ナチュラルローソン各店では2018年9月18日から10月8日まで「北欧フェア」が開催されています!
このフェアにおいては、フィンランドで有名なお酒のロンケロやかわいいムーミンの文具やデニッシュパンなど
普段なかなかお目に掛かれないフィンランドの商品が店頭に並べられていて
「へー、こんなすてきな商品もあるものなんだ!」と感心させられたものです。
女子旅の旅行先として今注目を集めている北欧ですけど、雄大な自然や治安のよさも含めて、
旅行先として人気があるのも当然の話だと思いますし、私も出来れば死ぬまでに一度ぐらいはスウェーデン・フィンランドは
訪れる事ができればいいなぁ~と実は思っていたりもします。
かわいい雑貨や美味しい食べ物が眠る宝庫として北欧は今後ますます人気が高まりそうなのは間違いないのかも
しれないですね。
今回の北欧フェアの中でも特にいいなぁ~と感じたのはムーミンママのシナモンブレッドパーティー缶だと思いました。
これはムーミン好き必見とも言えそうですし、かわいいムーミン缶は即売り切れの可能性すら
あるのかな・・?とも思ったほどです。
(缶の中に入っているビスケットは、ムーミンやミーなスナフキンなどムーミンキャラの皆様たちをデザインしたものです)



後述しますけどアニメ作品や絵本やテレビCM等の影響も相当大きいとは思うのですが、
一般的に多くの日本人にとって「フィンランドを代表するものとは?」という問いには「ムーミン」を推されると思いますし、
クラシック音楽好きの皆様にとっては、J.シベリウスを推されると思いますし、
「ガールズ&パンツァー」好きの皆様にとっては言うまでも無く「継続高校」を推されるのではないかと思います。
(「この継続高校の名前の由来って何なの・・?」と気になる方はこの下をご覧頂ければ分かるのですけど、そこにあるのは
第二次世界大戦中のフィンランドが当時の超大国・ソ連と二度に渡るソフィン戦争を繰り広げ、自国へのソ連の侵略に
いかに壮絶に戦い抜いたのか、その血みどろの歴史がそこにはあると言う事なのだと思います)
さてさて、ナチュラルローソン限定の「ムーミンママのシナモンブレッドパーティー缶」ですけど、
シナモンとカルダモンが効いたムーミンの仲間たちの形をしたビスケットが缶の中に入っています。
食べ終わった後に、ムーミングッズの飾りとか小物入れ等にも使える事はとてもエコですてきな事だと思います。
ナチュラルローソン限定のムーミン缶は二種類発売されていて、一つが上記画像でレビューさせて頂きました
ムーミンママのシナモンブレッドパーティー缶でして、 こちらの価格は650円(税込702円)で、
もう一つの缶はムーミンママのシナモンブレッドでして、こちらの価格は350円(税込378円) となっています。
ビスケットのデザインのムーミン・ムーミンパパ・ムーミンママ・スナフキンたちはとてもかわいくデザインされていますね~!


フィンランドが誇る世界的な大作曲家というと言うまでも無くJ.シベリウスがいっちば~ん!有名だと思うのですけど、
シベリウスが残した曲の中でも、カレリア組曲・交響曲第2番・ヴァイオリン協奏曲などと並んで大変人気が高く
通俗名曲としてもお馴染みの曲が交響詩「フィンランディア」であると思います。
この曲はフィンランドの「第二の国歌」と呼ばれる事も多々ありますし、
作曲当時の、フィンランドに対するロシアの圧政に対する反骨心・反発力が曲の至る所から感じることが出来ます。
19世紀末において、当時の小国フィンランドが当時の大国であるロシアから真の独立を勝ち取ろうと
ロシアに対して決して屈服する事は無かったあの気骨は共感するもの大なのだと思います。
