
今現在の学校給食は多分ですけど、昭和の頃の一部の学校給食で見られたような激マズ給食はないのかもしれないです。
私自身の記憶の中では・・
例えばですけど、シチューの粉がダマになり魚の骨とかこげた玉ねぎが浮かんでいたような感のある激マズクリームシチューや
なんの魚なんだかよく分からないやたらと身が赤いヘンな味の魚の竜田揚げとか
酸っぱいを通り越してなんか腐った酸味のような感のあるきゅうりとわかめの酢の物とか
やたらと麺が固まってひっつきまくっていた激マズのうどんのソフト麺とかレバーの唐揚げとか
やたらと生臭い煮魚とか、中に缶詰のパイナップルが入っていてやたらと甘い酢豚とか
豆の食感がとにかく硬くてしょっぱかったグリーンピースご飯のあの腐ったような匂いとか、
思い出すのも嫌なメニューは多かったような印象もあったりします。
私、今現在でもそうなのですけど、実は牛乳自体はそれほど好きではありません。
飲めないという訳ではありませんし、普通に飲めますし、例えばお風呂上りに飲むコーヒー牛乳とかいちご牛乳とか
ミックスフルーツ牛乳の美味しさは格別なのだと思います。
だけど普通のそのままの白い牛乳はあまり好きではないですし、学校給食で出されていた牛乳も仕方なく
しぶしぶ飲んでいたという感じだったと思います。
そうした只でさえあまり好きではない普通の白い牛乳に対して、「このメニューどうみても牛乳と合わないでしょ・・!?」
みたいなものが結構普通に給食として出されていたのが当時の学校の昼休みの日常風景だったと思います。
そしてその代表的な事例が主食がご飯の時の牛乳なのだと思います。
当時の栄養管理士の皆様たちって「牛乳に白いご飯は合わないじゃないの・・?」と感じなかったのかな・・?
例えばですけど、主食が白のご飯で、おかずが、1.きゅうりとわかめの酢の物 2.イカと里芋の煮っ転がし で
デザートがわらびもちの時の飲み物が牛乳なんて、あのありえない組合せは最悪でしたし、
こうしたいかにも和食という感じのメニューに牛乳がつけくわえられると、それを飲み干すのが結構しんどかったような
記憶がありますね。
気持ちとしては「出来れば給食で牛乳はあまり飲みたくないね・・」という感じだったと思います。
クラスメイトの中にも牛乳が苦手・・みたいな子は結構何人もいたような記憶がありますけど、
もしも担任教師が厳格で煩い教師の場合は、最悪な場合ですと
「牛乳を飲むまで放課後も帰宅してはいけない! 自分の目の前で牛乳を飲み干せ!」と厳命し、
クラスの女の子を毎日のように泣かせてしまう厳格教師が当時は結構いたようにも記憶しています。
今現在、担任教師がそんな事をやらかしてしまったらも親とかPTAからの抗議は凄まじいと思われますし、
「子供が牛乳アレルギーだったらどう責任取るんですかっ!!」と逆に訴訟を起こされそうな懸念ももありますよね・・
私が小学生の頃あたりまでは、どちらかというとそうした厳格教師とか体罰教師なんか普通にいたような気がします・・
女性教師の中でも、普通に女の子たちをビンタしたり、お尻を叩いたりしていた時代でしたので
そうした牛乳が嫌いな児童でも無理やり飲ませる風潮も当時はあったのかもしれないですね・・
私自身、昔も今もこんにゃくと納豆は「どんな事があっても絶対に食べられなくて大嫌いな食品」の双璧なのですけど、
小学校の頃の学校給食は幸い当時はまだご飯食は未導入で全てパン食でしたので、納豆が出ることはなかったものですけど、
(学校給食にごはん食が導入されたのは私が中学生以降の話でもあります)
コッペパンと白い牛乳のおかずとして「大根・うづらの卵・玉こんにゃく・ちくわ」などが煮込まれたおでんが出ることもあり、
そうした厳格教師の前で玉こんにゃくを残してしまうと、
「こんにゃくは胃の掃除をしてくれる貴重な食材」とか言いだし、やはり「食べるまでは昼休みは教室内に残っていなさい」と
厳命され、しぶしぶ玉こんにゃくを無理やり食べたというか・・噛まずに丸のみした記憶は何度かあります。
というか・・玉こんにゃく丸呑みして喉がつまって呼吸困難を万一起こしたら・・と思うと今更ながらぞっ・・としてしまいそうです。
とにかく当時は学校教師によって大嫌いな食材でも無理やり強制的に食べさせられるという指導は日常茶飯事だったようにも
感じられますけど、当時って今で言う所の「食物アレルギー」という概念はなかったのかな・・?
それとも当時の日本においては、食べ物アレルギーを起こす事の方が珍しい・・という感じだったのかもしれないです。
(花粉症とかアレルギー症候群が大きく取り上げられるようになったのは平成以降の話なのかもしれないです)
それにしても学校給食ってどうして「牛乳」があんなにも定番なんでしょうか・・?
確かに栄養価は高いし、児童生徒の発育には欠かせない飲み物だというのは百も承知はしているのですけど、
なにも毎日出さなくてもいいのに・・という感じで、私は小学校から中学まで9年間飲まされ続けたという感じがします。
上記でも触れた通り、私が中学校の頃あたりで初めて学校給食として「ご飯」が登場したのですけど、
白飯と牛乳というのも相性としては最悪に近いものはあるんじゃないでしょうか・・??
