いやいや、今回の姫プリは期待を裏切らない素晴らしい回でしたね!!
前回の「はるかの復活」の流れを受け継ぐ形で今回、トワに焦点を当てた回になったのですけど、
前回、「私はどうしたいのか・・・私のそもそもの夢とは何だったのか・・私はこれからどうすれいいのか」という
はるかの「疑問」に対してはるか自身が自らその「答え」と「方向性」を導き出したという事も大変素晴らしいものが
あったのですけど、
今回はそうした流れの「トワ編」という感じです。
今回は・・・・
トワは「これからいったい私はどうすればいいのか・・何をしなくてはいけないのか・・」という「問い」に対して
一つの明確な「答え」を導き出したような感じで、
これはいよいよ・・
最終決戦が近づきある事を予感させるものとなっているような気がします。
そうですね・・・
これは以前もちらっと書いた事があるのですけど、正直言うと・・・姫プリが開始された二か月ぐらいは、
トゥインクル以外はあんまりはまらなかった・・・
あんまり自分自身のストライクゾーンに入ってこなかったという感じがありました。
これって・・ま・・色々と理由はあるのですけど
一番大きかったのは、前作/ハピネスチャージプリキュアの存在が自分にとってはあまりにも大きくて
とにかくとにかく・・・2014年度はハピネスの世界にどっぷりと浸かってしまい、特に特に・・・ラブリーがとにかく
「大好き!!」という感じでしたので、
2015年1月にハピネスが終わった時の「喪失感」みたいなものを結構引きずっていたと思います。
世間一般の風潮としては「ハピネスは失敗作」とか言われる事も多いのは重々に承知しているのですけど
とにかく・・・私はハピネスのあの世界観が大好きでした!!
ハピネスの映画の完成度と感銘度がすざまじく高いというのもそれに拍車を掛けていたのかな・・・?
それと・・・
私信ですけど・・・
先日こちらのブログに「管理人のみ公開」というひっそりコメントで
「ハピネスの映画の感想記事を読んでみたいけどどこにあるのかよく分からない・・・
できれば再掲載して欲しい」と言った
管理人にとっては・・・「瞳うるうる・・」の嬉しいコメントを頂戴しましたので
ハピネスの映画の感想記事を再度今現在の視点から再構成したものなんかを近いうちに掲載したいと
思っています・・・
それと・・・
二つ目の理由ですけど、メンバーが全員優秀である事に少し抵抗があった事なのかな・・・
これはあくまで個人の趣味・感じ方の問題なのかもしれませんけど、
私はどちらかというと、プリキュアは「ポンコツ」の方が好きな傾向があります。
ま・・・「大好きピンク系四天王」がドリーム・メロディ・ハッピー・ラブリーというのもその一つの表れなのかな・・・??
だから・・・
姫プリが開始されて春先頃までは、はるかの予想外の(?)優秀さ・聡明さもありましたけど
メンバー全員が初期の段階からかなり「出来るキャラ」であったし、
何よりも・・・・
既に初期の頃より3人には各々「自分は将来こうなりたい!!」という明確な「夢」を持っていて
そうですね・・・
少しひねくれた解釈をしてしまうと、
「最初から既に優秀で将来に対する明確なヴィジョンも確立されているのだから、別にあなた達は
プリキュアにならなくても・・・
グランプリンセスを目指さなくても別にいいじゃん・・・
それだったら・・・
この姫プリのテーマって一体何なの・・・??」という感覚がずーーっと自分の中にあったという事が大きかったと
言えるのかもしれません。
こんな事を書いていると、歴代プリキュアの事を多少はご存知の方が聞いたら
「じゃー8代目のドキドキはどうなるんだよー、あれこそ・・・姫プリ以上にメンバーは全員聡明だし
おまけにマナは・・・多分・・歴代の総勢41人のプリキュアの中では最優秀の位置づけ・・・
それだったら、なんでドキドキが苦手じゃないんだよ・・・」と言われるのかもしれません。
そうですね・・・
それに対しては・・・
1.ドキドキの場合、「メンバー全員聡明」という設定がそれまでのプリキュアではありえない事だったので
逆にとっても新鮮に感じられた。
2.マナの人間的魅力が大きかったし、何よりも・・・マナを支える「六花」の存在が自分には大変大きかった・・・
3.序盤の段階でレジーナが登場し、その魅力がとてつもなく大きかった。
4.キュアエースの投入
ドキドキのようなあまりにも優秀&聡明なプリキュアの場合、
最初からキャラが確立されていて正直・・・これ以上の「成長」を求める方が無理・・・という感じもあり
内部からの「変革」・「刺激」・「変革を促す要素」というものはありえなかった・・・
そんな中・・・
5番目のプリキュアとして「キュアエース」が唐突に出現し、外部からの「圧力」によって・・・いわば外圧によって・・・
例えはよくないけど、江戸時代の「黒船来襲」の時のように
マナ達に意識変革というか更に高いレヴェルでの変革を求めていて、
これが歴代プリキュアの中では、大変新鮮に感じられた・・・
という事が言えるのかな・・・と思います。
そうした中・・・少し姫プリ自体に自分の中でマンネリ化&飽きが生じていた頃に・・・
そう・・・・あの御方が登場されてきたのです!!
