2015年にテレビ埼玉で放映されていた埼玉県ご当地ローカルショートアニメの「浦和の調ちゃん」が
舞台となっている学校は浦和第三高校なのですけど
(浦和第三という高校は実存はしませんけけど、浦和南高校がそのモデルになったと言われています)
主人公の高砂・調大谷場南・上木崎常盤・道祖土緑などが所属している部は「鉄道部」という事になっています。
最初にこの設定を聞いた際は「なんで鉄道部なの・・?」と思ったのですけど、
考えてみると、さいたま市浦和区ではないのですけど、さいたま市大宮区というのは、実は全国的にも有名な
「鉄道の街」という事で知られていますので、調たちの所属部が「鉄道部」というのも極めて妥当性があるのかもしれないです。
過去においても、NHKの「ブラタモリ」でも鉄道の街としての大宮がすてきに紹介されていて、大宮氷川神社や鉄道博物館等を
番組内で取り上げられていたのが大変印象的でした!

大宮は武蔵国の一宮ともいわれる「氷川神社」の門前町として、特に江戸時代以降は中山道の宿場町として
発展した歴史を有する街という事で、実は古くからの「交通の要」という立ち位置だったと思われます。
現在のJR高崎線は、日本初の私鉄である「日本鉄道」の第1期線で、1883年に開通しましたが、
当初大宮駅は設置されなかったものの、
現在のJR宇都宮線である第2期線が1885年に開通するにあたり、その分岐駅として大宮駅が開設される事になります。
1896年には、「日本鉄道大宮工場」(現・大宮総合車両センター・大宮車両所)が開設され、
国の基幹となる鉄道の工場として発展していきます。
「大宮工場」では、鉄道車両の修繕・補修が中心に行われてきたほか、
戦前には蒸気機関車の製造も多く行われ、大宮は企業城下町的に発展します。
この工場は、「東の大宮、西の鷹取(神戸市)」と言われるほどの名門工場であり、
改めてですけど、実はこの当時から大宮が「鉄道の街」として成立する基盤が既にこの当時から出来ていたと言えるのかも
しれないですね。
その後私鉄も含め多くの路線が乗り入れるようになったほか、1982年には東北・上越新幹線が開通するなど、
大ターミナル駅となってゆきます。
そうそう、1982年の東北新幹線開設当初は、その終点は上野駅でも東京駅でもなくて実は大宮駅が終点でも
ありました!
1982年~85年当初の頃は、確かリレー号といって大宮~上野をノンストップで結ぶ路線もあったように記憶しています。
東北新幹線開業間もない頃は、東北から上野・東京方面に向かう乗客の皆様は、上野方面に向かう際には一度
大宮駅で降りてリレー号に乗る手間が掛かったのですけど、その際に大宮駅構内のお土産屋さんに立ち寄られることも
かなり多かったという話もありますし、東北新幹線の終点が上野に延長された際には、そうした大宮構内での
お土産屋さんに立ち寄る機会が相当減ってしまい、売り上げが激減したとぼやかれる業者の方が相当多かったという話は
当時よく耳にしたものでした。
話はそれるのですけど、1980~87年に連載されていた高橋留美子の「めぞん一刻」において、主人公の祖母が
一刻館に一か月程度滞在し、その後戻る際に一刻館の住人達が見送りに行った新幹線の駅は
上野でもなくて東京駅でもなくて実は大宮駅だったというのは、そうした事情を反映したものでした。
ここ数年は、工場の規模は最盛期に比べて縮小しておりますけど、その代わりに
敷地の一部には「鉄道博物館」が開設されたほか、フィットネスクラブなどJRグループの企業の出店も見られ、
この「鉄道博物館」は大宮の新たな名所になりつつあると思いますし、
全国の鉄道ファンの皆様にとってはもしかしたら新たな聖地になる可能性もあるかもしれないですね。
毎年5月に「鉄道ふれあいフェア」を開催しており、地元住民や鉄道ファンとの交流を深めているのもその一環なのかも
しれないです。
大宮駅は、駅の番線数の多さでも全国で屈指です。一部に欠番はありますが、JR線で22番線、東武線で2番線、
さらにはニューシャトルまであります。
いかに多くの方向から路線が集まり、一大ターミナルを形成しているかが、ここからもよく示唆されていると思えます。


