはしないけど、よく歌っている感じでしたし
自由曲も、この古典的名曲に新しい息吹を残したという演奏ではありませんけど、
演奏がとにかく「のびのび」としているので、
何の気負いもなくこの曲をリラックスして吹いている姿勢に大変好感が持てました。
ま、一つだけ難点を指摘すると、
ラストの「Go Go!」は、何で最後の最後でバッサリカットしてしまったんだろう・・・・
あのカットは・・・、うーーーん、極めて印象が悪いし、唐突に曲が終わってしまったような
印象を与えてしまいました・・・・
課題曲と自由曲の前半をよく歌いこんでいたから、
どうしてもカットせざるを得なかったのかな・・・・
でも少し勿体ない感じはありましたね・・・・
内灘→土気→八戸第三の3チームによる素晴らしい演奏が連続してしまいましたので、
何かこの年の中学の部は、
「何かこの後半の3チームだけでお腹一杯・・・」みたいな感想も後日ちらほらと耳にしましたけど、
ま、確かに「その通り・・・」みたいな雰囲気はありましたね。
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