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マウンテンプクイチ先生の「球詠」、2023年2月現在の最新刊第12巻
2020年のマイベストアニメ作品でもあった「球詠」ですけど、
(アニメの放映時期はコロナの第一波真っ盛りで日本全国に緊急事態宣言が発令され、その影響もあり多くのアニメ作品が
放映延期になりましたし、「ヒーリングっとプリキュア」ですら二か月近く放映休止に追い込まれていましたが、
「球詠」は部分的に作画崩壊も起こしながらも無事に最終回まで放映されていたのは印象的でした!)
原作漫画は2023年2月時点で第12巻まで刊行され、今年の夏頃に発売されると思われる13巻は新越谷-美園学院の試合の
終盤が描かれると思われます。
球詠はJKさんたちによる熱い高校野球をベースにしているのですけど、作者のマウンテンプクイチ先生の世界観では
なんとなくですけど、「埼玉のJKさんたちによる高校野球は常に全国でもベスト4にはいるくらい強いのだけど、
最も強い野球県は福岡県なのかな・・?」と感じたりもします。
実際新越谷高校のファーストであり4番打者の中村希は福岡県東区出身ですし、
(本人は博多区と混合されることを嫌がり、「うちは東区やけん・・」と言っていたのも印象的でした)
そのせいもあるのか新越谷のメンバーは、例えば中村希・武田詠深・川崎稜・川原・藤原など福岡ソフトバンクホークスまたは
南海ホークスの選手に由来している名前が多いのも大変印象的です。
(もっとも、最近では藤原というと大阪桐蔭からのドラフト一位でもあり2021年8月の月間MVPでもあり、球界の中でも
屈指のイケメンさんのマリーンズの藤原だと思います!
藤原の昨年の成績は本人にとっても不本意以外の何物でもなく、マリーンズ浮上は私的には藤原次第とすら感じています)
福岡県というと、「ラーメン大好き小泉さん」にとっては「とんこつラーメンの聖地」と思っていらっしゃると思いますし、
当ブログでは吹奏楽を重要なカテゴリの一つに設定していますけど、
福岡の吹奏楽というと最近の当ブログでもスミスの「ダンス・フォラトゥーラ」について記しましたけど、この曲に関しては
誰がなんといっても福岡の精華女子高校吹奏楽部による後世に語り継げられるべき圧倒的な超名演が大変印象的ですし、
精華女子による同じくスミスのフェスティヴァル・ヴァリエーションやルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲や
バーンズの交響曲第3番などの名演も素晴らしいかったですし、他にも女子高吹奏楽部のパイオニア存在ともいえる
中村学園や、福岡工大城東、嘉穂なども大変印象的です。
そして福岡というととんこつラーメンもそうですけど辛子明太子などとにかくおいしい食べ物が溢れていて、
名物・銘菓・名所が揃っている素晴らしき県だと思いますし
(名物も名所もなにもないない、なーんにもない、あるのはアニメ聖地と十万石まんじゅうだけ・・と自虐している埼玉県民に
とってはうらやましいエリアだと思います)
ただそうした素晴らしき福岡県にあって唯一「これだけは絶対に許せない・・」と思うのは福岡ソフトバンクホークスでして、
昨年の千葉ロッテマリーンズは2019年以来のBクラスに沈んでしまいましたけど、実はオリックス・西武・楽天・日ハムには
勝ち越しまたはイーブンであったのに対して福岡ソフトバンクホークスにはホークスにだけ大きく負け越し、
これが結果的にマリーンズにとっては致命傷になりましたし、
昨年はマリーンズファンにとってのホークスとは「顔すら見たくない対戦相手」という感じでしたし、それに輪をかけるように
マリーンズの絶対的守護神のオスナをホークスに引き抜かれ、マリーンズファンにとっては
「2017年のデスパイネの引き抜きに続いて今回も金満球団のホークスに札束攻勢でオスナすらも引き抜かれてしまった・・」
みたいな遺恨が発生していると言えそうです。
それにしてもホークスは2年連続でパ・リーグのリーグ優勝を逃し、「今年は何が何でも・・」という想いもあるのでしょうけど、
オスナを引き抜いたばかりでなく、FAで日ハムの近藤を引き抜き、さらにメジャーから有原までも引き抜いてしまい
「そこまでして優勝したいのか・・」とすら感じてしまいますし、貧乏球団のマリーンズにとってはため息しかでないです・・
今年のプロ野球はセ・リーグが3月31日が開幕で、パ・リーグは一日早い3月30日が開幕となっています。
マリーンズの開幕カードがなにかと怨念があるというのかマリーンズファンにとってはある意味遺恨対決にも
