VOCALOID楽曲には、お年頃のJKの気持ちを繊細にしっとりと情感たっぷりに歌い上げたものも数多くありますし、
アップテンポの楽曲も決して機械的なビートがもたらす無機質でドライな感じという事に陥る事も無く、
むしろ自然な躍動感を聴く人たちに伝えていると思います。
そしてそうした素晴らしきボカロ曲をバックに東方キャラ達が時にしっとりと時にスカートひらひらしまくって激しく踊る
東方MMDの世界も大変素晴らしいものかあると改めて感じます。
当ブログでも今年に入ってなぜか知りませんけど、こうした東方MMDをボーカロイド曲の意味深な歌詞の世界を
脳内妄想した解釈記事みたいな事と合わせて書かせて頂く機会が相当増えていますけど、
第15回東方人気投票で妖夢がまさかまさかの誰もがあまり予想もしていなかったあのこいしちゃんを抑えての3位入賞を
果たしたというサプライズとは特に関係は無いとは思いますが、
東方MMDの世界においては、妖夢は特に際立って人気が高いキャラと言えそうな感じもあります。
実際当ブログの東方MMD記事でもその半分以上は実は妖夢でもあったりするのですけど、東方の世界の絶対的エースで
今年も東方人気投票では圧倒的に他のキャラを引き離しての1位をキープした霊夢の存在は絶対にスルーする事は
出来ませんし、東方MMDの世界でも霊夢は妖夢・咲夜さん・アリス・魔理沙・フランちゃんなどと共に大人気キャラでも
ありますし、JK制服版や私服版の霊夢のあの弾けるような雰囲気も実に素晴らしいものがあるのですけど、
霊夢の本質は誰が何と言っても幻想郷の根幹とも言える博麗大結界を管理する巫女さんでもありますので、
今回の東方MMD記事は、巫女さん衣装としての霊夢に特化したものだけを取り上げさせて頂き、
紅白巫女さん衣装としての神聖なる霊夢のあたかも「奉納の舞」のようなダンスを皆様に是非ご覧頂きたいと思ってします。

まず初めに初音ミクオリジナル曲の「うそつき」です。
この楽曲は当ブログで1月27日にレビューさせて頂きました「橙ゲノム」と少しばかり世界観が近いような印象もあったりします。
橙ゲノムにもうそつきにも共通して言えることは女の子の失恋というものがあると思います。
異なる点は橙ゲノムは終始しっとりとした情感あふれるもの哀しさが貫かれていますけど、
うそつきの方は表面的にはかわいらしさというのかかわいくて明るさのようなものも感じ取れるのですけど、
やはりそこに流れているのは失恋という痛さであり、かわいい曲調とこの痛さは本来は相反するものがあるのかもしれない
のですけど、初音ミクの歌い方がなんとなくですけど屈折した明るさというのか開き直ったような明るさも感じ取られていて、
そこに横たわっているのは女の子の自分の本当の気持ちを隠してわざと強がってみせているという事でもあり、
これがタイトルの「うそつき」という事に繋がっているように感じられます。
歌詞の中で後半に
まぁいいや しょうがないね 君のことなんか忘れるし
だけど気持ちは ここにあって 私の目に降り注ぐ雨
まぁいいか もういいや
というのがありますけど、表面的には「君の事なんか忘れるからもういいや~」と強がって見せてはいるのですけど、
こその心の深層としては、大切なモノを失った後にその大切なモノのありがたさを骨の髄まで理解し涙ぐんでしまう
後悔とか未練みたいな感情も感じられます。
結局は自分の心に対して一時的に「うそつき」というのか強がるのも仕方がない事なのかもしれないけど、
やっぱり自分の心に素直に接し、「君の事は本当に大好きだった・・」と認めた上で、新しい恋を探してみるのが
失恋のお薬としては最適という事を歌い上げているようにも感じられますね。
東方でこういう「うそつき」とか「橙ゲノム」をバックに踊るキャラってやはりなんとなく恋は不器用そうで
男運もなんとなく悪そうな霊夢が一番合っているようにも感じられますね。
そしてこれを紅白の巫女さん衣装でダンスしているから、余計に失恋の痛さとか甘酸っぱさを神聖な気持ちで
感じ取ることが出来るのだと思います。
→
【東方MMD】 ロングヘアな霊夢さんでうそつき 【Ray-mmd】 