日本ではあまり知られていない事ですが、第二次世界大戦直前に、ドイツとソ連の秘密協定によりポーランド併合を
認める代償としてドイツはソビエトのフィンランド併合を黙認するという事になってしまい、
スターリン率いるソ連は雪崩を打ってフィンランドに侵攻を図ります。
そして当時のフィンランドは、そうしたソ連軍の侵攻にすさまじい抵抗を示し結果的には国家併合という事態は
回避する一定の成果は挙げていますし、第二次世界大戦後に他の東欧諸国がソ連の衛星国家状態化したのとは対照的に
フィンランドとしての独立を勝ち取り、フィンランドは西欧諸国の一員として今現在に至っています。
しかしその代償としての戦禍の大きさはあまりにも壮絶なものがあったということなのです。
上記のスターリンによるソ連のフィンランド侵攻は歴史的には「ソフィン戦争」として刻まれています。
そしてこのソフィン戦争は、二回に渡って繰り広げられたため、一度目の方は冬戦争、二度目の方は継続戦争とも
呼ばれています。
後述する「ガールズ&パンツァー」の継続高校の校名の由来はこの「継続戦争」に由来するものと思われます。
第二次世界大戦開始から間もない頃、ソ連はフィンランドに対して国境地帯の領土割譲と基地提供を要求するという
無茶振りをしてきます。
フィンランド政府が拒否すると、当時のソ連とフィンランドの不可侵条約を破棄し、
1939年11月に侵攻を開始し、ここにソフィン戦争が開始されます。
フィンランド軍は凄絶な戦闘を続けてソ連軍を阻止し、他国もソ連のフィンランド侵攻に関しては批判を繰り返し、
国際連盟もソ連を除名する措置を取ったので、
当時のソ連は「近い将来に独ソ戦が開始されるのは間違いなさそうだし、ここで国際的に孤立するのはまずいのかも・・」という
思惑もあり、1940年3月に一旦は平和条約を締結し講和が一時的に成立します。
ソ連の犠牲も大きかったですけど、フィンランドも2,5万近くの戦死者を出し、カレリア地方等の一部領土譲渡に
応じざるを得ず、この戦いを第一ソフィン戦争または冬戦争と呼ばれます。
しかし、これで終わった訳ではありませんでした・・
冬戦争以降も引き続きソ連からの過酷な圧力を受けていたフィンランドは、
「敵の敵は友」という理屈もあるのかもしれないですけど、ソ連と敵対関係にあった当時の枢軸国側・・、
つまりドイツ、イタリア、日本に付く事を選択せざるを得ないと言う大変苦しい選択を取ります。
当時の世界情勢としては第二次世界大戦真っ盛りで、開戦直後はドイツ軍が破竹の勢いであった事もあり、
他国はフィンランドを助ける余裕が全く無かったという事もあったのかもしれないです。
そして結果的にフィンランドはドイツへの協力という事に国の方針をシフトし、ここに枢軸側国として第二次世界大戦に
参戦する事になってしまいます。
日本の歴史の教科書では枢軸国というと、ドイツ・イタリア・日本という全体主義国家というイメージが大変強いとは
思いますし、一般的には枢軸国側にムーミンの国でもあるあのフィンランドが加わっていたとは知らなかったし意外という方が
ほとんどなのかもしれないですね。
だけど言うまでも無くフィンランドは全体主義国家ではありませんし、あくまでソ連からの民族としての独立を勝ち取るために
ソ連に対する対抗措置として苦渋の選択を取ったという事なのだと思います。
1941年に独ソ戦が開始されると同時にソ連との戦争再開に踏み切る事になります。
こうしてフィンランドは枢軸国側としての戦いを余儀なくされ、この事は連合国側から敵視されることになってしまいます。
国際連合の憲章では、今現在もドイツと日本は第二次世界大戦の敗戦国として「敵国家」と規定されているのですけど、
もしかしたら・・?
