テレビ埼玉の「スイートプリキュア」ですけど、
この5週間に渡っての高校入試特番と衆議院選挙の政見放送のため中止となっていましたけど
やっと再開し、「スイートプリキュア」の世界を楽しむことが出来ました。
ここの所、ずーーっと「ハピネスチャージ」の感想とかハピネスの物語ばかり見ていましたので
久しぶりにスイートを見てみると、
意外に感じた事は、スイートの中盤以降は
比較的初期の頃に感じた「不安定感」とか「ポンコツ加減」というものはすっかり影をひそめ
メロディ・リズム・ビート、それぞれが既に立派なプリキュアとなっていて、
最終決戦間近というのに、いまだに「不安定感」・「未熟さ」を感じさせる「ハピネスチャージ」とは
少し世界観が異なっているな・・・というものでした。
ま、もっともハピネスの場合、そうした「不安定さ」がシリーズを通しての魅力なのであり、
そうした「完成されていない未完成としての未熟なプリキュアの成長の物語」と言う視点でとらえるべき作品なのだと
改めて感じている次第です・・・・
今回のスイートは、ついにキュアミューズが正式にスイートのメンバーになった回でもあり
ミューズの可愛さ満点の初変身シーンがお披露目となった回なのですけど
同時に、響(キュアメロディ)の「成長と進化」が改めて再認識された回だとも思います。
黒仮面を脱ぎ捨て自身の正体を明かしたのはいいとして、
それは逆に言うと、
「父親でもあるマイナーランドの悪の王・メフィストを娘の立場として守らなくてはいけない・・・・
だけどそれをやってしまうと、プリキュアとしての使命を果たせないばかりか
メロディ達とも対立してしまう・・・・」という
やっかいで矛盾をはらむ問題を提起することになるのですけど
それに対してもメロディは、
〇一人孤独と不安を抱え込むアコ(キュアミューズ)に対して、積極果敢に話しかける。
〇「プリキュアとして戦う動機は、皆の幸せを守る為ため」
〇「私たちはメフィストそのものと戦っているのではない、メフィストを操る悪い心と戦っている」
〇「自分の気持ちなんか分かるわけがない」と叫ぶミューズに、「私はミューズの心は分からない・・・だけど、
ミューズが何を考え何に悩んでいるかなど、ミューズの事をもっと分かりたい。
わかりたくて心に叫んでいる・・・」と説き
メフィストと戦う事を躊躇しているミューズに対して
「ミューズの気持ちをメフィストに思いのままぶつけてみては?」と諭している・・・
などと説いている辺りは、「さすが・・・・!!」としか言いようがないですね。
そのメロディの横でさり気なくリズムも
「たくさんケンカをしたけれど、それは相手を傷つけたいからではなく、相手の心を知りたいから・・・」と
言っていますけど、
これは奏が言うからこそ説得力がありますね。
初期の響と奏のケンカ三昧・・・
響と父親のすれ違い・・・
セイレーンのハミィへの嫉妬からの確執・・・・
初期の頃のスイートは、ホントにボロボロ状態でしたけど、
これは見方を変えると、
小さなきっかけで発生した不協和音も何もしないで放置し、コミュニケーション自体を拒絶してしまうと
やがてとんでもない事態を招いてしまう・・・
時には激しいぶつかりあいになろうとも、コミュニケーションを放棄せず、
「相手を分かりあう努力」を続けていれば、いつか必ず相手の事が少しずつ分かり合えてくる結果になる・・・
そうした事がスイートの初期から中盤のテーマだったと思います。
一方アコは・・・・
「父親のメフィストが悪の心に染まったことで母親と対立する事を防ぎたい」
という思いが通じてプリキュアになったものの、
「仮面を被り言葉を発しない」という事が、逆にコミュニケーションを拒否してしまうことになり、
余計に事態を重くしていたという皮肉な構図になっていったような感じもあります。
これは、段々と相手の事を認め合い尊重できるようになった響と奏と関係の対する
アンチナーゼだったとも言えると思います。
ま、それに対して「大丈夫だよ・・・私達を信じて・・・・」と背中を押してあげたのは
響であり、
響の成長の証でもあるような気もします。
そうそう・・・・
スイートの、ミューズとメフィストの父娘の関係は、
前作「ハートキャッチ」の最終決戦にて
ゆりの父親のサバーク博士を結局は救えなかった・・・・という少し後味が悪かった点を
ハートキャッチの世界を受け継いだ「スイート」の世界で
改めて「救済」を図ったというか、リベンジが出来た・・・と言えなくもないと思います。