続きまして「うそつき」と同じように初音ミクオリジナル曲の「ハルニキミト」です。
この楽曲は大変美しくて心に沁みる病んだボーカロイド楽曲と言えると思います。
そしてこの「ハルニキミト」の歌詞ですけど、正直この歌詞は何度読んでも解釈が難しいと言うのか、
どのように捉えることも可能な楽曲だと感じております。
主人公が見た世界、まだ見た事も無い世界、そして主人公が生きてきた証というものは、男の子が失恋によって
相手の女の子を失ったその喪失感を示唆しているのか
それともまた新しい恋を求めようとしてるのだけど今はとてもじゃないけどそんな気持ちになりないし、
せめて冬が終わり暖かい春が到来するまではじっと耐え忍んでいこうとか
新しい恋が始まるまでにもっと自分は大人になって成長しないといけないみたいに決意のようなものも感じられたりもします。
まだ見えぬ世界
まだ見てる世界
まだ見えぬ世界
まだ見たい世界
それでも僕は生きてゆくよ 未完成な今を 大人のふり それでもいいから
過ちを繰り返さぬように
僕がここに生きた証
君がここに生きた証
忘れないよ またね
ハルニキミトアウトキマデ
上記は歌詞のほんの一部ですけど、ここからもたくさんの事が脳内妄想されますし、主人公の子は
まだ失恋の痛手から立ち直っていないのか新しい恋を模索しようとしているのかは聴き手に委ねられているようにも
感じられますし、とにかく曲全体を貫くしっとり感・痛みはしっとりと伝わっているようにも感じられます。
そしてこういう楽曲は、東方MMDとしては、咲夜さんやさとり様やアリスもお似合いそうですけど、
神聖な巫女さん衣装で神社への奉納の舞のような感じでダンスする霊夢がやはり一番しっくりとくるような感じも
ありそうです。
→
【東方MMD】 サラサラロングな霊夢さんでハルニキミト 
最後に、これは既に一度JK妖夢としてご紹介はしているのですけど霊夢がダンスする「おねがいダーリン」です。
上記の二曲が情感溢れるしっとりする曲ですので、最後ぐらいは弾けまくった霊夢を巫女さん衣装として見て頂きたいです。
「おねがいダーリン」はボカロPのナナホシ管弦楽団さんのオリジナル曲です。
歌い手の松下や柊優花が歌ったことで、松下が原曲と勘違いされがちですけど、ナナホシ管弦楽団書き下ろしの
ONEというCeVIOの公式デモソングでもあります。
厳密に定義するとボーカロイド曲ではないけど、ボカロプロデューサーが関わっているという事で、ボカロ関連曲と
いったほうが宜しいのかもしれないです。
この楽曲は下手な解説や解釈など一切必要なしです!
そのまんま、見たまま聞いたままをお楽しみ頂きたいです!
歌詞を少し見てみると、
ダーリン、あなたは私の言うこと全然聞かない
あれほどやめてといった煙草もお酒も毎日二箱七缶一日たりとも欠かさず
肝臓やられてお釈迦になっても
看病してあげないんだから
あれほど健気に見つめてきてあげたのに
今ではすっかり知らんぷり
てっいうか、それって胡坐かいているだけじゃん、ぶっちゃけ・・
舌先三寸、おかけで私のハートはズタボロです
うーーむ、このダーリンというのは典型的なダメ男で、この女の子はこのダーリンにいいように弄ばれているのかも
しれないですけど、女の子は「それがいい」というのかもしれないですし、
「私がいないとうちのダーリンは・・」みたいな事を言うのかもしれないです・・
東方MMDではこの「おねがいダーリン」は大人気のようでして、既にたくさんの東方キャラの皆様が踊っていますけど、
「男運の無さ」とか「くじ運の悪さ」では定評がありそうなのは妖夢と霊夢であり、
先日はJK妖夢の方をご紹介させて頂きましたので、今回は巫女さん衣装の霊夢の方を取り上げてみたいと思います。
→
【東方MMD】 サラサラロングな霊夢さんでおねがいダーリン
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妖夢もとてもかわいいし弾ける感じでしたけど、巫女さん衣装の
霊夢がしっとりとした美しい情感で、特にうそつきの歌詞の意味深さを含めてじーんとくるものがありました。