鉄道の街・大宮を象徴する光景というのが、大栄橋からみた景色なのだと思います!
大宮駅から次から次へと発着する鉄道を見るのにお勧めと言えるスポットが大宮駅の北側に架かり、
東口を西口とを結ぶ、「大栄橋」からの眺めだと思います!
駅のホームも一望できるこの橋の上からは、かつてのような各地からの夜行列車や北国からの雪まみれの電車など、
旅情をかきたてるような列車は少なくなりましたが、
それでも数多くの列車を見ることができる鉄道の街ならではのビュースポットだと思います!
大栄橋から見下ろすとてつもない数の線路を眺めていると、ほぼ毎分に近い程度に何らかの電車が
この橋の下を通過していきますし、
鉄道好きの方にとっては堪らないスポットだと思います!
ただ大栄橋は昔も今も渋滞箇所として大変名高い所ですし、混む時間帯にこの大栄橋を通過するときは、渋滞で
イライラしがちになりがちですけど、車が停車している祭にそうした電車通行シーンを何気なく見つめる事で
少しでも気持ちを癒すことができれば宜しいのかもしれないですね。
大宮駅東口周辺を散策すると一目瞭然なのですけど、そごう・丸井・ダイエー・大宮ソニックシティ・
ビックカメラ等が立ち並び整然としている印象の強い大宮駅西口に比べると東口周辺は
いかにも「遅れている」とか「再開発の波に乗り遅れた」みたいな印象が強く、
どちらかというと飲み屋とか風俗関係の店が乱立している中で高島屋があったり、
街としての統一感や綺麗さに欠ける印象もあり、全体的には東口はゴチャゴチャしている印象が大変強いです。
そうした中、昨年より「中央デパート」と言う経営母体がとっくの昔に倒産していて
各テナントだけがポツリポツリと細々と営業を続けていて
何だか幽霊ビルとまではいわなくてもなんだか統一感がまるで無いテナントビル化していた駅前でもかなり目立っている
大型商業ビルが、ついに「大宮駅東口周辺の再開発計画」の一環として、中央デパートの解体が着手され、
現在は解体も完了し、再開発計画の目玉の新しい大型商業施設が現在建築中でもありますので、これが完成した暁には
大宮駅東口も結構劇的にすてきな変化を遂げる予感もあったりします。
その相乗効果として「鉄道の街・大宮」がもっともっと魅力のある街になれば、とてもすてきな事だと思います。
「浦和の調ちゃん」の登場キャラたちの舞台は「浦和」なのですけど、その浦和の永遠の(?)ライバルでもあり
浦和と犬猿の仲と言われる「大宮」ばかりが盛り上がってしまうのも
調ちゃんたちの視点では「ちょっとそれはやばいじゃん!」という感じになるのかもしれないですね。

上記にて鉄道の街としての大宮の事を簡単にレビューさせて頂きましたけど、さいたま市大宮にはご当地煎餅として
「さいたま名物ナポリタン煎餅」というお菓子もあったりします。
実は私も最近まで知らなかったのですけど、さいたま市大宮区には「大宮ナポリタン」というご当地グルメがあったりもします。
大宮ナポリタンは、かつて「鉄道のまち大宮」として栄え、その周辺で働いていた鉄道員や工場マンがよく食べていたといわれる
ナポリタンを、ご当地グルメとして復活させたのが「大宮ナポリタン」なそうです。
「大宮ナポリタン」の条件は、旧大宮市内に店舗があり、具材に埼玉県産野菜を1種類以上使うことなそうです。
氷川神社の鳥居の朱色と大宮アルディージャのオレンジにもちなんだ新名物として全国的に注目度が深まれば
うれしいですね~!
さいたま名物ナポリタン煎餅は、色もナポリタンをイメージさせ、大宮アルディージャのシンボルカラーのオレンジ色を
彷彿とさせてくれ、お煎餅の味自体もトマトとナポリタンを適度に融合させたバランスの良さが光っていると思います!

「浦和の調ちゃん」の第二期もその続編とも言われる「むさしの!」の放映開始は、相変わらず延期のままですけど、
「浦和の調ちゃん」の全キャラが続投し更に大宮方面の新キャラも加わったと思われる続編の「むさしの!」が
無事に放映が開始されればいいですね~!
2017年において一時期なのですけど、「むさしの!」の新キャラたちのグッズが、番組自体放映はおろか
放映開始という公式での発表がある前なのに通販で販売されていた事もありました。
私自身が「むさしの!」の新キャラの中でいっちば~ん!気になっているキャラは一ノ宮四恩です!
一ノ宮四恩の名前の由来は、大宮区の北大宮駅付近にある「武蔵一宮氷川神社」と「四恩寺」からだと思います。
四恩の読み方はしおんですけど、以前の記事で書かせて頂きました東方の双子の貧乏神のお姉ちゃんの
依神紫苑(よりがみ しおん)みたいな貧乏神さんではなくて普通のさいたまの女子高生さんでありますので、
ご安心頂ければ幸いです・・(笑)
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さいたま車両センターが関係しているのかな、と思いました
小さい頃、浦和実業の前にあった陸橋から
電車を眺めていたのを覚えています
電車が好きな人は、あの車両基地を
撮りに行くみたいですね