上記のような理由でフィンランドも今現在でも国連からは敵国扱いをされている可能性もあるのかもしれないですね・・
カレリア戦線ではソ連軍が大規模な砲撃と爆撃機による大攻勢を展開し、
フィンランド軍は何とか踏みとどまりソ連軍は大苦戦を強いられることになりますし、
ソ連という大国を相手にしたこの驚異の粘りと決して屈しない戦いぶりは世界を驚嘆させたものですし、
冬戦争時のソ連軍の苦戦がヒトラーに独ソ戦開始とレニングラード包囲作戦の決断をさせた一つの理由になっているとも
言われています。
とにかく、国土も人口も兵器も何もかもソ連に比べたら圧倒的に劣る小国・フィンランドがここまで大国・ソ連に対して
抵抗をしまくり「ここにフィンランド魂あり!」というものを世界に見せつけたあの勇敢さは
壮絶なものがあると思いますし、歴史的にソ連に苦しめられてきたフィンランド人の怒りの蓄積がこの二回にわたる
戦争にも反映されたのかもしれないです。
1944年に枢軸側から離脱することを条件に和平が成立したものの、
領土の割譲と莫大なソ連に対する賠償金の支払いが講和条件とされてしまいます。
この第2次ソ連=フィンランド戦争は「継続戦争」とも言われ、6万5千の戦死者をフィンランド側にもたらしています。
繰り返しになりますけど、
フィンランドという国家自体は別にナチス政権みたいな全体主義国家ではないけど、結果的に枢軸国側寄りの立場として
冬戦争~継続戦争というソ連の侵略に対する国家的防御としての戦争を遂行せざるを得なくなってしまい、
戦後はソ連から賠償金を請求されてしまうという歴史的事実をご存知の日本人って多分そんなにいないと思います。
しかし、驚くべきことに国力をあげて短期間でこの賠償金を支払い完了させ、支払完了後は驚異的な経済発展と国力回復を
成し遂げています。
シベリウスが交響詩「フィンランディア」を作曲していた頃は、大国・ロシアの圧政に苦しみ
第二次世界大戦中は、ソ連からの侵略と戦後の賠償責任に苦しみ、
フィンランドという国は、欧州とロシア(ソ連)の二つの巨大勢力の間に埋もれる小国の悲哀みたいな立ち位置の国家と
言えるのかもしれません。
しかし概してそうした小国はこのフィンランドもそうですけど、実にある意味したたかです!
否! 小国の知恵としてそうならざるを得なかったのだと思いますが、その小国は現代においては
「世界の一つのモデル国家」みたいな様相すら呈していると感じられます。
今現在では北欧の教育大国にして、IT大国としての地位は既に確立されていると思われますし、
有名な携帯電話メーカーのノキアやオープンソースOSであるLinuxの故郷であり、
「フィンランド式」とかいう教育メソッドにおいては、教育産業からも注目を集めていたりもします。
ムーミンの故郷であることを知っている方も多いでしょうし、
サンタクロースへの手紙の届け先であると認識している人もいるかも知れません。
地理的にはそれほど広くは無いし人口も対して多くは無い小国なのですけど
「小さいけどキラリと輝く国家」の一つだと思われます。
1984年に当時の日本の首相・中曽根康弘氏は「フィンランド化」という表現を用い、
「日本が防衛努力を怠ると、フィンランドの様にソ連の属国になる」という事を言いたかったようですけど、
中曽根氏にとってみれば、フィンランドの過去の歴史やフィンランドの国民がいかに「血の汗」を流して
ソ連との戦いを耐え凌ぎ、ソ連からの独立を果たしているという認識は薄かったと言えるのかもしれないですね・・
ガールズ&パンツァーでもフィンランドに縁がある高校も登場していました。
それがミカ隊長率いる「継続高校」なのですけど、
この校名は上記の第二次ソフィン戦争とも言うべき「継続戦争」に由来をしています。
そのため、ソ連に由来する「プラウダ高校」とは大変仲が悪いことは、歴史的に見ても仕方がないのかもしれないですね・・
貧乏高校ではありますけど戦車道は盛んに行われていますけど、
貧乏校ゆえに所有する戦車はフィンランドの他にソ連、ドイツ、フランスなど各国の戦車も組み込んで構成されています。
試合においては、西住みほたちみたいなとてもかわいい制服ではなくて、ジャージ姿で試合を行っています。
劇場版にて生徒であるミカ、アキ、ミッコの三人が初登場し、大洗エキシビションマッチの観戦に訪れていたものの、
そこの試合には参戦せず傍観をしています。
この観戦時のミカの醒めた皮肉屋っぽい雰囲気は、ムーミンのスナフキンを連想させるものは多分にあると思います。
劇場版のメインの話でもある大洗女子と大学選抜チームとの試合においては、他校の面々と共に助っ人として駆け付け、
アンツィオ高校、アヒルさんチーム、カメさんチームと共に「どんぐり小隊」を結成し、
カール自走臼砲の周囲を防備している3輌のパーシングを単騎で相手取り、
最後は相討ちになるも3輌撃破に成功し、結果的に大洗女子の勝利に多大な貢献を果たしています!
継続高校3名(ミカ=Mika、アキ=Aki、ミッコ=Mikko)の名前は、いかにも日本の女の子っぽい名前なのですけど、
フィンランド語では典型的な男性名としてお馴染みな名前なそうです。
それは劇場版でのあの豪快で逞しい戦いぶりを示唆しているような名前でもあると思いますし、
やはりここにあるのは、冬戦争・継続戦争を戦い抜いたフィンランドの遺伝子がミカたちにも時代を超えて
受け継がれていたという事なのだと思います!