例えば、パンに、里芋とイカの煮物・キュウリの酢の物と牛乳と言う組合せも相当シュールだと思うのですが、
ごはんにクリームシチュー・サバの竜田揚げ、そして牛乳と言う組合せもやはりシュールなのかなぁ・・と今にして思うと
そう感じるのですけど、
とにかくあの当時は、とにかくどんな食べ物であっても、ご飯でもパンでも麺類でも、飲み物は「白い牛乳」というのは
変わり映えのしない定番メニューだったと思います。
カレーライスに牛乳と言うのはなんとなくわかるのですけど、
白米のご飯と牛乳と言うのは、やはり誰がどうみても「違和感」がありますよね・・
牛乳は、お風呂上りならゴクゴク飲めると思いますし、牛乳は牛乳でも、コーヒー牛乳とかイチゴ牛乳とか
ココア入り牛乳とかフルーツ牛乳だったら別にお風呂上りでも無くてもごくごく飲めて
「あー、おいしー」と心から感じられるのは不思議でもありますよね・・・
だけど普通の白の牛乳をそのまま普通の状態で飲むのは、いまだに抵抗がありますし、白の普通の牛乳を
「美味しい!」と感じた事は実は今まで一度も無いというくらい、私は牛乳自体はあまり好きではないです。
学校の中でももしかしてなのですけど関係者の中で
「児童・生徒の牛乳嫌いの子は意外と多いのかも・・牛乳を残す子も結構多いし、栄養はちゃんと取って欲しいし、
どうすれば子供たちにもっと美味しく楽しく牛乳を飲んでもらえるのかな・・?」みたいな協議とか
要望事項の提出みたいなものもあったのかもしれないですね。
そうした中で登場したのが「ミルメーク」なのだと思います。
昭和40年代初頭、学校給食用食材の製造を手がけていた大島製薬所(現・大島食品工業)は、
栃木県の学校給食会より「子どもたちが残さないように給食の牛乳をおいしくしてほしい」との依頼を受けて商品開発に乗り出し、試行錯誤の上1967年に「コーヒー牛乳の素」としてミルメーク(粉末タイプ)の開発に成功し発売を開始します。
牛乳が苦手でもミルメークを混ぜると飲める子供が増えたため、
その後多くの学校で導入され今現在に至り、現在ではスーパーや100均でも市販されています。
私が小学生の頃から既にこのミルメイクは学校給食の定番だったと思います。
私のように白い牛乳が一応飲めるけど嫌いな子とか本当に大嫌いな子からは
「これがあればなんとか飲める・・コーヒーじゃなくていちごだったらもっと美味しく飲める」みたいな声も相当大きかったと
思いますし、私自身も給食にミルメークが出されるとなんとなく安堵したものでした・・
だけどこれって面白いものですよね・・白の普通の牛乳ではほとんど美味しく感じられないのに、ちょっとああした粉末を
加えるだけで劇的に美味しく飲めるようになりましたので、一部の児童・生徒からは「魔法の粉」と
賞賛(?)されていたものです・・
私が小・中学生の頃のミルメイクは袋に入った粉状のもので、味もコーヒーといちごの二種類しか
なかったと思いますけど、最近では随分と進化しているものですね!
メロン味・バナナ味・ココア味・ミルクキャラメル味などの多彩な味も商品化されていますし、
瓶ではなくてテトラパック牛乳の普及に伴い、1978年以降は、ストロー差し込み口から注入できるチューブ入りの液体タイプも
開発され実際に給食として出ているとの事ですけど、
こんな身近な商品一つとっても優秀な日本の「ものづくり」というお家芸は、さまざまな素敵な工夫を施し、
「どうすれば牛乳が苦手な子供たちに美味しく楽しく飲んでもらえるのか?」というテーマを模索し続けている
その姿勢は本当に頭が下がる思いがあったりもしますね!
最近ではスーパーやコンビニ等でミルメークを見かける機会はググッと減っているようにも感じられますけど、このミルメークを
恒常的にほぼ全種類売っている所もあります。
その代表格は100均のダイソーですけど、ダイソーでミルメークを見かけるとなんだかホッ・・としたりもしますね~♪

ちなみに私自身、ミルメークの中で特にお気に入りの味はバナナとメロンです~♪
参考までに、とあるサイトが以前「「ミルメーク、給食に出たことありますか?」というアンケートにおいては、
出たことがあると出たことがないの割合は65対35だったそうです、
全体的な傾向としては、東北・関東・甲信越においては「出た」という割合が高いのに対して、関西エリアは「出たことが無い」
という割合が高かったという事で、ミルメークに関しては東高西低と言えるのかもしれないです。
ミルメークを製造・販売している大島食品工業の本社は愛知県名古屋市ですけど、
そのお膝元である愛知県の「出た」率は68.9%だったそうです。
実はこれには理由がありまして、愛知県の中で、名古屋市だけは学校給食にミルメークか採用されていなかったとの事です。
地元での冷遇振り・・というのもなんだかちょっとシュールな話でもありそうです・・
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給食は味うんぬんより食べられればイイ考えで。
我が家の掟は「メシは残すな」で。
石原軍団の掟と同じなんで、味は二の次。
これはウチの親父が戦争を生き抜いたからで。
食べられるだけでもありがたいということです。
ちなみにミルメークは九州にありませんでした。