なりそうな対戦カードでもあるというのか福岡でソフトバンクホークス-千葉ロッテマリーンズがマリーンズの開幕ゲームでも
あったりします。
そうした訳で今年は例年以上に「ホークス憎し・・」みたいな怨念(?)が蓄積されてもいますので、開幕戦のホークスにおいては
ホークスを叩きのめしてほしいと願う反面、現実的には「今年もホークスには苦杯を味わい続けるのかも・・」と今から
予想してしまう感じでもありそうです。
「球詠」の新越谷高校のメンバーは上記で書いた通り、福岡ソフトバンクホークスの選手たちが元ネタというかモデルに
なっている選手たちが多くて、球詠ファンの私としては痛しかゆし・・みたいな気持ちにもなってしまうのですけど、
新越谷のキャプテンにしてチームの守備の要のセンターを務めているのは岡田怜ですけど、その岡田怜のモデルは
千葉ロッテマリーンで2018年まで長きにわたって外野守備で多大な貢献をされていた岡田幸文選手です。
岡田はプロ1年目の2009年に支配下登録され、2010年の日本シリーズ第7戦で浅尾拓也からタイムリーを放ち、
チームの日本一達成に貢献したこともありました。
2011年は全試合センターで出場し、完全無失策359のリーグ新記録に、351刺殺と文句なしのゴールデングラブ賞を
獲得していたりもします。
翌2012年はリーグ2位となる319刺殺をマークしゴールデングラブ賞を2年連続で獲得されていました。
現役を引退するまでのプロ10年間で、2501打席(2247打数)に立ったもののホームランはゼロという日本プロ野球記録も
残されている事でも一部でよくネタにされています。
(2014年7月31日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ入りからの連続打席無本塁打記録を更新しています)
なお、ホームラン自体は高校時代に1本打った事もあるそうです。
岡田選手と言うと長打力はあまりなく打撃成績は正直微妙でしたけど、数少ない守備だけで稼げた選手とも言えそうです。
その広い守備範囲は「エリア66」と呼ばれ、並の野手には到底捕れないような打球を捕球されると
「残念、そこは岡田だ」というネットでのコメントが多数ついていたのもすてきなエピソードです。
球詠は傾向として一つのチームにおいてそれぞれプロ野球球団の実在する(していた)選手をモデルにすることが多いのも
特徴で、たとえば梁幽館は日ハムを、柳大川越は中日を、熊谷実業は阪神をそれぞれモデルにしているようにも
思えます。
さてさて、球詠の第12巻は関東大会出場をかけた埼玉県大会準決勝の新越谷-美園学院の試合が描かれていて
(おそらく今年の夏頃に出る13巻もその激戦の続きがメインだと思われます)
その美園学院の選手たちの多くが実は千葉ロッテマリーンズの選手をモデルにしています~♪
球詠はついつい新越谷高校を応援したくなりますけど、新越谷-美園学院の試合の時や美園学院の試合の時は
「美園学院頑張れ~」となってしまいそうです。
美園学院は漫画の設定の上では大変な強豪校の一つで、春の全国に出場し夏の大会も決勝までコマを進めたものの
咲桜に惜敗しています。
ちなみにですけど美園学院のモデルは浦和学院であったりもします。
浦和学院の近隣には埼玉スタジアムがありますし、最寄駅は埼玉高速鉄道の浦和美園駅または大宮駅からのバス便
という事になるかとは思います。
2013年においては春の選抜甲子園で埼玉県に真紅の優勝旗をもたらしてくれた学校でもありますけど、その時のエースが
現在マリーンズの貴重な先発左腕でもある小島投手です。
「美園」という地名を聞くとサッカーファンの皆さまでしたら、「埼玉スタジアムがあるところね」と言われると思います。
浦和レッズの試合やサッカー日本代表の国際Aマッチなどでも頻繁に使用されていますし、
FIFAワールドカップ予選や親善試合において日本代表のホームゲーム開催実績を多く持ち、
首都圏では横浜国際総合競技場とともに日本代表の事実上のメインスタジアムとして用いられている競技場であったりも
しますし、埼玉関連ネタでは数少ない全国的に通用するワードなのかもしれないです・・
だけど、このスタジアムに来たことがある人ならば、多分ほとんどの方は感じると思うのですけど、
とにかく「交通アクセス」は良くないですね・・
名前は「埼玉スタジアム」ですけど、浦和駅や大宮駅から近い訳でもなく浦和駅からバスを利用すると
40分程度は掛かると思います。
最寄駅は埼玉高速鉄道の「浦和美園駅」なのですけど、浦和美園駅から埼玉スタジアムまでは
徒歩で20分程度は覚悟された方が宜しいと思います。
決して駅から間近という事ではないです!