そう・・・、言うまでも無く「トワイライト様」です!!
いやーーーー、自分自身このブログの今年の過去記事を読み返してみると
4月~5月頃は、とにかくやたらめったら・・・
「トワイライト様、トワイライト様・・・誇り高きトワイライト様!!」とばっかり書いていましたよね・・・(苦笑・・)
ま・・・とにかく・・・
姫プリに関しては、トワイライト様の登場で全てが変ってしまった・・・・という感じでした!!
ま・・・あの頃は・・・フローラがトワイライト様を撃退するたびに・・・
「チッ・・!! たまにはフローラもズタボロに惨敗すればいいのに!! あの誇り高きトワイライト様に
連戦連敗はそぐわない・・」と
今にして思うと大変とんでも無い事を書いていましたからね・・・・(苦笑・・)
うぅぅぅぅ・・・・フローラ、ごめんよぅ・・・・・という感じですね・・・・(苦笑・・)
ま・・・だけど・・・結果論になるのですけど
トワイライト様がきっかけとなって、自分自身が姫プリに対して改めてよーーく向き合う結果にもなりましたし、
後期EDの「どの過去も生きるチカラに」ではないのですけど
トワにとっては・・・あの「トワイライト様時代」だって、それは今更否定のしようがない事実なのです。
後述しますけど、今回の第40話でトワ自身の「決意」、そして「トワがめざす夢」が明確になったのですけど
それも・・・
やはりトワイライト様時代の「自分の過去」を否定するのではなくて
現在のトワの「夢」と完全に逆行するような事を過去に散々やってきた自分の「過去」に対する贖罪をしながらも・・・
「トワイライト時代の自分もまた自分・・・」
「そして、ホープキングダムを復活して国民の笑顔を取り戻して、国民の期待に応えるべき自分もまた自分」という事で
二つの相反する自分の存在をきちんと認めた上で
「今後、私はこういう方向性に進みたい!!」と決意するトワの姿は、まさに・・・気高いものがありましたし、
そうした姿勢こそが「プリンセス」なのだと思います。
さてさて・・・そうした中・・・初夏の頃に無事にトワイライト様はキュアスカーレットに覚醒されて
プリキュアの仲間になったのですけど
ここから先は・・なんかあっという間の展開でした!!
この辺りから私自身もごく自然体の感覚で姫プリを楽しめるようになっていたと思いますし、
ハピネスとは全く別の意味で、この姫プリに対しても好感が抱けるようになっていたと思います。
そして・・・前述のあまりにも優秀すぎる3人の「夢」に対しても
多少の変化があったのは大変よかったと思っています。
みなみは・・・正直、みなみの「夢」に対しては、以前、みなみが元々有していた「海藤グループに貢献したい」という
夢に対して、もう一つの「別の方向性」が示唆されていた事は大変興味深いものがありますし、
正直・・これに対してはまだ決着がついていません・・・
そのあたり・・・みなみの「夢」をどのような方向で決着させるのか大変注目しています。
はるかの「夢」は・・・前回の通りなのですけど、
要は・・・
はるかの「夢」ははるか自身が決めた事なのだと思います。他人が望んだからそのようにするという事ではない事が
はるからしい事だと思います。
そして・・きららは・・・・
そうですね・・・きららだけは最初から最後まで全くぶれていないと思います。
こういう最初から最後まで変わりが無いというか「夢」に対して一点の曇りも無い娘が一人ぐらいいた方が
むしろ自然なのだと思います。
そうだなぁ・・・
プリキュア5とかスマイルとかハピネスなんかは、
自分の夢を見つけていく物語・・・・
姫プリは「元々有していた自分の夢を現実のものとして実現していく物語」という事なのかもしれないですね・・・


改めてなのですけど・・・
姫プリの主人公は、はるか・みなみ・きらら・トワの4人のプリキュアです。
そして4人共、それぞれの「夢の実現」に向けて日々の努力を怠らない素敵な子たちばかりです・・
(まったく・・・・夏休みを遊び呆けていたばかりでなく宿題すらも期日通りに終わらす事ができずに
補習を受ける羽目に陥ったどっかのポンコツ先輩たちは・・・はる達の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものです・・・苦笑・・
ま・・そういうスマイルプリキュアも私はとにかく大好きですけどね・・!!)
