以前は関東~東海方面への温泉旅行というのも結構行っていたのですけど、最近は出不精とか
うちの奥様の私以上の出不精ということもあり、以前ほどは温泉旅行には行かなくなりましたね・・(汗・・)
関東~東海~甲信越あたりでは、
山梨の石和温泉・栃木の塩原温泉や奥日光温泉や鬼怒川温泉、群馬の伊香保温泉や水上温泉、
千葉の木更津温泉とか埼玉の秩父温泉、神奈川の箱根温泉や湯河原温泉、静岡の熱海温泉や伊東温泉や熱川温泉などが
とても印象的なすてきな温泉の一例だったと思いますが、
私的にはこれまで入った温泉の中で「これがベスト温泉!」と太鼓判を押しちゃうのがやはり群馬の「草津温泉」ですね~!
草津のお湯はかなり効能が高い印象がありますし、特にあの有名な湯畑の雰囲気は素晴らしいですし、
ライトアップされた湯畑のあの幻想的雰囲気は素晴らしいと思います。
そして草津の湯もみショーとか温泉饅頭も私的にはお気に入りです。
草津のお湯はかなり温度が高めでねっとりとした泉質もいかにも「温泉に入ってきたぁ~」という雰囲気を醸し出していると
思います。
群馬の温泉といえば伊香保温泉のあの情緒あふれる石段もとてもすてきだと思います!
さてさて、温泉というと私にとって「もう一度行ってみたい温泉!」というと、知る人ぞ知る温泉になってしまうと思いますし、
知名度は全然ないのですけど、山梨県南巨摩郡早川町のまさに「秘湯の湯」にふさわしいと感じられる
「西山温泉」を強く推させて頂きたいと思います!
この西山温泉ですけど、とにかく遠いです! ひたすら遠いです!
交通アクセスは自動車か乗り合いバス以外無いというのもすごい話なのかもしれません。
最寄駅は強いて言うと身延線の鰍沢駅か身延駅だと思うのですけど、身延駅から自動車で行ったとしても片道90分程度は
掛かると思います。
甲府駅からこの西山温泉に自動車で行こうと思ったら片道2時間半は覚悟する必要があるのかもしれないです。
自動車で行った場合、国道52号をひたすら静岡方面に向けて南進し、途中の山梨県道37号南アルプス公園線を
右に曲がるのですけど、さらにそこからとにかく一本道を延々と走り続けることになります。
その途中の景色は絶景の連続でとにかく美しいです!
特に11月中旬~12月初めの紅葉の美しさは「知る人ぞ知る紅葉スポット」だと思います。
そしてひすたら走り続けた先にこの西山温泉という「山峡の秘湯」にたどり着くのです!
この西山温泉の所在地は南巨摩郡早川町なのですけど、この町は山梨県の南西端にある町で、
長野県や静岡県と県境を接しております。
埼玉県蕨市は「日本で一番面積が小さい市」ですけど、早川町は日本で最も人口の少ない「町」であるとともに、
山梨県内の町としては最も西にあたります。
ちなみに早川町の人口は1000人程度なのですけど、以前は住民全員を町のホームページに掲載するという画期的なことを
していた町でもありますけど、それは今現在も継続しているのかはちょっとわからないです・・
この西山温泉の歴史はたいへん古く、8世紀の初めにこの源泉はすでに発見されています。
天平宝字2年(758年)、吉野に退位していた孝謙天皇はある日夢枕に白髭の翁が立ち、
「甲斐の国、白鳳の深山に、諸病に効ある霊泉あり」と告げたとされていて、
孝謙天皇はお供を連れて当地を訪れ、二十日間の湯冶を行っているという記録も残されているそうです。
戦国時代には武田信玄や徳川家康の隠し湯であったという伝説も残されています。
そうそうちなみにですけど、この西山温泉内には、慶雲館というすてきな温泉宿があるのですけど、
この慶雲館はこの温泉が発見されたとほぼ同時期に創業したという大変長い歴史を誇っていて、
「世界で一番古いホテル・旅館」としてギネス・ワールド・レコーズに2011年2月に認定されいる経緯もあったりします。
どうして私がこうした鄙びた秘湯の西山温泉を知っているのかというと、1990年~96年の6年間において、
私自身はとある第二地方銀行のとある支店の営業担当・・しかも遠隔地担当ということで、当時の中巨摩郡・南巨摩郡・
西八代郡~東八代郡、そして北巨摩郡の一部とか韮崎の一部も担当で廻っており、
そうした遠隔地担当で月に一度ある業務の一つが西山温泉のとある温泉旅館の資金管理業務でもありました。
前述のとおりとにかく遠い! ひたすら遠い!という感じでもありました!!
月に一度、この温泉旅館に行く時は、そこに行って一日の業務がほぼ完了と言う感じでした。
当時は仕事中でもあったのですけど、よくここの温泉旅館のご主人から
「温泉に入って体を温めていけし・・」(※甲州弁で温めていきなさい・・という意味です)と声をかけられ、
何度もこの館内の源泉かけ流しのお湯を昼間ということもありましたけど、一人っきりの貸し切り状態で堪能
させて頂いたことはとてもすてきな思い出です!
11月頃の秋の紅葉は、本当に絶景でしたし、あそこまで自然の美しさを感じた事はたぶんですけど、後にも先にもないと
思います。
山梨県には「信玄公の隠し湯」というものが幾つかあり(有名な所では下部温泉)
この西山温泉もその一つと言われています。
だけど、道路が整備されていない戦国時代は、どうやってあそこまで たどり着いたのでしょうかね・・・?
私が西山温泉に月に一度お伺いしていた頃も、
例えば、確か300メートル以上あるトンネル内は、電球みたいなものが数個ぶら下がっている
だけの暗い内部で、しかも車二台のすれ違いができない為、一台が通行中の間はその車が通過するまで待機していないと
いけないというローカルルールが存在していたのもなんだか懐かしいですね。
その温泉旅館は、宿泊可能で朝ごはんや夕ご飯の提供も可能なのですけど、
「きちん宿」と呼ばれる自炊可能・食材持込OKでもありましたので、
宿泊客によっては「温泉療養」を目的に半年程度滞在されている方も結構多かったと思いますので、こうした食材持ち込みや
自炊可能というのは大変ありがたいものがあったと思われます。
名物は「猪鍋」でしたが、これは美味しかったですよ~!
欠点は匂いがややきつい事と、服に付いた匂いの痕跡が中々とれない事かな・・ (笑)
温泉自体も、透明感があるのに肌になじんでくるいいお湯でした。
機会があれば、是非行きたい温泉の一つですね。というか・・死ぬまでにもう一度ぐらいは行ってみて、
あの大自然の鄙びた雰囲気の中、ゆったりと過ぎる時間をパソコンとかスマホとかゲーム無しでのんぴりと過ごしたいものですね。
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芯から温まるし、露天があれば最高!
その中で草津の湯がいいんだぁ~
ここからだと遠くて、なかなか縁がないかも。
それでも機会があったら、「湯」を味わいに
行ってみたいなぁ〜(^-^)