埼玉県の事を全然知らないで、サッカー観戦だけを楽しみに浦和に来られた方は、
「埼玉スタジアムって、浦和駅から徒歩10分程度じゃないの・・? なんでこんなに遠いの・・!?」と愚痴られるのかもしれないですね!
この「埼玉高速鉄道」ですけど、とにかく料金が高い!!事でも知られています。
初乗り運賃は210円で、これは日本の地下鉄として京都市営地下鉄と並ぶ最高額であり、
全体的にも日本の普通鉄道としては高額の部類に入ると言われています。
この鉄道は、都内の地下鉄南北線と乗り入れの形をとっていて、
都内からこの鉄道を利用すると、南北線利用の間は料金が普通に設定されているのに、
赤羽岩淵からの「埼玉高速鉄道」に入った瞬間から料金が大幅に上がるというイメージがあったりもします。
赤羽岩淵から終点のこの「浦和美園」まで7駅だけど運賃は470円で、
都内の王子駅から浦和美園まで乗った場合は640円も掛かります!
この運賃の高さは千葉県の北総線を彷彿とさせてくれていると思います。
その浦和学院をモデルにした学校が球詠で登場する美園学院なのですけど、冒頭で触れたとおり各キャラの大半は
千葉ロッテマリーンズの現役または過去のレジェンドたちの名前に由来しているので、マリーンズファンとしては
たいへんありがたいですし嬉しいですね~♪
美園学院の控え投手は黒木投手ですけど、黒木というというまでもなくマリーンズのあの炎の投手と呼ばれ
マリーンズが本当に信じられないほど弱かった1990年代後半のマリーンズ先発投手陣を小宮山さんと共に支え続けた
エースであり、あの熱い投球や気迫で投げ続けた真摯な姿勢は私たちマリーンズファンは永遠に忘れることはないです!
