
2011年の東日本大震災の傷跡はまだまだ完全復活とは程遠いといえるのかもしれないですし、
確かに復旧はなされつつあるけど復興はまだまだ道半ばという事なのだと思います。
私自身、今現在は埼玉在住ですけど、生まれは青森・育ちは仙台と東北とはかなり深い縁があると思っていますし、
東北、特に福島の皆様の当時のあの惨状と現在の大変な困難を目の当たりにするととても胸が痛む思いも
あるのですけど、東北の被災者の皆様の事は常に頭の片隅に留めておきたいですし、
自分達に出来ることは、温かく見守るという事ではなくて、東北の地に観光として訪れたり、東北の名産品を
出来る限り購入させて頂いたり、
埼玉のスーパー等でモノを購入する際は、野菜果物や魚介類にお菓子等は福島産等東北に由来するを出来る限り
優先して買うという事なのだと思います。
自分達に出来ることは例え小さい事であったとしてもそれがたくさんの人たちが実践すれば、それは大きな力となるはずですし、
それが単に言葉の綺麗ごとではない本当の意味での東北の復興になるのだと思います。
先日安倍総理が福島第一原発を視察され、あの時の総理の服装は以前の防護服ではなくて普通のスーツ姿で
あられた事を考えると、確かに放射線の線量も減少しつつあり、廃炉に向けた長い軌跡の第一歩がスタートしたと
言えるのかもしれないですけど、先日のまさかのWTO最終審における韓国の水産物の輸入規制に対しての
日本が逆転敗訴という事から示唆されるように不本意極まりない風評被害はまだまだ続いているという事だと
思いますし、そうした不当な風評被害こそが福島の復興を遅れさせている一つの要因にもなっているような気さえします。
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故により、福島県産の農作物等に対して過酷な風評被害が発生したことで、
福島県内の飲食店が苦境に陥るなどしたことから、そうした苦境を
サブカルチャーの分野からなにか復興応援出来ることは無いかと考えたすてきな取り組みもあったりします。
それが福島ラーメン組っ!といいまして、福島県を中心とした実在の人気ラーメン店の味や個性を萌え擬人化する企画に
繋がったりもします!
具体的には福島県を筆頭とした東北の個性豊かな人気ラーメン店を可愛らしい美少女に擬人化していく企画であり、
現在は福島県だけに留まらず、宮城県や山形県、東京都にまで進出し幅広く活動を展開しております。
私の地元の埼玉でも、昨年・・2018年10月14日に、埼玉・大宮ソニックシティ付近で展開された「アニ玉祭」においても、
この福島ラーメン組っ!が出展されていまして、
こうした取り組みは本当に素晴らしいと思いますし、埼玉以外でもこれから他の都道府県のイベントに広がって欲しいと
切に願ったりもします。
福島ラーメン組っ!の皆様は、単なる美少女萌えキャラという訳ではなくて、
各キャラには何かしらの傷やケガ、故障、心のしこりといったものを抱いている設定になっているのは、
「福島の外食産業に対する風評被害の反映」を示唆するものであり、
それらを抱えつつも福島の食の復興を目指す姿としてデザインされているのは本当に素晴らしい企画だと思います。
福島ラーメン組っ!の擬人化キャラ(店舗)は多分ですけど現在31人いると思うのですけど、今回はその中から
7人の擬人化キャラをごく簡単にレビューさせて頂きたいと思います。

如月 まどか(きさらぎ まどか)のモチーフは福島市の「二階堂」 です。
和風マニアの中学生で、二階堂の繊細なラーメンを食べているうちに感覚が研ぎすまされ、
この世に害なす魑魅魍魎が見えるようになったという何やら中二病みたいな設定です。
その能力と使い魔(二階堂のインテリア)から与えられた魔法の武器で、世間の闇と闘う仁義の魔法少女なそうです・・

吾妻ゆき(あずま ゆき)のモチーフは福島市の「ぬま屋」 です。
ダンス&ボーカル部に所属し、ぬま屋のラーメンを食べるとご当地アイドルになれという都市伝説を聞き店に通っているうちに
すっかりぬま屋さんのラーメンに魅了されたそうです。
よく鼻血を出すものの実は努力家で長袖ハイソックスの下はアザや湿布だらけという設定でもあるそうです。

七竃 こまち(ななかまど こまち) のモチーフは都内の中野区の「麺や 七彩」です。
どことなく大人っぽい雰囲気を漂わせているのは、七竃 こまちは神様であり、現在は二児の母親でもあるからなのだと
思います。
元は食物を司る神で保食神の化身でもあります。
化学調味料や暴食の氾濫する日本の食の姿に激怒され、中野区民を絶滅すべく鬼神となって降臨したものの、
しかしたまたま寄った「七彩」の無化調ラーメンと中野の街を好きになってしまい、
今ではすっかり人が丸くなり、双子の息子の母となり人間として静かに暮らしているそうです。

二本松 かすみ(にほんまつ かすみ)のモチーフは二本松市の「麺処 若武者」です。
二本松藩が開発した対官軍藩用人型決戦兵器という設定なのですけど、
走るとエアロが外れやすいという欠陥が露呈し現在までずっと封印されてきたとの事です、
日が日本大震災で現代に覚醒し、二本松の人々の役に立とうと奔走しているものの、実はかなりの不器用であるという
事らしいです。

八島田 龍美(やしまだ たつみ)のモチーフは福島市の「横浜家系 龍」です。
ダンサーを夢見て都会に飛び出すも挫折し、荒んだ日々を送っていたが「横浜家系ラーメン」のタフな味と高雅な伝統に
魅了され心機一転し、スラム仕込みの厳しいファイトの末、なぜか一流のストリートファイターとして成長し、
故郷を守るべく福島に凱旋したというかなりハードな設定になっています。

開成山 ムツキ(かいさいざん むつき)のモチーフは郡山市の「支那そば 正月屋」です。
開成山の近くの神社に住んでいる謎の巫女さんで、
巫女さんらしい不思議な力をもっており、明治の安積疎水開拓の頃から人々を見守って来た…という噂もあるそうです。
東日本大震災直後に衰弱するも正月屋の優しくどこか昔懐かしい「支那そば」を食べて復活したとの事です。
いつも穏やかだが「コク辛そば」を食べると豪快な性格になるらしいです。そして「伊達鶏とろそば」を食べると元に戻るそうです。

最後は松川 いずみ(まつかわ いずみ)で、モチーフは福島市の「伊達屋」です。
この娘はもしかしたら、この福島ラーメン組っのリーダー的な存在でもあり、生徒会長でもあったりします。
先祖は伊達屋近くの古戦場で政宗を撃退したといわれる小手六十三騎の一人で、
その時奪った眼帯は代々伝わるもので、なぜか外してはいけない鉄の掟もあるそうです。
優しく頭脳明晰だが、眼帯を取るとアホになるという噂があるのもなんだか楽しい設定でもあります。
福島ラーメン組っは新キャラも登場していますし、今後も福島県の飲食店、ひいては福島県全体の産業の復興のシンボルとして
頑張って欲しいです。
そして出来るならば「ラーメン大好き 小泉さん」と何かでコラボして頂けると嬉しいですね~!
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便利な暮らしを考えると福島に申し訳ない気がして
福島の野菜や果物を買っています。
美味しいですし
野菜や果物に適している土地柄だと思います。