だけど・・・・
よーーく考えてみると「同じ夢」でも、はるか・みなみ・きららの「夢」とトワの「夢」はどこか違うのです・・・
というか・・・
少しと言うか、かなり違っている・・・
はるか達の夢は、あくまで「個人目標に対する実現度」という事であり、あくまで「個人」が主体です。
ま・・・みなみの場合、
「海藤グループ」の社員の生活がその肩に掛っているという側面もあるのですけど、
ま・・それに関しては、
本当に海藤グループへの所属だけでいいのか・・・?というデリケートな問題もあるので、今はその辺りは
除外して考えたいと思います。
だけど・・・
トワの場合は、
「ホープキングダムを復活させたい!!」・「国民全員の笑顔を取り戻したい!!」という事であり、
自分の故国をこんなにまで崩壊させてしまい、国民全員を冷たい檻の中に閉じ込め、自分の両親の国王夫妻も
幽閉させられてしまい、
自分自身も・・・「トワイライト」というディスピアに洗脳されてしまった・・・という「痛い過去」を持っていて
この「ホープキングダム奪還」というのは、まさにトワの「夢」というよりは
奪還しなくてはいけない「必然的な使命」なのです。
トワ自身だってむしろ被害者・・・
当然トワイライトとしての「哀しい過去」もありますし、ディスピアによって全てを失われてしまったという
決して拭い去る事が出来ない「辛い過去」があります。
だからこそ・・・
ホープキングダムの奪還というのは、トワにとっては当事者以外の何者でもないのです!!
この辺りが3人との違いなのですけど
はるか・みなみ・きららの立ち位置は・・・・そうですね・・・歴代プリキュア達と同じなのだと思います。
つまり・・・・
フレッシュのラブが「私はプリキュアもダンスも両方やる!!」と高らかに宣言したように
「自分達の夢」も
「ディスダークを壊滅させトワとカナタの故国であるホープキングダムを復活させるという夢」も
両方死ぬ気で頑張るという事なのだと思います。
そういう意味では4人の夢は決して「同床異夢」ではありません。
はるか達にとっては、自分の夢も大切だけど、トワという仲間が困っているのを見過ごせない・・・
だから自分達は、自分達の夢も当然追求するけど、
同時にトワの悲願のホープキングダム復活という夢も実現させたいという事なのです。
だけどもう一つ・・・
トワにとってはもう一つ、はるか達3人とは決定的に異なる点があります。
それが何かと言うと・・・
「王族としての責務」という事なのだと思います。
もちろん、王族だって一人の人間ですし、できる事には限度というものがあります。
今回の一連のディスダーク襲撃、そしてホープキングダム崩壊に対しては・・・
責任の取りようはないとは思います。
だけど・・・・
王族にとっては・・・
「自分達の国とそこで暮らす民を守る、そして国民全員の笑顔を守る」という事は
絶対的な「使命」でもあるのですよね・・・
なによりも・・・
トワ自身は「王女」なのです!!