継続高校の3人の中で一番人気なのはミカなのだと思われますけど、ミカは継続高校チームの隊長兼
BT-42に搭乗し戦車長兼砲手を担うっています。
フィンランドの民族楽器・カンテレを携えており、独特の音を奏でているシーンは映画の中ではお馴染みですよね~!
ミカは常にチューリップハットをかぶり、人生訓のような哲学じみたフレーズを口にしているものの
そのほとんどが否定的なものであるため、アキに「ひねくれてる」と言われていたりもします。
その雰囲気はどことなくスナフキンを思わせるのですけど、だってフィンランドに由来した学校でもありますので、
それはある意味お約束なのかもしれないですね~
結果的に大洗連合チームの中で大学チームの車両を3両撃破したのはあんこうチームのⅣ号戦車と継続高校のBT-42だけで、
継続高校は単台で3両を撃破しており、その強さは既に実証済ですし、あの強さのDNAはフィンランドの継続戦争に
「誰にも屈しない!」という民族としての誇りと維持に由来するものなのだと思います!

劇場版で登場した「カール自走臼砲」ですけど、あれはとんでもない大学側の秘密兵器だったと思います!
最初に見た時は「高校生相手にそんなにムキにならなくてもいいじゃん!、そんな凄まじい破壊兵器持ち出さなくてもいいのに」と
思わせるくらい、とにかく凄まじいインパクトがあったと思います。
少なくとも「戦車」の概念はとっくに超えていると思いますし、
映画においても、とにかく頭上からなにかとてつもない最終兵器が落ちてくる、そしてこの世の終わりといった雰囲気は
あったと思います。
まさしくあれは「最終兵器」、そして秘密兵器に相応しいものであったと思います。
だって、あれをまともに食らったら一撃で走行不能状態に陥るのは目に見えていましたし、
実際の映画館でも、あのカール自走臼砲がどっかーーーんと上から砲撃を放ったシーンは、
館内全体がビリビリと振動する位の凄まじい大轟音でした!
あの迫力はとにかく「凄まじい」としか言いようがないですっ!!
あの臨場感は多分ですけど、自宅等の再生機器では十分に再現出来ないと思いますし、あの場面だけでも
実際に映画館に行った元は間違いなく取れると思います。
「カール自走臼砲」ですけど時速10キロで走行速度は遅いし小回りも効かないみたいな話は
聞いた事があるのですけど、映画の中においては、
結構俊敏に自由自在に駆け回っていたみたいな印象はありました。
この「カール自走臼砲」に立ち向かっていったのは、
杏が乗り込む生徒会チーム・バレー部チーム・アンツィオ高校・継続高校といったどちらかというと「ちびっこ戦車」でした。
当初の話としてはあくまで「偵察」が目的だったと思うのですけど、
「この四両で仕留めちゃおう!!」と杏が現場判断でまたまた無謀な事を言いだすのですけど
これが結果的に大正解という事になってしまいましたね!!
アンツィオが飛び込んでいき、そのアンツィオを踏み台にしてのバレー部チームによるカールの砲台に的を絞った砲撃は
バレー部による炎のアタックシーン!!でした~!
そしてこのシーンを後方支援していた継続高校の働きぶりも素晴らしかったですし、
M26パーシングを3両撃破するという快挙を為し遂げたあたりもガルパンファンを映画館で狂喜乱舞させていたと思います!
ミカはそれでもとてもクールであり、
みほは「戦車乗りは血の気が多い人が多いから・・」と言っていたシーンもありましたけど、
その中にあっては珍しいクールキャラだったと思います。
ガルパンの中でクールキャラというとノンナが大変印象的でしたけど、ノンナは結構早い時間帯に
カチューシャを助けるために自分の身を犠牲にして散ってしまいましたので勿体無いという感じはありましたけど、
散り際のノンナの
「カチューシャ・・・あなたは一人でも戦える・・」みたいなセリフは本当に泣かせるものがあったと思います。
あれれ・・ナチュラルローソンのムーミン缶がなんかとてつもなく飛躍した記事になってしまいました・・(汗)
とてつもなく話があっちへこっちへ飛びまくった記事でしたけど、この記事書いていたら久しぶりに
ガールズ&パンツァーの劇場版を観たくなってしまいました!