マリーンズは実は1998年に今現在も破られていないプロ野球記録の18連敗というある意味とんでもない記録を有している
チームでもあります。
マリーンズ14連敗で迎えた1998年7月4日のダイエー戦にて5時間9分の熱闘の末敗戦し、翌日のダイエー戦にも敗れ、
当時のプロ野球記録に並ぶ16連敗となり、更に悲劇は続くことになります。
それが後に「七夕の悲劇」ともいわれる話でもあるのですけど、17連敗阻止をかけて臨んだ試合において、
マリーンズはエースの黒木を送り出し。
2点リードを保ったまま9回裏2死一塁の勝利目前までたどり着きましたけど、同点2ランホームランを打たれて追いつかれ、
黒木はマウンドに膝から崩れ落ち、マリーンズナインが集まっても立ち上がることはできない程の痛々しい姿では
ありました。
延長12回裏、マリーンズはサヨナラ満塁本塁打を打たれ、ここにプロ野球記録を更新する17連敗目を喫しました。
そして次の試合にも敗れ、18連敗まで泥沼連敗が続き、連敗が止まったのは七夕の悲劇の二日後のマリーンズ-オリックスの
試合で、小宮山が被安打14、6失点しながらも完投し、9-6で勝利を収め、連敗は18で止まり、
小宮山から始まった連敗は小宮山で終わったという事になります。
この年のマリーンズは最下位に沈みましたけど、七夕の悲劇を経験した黒木は、自身初のオールスターゲーム出場、
最多勝、最高勝率、防御率リーグ2位と一人気を吐いたものでした。
2005年のマリーンズの日本一の頃には黒木投手には往年の力は残っておらず、黒木さんとしても悔しい日々を
過ごされていたのかもしれないですけど、それでも私たちマリーンズファンはあの18連敗のように本当に弱いころの
マリーンズを孤軍奮闘して支えてくれた黒木投手を今でも誇りに感じていますし、その黒木さんが今年から
マリーンズの投手コーチとなりマリーンズに帰ってきてくれたことをとても嬉しく感じたりもします。
美園学院の第二控え投手は小宮山ですけど、この名前のモデルは当時のロッテの投手陣の中でも屈指の知性派で
現在は早稲田大学野球部の監督も務められている小宮山悟さんです。
そして美園学院の控え捕手は田村ですけど、これはいうまでもなく2020年までマリーンズの正捕手を務めていた田村が
モデルだと思います。
21~22年の田村は井口監督体制下ではなぜか??干されていて冷遇され二軍暮らしが続き、井口監督がもしも昨年そのまま
続投となっていたらほぼ間違いなくFA宣言をして他球団に移籍したものと予想しますけど、新監督の吉井さんになにか
感じるものがあったかどうかはわかりませんけどそのままマリーンズに残留してくれましたので、松川もまだまだ2年目という事で
経験と打撃力不足においては田村捕手の力は不可欠ですので3年ぶりの思いを試合にぶつけてほしいです!
美園学院のエース投手は園川萌ですけど、名前のモデルは1980年代後半~90年代にかけて先発投手として
活躍された園川一美です。
園川は本当にロッテの暗黒時代と現役時代が重なっていて、通算成績は76勝115敗となっていますけど、他球団だったら
もっと勝てていたようにも感じられます。
尚、1989年には規定投球回数に達して防御率6点台という大変珍しい記録をマークしたけど奪三振率はリーグ1位という
ある意味凄い快挙も成し遂げています。
美園学院の選手たちは他にも、1番・ファースト、愛甲 3番・センター、平井 4番・ライト、諸積 5番・サード、堀
6番・ショート、初芝といったどちらかというと1990年代後半の超・弱かったころのロッテの名選手たちをモデルとした
名前が多くて、マリーンズファンとしては「なつかしいね~♪」という気持ちで一杯です!
愛甲は甲子園の活躍も印象的でしたけどもプロ入りしてからはどことなく悪役みたいな雰囲気もありましたし、それが
現在でもちょとクセの強いネットでの野球評論家みたいな印象にもつながっていそうです。
平井はちなみに1991年のパ・リーグの首位打者でしたけどとにかく印象の弱さとか存在感の薄さでは
光っていたような感じもします。
初芝さんはとにかくあの光るいぶし銀みたいな存在感と打撃力は印象的です。
諸積はあの愛すべきキャラもよかったですし、漫画「球詠」の諸積は一年生ながらも美園学院の4番に座り、詠深から
序盤にスリーランホームランを浴びせ、結果論になるのですけど(ネタバレになるのであまりかけないけど)
新越谷は結局美園学院に敗退し関東大会出場は逃してしまいますけど、
諸積のあの打撃力は現役時代のロッテの諸積を彷彿とさせられてしまいそうです。
現役のマリーンズの選手の中では田村のみがモデル選手となっていますけど、今だったら佐々木朗希や安田、山口
などは登場してもいいのかもしれないです。
とにかくあと一か月程度で日本のプロ野球も開幕しますので、吉井新監督の下で2020~21年以上の躍動を
期待したいと思いますし、選手の皆様を今年もしっかりと応援をさせて頂きたいと思います。