それにしてもキュアミューズは可愛いですね・・・・!!
変身前があの毒舌のアコちゃんとは信じられない・・・・(苦笑・・)
そっか・・・・
アコも一応は(?)「プリンセス」なのですね・・・・
うーーん、この「ある意味万能振り」は、どこかの国の「ポンコツプリンセス」とはエライ違いだ・・・・(苦笑・・・)
面白かったのは、
アコが自らの秘密を話したとき、
「まさか、この生意気なチビが王女だつたとは・・・」と内心で(?)思っていたかもしれないエレンの反応ですね・・・・
そっか・・・・
エレンにとっては、王女とは雲の上の存在・・・・
ま、アコとエレンでは、「王女と侍女」の関係みたいなものかな・・・・
最初の頃、エレンはアコにかなり遠慮していて「王女様・・・」とか「ご無礼を・・・」とか言っていましたからね・・・・

改めて確認しておくと・・・・
メフィストは、ま・・・、要は「婿養子」なのですよね・・・・
音吉さんには、多分息子さんはいなかったのでしょう・・・・
だから実娘のアフロディテの「お婿さん」選びには、「公募」とか「他国からの政略結婚」(・・・??)
みたいな感じで色々と探し回ったのかな・・・・??
だけど・・・・
メフィストももしかしたら辛い立場だったのかな・・・・
強い妻に、頭が上がらない義父・・・・
所詮は「形だけの国王」扱いで、実権は妻が掌握・・・・
もしかして・・・・
「うーーん、これはたまらん・・」と内心で思っていて
そうした点をノイズに付かれてしまった・・・というのは考え過ぎなのかな・・・・??
だけど・・・・
今回の一件で、一応元の姿と心を取り戻すことが出来ましたけど
メイジャーランドに戻ったら、
妻のアフロディテに
「そこに座りなさい!!」と正座させられ、色々とクドクドこれまでの経緯についてお説教されたり
音吉さんから
「お前さんは、国王としての品格に欠けている・・・」と色々説教されたりして
色々と苦労が絶えないのかも・・・・(苦笑・・)
今回の話で、一時あわや「夫婦喧嘩バトル勃発・・・・??」みたいになりそうな雰囲気もありましたけど、
ゆり-サバーク、アコ-メフィストのような「親子バトル」は前例があるけど
こうした「夫婦喧嘩バトル」はありそうでなかった話だったから、これは一度見てみたかったような
気もしますね・・・・
(ま、多分アフロディテ様が勝つでしょうけど・・・・)


でも、やっばりキュアメロディは可愛い・・・・
いや、可愛いというよりは「美人系」なのかな・・・・
中性的魅力もあるし
時折見せる「憂い」を含んだ表情も素晴らしいし、
ポンコツな時のアホっぽい感じも後輩のハッピーには負けないものかあるし・・・・

さてさて・・・・・
次回は、いよいよ「ファルセット」が本領を発揮し出します・・・・
以前も書いたことがあるけど
音楽の声楽用語的には「ファルセット」とは「偽りの声」という意味もあります。
今までのファルセットが「偽り」とすると
これからからファルセットの真の姿なのか・・・・??
(ま、もっともファルセット自身もノイズに操られていたに過ぎない傀儡政権でしたけどね・・・・苦笑・・)
そして、
バスドラはともかく、あの美形幹部のバリトンさんは・・・・
次回以降最終決戦までは
あんな可哀想な姿になってしまいますからね・・・・・
だけど次回はハロウィン回ですけど
あの時の奏の魔女姿はとても可愛かったですね・・・・
そしてアコちゃんは、「お姫様」の姿でしたけど、あの髪型はとても可愛かったですね・・・
そしてエレンは・・・・
こともあろうに「黒猫」でした・・・・(苦笑・・・)
うーーん、何か関西弁で
「そのまんまやないか・・・・」とツッコミを入れたくもなりますね・・・・