やはり・・・他の3人に比べるとホープキングダムに関しては悲壮感は全然違うのだと思います。
今回の一連の戦いの中で、
トワ自身が・・・・
「自分の夢とは何なのか・・」という事を改めて自覚した瞬間は無いと思います。
王女としての責務と国民に対する規範・・・
この点がトワにしか出来ない王族としての役割なのかな・・とも思います。
これはトワにしかできない役割で、はるか達が関わりたくてもこればかりは関わりようが出来ない問題ですけど、
最終決戦前に、トワが自身すべき事と決意を大変美しく提示する事が出来た
大変素晴らしい回だったと思います。
あのトワの「決意」は大変重たいけど気高いものがあったと思います。
トワイライトとしての過去とか
自分がディスピアにたぶらかされて絶望の森に入っていってしまい拉致されたのがそもそものこの悲劇のきっかけという
重たい過去に時に悩まされながらも・・・
そうした重たい過去に向き合いながら、日々のノーブル学園としての学園生活を楽しみつつ
プリキュアとしての使命も忘れない・・・
うーーん、考えてみると、トワのそうした立ち位置こそがトワ自身の一つの「贖罪」と言えるのかもしれないですよね・・
だけど・・・
既にもうトワ自身の贖罪は終わっていると私は考えています・・・
トワイライトすらスカーレットになった時点でそれは終わっているのかもしれません・・・
元々トワには何の罪も落ち度もない・・・
あるとすれば・・それは「王族としての責務」だけ・・・
この回の序盤で、幼少の頃のトワの誕生日の国民に対する初の謁見の際、笑顔が固いトワに対して
国王は・・・
「お前が笑わないと国民だって笑う気になれない・・・お前は王族としての責務を担っている」みたいな諭すシーンが
ありましたけど、
あれは、まさに・・・
「王族の一員としての誇り・責務」という感じですね。
やっぱり・・・会社とか国家と言うものは・・・人の上に立つものの一番の役割は・・・
下の人間がいかに気持ち良く仕事・生活が出来るのかという事を日々考える事なのしれないですよね。
今回の話で一番じ~んときたシーンは
トワがかつてトワイライト時代に迷い込んだとある神殿での
カナタとのヴァイオリンの二重奏シーンでした・・
あれは・・・まさに・・・ホープキングダム復活の第一歩という感じでしたし、あの音色は本当に心に染み入りますね・・・
その際のトワの
「誓いますわ。次はこの音色を甦ったホープキングダムで響かせてみせる!!」
「そのためにこの国の王女としてみなの夢を取り戻します!!!」
というセリフは・・・本当に胸を打つ言葉でした!!

姫プリの初期の頃、自分の脳内妄想では、
もしかして・・・
トワの母親がディスピアなのか・・・と考えた事もありましたけど、
多分その線はもうないのかな・・・
だけど・・何となくですけど、国王の髪のあのくるくるっとした感じは・・・なんかシャットに似ている・・・??
シャットが何かと言うと「トワイライト様、トワイライト様・・」というのは自分の娘に対する過去の記憶がそうさせている・・・
なーんて事はまさかないですよね・・・・??

ロックの元の本体はホープキングダムの妖精でしたから、
多分・・・もしかして・・・
シャットもクローズも元はホープキングダムの関係者なのかな・・・??
もしかして・・・最終決戦でこの二人も元の姿に戻るのかな・・・?
最近のプリキュアは敵幹部の救済にも光を当てていますからね・・・
そうなると・・・
最終決戦で戦うべき相手は・・・まさに・・・ディスピア唯一人!!なのかな・・・??
うーーん、こういう最終決戦における勧善懲悪的な展開も、結構久し振りなのかも・・・??

最後に・・・・
あ、そっか・・・トワが持っているスカーレットヴァイオリンですけど、
あれは元々カナタがはるかに託したものでしたね・・・
そっか・・・
カナタの観点から言うと・・・・
「ううう・・・・いつの間にか自分の楽器が、バンダイ様の商品に変わり果ててしまっていて・・・」と
思っているのかな・・・(苦笑・・)
ま、先日、私もトイザラスでこの「スカーレットバイオリン」という玩具を見てみたのですけど
確かに・・・
作りは精巧だけど、かなり高額ですね・・・・・(苦笑・・)
ま・・・これからがいよいよ「クリスマス商戦」ですので、アニメ本編でのCMでもバンバン、このスカーレットバイオリンが
宣伝されそうですね・・・・(苦笑・・・)
そうそう・・・映画ではハブられてしまってパンプキン王国に同行する事が出来なかったのですけど
今回は・・・
結構危険な状態のホープキングダムに同行出来ていましたね・・・
よかったかどうかは分からないのてすけど・・・・(苦笑・・)
ま・・・次回は・・・いよいよゆいちゃんメイン回です!!
→あまりにも長くなってしまったので、続きはその②で簡単に・・・・